超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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お久しブリーフ。
今ネプテューヌmk2を書いてますけど…なんていうか…暗い!
とんでもない絶望感なのでこっちに明るさフルスピードです。


ラブコメなら死ぬことはそうそうない。……はず。

「ど〜も!学園のアイドルぅ〜、ネプテューヌだよ〜!」

「いつの間に私達は学園に入学させられたのよ」

「ハイスクールとかと勘違いするから不用意な発言はしない」

「そうですわよ。いくら私達が……私達が……」

 

 

「落下してるとはいえ?」

 

 

「まあ……そうなりますわね。現実逃避よりも解決案を探すべきですわ」

 

ただ今、プルルートのいるはずの次元。

絶賛空から落下中。

 

「私もベールに賛成よ。ここは落ち着いて、なんとか方法を模索して……」

「うわぁぁぁぁぁんもう落ちるのやだぁぁぁぁ!」

「落ち着いてって言ったよなぁ⁉︎」

「お決まりだけどさあ!鼻をザリガニに挟ませるくらいお決まりだけどさあ!落ちる身にもなってよ!結構痛いんだからねアレ!」

「痛いで済むアナタにびっくりよ!」

「ていうか、大人しく上にいるミズキ様に助けを求めればいいのでは?」

 

ミズキは変身してゆっくりと降下している。

ネプテューヌ達は変身して華麗に着地すると言ってしまったがためにミズキは放っているのだが、何故か変身ができず落下中なのであった。

 

「……まあ、それが1番妥当」

「お、お〜い、ミズキ〜!助けて〜!」

 

《………ホワイトベースを艦娘化したらどうなるんだろう……》

 

「割とどうでもいいこと考えてる⁉︎」

「ば、ネプテューヌ!その発言は聞き捨てなりませんわ!」

「ば、って言ったわよね、今。バカって言いかけたわよね」

「女人化は人が誇るべき宝ですわ!女人化があるからこそ、私達も生まれておりますのに!」

「その話はややこしいからやめてくんない⁉︎」

「女人化の歴史はかぐや姫にまで遡ることができますわ。古来の人々は月を女人化し……」

「それはいいから、ベール。とりあえずミズキを気付かせないと……」

 

《……『○だま』と『のぞ○』ってどっちが強いんだろう……》

 

「強いも何もないよ!2つともただの新幹線!」

「正面からぶつかり合った時の強度、ということかしら……」

「運転手即死するわよ⁉︎」

「お待ちください。まず、『こ○ま』と『○ぞみ』を女人化するのですわ」

「その話はもういいよ!」

「ねえ、いい加減落ちるわよ……!」

「ええ⁉︎やだやだやだ!ノワールクッションになって!」

「嫌よ⁉︎何最低なこと頼んでるのよ!」

「落ちてもいいから、たまにはふかふかぼいんぼいんな柔らかいところに着地したいよ〜!」

「では、私が抱きしめて差し上げましょう」

「ああ……ここが天国……アウターヘブン!」

「それは外よ」

「よ〜し準備万端!ノワール、もう我慢しなくていいんだよ〜?」

「なんで実は私がクッションになりたいみたいな言い方をするのよ!」

「だって〜、ノワールツンデレだし〜?」

「だからって言うこと全部真逆の意味で捉えないでくれる⁉︎」

「……私はネプテューヌの上に行かせてもらうわ」

「ちょ、ブラン!抜け駆けはずるいわよ!」

「ああ、こら、動かないでよクッション!」

「私はノワールよ!」

「……暴れたら……!」

 

《ん?あれ、まだ変身してない……。ま、なんとかなるか》

 

『のわぁぁぁぁぁぁ⁉︎』

 

どかぁぁぁぁぁぁん!

 

《………ならなかったみたいだね》

 

ミズキははぁ、と溜息をついて4人が落下した竹林に降り立った。そこには……。

 

「………えと……何があったの?」

 

下からノワール、ベール、ブランが山になっている。その脇に頭からざっくり突き刺さっているネプテューヌがいる。

 

「ふがっ、うむ、うもももも!」

「すもももももももものうち?」

「うむ〜!」

「大仰な感じでうむって言われたね」

「う〜も〜!」

「ごめんごめん冗談だよ」

 

ミズキがネプテューヌの腰を持って引っ張り出そうとするが……なかなか引っこ抜けない。

 

「ん……く……!まだまだ株は抜けません、と」

「うむ、むむむ!」

「株が抜けないと言うのなら……まずはそのふざけた幻想からぶち壊す!」

「うむっ⁉︎ぷっはああああ!」

 

ネプテューヌが引っこ抜けた。

 

「生きてる!私生きてる!」

「何があったの、ネプテューヌ?」

 

隣には死屍累々というか、死体の山。

 

