超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

38 / 212
覚醒からの瞬殺は確定。
それと2話のエクシアリペアとミズキをアプリで書き直しました。一応ここにも乗せておきます。


【挿絵表示】



【挿絵表示】



ミズキ

ごめんね。

 

ずっと謝りたかった。

 

ごめんね。

 

やっと謝れた。

 

ごめんね。

 

謝ってごめんね。謝れなくてごめんね。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「くっ、こけおどしを!」

 

マジェコンヌがネプギアへ接近して武器を振るう。

ネプギアは後ろに後退しながら新たなM.P.B.Lを発射した。

 

「こんなもの……っ⁉︎」

 

マジェコンヌの防御魔法がネプギアのビームの一撃で割られた。

 

(M)ルチ(P)(D)ッズ(B)ーム(L)ンチャー……!」

 

ネプギアの新たな武器、M.P.D.B.L。ビームを回転させることで貫通力を上げたビームを発射できる。

 

「チッ!」

「ネプギア!」

 

後ろからユニが接近してくる。マジェコンヌは上昇しながら結晶をユニに向かって撃つ。

 

「見えてるって、言ってるでしょ!」

「くっ、バッタか⁉︎」

 

ユニの急加速、急旋回にビームはユニの体を掠りもしない。ユニの加速、運動性能は格段に上昇していた。

 

「小型化したって……!」

 

取り回しの良くなったX.M.Bを撃つ。マジェコンヌはそれを避けながらネプギアとユニの2人から離れた。

 

「逃がしません……!『スパロー』の機動性なら……!」

 

ネプギアの足と手に新たなプロセッサユニットが装着された。まるで羽のようなそれを使ってネプギアはマジェコンヌを追う。

 

「ちいっ!」

 

マジェコンヌの結晶がネプギアにビームを撃つがシュピッという音を立ててネプギアもそのことごとくを避ける。

 

「いくら速かろうと!」

「っ、しまった⁉︎」

 

結晶はネプギアを包囲する。そしてすぐにネプギアに向かってビームを撃つが、ネプギアはその軌道が見えていた!

 

「はああああっ!」

 

ドクン、と体の中で何かが脈動する。

わかる、これは『Xラウンダー』の力!

ネプギアは体を捻ってそのビームの網を避けた!

 

「バカな⁉︎」

「シグルブレイドで!」

 

M.P.D.B.Lの刃の部分が緑に輝く。ネプギアそれを逆手に持って自分の周りの結晶をすべて切り裂いた。

 

「この、小娘がぁっ!」

「やらせないわよ!」

 

ユニが前に出てX.M.Bの銃底の部分でマジェコンヌの斬撃を防ぐ。

 

「ビームジュッテ……!」

「っ、なんなんだ、お前達は!」

 

 

ーーーー『Satellite Cannon』

 

 

「ラムちゃん……!」

「ロムちゃん、わかるよ!これの使い方!」

「私も……わかる……!」

 

ロムの背中の砲身が分離し、マジェコンヌの方を向く。ロムがそれを支え、ラムがロムの肩を後ろから持った。ラムの背中の大型になったプロセッサユニットがX字に開き、銀色に光る。

 

「魔力を、流し込む!」

「全部、入れる………!」

 

2人が砲身に魔力を注ぎ込む。だが足りない。魔力が足りな過ぎる。

 

「全然足りない⁉︎そんな、私達じゃ……!」

「大丈夫……!助けが来る……!」

「なんでわかるのよ⁉︎」

「わかるの……!月が出てる!信じて、ラムちゃん……!」

「……わかった!私も信じる!」

 

あなたに、力を………!

 

「っ!」

「きた!」

 

2人の体から圧倒的な魔力が溢れ出す。

次元を超え、時を超えた想いを2人は感じた。

 

「大丈夫、撃てるよ……!」

「狙いは、オッケー⁉︎」

 

砲身の中に魔力が流し込まれた。エネルギーは完全に充填され、2人の体が光り輝く!

 

「私達がこの銃爪(ひきがね)を引く……!」

「でも、みんなを守るためなら!」

 

「なに⁉︎この魔力は⁉︎」

 

「アイシクル・サテライトキャノン……!」

「いっけーーーっ!」

 

ロムとラムの氷の魔力を流し込んだ、アイシクル・サテライトキャノンが放たれた!

