超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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新章スタート。さあ、まずはサービスから!女神達の水着が見たかったらアニメ見て!私は表現できないから!数年後とかに挿絵になるかもしれないけど、それもほぼ構図はパクッちゃうから!


第8章〜新国家誕生。繋ぐその手で取り戻す。変身の先の先へと〜
喧嘩と仲直り


 

ネプテューヌはベランダにこっそりやって来ていた。周りをキョロキョロと見渡してから段差に腰掛ける。

 

「ふぅ……誰もいないよね……?」

 

ネプテューヌの手元にはプリンとスプーン。プリンには『ねぷの』と名前が書かれている。

 

「いっただっきま〜す!」

 

ペリリと蓋を剥がしてプリンを一口頬張る。

すると最も安パイな声がした。

 

「ん、ネプテューヌ。ピーシェ見なかった?」

「っ……なぁんだ、ミズキか〜。驚かさないでよもう〜!」

「クスクス、ごめん。それで、ピーシェ知らない?」

「ううん、知らない。ていうか、ここに来たら困るというか……」

「?」

 

するともっとも恐れていた者の声がした。

 

「あ〜っ!ねぷてぬずるい!ぴーの!それ!」

「あ、ピーシェ」

 

ピーシェだ。ピーシェはネプテューヌに向かって走ってくる。

 

「それ、ぴーのねぷのぷりん!」

「いや、それおかしいから!ねぷのプリンってことは、私のプリンってことで……」

「む〜!ぴーの!」

「あっ!」

「あ」

 

ピーシェがネプテューヌからプリンを奪おうとタックルして、その反動でネプテューヌの手からプリンが落ちた。

プリンは地面に落ちてしまって中身が床に溢れてしまった。

 

「あ、あ〜……もったいない……」

「こ、こらぴー子!いくらなんでもそれはダメでしょ⁉︎」

 

ミズキが空からティッシュを取り出してプリンを拭く。

ネプテューヌはさすがに今回は理不尽だと思ったのかお怒りだ。

 

「む〜……めーなのはねぷてぬ!」

「わ、私⁉︎」

 

予想外の反論に一瞬怯むネプテューヌだったがさすがに譲れないのか持ち直した。

 

「ぴー子はいつも強引すぎなんだよ!ふ〜ん、そんなぴー子は嫌い!」

「っ!」

 

その一言はピーシェにはだいぶ堪えたらしく目に涙を浮かばせた。

 

「ね、ね、ねぷてぬのばか〜っ!」

「な、なにを〜っ!バカって言う方がバカなんだから〜っ!」

 

ピーシェは泣きながら出て行ってしまった。

 

「あ、あ〜……クス、追いかけてくるね、ネプテューヌ」

「い、いいよ、そんなことしなくても!」

「まあまあ。プリンは僕がまた買ってくるからさ」

 

ミズキは困ったような顔をしてネプテューヌの頭を撫でてからピーシェを追いかけていった。

 

「む〜……」

「な〜に子供と同じレベルで喧嘩してるのよ」

「えっ⁉︎」

 

振り向くとそこには各国の女神と女神候補生。

 

「い、いつからいたの⁉︎」

「ネプテューヌがプリンを落としたあたり……。ミズキは気付いてたわよ」

「ピーシェちゃんいじめた!」

「かわいそう……!」

「ええっ!私が悪いの⁉︎」

 

『悪いわよ(ですわね)(うんうん)』

 

「そ、そりゃ私だってちょっと言い過ぎたかなって思ってるけど〜……。……ってそんなことよりも!みんなして何の用なの?」

「……誤魔化しましたわね?」

 

みんながふぅと呆れたように息を吐いた。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「ぐすっ、ぐすっ……」

 

ピーシェはリビングのソファーに座ってすすり泣いていた。

 

「あ、いたいた」

「ピーシェちゃん、見っけ〜」

 

そこに入ってきたのはプルルートとミズキだ。

 

「みずき、ぷるると……」

「はい、これ〜。出来たから〜、あげる〜」

「あ……」

 

プルルートの手にはピーシェを模したぬいぐるみ。

 