「うっ……3人は……私を庇うために……ううっ……!」

「だとしたら完全に無駄だよね。庇いきれてないもんね。ネプテューヌだけ頭から埋まってるんだし」

「……でもほら?結局生きてるんだし、結果オーライだよね!」

「他が死んでるとオーライでもなんでもないと思うけど」

 

死体の山に近付いて1番上のブランの体をツンツンと突く。

 

「生きてる〜?」

「う……く……死んだわ……」

「よし生きてるね」

 

ブランをとりあえずどけて脇に退ける。

 

「……ちょっとミズキ、私の扱いがぞんざいじゃない?」

「………うぇぇぇん生きててよかったよぉぉぉ!」

「嘘くさ!」

「……まあいいわよ、ギャグパートだし……」

 

ブランは大人しく立ち上がってミズキの隣に並ぶ。

 

「ベール、生きてる〜?」

「うぅ……いもう、と……」

「遺言に欲望ダダ漏れだね」

「この遺言だと犯人が妹みたいだわ……」

「むしろダイイングメッセージ⁉︎」

 

ベールも持ち上げて脇に退ける。ベールも特に何事もなかったかのように起き上がった。

 

「私に妹はいつできるのでしょうか……」

「そんなに欲しいの?」

「ええ、とても。今も妹が欲しくてデ○ルーク星の姫様を招こうかと本気で考えていますわ」

「その星の姫様を連れてきても妹ができるわけじゃないからね。あの家は最初から妹いたから」

「それに、私はあんなラッキースケベな力を持っておりませんし……」

「そこは関係ないんだってば。まずは生まれ直すことが大事なんだってば」

 

暴走しているベールを諌めてノワールの元へ向かう。1番下にいたのがノワールだから1番重さを感じたのもノワールだろう。

 

「ノワール、大丈夫〜?」

「ぅく……く……」

「あら〜……目を回しておりますわね〜……」

 

ノワールを持ち上げると目がぐるぐるしていた。

本当に目ってこんな渦巻きするもんなのか……。

 

「ん?……あれ?」

 

ふと、地面を見るとそこには竹の葉に埋もれる見覚えのあるシルエット。

 

「……よっこら、せっ」

 

ノワールをとりあえず寝かせてそのシルエットを引っ張り出す。

すると……。

 

「あぅ………」

「……ノワールがもう1人」

「まさか、落下の衝撃で分裂⁉︎」

「いや、魂の可能性もあるわね」

「まずは念仏を唱えてみてはどうでしょう」

「それ成仏しちゃうよ⁉︎ノワールが本当にヘヴンにゴーイングだよ⁉︎」

「まあ、物は試しよ」

「それは試しちゃいけないやつ!」

「ナンマンダブナンマンダブ……」

「唱えた!」

 

ミズキがナンマンダブナンマンダブとブツブツ唱えていると抱き上げている方のノワールが眉をピクピクさせる。

 

「あら、成仏しかけているのかしら」

「だから成仏しちゃダメだって!」

「ナンマンダブナンマンダブ……」

「う……か……勝手に殺すな〜!」

「あ、起きた」

 

両手を振り上げてミズキに抱き上げられたノワールが怒る。

 

「あれ?じゃああっちのノワールは?」

「偽ノワールじゃないかしら」

「略して偽物ワール⁉︎」

「それは略してないわよ!ていうか降ろしなさいよ!ていうか人の上に落ちてくるってどんだけ非常識なのよ〜!」

「大変だなあ……」

 

ツッコミ役って本当大変。

ミズキは大人しくノワールを降ろす。

すると寝ている方のノワールも目を覚ました。

 

「う、う〜ん……て、はぁ⁉︎私⁉︎」

「え⁉︎なんで私がいるのよ!」

 

「ノワール、どうしたのですか〜?」

「大きな音がしたけれど……」

 

「え」

 

竹林の奥から今度は別のブランとベールが出てきた。

 

「ねえ、非常に区別がしにくくなったよ」

「ここはひとつ、台本形式にしてみたらどう?」

「なるほど!超次元側がAで、神次元側がBだね!」

「わかりやすいですわね。では、そうしましょう」

「ちょっとアンタ達何の話してるのよ」

 

ミズキ「なんでもないよ?」

のわA「なんでもないなら……ん?なんだか違和感があるわね」

べるA「気のせいですわよ。文面の問題ですわ」

のわA「……?何を言ってるかわからないけど、まあいいわ」

のわB「ちょっと!アンタ達無視しないでよ!」

 

非常に台本形式は誰が喋ったかわかりやすいなあ。

そう思っていると竹林の奥からパタパタと急いだ足音がする。

 

???「ね〜ぷちゃ〜ん!」

ねぷ「あ、ぷるるん!」

ぷる「ね〜ぷ………」

 

ピタリと笑顔でこっちに走ってくるプルルートが動きを止める。そしてミズキの方を見た。

 

