「なんかやけにあっさり帰ったな、あの人」
「そうね何かよくないことが起こる前兆じゃなければいいけど」
(雪乃ちゃんひどーい)
「ところで比企谷くんあなた姉さんに何か不埒な事しなかったかしら?」
「はぁ?するわけねえだろ。むしろしていないのに冤罪かけられて逮捕されるまである」
「そうね。あなたのその腐った目は犯罪に手を染めそうな人の目だもの」
「おいおいさっきまで魔王と2人っきりで精神力を消耗してるんだぞ。
あまり俺を罵倒すんな。それに俺ほど無害な奴はいないぞ」
「人と関わりがあまりなく存在感もないからちょっかいかけられる心配もない、さらに将来の夢は専業主婦。実に平和だろ?」
「どうかしら小町さんへの愛を押さえきれず近親相姦するんじゃないかしら?」
「………」
「否定しなさい」
「すまん…小町と戸塚に関しては天使のランクだ。人間のカテゴリーより上なんだ」
「由比ヶ浜さんも一色さんも大変ね…」
(雪乃ちゃんもね)
15分後
「由比ヶ浜遅いな」ペラ
「そうね」ペラ
(あれっ?そろそろ媚薬が効いてきてもおかしくないのに…)
「っ!?」ガタッ
(ついにキタァー!!!)
「ひ、比企谷くん…?」
「…うっ……ぐぅ…がぁ……」
「ど、どうしたの比企谷くん…どこか痛いところでも」オロオロ
(お、お、さすが比企谷くん耐えるねえ~さすが理性の化物!並の男ならとっくに雪乃ちゃんに飛びかかっているところだよ♪)
(雪乃ちゃんを傷つけたくないから必死に耐えているんだね…ほんと優しいね比企谷くんは…それにしてもオロオロしてる雪乃ちゃんかわいいなぁ~)
「し、心臓発作か何かの発作かしら?いますぐ救急車を」
「よ、よせ病気とかそんなものじゃねえ…こ、これは」
(なんで急にこんなものすごいムラムラ感が…ダメだ…頭がぼうーとして働かねえ…)
「うぐぐ…これはシャレになら…ない…」
「や、やっぱりどこか具合が悪いじゃないかしらどこか苦しいの?早くいって」
(いえるか!俺の股間のゴマゾウが進化してドンファンになっているなんて!フルボッキして誰かをムチャクチャ犯したくて苦しいっていたら死ぬわ社会的に)
(もう~比企谷くんたらホラホラ早くその暴れん坊で雪乃の秘密の花園に侵略するのよ)
「す、すまん雪ノ下今日はすげー体調悪いから帰らせてぅれ…た、頼む」
「そ、そうね…平塚先生には私からいっておくから早く帰って安静にした方がいいわ」
「わ、わりぃ…た、助かるわ…じゃ、そういうことで」フラッ
「家まで送ってあげましょうか」サッ
「だ、だ、だ、大丈夫だた、たぶん一時的なもんだそんじゃな」ササッ
(あまり近づくなそのいい匂いで残り少ない理性が削られる)
「あっ…」シュン
(ウソ……堪えきったあの媚薬の効果に…ってマズい隠れなきゃ)
「…」フラフラ
(ま、まずい!もし比企谷くんが途中で会った誰かを襲ったら大変!いつでも止められるようあとをつけなきゃ)
(なぜすぐ止めないのか?それはおもしろそうだからだよ)
(比企谷くんに盗聴器つけといてよかった)
眠い…不眠症です