超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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快楽堕(((殴


女神、堕天

F91とピーシェの戦いが未だに繰り返されていた。

モンスター達はプルルートの援軍とネプギアの新たな力もあって心配はなさそうだが、ピーシェは別だ。

 

《やはり、強化人間は悲劇しか生まないっていうの……⁉︎》

「あははは!」

《そんなこと、させるかッ!》

 

ビームライフルの弾が当たって一瞬動きを止めたピーシェ。その隙に接近してピーシェの腹に2つのヴェスバーの銃口を押し当てる。

 

《ヴェスバーッ!》

 

0距離で破壊力を増したヴェスバーを発射する。ピーシェは錐揉みしながら吹き飛んでいくが、ダメージはないと言っていいだろう。

 

《くっ………!》

「ミズキ!」

 

F91の隣に急接近してきたネプテューヌが並んだ。

 

《ネプテューヌ!》

「今までごめん……!私が、助けに来たから!」

 

ネプテューヌが太刀を構える。

 

《ネプテューヌ、ピーシェの首だ!首に僕らとピーシェを繋ぐものがある!》

「ピーシェの首……?」

「あ!お姉ちゃん⁉︎お姉ちゃんも遊んで〜っ!」

「くっ!」

 

ピーシェの爪をネプテューヌが受け止めた。

 

「ミズキとぷるるんは先に行って!本拠地を叩かなきゃ、モンスターを止められない!」

《わかった!信じてるよ、ネプテューヌ!》

「ネプギアちゃん、ここはいいわね?」

「任せてください!私は負けませんから!」

 

プルルートとF91が前へと向かう。

向かい来るモンスターの大群を避けながら撃ち落としながら先へと進む。

 

《抵抗するんじゃない、いっちゃえよ!》

 

F91はビームランチャーを担ぎ直して次々とモンスターを撃ち落としながら進んでいった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

高速でR18アイランドへ向かったF91とプルルートはそこにたどり着いた。

目指すは敵本拠地の陥落。

 

《まずはあの砲台から!》

「私に命令しないでよねっ!」

 

プルルートが先行して砲台へと向かう。その砲台の砲身が全てプルルートに狙いを定めた。

 

「っ」

《危ないっ!》

 

F91が前に出てビームシールドで弾を受ける。

2人は弾幕を避けながら動くが弾幕が濃すぎて近付けない。

 

《くっ、バリアまで!》

 

ビームライフルを撃つがバリアに阻まれる。おそらく、対空シールド。ならば、圧倒的な威力でぶち抜くしか……!

 

《僕が砲台を引き付ける!その隙にプルルートは中へ!》

「私に命令しないでって言ったはずよ!」

《中はいくらでもメチャクチャにしていいから!》

「……特別よ。非常事態だから許してあげる」

 

プルルートはしぶしぶ降下する。

するとプルルート上空から茂みに隠れている人を見つけた。それに向けて降下して押し倒す。

 

「ひ、ひいっ!」

「あら……アナタ、あの時のガイドじゃない。まだここにも人がいたのねぇ」

 

そこにいたのはリンダだった。リンダは怯えるように震えている。

じゅるりと舌舐めずりしてリンダの頬を撫でる。

 

「ねえ……聞きたいことがあるんだけど、教えてくれないかしらぁ?」

「な、な、な、なんでありましょうかっ⁉︎」

「この辺りにあるはずの基地……その入り口はどこ?」

「そ、そ、そこですっ!そのあたりに変なピンクの奴が入ってくのを見ましたぁっ!」

「……どこかしらぁ?」

 

プルルートがリンダが指差す方を見るがそれらしきものは何もない。普通の森だ。

 

「そ、そこの木です!その木に扉があるんです!」

「……ふぅん。逃げたらお仕置きよ?」

「ほ、本当です!信じてください!」

 

まあ、真人間になったと言っていたし、信じていいかもしれない。だが念のため後ろの気配には気を配っておく。

 

リンダが指差す木を触ってみると、ある場所だけ肌触りが違う。プルルートがそこを強く押すと扉が開いた。おそらく、この木に飛び込めば基地に繋がるのだろう。

 

「あら、お利口さんねぇ。素直な子は、嫌いじゃないわよぉ?」

「あ、ありがとうございますっ!」

「それじゃ、もう行っていいわ。この中はどれだけ荒らせるのかしらねぇ?気持ち良くなれそうだわぁ……!」

 

プルルートがその穴へと飛び込んでいく。

それを見届けてからリンダはほっと一息ついたのだった。

 

「ふぅ、貞操は守りきったぜ……」

 

 

 

《くっ、この程度の弾幕……!》

 

F91は弾を避けながら隙あればビームを撃っている。だが貫通力を高めたヴェスバーでさえ、バリアは貫けない。

ならば残りの可能性に賭けるしかない。バリアの内側にまで接近して、撃ち抜く!

