ぷる「とうちゃく〜」
エレベーターが最上階に到達した。
結構長いエレベーターで待ちわびてたネプテューヌが……。
ねぷ「ヒャッハー!最上階だぁ!もう最上階に困ることはねえ〜っ!」
ミズキ「あたぁっ!」
ねぷ「あべし!」
世紀末なモヒカンと化したので成敗。
ねぷ「うぐふっ……き、効く……」
のわA「アンタが世紀末になるからよ」
ねぷ「私に優しかったのはミズキとネプギアくらいだったのに!ミズキも段々私に手厳しくなってきてるよ!」
ミズキ「そうかな?……そうかもね」
ねぷ「反省して!それはもう、謝罪会見で泣きわめくくらい反省して!」
ミズキ「さーせん」
ねぷ「軽っ!」
ミズキ「しゃっしゃっしゃー。……しゃーっす」
ねぷ「ウザっ!最近の若者みたいだよ!」
ミズキ「ワンチャン。ワンチャンワンチャン」
ねぷ「もう会話になってない!」
ミズキの偏見の若者を演じていると奥の方から声を聞きつけて小さい方のイストワールがやって来た。
いす「何事ですか?ゲイムギョウ界が核の炎に包まれたような声がしましたけど」
ねぷ「え⁉︎ちょ、これいーすん⁉︎ちっこくて可愛い〜!」
いす「え?きゃっ、ちょ、くすぐったいですよ」
ねぷ「ウチにも欲しい〜!……お持ち帰りする〜!」
ぶらA「その言い方はいろいろな誤解を生むからやめたほうがいいわよネプテューヌ」
ねぷ「へ?そう?別におかしくなくない?」
ぶらA「……ミズキが私をお持ち帰りした」
ねぷ「⁉︎」
ミズキ「嘘つかないでよ!」
ねぷ「そんな!ブランとミズキが大人のホテルであんなことやこんなこと……ねぷ〜!」
べるA「あら?ノワール今回は嫉妬しないのですわね」
のわA「さすがにアレは嘘でしょ」
ぶらA「その通りよネプテューヌ。その、イケない感じたるや……もう、プルルートもドン引きするレベル」
ぷる「え〜?な〜に〜?」
ねぷ「そんな!蝋燭とか鞭とか三角木馬が飛んで来そうなぷるるんがドン引きするなんて……いったい⁉︎」
ぷる「……私〜、悪口言われてる〜?」
ミズキ「あのさぁ……ネプテューヌも信じないでよ……」
ねぷ「あ!ど変態!」
ミズキ「訴えてやる!」
ミズキがネプテューヌを訴訟して大逆転な裁判なんて起こらせずに金をがっぽり稼いだ末に死刑にする算段を立てていると、ネプテューヌがふと壁に隠れてこちらを見ている女の子に気付く。
ねぷ「……ぴー子……」
ぴー「……………」
じーっとこちらを見ているピーシェ。なんだか不安そうな瞳をしている。
のわB「何かあったんだっけ?」
ぶらB「ええ。まあ、プルルートの話のほとんどの惚気だったから聞き逃すのも無理はないわ」
ミズキ「そんなことしてたの……⁉︎」
ぷる「えへ〜。つい〜」
べるB「大変でしたのよ?口を開けばアナタのことばかり……」
ぷる「だって〜、仕方ないも〜ん」
ミズキ「あはは……仕方ない、のかな……?」
ほんわかとした笑顔のプルルートに苦笑いで返す。
横目でネプテューヌを見るが、心配は無用だったようで。
ねぷ「おいで、ぴー子」
ぴー「………ねぷ……」
ねぷ「ネプテューヌでもねぷてぬでもいいよ!だからぴー子、おいで?」
ぴー「ねぷ、ねぷてぬ……ねぷてぬ〜!」
ねぷ「ぴー子!」
2人はお互いに駆け寄る。
抱き合って2人は幸せにーーーー。
ぴー「はあああっ!むげんぱ〜んち!」
ねぷ「うげはぁっ!」
ミズキ「あ〜……いつも通りだね」
ならなかった。
このまま抱き合うと思ってたらその幻想をブチ殺されました。ていうか一瞬ピーシェの拳が伸びたような……気のせい?
