超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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ティファはガンダムヒロインの中でも屈指の可愛さ(2度目)
むしろアニメの中でも屈指の可愛さ。あれなにデレ?ツンクーヤン全てを超越しry


月が出ています

ネプギアのH-M.P.B.Lがトリックの口の中に照射される。

しかし、恐ろしいことにトリックは未だに倒れずそれを苦しみながらも受け止めていた。

 

「うぐ、うごごご!」

「っ、はああーーーーッ!」

 

ネプギアが照射の勢いに負け、大幅に後退した。

地面に足をつき、砂埃をあげながらブレーキをかけるがそれでも数メートル後ずさった。

目をあげたネプギアの前に映っていたのは、口から煙をブスブスと吐き出しながら立っているトリックの姿だった。

 

(倒れて……っ!)

 

「………」

 

そのまま前後に揺れたトリックは……後ろにコテン、と倒れた。

ネプギアはほっと胸をなで下ろす。

 

「スミキさんは……?」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「アイス」

「コフィン」

 

《スーパーバーニアの加速なら!》

 

容赦なく発射された氷塊を上に飛び上がって避けてみせる。

左手にはネプギアから受け取ったシェアクリスタル。

これの輝きをなんとか、至近距離で当てればいい!

 

《流星になる……今だけでいいっ!》

 

遥か高く、空へと飛び立ったトールギス。夜空にはスーパーバーニアの光だけがまるで流星のように光る。

そして、そこから降り注いでくるのはビームという隕石。

 

「防御します」

 

ラムが大きな魔法陣の壁を張り、ドーバーガンの射撃を全て受け止めてみせる。

 

「っ、くっ……!」

 

しかし、魔法陣が無傷というわけではなく、ビームの衝撃にラムが顔をしかめた。

 

「考察、あのスピードには攻撃が当たらない……」

「じゃあどうする」

「消耗を狙う……」

「……恐らく、それが最も勝率が高い」

 

《うっ、ぐううっ!今だけでいい!今だけでいいんだ!》

 

確かに、トールギスのあまりのスピードにミズキの体はついていけていない。

リミッターをかけてなお、トールギスは乗り手の体を破壊しかねないスピードを出している。

 

(普段なら耐えられてるはずのスピードなんだ……!くそっ!)

 

だが、それは普通の人間の話。

体の隅から隅まで強化されし切っているミズキには苦しいものの、ここまで消耗はしないスピードでリミッターがかけられているはずなのだ。

その加速を体が砕けるほどに感じている理由は1つ。

 

(やっぱり、僕の体は……)

 

普通の肉体がこの場にあったなら、恐らく口から血を吐きながら空を飛んでいたことだろう。

今だけは、機械の体であることを感謝して……それから、覚悟を決める。

 

《……短期決戦だ。僕の体が壊れるのが先か、2人を取り戻すのが先か!》

 

 

ーーーロムとラムをお願いーーー

 

 

《あの時の約束、違えるつもりは無い!》

 

スーパーバーニアが唸りをあげた。

ドーバーガンの引き金を連続で引くと、まるで雨あられのようにビームが降り注ぐ。

 

「っ、守りきれない……!」

「私も防御する」

 

2重の魔法陣がドーバーガンの雨あられを防ぐ。

しかし、ミズキの狙いはそこにあった。

 

《ぶち抜く!》

 

2人には直撃しない場所にコースを定める。

 

《最大出力だァァーーーッ!》

 

ドーバーガンの最大出力の照射が魔法陣にぶち当たる!

 

「っ!?」

「なに、この威力……!」

 

A.C.時代の全てのモビルスーツの始祖となったモビルスーツ、トールギス。つまり、ガンダムの始祖とも言える存在。

その武器、ドーバーガンもガンダムの始祖となった武器と言っていい。

その威力は、バスターライフルにも匹敵する!

 

「きゃああっ!」

「抜かれたっ……!?」

 

全力を込めた魔法陣が粉々にひび割れ、砕け散る。

ドーバーガンのビームは2人の足元へと着弾し、床に大穴を開けた。

 

《うぐぐっ、ぐぅ……あっ!》

 

体が軋む。

今の最大出力は相当にこたえた。

元々ボロボロだった体を鞭打つような、しかし!

それでもまだ無茶をする!

 

《スゥゥパァァ、バァァニアッ!》

 

スーパーバーニアが限界まで出力をあげ、飛び出した!

 

《ーーーッ》

 

まるで流れ星のよう。

夜空に光る流れ星は一瞬光っただけで、すぐに燃え尽きて消えてしまう。

 

ミズキは、燃え尽きても構わないと思っていた。その一瞬の光が、2人を救う光になるのなら!

