[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
ノートパソコンを手に入れたので、タイピング練習も兼ねて
この作品、最終回まで駆け抜けていきます!
魔人ブウが精神と時の部屋を抜け出した直後に出たことにより、俺達のいない間に魔人ブウが神殿に残るデンデや界王神様達を殺すことも無かった。
しかし、ゴテンクスのフュージョンは解けたばかり。未だにピンチなことに変わりは無い。
俺とヤムチャさんのフュージョンは戻っているが、はっきりいって時間稼ぎをしても足りない。
「魔貫光殺砲!」
俺達の背後からピッコロの声がした。
「とぉ!」
ピッコロの魔貫光殺砲でブウの首に穴が空いた。そこに、さらに後ろから聞こえた声と共にエネルギー弾が炸裂した。
「ピッコロ!それにギニュー!」
ヤムチャさんが喜んで振り向くと、完全復活した二人の姿があった。
「デンデに治して貰ったんだな!」
「ああ、俺達が戦力になるか答えは明白だがやらせてもらうぞ」
「ぢぃぃ!裏にいるやつらの仕業かぁぁ!」
魔人ブウは体を再生させて、静止しているデンデ達の気を捉えエネルギー弾を撃ち込んだ。
「不味い!間に合えぇぇ!」
急いで繰気弾を迎撃に向かわせたが殆ど意味がなく、少なくともデンデの気の反応は無くなっている……
「俺が、俺が最強なんだぁぁ!」
魔人ブウは身体中からエネルギー弾を放出し、神殿は跡形もなく消えてしまった。
「ちぃ!神殿がっ!!」
「ピッコロ!ブウが来てるぞ!」
「何っ!?ぬぉぉぉ!」
ブウがピッコロを捕まえて何処かに飛んでいった。
「まさかあの野郎こんな強引に吸収に出たのか!」
「吸収だって!?ライア、まさかブウはピッコロを吸収して強くなるって言うのか!?」
「ええ、そういうことです」
「皆!急いで地上に降りろ!」
ヤムチャさんの命令で全員が急いで地上に降り、俺とヤムチャさんはフュージョンした。
「ブウが戻ってくるぞ!」
まずい、今ブウの動きに反応できるのは俺しかいない!
ギニューには悪いが、俺には悟天とトランクスを救うことがやっとであった。
幸運なことにブウの狙いが悟天、トランクスであったためギニューは無事であった。
俺は近くにいた悟天の首根っこを掴み、トランクスには弱めに気功波を当ててブウの攻撃から避けさせた。
「悟天、トランクス‼フュージョン復活後、僅かな時間だが俺のフュージョン時間が重なる。その瞬間に賭けるしかねぇ‼」
それまでの時間は、必ず俺とギニューで稼ぐ。地獄のような時間だ。
「界王拳、十倍だあぁぁ!」
ブーストに界王拳を掛け合わせ、魔人ブウとほぼ同格に並べた。そこに真狼牙風風拳を加えてなんとか互角に見えるレベルになった。
しかし体はギシギシと悲鳴を上げている。だが界王拳の倍率を落とせば時間稼ぎも出来ず負けてしまう。
ギニューにできるのは冷静に戦況を見極めて何とか気弾を当ててブウの邪魔をするのがやっと。
ブウに攻める隙を与えたら俺は負ける。常に真狼牙風風拳でスピードで上回り、反撃の機会を与えないようにすることだけだ。
俺の一撃はブウからすればちょっと痛い程度だが、俺が受けるブウの一撃は……致命傷だ。ピッコロを吸収されたことで更に差が広がっている。失敗は許されないんだ!
「ぅぅぅぅ‼むかつくやつだぁぁ‼」
「のわっ!」
ブウはキレてエネルギーを爆発させた。
その衝撃で俺たちは吹っ飛ばされ、反撃の隙を与えてしまった。
「しねぇぇぇぇ‼」
巨大なエネルギーボール‼それを地球に叩きつけられた俺めがけて投げつけてきやがった。
避ければ地球が消えてなくなっちまう。避けられねぇ‼
「かぁぁぁめぇぇはぁぁめぇぇぇ……はあぁぁぁ‼」
真っ向からぶつかるしかなかった。界王拳十倍のかめはめ波、しかしじりじりと押されている。
地球の表面が剥げていく、身体も……今にも禿げ上がりそうだ‼
「うおおぉぉぉ‼魔人ブウ‼貴様にライアたちをやらせはせん!」
ギニューの声がしたかと思えば魔人ブウに抱き着いていた。
「まさかギニュー……ばかっやめろぉぉ‼」
ギニューは自爆した。そのお陰で魔人ブウのエネルギーボールに対する力が一瞬無くなり、かめはめ波でブウもろともエネルギーボールを押し返した。
……ブウはまたも肉片になっていた。
「はぁはぁ……こうなっちまったらとっておきを仕込むしかねぇ……」
俺はぼろぼろの身体でとっておきを仕掛けた。
トランクスと悟天が再生を少しでも遅らせようと肉片をしらみつぶしに壊している。
やめろ、離れろと言いたかったがまともに声も出なかった。
最悪だ。二人とも吸収されちまったんだからな……