超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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短めです。これで7章はお終い。次から8章でしっかりバトルシリアス。
最近感想増えて嬉しいですね。本当にこういうトーク大好き。私は他のロボットも(スパロボってやった範囲だけ)知ってます。ゲッターロボから最近だとガルガンティアとか…マクロスとか?マクロスのΔはまだ見てないんですけどね。


ぬいぬい

現れたのはアストレイゴールドフレーム(アマツ)ミナ。

黒の装甲の中から金色のフレームを露出させた機体で女性的な機体に仕上がっている。

その機体の特徴として『ミラージュコロイド』がある。ミラージュコロイドは可視光線や赤外線を吸収する微粒子を磁場で物体に付着させる機能だ。

つまり、何者にも見えなくなりレーダーにも捉えられなくなる。

そして今プルルートを捕らえているのは天ミナの背面に装着された『マガノイクタチ』。本来は相手のバッテリーのエネルギーを吸収する武器だがミズキは壊れたこの機体を修復する時に相手のパワーを吸収する仕様にしたのだ。

 

「アナタ……なかなかやるじゃない……。いいわぁ……!」

 

プルルートは力を入れて逃れようとするができない。力を入れるほどにマガノイクタチにパワーを吸い取られる。

 

「あっ……えへ〜、負けちゃった〜」

《よかった……》

 

じきにプルルートの変身が解ける。

天ミナはプルルートを両手で抱き抱えてからマガノイクタチを外した。

天ミナはゆっくりと地面に向かって下降していく。

 

《もう……ひやひやしたよ》

 

地面にプルルートを立たせる。

プルルートは悪びれた様子もなく、ただ照れ臭そうに笑っていた。

 

「ごめんね〜。なんだか〜、イジメたくなっちゃって〜」

《そんなことでいちいち襲われてたら体が保たないよ……》

 

ミズキは変身を解いてプルルートの頭を撫でた。

 

「ま、これで本当に一件落着……かな?」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

その日の夕方、プルルートが布の前に座って裁縫をしていた。

それをミズキが見つける。

 

「よ〜し、かんせ〜い」

「何を作ってたの?」

「じゃ〜ん、ミズキくん〜」

「わあ……」

 

プルルートが差し出してきたのはミズキを模したぬいぐるみだ。2.5頭身くらいにデフォルメされていてとてもいい出来だ。

 

「それ〜、あげる〜」

「え?いいの?」

「うん〜。私〜、友達になった人のぬいぐるみを作るのが趣味なの〜」

「へえ……」

 

とても良い触り心地だ。ていうかさっきまで貞操の危機にあったのに友達というのも違和感があるが、別にいいか。

 

「ありがと」

「どういたしまして〜。えへへ〜」

「あれ?ミズキ、なにそれ?」

「なにそれ!」

 

やって来たのはネプテューヌとピーシェ。ミズキが持っているぬいぐるみを指差している。

 

「プルルートが作ってくれたんだよ」

「へ〜!ぷるるんが⁉︎いいな〜、ねえ私にも作って〜!」

「ぴーもほしい!」

「わかったよ〜。じゃあ〜、頑張る〜」

 

プルルートが大きな黄色い布を机の上に広げた。

 

「あれ?ぴー子から作るの〜?」

「うん〜。ピーシェちゃんは小さくて〜、早く終わるから〜」

「ぴーがさき⁉︎」

「そうみたいだよ」

 

ペンを取り出していざ始めようとした時、リビングに皿を持ったネプギアとコンパが入ってきた。

 

「夜ご飯ですよ〜!」

「ですよ〜!」

 

「ごはん!」

「あら〜、ピーシェちゃんのは〜、また後でだね〜」

「そうだね」

 

立ち上がって机に向かう。アイエフもリビングに入ってきた。

 

「いい匂いね、今日のごはんは?」

「麻婆茄子です」

「ええ〜っ⁉︎あんなことがあったのにまたナス〜⁉︎」

「ピーシェちゃんが前食べて気に入ったんだって。だからまた作ったの」

「なす、すき!」

「そ、そんな〜!」

 

机の上にコトリとナスが置かれる。ピーシェは喜んで椅子に座ってバクバクとそれを食べ始めているが、アイエフが固まっていた。

 