 

「………っ」

 

ミズキの目の前はほとんど真っ暗だった。

それでも2人の位置は痛いくらいにわかる。感じ取れる。

ミズキのその意志が、トールギスよりも、何よりも早くロムとラムにぶつかる。

 

「執事さん………?」

 

ロムはそれを感じ取った。

 

「近寄るな……!」

 

しかし、ラムには感じ取れない。

細かな氷の粒をトールギスに向けてショットガンのように叩きつける。

 

《ーーーー!》

 

声のない叫びがこだまする。

左手だけをただ目の前に伸ばし、2人の眼前で光らせることだけが役目。

いくら氷の粒が当たろうと、怯むことは無い。

 

「………」

 

ロムは立ちすくしてそれをただ見ている。

 

「っ!」

 

しかし、ラムは杖の先を凍らせた。

接近した瞬間にまるで野球のように杖を振るい、叩きつけるつもりだ。

その杖は、弾丸によって弾き飛ばされた。

 

「っ!?」

 

「邪魔……させないわよ……っ」

 

倒れていたアイエフの弾丸だ。

ロムがいたなら気付けていただろうが、何も感じ取れないラムにはアイエフの目覚めを感じ取ることが出来なかった。

 

「戻る、ですよ……」

 

《っ、ロムゥゥッ!ラァァムッ!》

 

声を振り絞ったミズキの声が、シェアクリスタルと同時に2人に届く。

シェアクリスタルが、眩い輝きを放った。

 

「うっ!」

「ああっ!」

 

輝きが、2人を包み込んだ。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「ロムちゃん、ラムちゃん!」

 

ネプギアがその輝きに目を閉じ、光が止んでからようやく目を開けられる。

その先には変身が解かれ、倒れているロムとラム、それに地面に突っ伏したトールギスがいた。

 

「スミキさん!?」

 

様子を伺おうと足を踏み出した瞬間、ネプギアの頭に寒気が走った。

 

「っ!」

「ちいっ、外したか……」

「と、トリック様!」

 

ネプギアの体を舌が掠めた。

その方向を見れば、さっき倒したはずのトリックがなんの怪我もなく立ち上がっている。

 

「そんな、まだ耐えてるなんて!?」

「あんなもの、頭がクラクラする程度だ!効きはせん!」

「くっ……!」

「お遊びは終わりだ……貫いてやる!」

 

トリックの舌を避けながら距離を取る。

 

(今戦えるのは私だけなんだ……!)

 

みんなを、救うために。

 

(負けられない!)

 

 

「ううっ、う……」

「何が、起こったの……?」

 

ロムとラムは頭を抑えながらフラフラと立ち上がる。

 

「元に……戻ったみたいね……」

 

「え?ちょ、え!?どうしたの!?」

「どうしたも、こうしたも、ない、わよ……」

「2人は、洗脳されてたですよ……」

「洗脳……」

 

2人が状況を理解した。

同時に蘇ってくるのは洗脳されていた間の記憶。

 

「私……なんてことを……!」

「っ、執事さんは……?」

 

そして光った瞬間に目の前にいたスミキのこと。

自分達の足元を見れば不自然に地面が抉れた跡。

 

「ま、まさか……!」

 

その先を見ると、大木にぶつかっているトールギスが倒れていた。

装甲には傷はなくとも、ピクリとも動かない。

 

「し、執事さんっ……!」

「アイツ、また無茶したのね……」

「立てますか、あいちゃん……」

「なん、っとか……」

 

アイエフとコンパが互いに支え合いながら立ち上がる。

その間にロムとラムは倒れたトールギスへと駆け寄った。

 

「執事さん、執事さんっ!」

「死んでない、よね……っ!?」

 

《……勝手に、殺さないで、よ……クス……》

 

「執事さん……っ!」

「生きてた……!」

 

スピーカーからノイズ混じりの声が聞こえた。ただ、その声はとてもか細い。

 

「無事、ですか……?」

《君達よりは、怪我してないさ……。少し、クラっとしてただけ》

 

立ち上がろうとするトールギスをロムとラムが抑えた。

 

「ダメ、寝てて……!」

「今、回復するから!」

《大丈夫、必要ないよ……》

「必要ないわけ……!」

「凄く、苦しそうにしてた……」

《僕のことは後でいい!それより、今は……!》

 

トールギスが指を指す。

その先にはトリックと戦うネプギアの姿。新たな姿を持ってしてもマジェコンヌ四天王の前では苦戦を強いられているようだ。

 

《月は……出てるね?》

「えっ……?」

《月は出てるかって……聞いてるんだよ》

 

反射的にロムとラムが空を見上げる。そこに輝いているのは綺麗な満月。

 

「出てる……よ……」

《なら……もう、わかるね?》

「撃つ、のね……。アレを!」

 

2人も覚えている。

命中はしなかったものの、絶大な威力を誇るサテライトキャノンを。

それが作り出した氷の城は今も輝いているのだ。

 

「やれるの、2人に?」

《できるさ……。洗脳されてできたんだ、自分の意思でできないわけがない》

「私、やるよ、執事さん!」

「私も、やる……!やり方は、よくわからないけど……」

《撃ち方はエスコートするよ。けど……いざ照準を合わせて、撃つのは君達だ》

 