 

《リミッターを解除する!たとえ、僕の体が焼けようとも……!》

 

 

ーーーー『F91ガンダム出撃』

 

 

F91の動きが変わり始めた。

体が光輝いて肩から冷却用のフィンが3枚出てきた。

機体のバイオコンピューターがミズキのニュータイプ能力を感知してリミッターを解除、最大稼働モードへと移行したのだ。

F91の体が淡い光を纏って弾幕を避け始めた。

しかし、砲台の弾はあらぬ方向を撃つ。

そう、F91のMEPEが発動したことによる『質量を持った残像』現象のためだ。

F91の体は最大稼働モードになると機体表面の温度が高温になるため、装甲表面を剥離させるのだ。

それが空間に残ることにより、質量と実体を持った残像はまるでF91が分身しているようにコンピューターに誤認させるのだ!

 

《なんとォォォッ!》

 

F91が分身しながら徐々に徐々に砲台へと近づいていく。

だが近づけば近づくほど弾幕は分身しているように見せつけているとはいえ、濃くなってくる。

 

《だったら!軽くなればいいんだろ!風船くらいに、軽くなりゃいいんだろ!》

 

ビームランチャーを乱射して捨てる。ビームライフルも乱射して捨てた。

乱射したビームはバリアの内側に入り込み、砲の幾つかを壊す。

 

《戦争を始めて!みんなが怖がってるんだ!君達の都合だけで、殺されてたまるかッ!》

 

F91がついに、ヴェスバーを砲台に触れさせた!

 

《ヴェスバァァーーッ!》

 

 

ーーーーーーーー

 

 

基地内、アノネデスはモニターが壊れたように大量のF91を誤認するのを見て狼狽えていた。

 

「な、なによ!なんなのよこいつ!こんなに強いなんて、聞いてない!」

 

何機ものF91がモニターに表示されてフリーズするほどだ。

モンスターに侵略させている国々も、女神達が発した新たな力で押し返されている。このままでは、負ける⁉︎

 

「な、なんだってんのよ!こうなったら、アタシが手動で直接……⁉︎」

 

アノネデスが次にモニターを見た時、それはF91の顔を映していた。

 

《戦争を始めて!みんなが怖がってるんだ!君達の都合だけで、殺されてたまるかッ!》

「ひいっ!」

 

フェイスガードが割れて両頬に収納、顔のエアダクトが露出して冷却を行う。

 

「ば、化物なのっ⁉︎」

《ヴェスバァァーーッ!》

 

モニターが一瞬だけ光るヴェスバーの光だけを届ける。

瞬間、天井に穴が開いてモニターはスパークして真っ暗くなった。

 

「きゃああああっ!」

 

さらに部屋の奥からはレイを縛ったプルルートが現れた。

 

「あらあら……ナイスタイミング、かしらねぇ」

「んむっ、ん〜!」

 

プルルートが鞭を振るうと周りの壁に無数の傷跡が生まれる。

 

「アナタあんまり好みじゃないけど……お仕置きはしなきゃねぇっ!」

 

プルルートが鞭をそこら中にぶつけて機械を全て破壊した。

そして天井からはF91が降り立ってくる。

 

《はあっ、はあっ、はあっ……!アノネデス!今すぐピーシェを止めて!君ならできるでしょ⁉︎》

 

F91は変身を解く。

だがアノネデスは気絶してしまったらしくミズキが何度体を揺らしても起きない。

 

「くそっ、起きてよっ!」

「そんなに心配しなくてもいいわよぉ。アレ、見てみなさい?」

 

プルルートが指差す方を見るとそこには不思議な機械があった。さっきプルルートが暴れて壊した壁の向こうにあったらしい。

そそり立つ4本の爪が光を集めている。

 