「ピーシェちゃんの〜、ぬいぐるみ〜」

「……!わ〜い!ぷるると、好き〜!」

 

ピーシェの目から涙が消えてプルルートに抱きつく。

 

「あと、ピーシェ。僕も作ってみたんだけど……受け取ってくれるかな」

「みずきも、ぬいぐるみ?」

「そ。プルルートに作り方を教えてもらって、作ってみた。プルルートに比べて小さいけど……」

 

ミズキの作ったぬいぐるみはガンダムの頭だけのぬいぐるみだ。丸っこくて、手のひらサイズに収まっている。キーホルダーのようにチェーンが付いていて吊り下げられるようになっていた。

 

「ほしい!みずきも、すき!」

「クスクス、ありがとね」

 

ピーシェは両手に2つのぬいぐるみを持ってミズキとプルルートに抱きついた。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「R18アイランド〜?名前から察するにそれはもしや……!」

「ええ。“オトナ”しか入ることを許されない禁断の島ですわ。あ〜んなコトや、こ〜んなコトが昼夜問わず行われているという魅惑のテーマパークに、これから行くのですわ!」

 

頬を赤らめたネプテューヌにベールが得意げな顔でビシッと指をさす。

 

「おお!この章はもしかして……サービス章の予感!」

 

 

 

 

 

そしてその数十分後。

変身した(プルルート除く)女神とネプギア、それにミズキが空を飛んでR18アイランドに向かって飛んでいた。

ミズキはガンダムキュリオスに変身して飛行形態に変形、その上にプルルートを乗せている。

ガンダムキュリオスは白い装甲の中で胸と盾のオレンジの装甲が映えるガンダムだ。エクシアと同じ時期に開発されたガンダムで高機動が特徴だ。

 

「え?じゃあ遊びに行くわけじゃないですか?」

「ええ。残念ながら違いますのよ」

 

ネプギアがベールの話を聞いて質問する。

 

「R18アイランドにどデカイ砲台が設置されているのをウチの衛星が見つけたんだ」

「だから、調べることにしたのよ。イストワールからも注意しておいてって頼まれてたしね」

《へえ、ルウィーの衛星はホントに優秀だね》

「ま、まあな。ウチの衛星にかかれば、それくらい……!」

「リーンボックスのプログラムのおかげというのをお忘れになっていませんか……?」

 

ベールがジト目でブランを見る。

 

「誰かが、戦争を始めようとしているのかしら……」

 

女神に戦いを挑むなど愚の骨頂。さらにこちらにはミズキもいるのだから、愚の愚の愚の骨頂くらい愚の骨頂だ。

 

「ねえ〜、ミズキ〜。私〜、自分で飛びたいな〜?」

《ん、いいよ別に。乗り心地悪かった?》

「そういうわけじゃないけど〜、私も飛びたい時があるの〜」

《そういうことなら……別にいいけど》

「やった〜」

「え、ええ⁉︎ダメよ、お願いだからぷるるんはそのままでいて!」

「え〜?いいじゃん、ミズキ君も許してくれたんだし〜」

「そうよ。別に変身できるなら自分で飛べばいいじゃない」

「ノワールだって、アレを見たら絶対にそう思うから!ミズキも、なんで許せるのよ!」

《別に……危なくなったらまた止めるし?》

「少なからず被害は出るじゃない!」

「なによ、変身すると何か嫌なことがあるの?」

「ダメったらダメよ!」

「ねぷちゃんのケチ〜!」

《いたたた、背中を叩かないで!》

 

ガンガンとプルルートがキュリオスの背中を叩く。

 

「私も、変身はさせない方がいいかと……」

「そうなのですか?」

「はい……その……鬼ミズキさんと同じくらいの脅威といいますか……標的が自分なだけ、鬼ミズキさんよりタチが悪いといいますか……」

「それは絶対に変身させてはいけませんわね」

「私も賛成だ。断固阻止する」

 

2人は少しだけ体を震えさせながらプルルートを変身させてはいけないことを肝に銘じたのだった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