「ん?どうしたの、アイエーー」

「いやぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「アイエエエエ⁉︎」

 

ミズキが忍者になってゲルマン流忍術を駆使して明鏡止水の心意気を教えそうな感じで驚く。

アイエフはアイエフで死ぬのが嫌そうな悲鳴だ。

 

「ナス、ナスはイヤ!奈○きのこ先生もイヤ!○ateの新作ゲームなんていやぁぁ!」

「待ってアイエフ!それはいろんな人を敵に回してる!少なくとも僕は新作楽しみなのに!」

「お、おお!同士アイエフよ〜!わかる、わかるよ〜!」

「確かに、あんなことがあればトラウマにもなりますよね……」

 

ネプギアが納得して苦笑いをする。

 

「ちなみにミズキは赤○イバー派?キ○ス狐派?」

「○ル派かな。愉悦部入りたい」

「⁉︎」

 

ネプテューヌがミズキの将来を案じてヒステリックな顔をする。ほもぉ……。

 

「ナスはいやぁぁぁぁぁぁ!」

 

そんなアイエフのガイアないしデストロイな悲鳴はプラネテューヌ中に響き渡ったのだった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

翌日、ミズキとプルルートがプラネテューヌの街を歩いていた。

ピーシェとネプテューヌのぬいぐるみを作ろうとしたが、手持ちの生地では色が足りなかったからだ。

 

「ねえ〜、抱っこ〜」

「はいはい。よいしょっ……と……」

 

甘えてくるプルルートを速やかに抱き上げる。

 

「なんか〜、あったかいね〜」

「そうかな?でも、プルルートは温かいと思うよ」

 

ぎゅっとプルルートがミズキの胸に顔を埋める。そして頬を擦り付けてきた。

 

「私〜、眠くなってきちゃった〜。寝ていい〜?」

「ん〜、いいよ。お店に着いたら起こすから」

「……なんか〜、子供扱いしてない〜?」

「クスクス、ごめん。でも、プルルートは僕の周りにいた女の子と同じ感じだから」

 

昔はこういう風に甘えられたものだ。大量の女の子や男の子に。全員を一緒に相手することが出来ないから素早くあやすコツをすぐに掴んだ。

 

「え〜?子供扱いは〜、いやだな〜……」

「ごめんごめん。でも、お兄ちゃんみたいな立場が1番しっくりくるんだ」

「ふ〜ん……。じゃあ〜、変身しちゃおっかな〜……」

 

機嫌が悪そうな顔でミズキの顔を睨んでくる。

 

「別にいいよ。けど、そしたら僕から降りてね」

「……あれ〜?いいの〜?てっきり〜、嫌がると思ったんだけど〜」

 

だがあっさりとミズキが変身を許してしまったので意外そうな顔をする。

 

「私〜、変身嫌がられるのに〜……」

「そりゃ、叩かれるのは嫌だけど……その度に僕が止めるからさ」

 

そう言ってミズキはプルルートの頭を撫でる。

 

「……ふ〜ん。いつか勝って〜、ミズキ君をイジメるも〜ん」

「クスクス、頑張ってね」

 

そんな、日常の一幕。




次回予告

「好き!好き好き大好き!ミズキだぁ〜い好き!」

ネプテューヌの身に一体何が。ベタ惚れどころの話ではないぞ?

「ね、ね、ねぷてぬのばか〜っ!」

喧嘩してしまうネプテューヌとピーシェ。簡単なはずの仲直りは知らぬ間にどんどん遠ざかり、取り返しのつかない場所へと向かっていく。

「プルルート!お願い、正気に戻って!」

赤黒く染まってしまうプルルート。アンチクリスタルの脅威は去っていなかったのか。

「お願いぴー子、帰ってきて!私達は友達でしょう⁉︎私は、ぴー子のこと、大好きなのっ!」

もう2度と、誰かを何処かへなんて行かせない。失ってしまったものは取り戻す。行ってしまったのなら連れ戻す。その決意が女神に再び炎の紋章を刻ませる。

「ずっと、謝りたかった……大好き、ぴー子……」

ーーーー

僕はFate大好きです。extraの中で好きなのはキャス狐。赤セイバーも大好きですけど。

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