「アレは……⁉︎」

「シェアエナジー……人工的に集められるなんてねぇ」

 

ミズキはアノネデスを離してその機械に近付く。プルルートもそれに近付いた。

 

「私の好きにしていいって、言ったわよねぇ?」

「……うん。徹底的にお願い」

「言われなくても!ファインディング・ヴァイパーッ!」

 

プルルートの必殺技がシェアを集める機械を壊す、その瞬間だった。

 

「っ、なに⁉︎」

「うふ……このまま好きにさせるわけないでしょ……?」

 

プルルートの両手を鎖に繋がれた手錠が拘束する。

後ろを振り向くとアノネデスが起きあがってモニターのスイッチを押しているところだった。

そしてアノネデスはもう1つ、ガラスで覆われている大仰なスイッチに向かって拳を振りかざす。

 

「なによ、これ……!いい度胸じゃない、誰が女王様なのか、徹底的に……!」

「アタシよ。王様はアタシ。ばいばい、女神様」

 

ガチャン!という音を立ててそのスイッチをアノネデスが押す。

 

「くっ!」

 

ミズキが両手にマシンガンを持ってコンソールを破壊し尽くす。

だが、数瞬遅かった。

 

「っ、あっ……⁉︎」

「ふ、ふふ……あとは好きにやっちゃいなさい……。いつまでも、遊んでるといいわ……!」

「アノネデス!プルルートに何をしたッ!」

「ふふ……あの愛玩鳥、私が実験用に作ったEXモンスターなのよ。精神を強制的に操作する強い毒……ピーシェちゃんにも打ち込んだわねぇ」

「まさか、それをプルルートに⁉︎」

「あの子の中の最も強い意志が増幅されるように操作しといたわ。そうね……今あの子は」

 

プルルートの両手の手錠が外れた。

プルルートの体が赤黒いオーラで覆われて体にも赤黒いラインが入る。

そしてこちらを振り向いたプルルートの目は虚ろだった。

 

「アナタをイジメたくて……仕方ないんじゃないかしらっ⁉︎」

「君は……!君は、どこまで外道だァァーーッ!アノネデスゥッ!」

「何とでも言って!仲間内で争いなさい!どう⁉︎今の気分は⁉︎」

「それでも人間かッ、君はッ!」

「いい返事よ!さあ、やりなさい!堕女神と争ってぇぇっ……!」

 

プルルートがニヤリと笑ってこちらを見つめる。

 

「プルルート!正気に戻って!」

「無駄よ無駄無駄!あの時だって薬飲まなきゃ治んなかったでしょう⁉︎この毒に対応する薬、いつ作れるのかわからないけどねぇっ⁉︎」

「アハハハッ!なに、この清々しい気分!まるで媚薬を盛られたみたい……!アナタをイジメたくて、仕方がないわぁっ!」

「プルルート!」

「死の淵、シャトルランさせてあげるからねぇっ!」

「うわあああっ!」

 

プルルートの剣をビームサーベルで受けたが、吹き飛ばされる。そのまま強かに壁に体を打ち付けてしまった。

 

「いい悲鳴……!すっ、ごい気持ちいいわぁ!もっと、もっと聞かせて……!」

「くっ、プルルート、プルルート!」

「そんな声いらないわぁ。もっと甲高くて、切実で、恐怖と痛みに塗れた悲鳴を頂戴⁉︎」

「くっ、君が操られたっていうなら!」

 

ミズキが胸に手を当てる。

ミズキの体が光り輝いて姿を変えていく。

その姿は以前登場したX1だったが、体をさらなる装備が覆っていく。両肩には大きな髑髏、体全体を覆い尽くす紫の対ビーム防御用ユニット『フルクロス』。そして左手にはX3が装備していたムラマサ・ブラスターを持ち、右手には扇型に銃口が9門のビーム砲が広がるボウガンのような武器、『ピーコック・スマッシャー』を持つ。

その機体はクロスボーンガンダムX1フルクロス!

 

《君を助けに行く!待ってて、プルルート!》




ラフレシア撃破シーン。化物かっ!
プルルート闇堕ち。ていうかもう、アレは快楽堕ちみたいなもん。みたいなもんなの!
そしてミズキはフルクロスへと。両解放でチンパン楽し〜!

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