ぷる「ね〜ぷちゃ〜ん」

ねぷ「おお、心の友よ!……ってあれ?」

ミズキ「あの……僕ネプテューヌじゃないんだけど」

ぷる「間違えちゃった〜。えへ〜」

 

プルルートはネプテューヌとするっとすれ違ってミズキに抱きつく。

 

のわA、ぶらA『…………カチン』

 

そしてノワールとブランが気を悪くする。

 

のわB「プルルートが友達ってことは……アンタ達が別次元の女神?」

ねぷ「いえ〜す!プラネテューヌの女神、ネプテューヌだよ〜!」

ぶらB「他の自己紹介はいいわ。似てるしわかるし面倒くさいし」

のわA「辛辣!」

ぶらA「自己紹介すらさせてもらえないなんて……」

べるB「ところで、彼は?」

べるA「彼はクスノキ・スミキと言いますわ。何というか……まあ……神様?なんでしょうか……」

ぷる「聞いてるよ〜。ミズキ君は〜、神様になるの〜?」

ミズキ「まだ決めてない。けど、多分ならないと思うな」

のわA「そうなの?」

ミズキ「うん。そもそも領土がないし。国を作るとしても勉強とかしなきゃだから、時間はかかると思うよ」

ぷる「私〜、ミズキ君が国作ったら〜、毎日遊びに行くね〜?」

ミズキ「仕事してよ……」

のわA「わ、私も毎日でも通うわ!」

ぶらA「……通い妻………」

ミズキ「仕事してってば!」

 

のわB「イチャイチャしてるわね〜……」

ねぷ「そうなんだよ〜!もうお父さん心配で!」

べるべる『いつならお父様になったのですか』

ねぷ「うおっ⁉︎息ぴったり⁉︎」

ぶらB「さすが別次元の同一人物といったところね……」

べるべる『あらあら。アナタとはなかなか気が合いそうですわね』

ねぷ「なにこのセルフエコー⁉︎音は遅れてやってくるものだった……⁉︎」

のわB「絶対違うから。音はそんなに主役を張ってないわよ」

べるA「やっぱり大きさこそジャスティス!ヘァッ!トウッ!モウヤメルンダ!ですわよね」

べるB「ええ。なんなら無限の正義までありますわよ」

 

ばるんばるんと2人のベールが胸を弾ませる。

 

ぶらB「……運命にでもなって、串刺しにしてやろうか……⁉︎」

べるべる『遠慮しますわ〜』

ねぷ「想いだけでも、力だけでもダメなのですわ」

 

全員『⁉︎』

 

ミズキ「え、ちょ、なに?」

ねぷ「へ?私何か変なこと言った〜?」

ミズキ「……いや、なんでもない。なんだか凄く、なんだろう、中身が似てる気が……」

ねぷ?「……キラ!」

ミズキ「いやいやいやいや!確信犯でしょ!今の絶対ピンク髪のあの人でしょ!」

ねぷ「へ?さっきからミズキなにを言ってるの?よくわかんないんだけど」

べるべる『すいません、無能な艦長で……。こんなんじゃディーヴァも……』

ミズキ「また増えた!」

ぶらB「中身の人のネタはわからない人が多いからやめましょう」

のわB「プルルート、いい加減教会に案内しなさいよ。こんなところで立ち話しててもしょうがないでしょ」

ぷる「わかったよ〜。じゃあ〜、ついてきて〜?」

 

プルルート達、こっちの次元の女神に連れられて一行は教会へと向かった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

一行は教会に着き、今は上階へと向かうエレベーターに乗っている。

教会が大きいのもあってエレベーターに乗っている時間も長くなる。

 

ぷる「私〜、ミズキ君の隣取った〜」

のわA「甘いわね」

ぶらA「遅いわよ」

 

プルルートがミズキの隣に行こうとするとノワールとブランが先んじてミズキの隣を占拠した。

 

ぷる「む〜……。じゃあ〜、前取った〜」

ミズキ「おっ、と」

ぷる「えへ〜、あったか〜い」

のわA、ぶらA『………ぐぐぐぐ』

 

プルルートが幸せそうな顔をしてミズキの胸に頬ずりしている。

 

ぷる「ねえ〜、ミズキ君、ちゅ〜しよ〜?」

ミズキ「いやそれはちょっと……」

のわA「わ、私もしてあげてもいいのよ?」

ミズキ「いやだから……」

ぶらA「私ならもっといいことしてあげるわよ」

ミズキ「話聞いて⁉︎」

ぷる「や〜ん、ミズキ君ったら〜、だいた〜ん」

ミズキ「もう聞く気ないんだね、そういうことだよね」

 

ねぷ「ぺっ」

べるA「女神が唾を吐きましたわね……」

 




また数日後の投稿になると思います。
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