その頃、プラネテューヌの教会ではユニとロムとラムが不満そうな顔でベランダに上がっていた。

 

「なんで私達はR18アイランドに行けないのよ!納得いかないわ!」

『(うんうん)』

 

ユニの心の叫びにロムとラムも頷く。

 

「まあ、仕方ないだろう。大人になるにはそれ相応の時間が必要だ。身体的にも、精神的にもな」

「そういう意味では、あの中で1番大人なのはミズキさんですね」

 

ジャックとイストワールも合流する。

 

「でも、ネプギアは行けてるじゃない!」

「そう言うな。子供の時間は貴重なものだ。冷静に考えてでも見ろ、普通の人間の寿命が80年だとして、子供でいられるのは20年もない」

「出来ないこともたくさんありますけど、それが子供時代というものですよ」

「でも私も行きたかった!」

「行きたかった……!」

 

ここにミズキがいれば3人はすぐに納得してくれただろうが、ミズキはネプテューヌに連れられてR18アイランドに行ってしまったのでそうもいかない。

するとベランダでピーシェをアイエフとコンパが囲んでいた。

 

「何か探しものですか?」

「手伝うわよ」

 

だがピーシェは胸の中にぬいぐるみを抱きしめているだけでしゃべらない。

ぬいぐるみはピーシェを模したものとネプテューヌを模したものだ。ガンダムのぬいぐるみはピーシェの服の裏側に引っ掛けてある。

 

『はい〜、これね〜?ねぷちゃんのぬいぐるみ〜』

『これあげて、仲直りしに行くよ』

 

「む〜……」

 

それを見つけたユニとロムとラムがピーシェに走り寄る。

 

「ここにいたのね」

「ピーシェちゃん、部屋でゲームしよ!」

 

だが3人の誘いにも返事をしない。

 

「何か探してるの……?」

「む〜……探してない!」

 

そう言ってピーシェはベランダから出て行ってしまった。

 

(あれ……?私、何か探してるって、わかった……?)

 

ロムが不思議な感覚に襲われた。だがロムはさして気にすることもなく、ピーシェの行った先を見ていた。

コンパとアイエフは苦笑いをする。

 

「明らかに、ネプ子を探してるわね」

「きっと、ごめんなさいが言いたいんです」

『ああ……』

 

納得する3人。

 

「可愛いとこあるじゃない。ネプ子も仲直りしてから行けば良かったのに。多分、ミズキも子供はそういうものだってわかってるのよね」

「2人はもう、家族みたいなものですから。家族だったらそういうこともあるです」

「喧嘩して、仲直りする。ある意味、あれくらいの歳の子が1番間違えて1番成長するんです」

「それは、経験談か?」

「はい。ネプテューヌさんも、昔はたくさん怒ったものです」

「今も大して変わらんがな」

 

ジャックとイストワールが声を抑えて笑う。

 

「ミズキさんも、昔は喧嘩とかしたんですか?」

「喧嘩なんて、しょっちゅうだ。ミズキが理不尽を言うことだって、何度もあった」

「そうなの?」

「でも、執事さん怒らないよ……?」

「良くも悪くもまだミズキはお前達のことを庇護対象……守るべきものとして思っているのだろうな。だから、子供扱いをする」

「でも、ねぷねぷ達も……」

「それはミズキもわかっている。お前達が力を合わせればミズキにだって勝てるだろう。ミズキだって、お前達のことは信頼している」

 

昔とは違う。1人でみんなを助けようとしたあの頃とは違うのだ。

 

「じゃあ、なんで子供扱いするのよ」

「……さあな。だが、お前達の姉の恋が叶うためには……」

 

ジャックはユニとロムとラムを見た。

 

「少なくとも、その壁は越えればならないのかもな」

「こい?」

「こい……?」

「クク、なんでもない」

 

ジャックは小さく笑うのだった。

 

 




私だって、いつまでも子供じゃないんだから…みたいな?はい、同人誌の読み過ぎですね。ちょっとネプテューヌの同人誌少なすぎんよ〜。

さて、この章でいろんなキャラの距離が縮まるといいな。……いや、私が書いてるんですけどね?

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