夜の空をまるで昼のように照らす極太の真っ白なビームがマジェコンヌを襲う!

 

「バカな、魔法まで、凍って……⁉︎」

「まだよ!」

「凍って……っ!」

 

天を突き抜けたサテライトキャノン。それは空中ごとマジェコンヌを凍らせて巨大な結晶を作り出した!

 

「やった!」

「ユニちゃん……!」

 

 

ーーーー『100年の物語』

 

 

「任せて!X.M.Bァァァッ!」

 

ユニがX.M.Bを構える。自分の重さで落ちていく結晶とその中に閉じ込められたマジェコンヌ。

それに向かってユニがX.M.Bを最大出力で発射した!

 

「がっ……ふっ……!」

「ネプギア!」

「任せて、ユニちゃん!」

 

X.M.Bが氷の結晶をマジェコンヌごと貫き割る!

それに向かってネプギアが『スパロー』の機動力で接近した。

今のネプギアには落ちていく氷が止まって見える。

シュピッとプロセッサユニットが音を立てて急加速を繰り返す。ネプギアは氷を蹴りながらマジェコンヌの目の前に迫った!

 

「『タイタス』のパワーで!ビームグロォォォォブッ!」

 

ネプギアの両手両足のプロセッサユニットが消え、その代わりに身にまとうスーツに赤いラインが入ってネプギアの手を紫のビームが覆った!

 

「ビーム・ナックルッ!」

「うああああっ!」

 

そのパンチがマジェコンヌを吹き飛ばす!

マジェコンヌは遥か空へ飛んでいく!

 

「こっちが本命!M.P.D.B.L、最大出力!」

 

そのマジェコンヌにM.P.D.B.Lを向ける。

 

「いっけぇぇぇぇっ!」

 

螺旋を描くビームがマジェコンヌを捉えて巻き込む!

 

「うがぁぁぁぁっ!」

 

マジェコンヌを突き抜けてビームは天を穿つ!マジェコンヌはそのビームに飲まれて消えた。

 

「………やった?」

「やった、の……?」

「ええ!やったのよ!」

「……っ、やった!」

 

喜んだのもつかの間、ネプギアはハッと結界の方を振り向く。

 

「お姉ちゃんは⁉︎」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

ネプテューヌはふと目を覚ました。

 

えと……確か、ミズキが助けに来てくれて……それで、嬉しくって……私……。

 

ネプテューヌが漂っている場所は緑色の明るい空間だった。

気付けば周りにはみんながいた。

ベール、ブラン、ノワール、そしてミズキ。

 

「みんな………」

「……起きた?ネプテューヌ」

「うん。……あのね」

「大丈夫、わかるよ。全部、この胸の中に伝わる」

 

ミズキが優しく頭を撫でてくれる。

するとみんなが目を覚まし始めた。

 

「ここ……は……?」

「おはよう、みんな。……よく聞いて」

 

ミズキは女神達の手を取って繋げた。

 

「ミズキ……なにを……?」

「あの結界を抜け出すよ。君達なら出来る」

「ミズキ様は、何処へ……?」

「僕は……そうだね、また何処かへ行ってしまうかもしれない……」

「そ、そんな!」

 

ネプテューヌがミズキに近付こうとする。ミズキはそのネプテューヌの頭を抱きかかえた。

 

「僕も……今回ばかりは、行きたくない。だから、みんな……」

 

「僕を、助けてくれ……」

 

ミズキはぎゅっと力を込めるがネプテューヌから離れていく。ミズキは名残惜しそうに手を伸ばしてこちらを見ていた。

 

「っ、わかった!わかったよ、ミズキ!必ず助けに行くから!」

「わ、私もよ!絶対にアナタを救い出すわ!」

「私も……!約束は、守る……!」

「私も、約束しますわ!」

 

「クス……待ってるよ、みんな……」

 

ミズキはふっと透けるようにして消えてしまった。その世界に残されたのは手を繋いだ女神だけ。

 

「………行こう、みんな!」

「そうね。今度は私達がミズキを助ける番よ!」

「命懸けでミズキは助けてくれた……!私達だって……!」

「何があっても、諦めませんわ。あの方のように……!」

 

想いを、1つに。

シェアを共鳴させて……!

