[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界   作:ゆーこー

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第102話 強襲!悪の魔人ブウ!!

神殿の裏で俺達が話し合っている間に、ゴテンクスがボコボコにされて帰っていた。

ゴテンクスはピッコロに怒られたあと、反省して精神と時の部屋で修行を始めた。俺達も修行を続けていた頃、地上では魔人ブウがバビディを殺し、Mr.サタン、犬と接触。その後Mr.サタンと犬が銃で瀕死になり魔人ブウが治癒、二人が殺されかけたことで魔人ブウが怒り、悪の魔人ブウが生まれた。

間も無く魔人ブウがこちらに来るだろうと覚悟した。

その前に、自力でこのまで来た者が一匹。サイバイマンである。何か危機を感じてやってきたのだろう。

 

サイバイマンを出迎える暇もなく、超光速魔人ブウが天界に現れた。

 

一同驚愕、俺も魔人ブウの気の大きさに震え上がった。

 

「ここに強い気が集まっていた。お前ら俺を楽しませろ」

「ま、待て魔人ブウ。今、お前と戦う為に取って置きの戦士を用意しているところだ。そいつの準備が整うまでここで待っていてくれ」

「それはいつ頃だ?」

「一時間ってところだ」

ピッコロは巨大な砂時計を出し、この砂がすべて落ちたら一時間だと説明した。魔人ブウは砂時計の目の前でじっと砂が落ちるのを見つめていた。

 

 

俺達は魔人ブウから離れたところで魔人ブウを見守り、全員が恐怖心に包まれていた。それと同時に怒りに燃えるていた。

孫悟飯はマジで死んでしまったようだし、それなら当然悟空さんもいない。何とかしてゴテンクスで倒さなければならない。

砂時計も四分の三近く落ちた頃、チチさんの怒りが限界に来てしまい、ブウの方へ向かって歩いていってしまった。その時不運にも一度自分とブウの実力差を測ろうと外に出てきていた孫悟天とトランクスの姿があった。

俺達はチチさんを助けなければならない筈だったのだが、恐怖で足が動かなかった。チチさんの方がよっぽど立派じゃないか……今までだって戦ってきたのに何故今更恐怖を感じている。何故なんだ。

チチさんがブウの目の前に着いたとき。俺より立派な奴がもう一人いた。サイバイマン、バーダックが危険を感知してチチさんの方に走り出した。しかし、チチさんは卵にされ踏み潰されてしまった。

救出に向かっていったサイバイマンは一瞬で首を切断され、バーダックは守りの体勢に入って攻撃を受け吹き飛ばされた。

 

一部始終を目の当たりにした孫悟天がどう思ったかは想像に容易い。孫悟天の為に必要だった。なんて言い訳は通用しない。今ここにいる中でも強い方に入る俺が行動せず、バーダックさんやサイバイマンが動いた事実が俺の心を襲った。俺は自分自身が許せなかった。

 

そして、魔人ブウの方も五分後に待つことに耐えられなくなった。

「もう待ってられるか!早く出せ!じゃないとじゃないとお前らをぶっ殺す!」

「ま、待て。お前は地球人を皆殺しにするんだろ?まだ地上には沢山の人がいるぞ?」

ピッコロの遅延作戦は、魔人ブウが天界から放った大量の気の雨により呆気なく終わってしまった。一瞬のうちに人類壊滅である。

 

「情けねぇ奴らだぜ。お前らはよう」

魔人ブウに吹き飛ばされたバーダックが帰ってきた。

「実力差にビビって動けず、何億の命を犠牲にしてまだ動けないのか。俺は戦うぞ!例え一瞬だろうとカカロットとベジータのガキの為に時間を稼ぐぞ!」

バーダックの言葉に俺達は戦う勇気が湧いた。

「そうだ!俺達がやらないで誰がやるんだ!」

「そうだ、俺はもう弱虫ラディッツじゃない!」

「界王神様達は少しでも安全なところに避難してください」

 

そして、ブウと戦う為に残った戦士。

俺、ヤムチャ、バーダック、ピッコロ、ナッパ、ラディッツ、ジンジャー、ホーディッシュ、コウ、ミネラ、クリリン、ギニュー。

あいつらに、全てを託すぞ!!

 

 

 

 


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