ねぷ「す、スタンドも月まで吹っ飛ぶこの衝撃……」
ミズキ「やっぱ腕伸びてたんだ……」
月にまでネプテューヌはぶっ飛んだらしい。
ぴー「きゃはは!ねぷてぬとんだ!」
ねぷ「ぷっ、あはは、完全復活だね、ぴー子!」
ぴー「つぎはえゔぉるのほうね!」
ねぷ「地球一周⁉︎私耐えられないよ!」
ピーシェは再会するまでに機械天使の力を身につけたんでしょうか……。人の射程の限界はズームパンチレベルだと思うんですけど。
ミズキ「……まあ、大丈夫みたいだね」
呆れたような顔で、しかし心の底から安心してミズキはじゃれ合う2人を見ていたのだった。
ぴー「さんみいったい、ぱ〜んち!」
ねぷ「うげぇぇぇえっ!」
訂正。
ピーシェとの遊びは生死をかけてやりましょう。
いす「あ、これ言ったほうがいいですかね?……『あなたに、力を……』」
ミズキ「前話のネタを引っ張らないでよ!」
ーーーーーーーー
そんなこんなでじゃれ合いも終わって。
ねぷ「あぅ……痛いよ〜、痛いよ……」
ミズキ「よ〜しよしよし、痛いの痛いのとんでけ〜」
ねぷ「飛ばないよ〜……」
ネプテューヌはだらしなく隣を歩いていた。
もちろん他の全員も連れて森の中を歩いていたが、その森が開けると目の前に邪悪な塔が見えた。
のわA「あれが?」
のわB「ええ。その名も『スーパーウルトラグレートエンドサンダーライトアンドダークネスチャージングスタートルネードゴッドパワーストロングミラクルゼロスカイマルチルナコロナエクリプスフューチャーフュージョンジュネッスオーバーレイ……」
のわA「もういい!もういいから!通称を教えて通称を!」
のわB「シャルロッ党よ」
のわA「だからどうやって略したらそうなるのよ!ていうか誤字!党じゃなくて塔でしょ⁉︎」
ぶらB「いいえ、合ってるわ」
べるB「他にもオルコッ党などが存在しますわ」
のわA「絶対嘘よね!からかわないでよ!」
べるB「そっちのノワール、かの偉人ルイ13世はこう言いましたわ。『朕は国家なり』、と……」
のわA「……だからなんだってのよ」
べるB「つまり、大きな慈愛の心を持って全ての善も悪も受け入れて心豊かに生きましょうということですわ」
のわA「絶対そんな意味ないわよねぇ⁉︎過大解釈にも程があるわよ!」
ぶらA「過大解釈どころか解釈は蒼の彼方にフォーリズムだけど……」
ぶらB「待ちなさい、そちらのノワール。かの偉人、武○遊戯はこう言ったわ。………『なぁにそれぇ』……と」
のわA「だからなに!」
ぶらB「つまりこの世は常に移り変わるもの、どんな強者もいつか衰えるという意味よ」
のわA「違うわよ!ただの疑問文よそれは!」
ミズキ「待ってノワール。かの偉人、苗○誠はこう言ったよ。『金と女が全てだ。それさえあれば他になにもいらねえ』と」
のわA「言ってない!絶対言ってないわよ!ていうかミズキまで参加したの⁉︎」
ミズキ「意味はね……」
のわA「聞いてないわよ!ていうか聞くまでもないわよ!」
ミズキ「ここは俺に任せて、あとはもう何も心配いらない、必ず帰るからって意味なんだよ」
のわA「のわぁぁぁぁぁ!」
ねぷ「あ、ノワールが壊れた」
ぷる「おもしろ〜い」
のわB「こっちの私は弄りがいがあるわね」
ぷる「こっちのノワールちゃんも〜……負けず劣らず、弄りがいがあるよ〜?」
のわB「ひっ⁉︎」
びくーんとあっちのノワールが体を硬ばらせる。
ねぷ「あっ察し」
ミズキ「調教済み、ってところかな」
のわB「ち、違うわよ!」
真っ赤になって否定しているが、バレバレである。
ノワールがあんなことやこんなことでいやんあはんうっふんで真っ白になる姿が見える。黒の女神なのに真っ白とはこれいかに。
ぶらB「ちなみに、その……なんて言ったかしら?『ワタシタチハマタイツデモアエル花』だったかしら?それはこの党の頂上……1万階にあるらしいわ」
ぶらA「なんで覚えられるのかしら……」
ミズキ「けど、1万階かぁ……。これは骨が折れそうだね〜」
うんたらかんたら塔は雲の上まで突き抜けている。
これの最上階ともなると、普通に登るだけでも疲れそうだ。
いす「いいですか?みなさんが元の次元に戻れるゲートが開くのは3時間後です!それを過ぎたらあと3年ほど元の次元には帰れませんからね!」
ミズキ「わかった。3年も帰れないのは大変だもんね、注意するよ」
のわB「それじゃ、行くわよ」
ミズキ「あれ?そっちのみんなも行くの?」
ぷる「もちろんだよ〜。だって〜、ねぷちゃん達は変身できないし〜。それに〜、私がついていきたいも〜ん」
ぴー「ぴーもいく!ミズキまもる!」
ミズキ「クスクス、ありがと。頼りになるね」
のわA「でも、往復で3時間ってだいぶ辛いわよ?本当に大丈夫なの?」
ぶらB「最上階にはワープポイントがあるらしいわ。それを使えば一瞬で戻れるらしい……」
べるA「登りだけだとしても厳しいですわね。ですが、やるしかありませんか」
ミズキ「そうだね。みんなのためだし、できるだけ早く帰ってあげなきゃ」
今もネプギア達は苦しんでいるのだ。もうそれはひどい悪夢で。本当にひどいと思います。あんなにヒロインを殺して……。
ミズキ「ぐすっ」
のわB「ええ⁉︎アンタなんで泣いてるのよ!」
ミズキ「なんでもない……。なんでも……うわぁぁぁん!」
のわB「⁉︎」
べるA「何にせよ……安全には終わりませんわね」
べるB「退屈しませんのね」
べるA「……忙しいのもそれはそれで疲れるのですわよ?」
また投稿は数日空くと思います。
それではリクエスト待ってます。