幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活   作:軍曹(K-6)

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祝ってくれとは言いません。

本日誕生日でした。


ExtraStage 花が咲き乱れる幻想郷

どこまで行っても花が咲き乱れる幻想郷で、上条は心当たりを見つけた。

 

「・・・あるじ様。もしかしてあれか?」

「ああ。あれだろうな」

 

花に取り憑く霊。あれが花を咲かせている原因だろう。

 

「幽霊と言えば忍はどこを思い浮かべる?」

「・・・む。地獄じゃろ」

「不正解。三途の川、彼岸だ」

 

上条は走りながら能力を展開させていく。

彼の体から雷のようなものが彼の前方に集まっていく。忍は彼の影の中に入っていった。

 

「おっしゃっ!」

 

上条が地面を強く蹴った瞬間。彼の体がその場から消えた。

 

 

 

 

 

 

その頃彼岸では、異変を察知して解決に訪れた霊夢達が閻魔様に怒られていた。

 

「良いですか? 何度も繰り返すようにですね」

「ああもう分かったわよ」

「いいえ。分かっていません! あなたのような人はそう言って面倒事を回避する傾向があります」

「ゲッ。なんでバレてるのよ・・・」

「伊達に閻魔やってません」

「なぁ、私達はまだ帰れないのか? いい加減脚がしびれてきたぜ・・・」

 

魔理沙が正座に文句を言い出す。その言葉に更に閻魔の少女の言葉が厳しくなっている。

 

「少しは反省したらどうだ? それに、閻魔様からのありがたい御言葉だ。一言一句噛みしめておけよ。若者よ」

「と、当麻っ?!」

「よっ」

 

床に軽い音を立てて着地したのは、もちろん上条当麻だった。

 

「貴方は・・・。そうですか、貴方が上条当麻ですか」

「初めまして四季映姫様。幻想郷で博麗の巫女の代理をしています上条当麻です。もう知っているようですがお見知りおきを」

「ええ。貴方の事は彼岸を訪れる様々な者から聞いています。悪魔のような人物だとか? 幻想郷の英雄だとか」

「良い噂だけでは無いと思っていましたが・・・まさか悪魔とは。それで、そこに居る博麗の巫女と同じように不肖、自分もこの異変の原因を知りたくやってきました」

「原因を? 知っているくせに、意地が悪いのですのね」

「アハハ。見破られてましたか。その通り、今回の異変。彼岸(そちら)側の不手際でしょう?」

「っ」

「死神の怠惰による三途の川を使って彼岸に送られるはずの死霊の監督不行き届き。地獄の閻魔様に色々言いたい事はあるのですが?」

「・・・それはこちらで処理します。博麗の巫女やその代理であるあなた方にできる事はありません」

「そうですか。解決は迅速にお願いします。そこらを行く死霊を物理的に消去してしまいたくなるので」

「・・・はい。そうしないように気を付けてください・・・・・・」

 

 

 

―――博麗神社への帰り道。

 

「あるじ様。あるじ様の記憶の中に“物語シリーズ”というものがあったのじゃが・・・・・・」

「うっ!? ・・・い、いや~偶然だね・・・」

「あんな阿良々木とか言う変態より我があるじ様の方が良いに決まっておるじゃろう! なぜそっちを書かん!」

「さあ? 西尾維新さんに聞いてくれ。というかこっちの方が二次創作なんだから。忍と“忍”は別なの。オーケー?」

「うむ!」

 

 

 

 

「なんで私を置いて無茶な事したバカ当麻ーッ!!」

「不幸だぁ――――――――!」

 

博麗神社の階段を上りきった所で、貴音の跳び蹴りをまともに食らい再度階段を一番下まで落ちていった上条。その様子に思わず変な汗が出た忍だった。

が。

変な汗の正体はすぐ分かった。

 

「忍=サン? アナタデスヨネ? ゴ主人ガ戦ウ理由ニナッタノハ・・・。覚悟ハ良イデスカ?」

「よ、よろしくないっ! 全くもってよろしくないのじゃ!?」

 

慌てて上条の影の中に隠れようとするが、彼の体は参道の遥か下。逃げるために飛び降りる勢いで地面を蹴った忍だったが、貴音の影から伸びた“腕”に足首を掴まれ空中で逆さまにつり下げられる。

 

「は、離せ! 離すのじゃ! 儂は特に何もしとらん!」

「ソウデスカ? 忍=サンガイナカッタラ起コラナカッタ事件ナンジャ無イデスカ?」

「うっ?!」

「・・・ト、言ウカパンツ位、履キマショウヨ。絆創膏一枚ッテイウノハ同ジ女子トシテ見過ゴセマセン」

「嫌じゃ嫌じゃ! あんな幼いモノ履きとうないわ!」

 

スカートがめくれ上がり大事な部分が丸見えだというのに、それを恥じる事無く暴れ続けられるのは彼女くらいなものだろう。もっとも、もしかすると周りに女子しかいないから恥じらいが無いのかもしれないが。

 

「よっと。そこまでにしとけ貴音。忍スレイヤーみたいになってるからよ」

「・・・・・・ご主人・・・」

 

本当に軽い音を立てて参道を一跳びで全段登り切った上条は、つり下げられてる忍を見て鼻から紅い液体を流していた。

 

「・・・ロリコン」

「否定はしない。だが肯定もしない! 俺は博愛主義だからな!」

「・・・・・・あぁ、そうですか・・・」

「そして俺はここでとある宣言をしておこう。俺は膨らみかけが大好きだ!」※巨乳は大好物

「「何の話じゃ(ですか)馬鹿野郎!!」」

「おっ◯いの話だ馬鹿ヤロウ!!」

 

それから暫く上条のおっ◯いに関する力説が行われ、それを聞いた貧乳(ロリ)勢は歓喜し、

巨乳勢は少し落ち込んだという。

 




上条達とは別で霊夢達もちゃんと動いていました。

あれ? 上条さんが変態に・・・。あれ?

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