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「あれは⁉︎」

「み、みずみずぅ!」

 

結界の中が光り輝く。その源は女神だ。

色を失ったユニコーンが結界の外に弾き出される。そのまま岩に体を打った。

 

「……ミズキ、お前……」

 

ユニコーンの変身が解けてミズキへと戻る。

ミズキは岩に体を預けて座っていた。

 

「クス……僕ね、すごく満ち足りてるんだ……」

「だが、それでお前が……」

「大丈夫……。みんなが助けてくれるって、言ってくれたんだ……。だから、大丈夫なんだよ……?」

「ミズキ………」

 

 

結界がひび割れて中から光が溢れる。

その光が結界をどんどん破り、そして結界が光に包まれて消えた。

だが、その中には誰もいない。

 

「お姉ちゃん……?」

 

「ここよ、ネプギア」

 

「っ!」

 

後ろを振り向くと空に浮かぶ4つの影。朝日と共に輝く様は女神、そのものだった。

 

「っ、お姉ちゃん!」

「お姉ちゃん……!」

 

ロムとラムがブランに抱きついた。ブランはそれをしっかりと受け止める。

 

「会いたかった……!」

「お、お姉ちゃん!うわぁぁん!」

「泣くな……。私はもう、どこにも行かねえからよ」

 

「お姉ちゃん……ご、ごめんね……。遅れちゃって……」

「何を謝ってるのよ」

「………っ」

「よくやったわね。成長したのね、ユニ。……ありがとう」

「っ、お姉ちゃん!」

 

ユニもノワールに抱きついた。

 

「お姉ちゃん、あのね、私、私ね……!」

「ええ。よく頑張ったわね、ネプギア。大丈夫よ……これからはずっと一緒よ」

「お姉ちゃんっ!」

 

ネプギアも感極まってネプテューヌに抱きつく。

そのままみんなはゆっくりと下降して地面に降り立った。

ただ1人、ベールだけは寂しそうに立っていた。

それに気付いたネプギアがベールをぎゅっと抱きしめた。

 

「……お疲れ様でした……」

「……ありがとう……」

 

そこにアイエフとコンパが走り寄ってきた。

 

「た、大変ですぅ!みずみずが!」

「ミズキが、ミズキが!」

「み、ミズキさんがどうかしたんですか⁉︎」

 

女神達はその言葉を聞いてうん、と頷く。

 

「ミズキのところへ、行くわよ」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

そこにはまだ岩に体を預けて座っているミズキがいた。

 

「………みんな……よかった……」

「……ミズキ」

「ネプギア達も……良く、頑張ったね……」

「み、ミズキさん……!」

 

クスリと笑ってミズキはネプテューヌの方へと手を伸ばす。ネプテューヌはその手を取って強く握った。

 

「必ず、助けに行くから。何があっても、諦めないから。だからミズキ、もう休んでいいのよ……」

「……うん。絶対、帰るんだ……。プラネテュー……ヌ……に……」

「っ!ミズキ……っ!」

 

ネプテューヌが握っていた手がするりと抜けて地面に落ちた。

ミズキは安らかに幼子のような笑顔で眠りについた。




M.P.D.B.Lとかクソ長い。
次回からはミズキの過去を明らかに。

補足説明。
ロムとラムは新たにサテライトキャノンを習得。魔力を流し込むことで絶大な威力のビームを発射できますが、今の2人の魔力を全て流し込んでも必要なエネルギーの2%程しかありません。月が見えていると2人の体に魔力が充填されるので、現在は月が出ていないと撃てません。

ユニは新たに絶大な加速性能と運動性能を獲得。他の3人も総合的に能力が上がってはいますが、ユニは特に。X.M.Bは威力そのままに小型化され、銃底にはビームジュッテがあります。胴体を分離させようとしましたけどやめました。気持ち悪いんだもん……。

ネプギアは換装能力を習得。ノーマルの状態ではM.P.B.Lの貫通力が上がります。タイタスでは攻撃力と防御力が上がり拳や足にビームをまとって攻撃可能。スパローではM.P.B.Lの剣の部分がシグルブレイドとなり斬撃能力が強化。さらに機動力も大幅に上昇します。
Xラウンダー能力も芽生え始めました。今回でも対セシル戦の避け方をさせてみました。

こんなもんかな。
自分がガンダム出そうと思うとどうしても好みの関係で偏りが出ますね。あんまり出てないガンダムも多いです。リクエストあったら言ってください。むしろください(切実

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。