ロムとラムが変身を完了させる。

 

《……まず、強い意志を持つんだ。君達が今、したいことはなに?》

「決まってるわ。忌々しいロリコンのアイツを倒すことよ!」

《確かに、それはそうだ。けど、もっと強い意志を持って。いつでもどこでも、朝起きてから寝るまでずっと持ち続けている気持ちを、自覚するんだ》

「私の、気持ち……?」

《すぐに過ぎ去るものじゃない。それは、君達の胸の中にあって……当たり前だからこそ、気づけない事だよ》

 

2人には、機械の顔のはずのスミキが微笑んだように見えた。

 

「私の、気持ち……」

「ずっと、抱いてる気持ち……?」

 

2人がそっと手を組んだ。

ギュッとその手を握りしめると、同じだけの力で握り返してくれる。

 

「やだ……嫌だよ……!」

「離れたくない!ロムちゃんと別れるなんて、イヤ!」

 

2人の体が光り輝き始めた。

 

《その調子だよ。叫んで!》

 

「いやいやいや……!ラムちゃんと離れたくない……!ネプギアちゃんと離れたくもない……!」

「お姉ちゃんだって、離れているのはいや!ううん、みんなにここにいてもらいたい!」

「邪魔になるのは……!」

「アイツ!」

 

 

ーーーー『Dreams』

 

 

2人の体は光に包まれ、新たな姿へと変化した。それは、洗脳されサテライトキャノンを撃った姿と同じ。

しかし、輝きが違う。

2人が放つ輝きは暗い夜空を静かに照らし、まるで月のようだった。

 

「使い方、わかる……!」

「私も、わかる!」

 

ロムの背中の砲身がトリックへと向けられた。

ラムのプロセッサユニットはX字に開き、ロムの肩を両手で掴む。

 

《君達に力を与えてくれるのは、月だ。そして、月に照らされたこの世界だ!》

「お願い、私達に少しでいい、力を貸して!」

「私達に力を………!」

 

キィィィン、と星が応える音がした。

さっきとは比べ物にならない、真摯に力を求める心に世界が、星が応える。

少しずつ、少しずつ、しかし集まればそれは強大な力になる。

植物、海、大地、そして月。

全てから集められた魔力が2人の体に宿り、氷属性へと変化していく。

 

「魔力、充填完了!」

「私達が、これの引き金を、引く……!」

 

2人が踏んでいる大地がパキパキと凍っていく。

2人の周りだけに雪が降る。

キラキラと輝く2人は、重すぎる引き金に手をかけた。

 

「う、く………!」

 

だが、これは1発限り。

外してしまえば、2度はない。

慎重になる2人に、気温は低すぎるくらいなのに冷や汗が垂れた。

 

「ロムちゃん!」

「わかってる……!けど……!」

 

ブルブルと指が震える。

寒さのせいじゃない、緊張のせいだ。

その指が引き金に触れた時、ロムは不自然なほどの暖かさを感じた。

 

「えっ……?」

《ロム、肩の力を……抜いて》

 

トールギスがロムの体に触れる。

既に絶対零度にもなっているロムの体に触れるということは、その手が凍りつくということだ。

 

「だ、ダメ……!離して……!」

《いいから!肩の力を抜くんだ……》

 

トールギスの手は氷に包まれていく。

不思議と、触れられた腕から暖かさが全身に広がっていく気がした。

ロムの体から力が抜けていく。

 

《ラム、深呼吸だ。息を吸って……吐く》

 

今度はトールギスが反対の手でラムに触れる。

さっきと同じように凍りついていく手を見つめながらも、ラムは不自然な程に落ち着いた。

今更ながら乱れていた呼吸に気付き、息を整える。

 

《………撃てるね?》

「……うんっ!」

「それがみんなと、離れないためなら……!」

 

2人の体がさらに眩い輝きを放つ。

全てを飲み込む真っ白な光。

敵には全てを浄化し、凍りつかせる光に!

味方には、全てを包み込み、先を照らす光に!

 

「な、なんだ!?」

「あれは……!」

 

トリックもその光に気付いたが、もう遅い。

何の迷いもなく、引き金はロムの手に握られたのだ!

 

 

「アイシクル・サテライトキャノン!」

「発……っ、射………ぁっ!」

 

 

「んなっ!?」

 

全てを飲み込む純白のビームが放たれた。絶対零度のビームは通るだけでその場全てのものを凍らせる。

現に、射線上の空気はバキバキに凍りついて氷の彫刻を作り上げていく!

 

咄嗟に腕を組んでガードしたが、そんなもので防げるほど甘くない。

受け止めた腕は凍り始め、トリックの体を氷が包み始める。

 

「うおっ、うおっ、うおおおおっ!?」

「と、トリック様っ!?」

 

何かの冗談か、夢か、幻か。

そう思わずにはいられないほどに、氷柱が高く高く上り詰め、広く広く走っていく。

 

「ば、バカな!?これほどの威力、予想外だ!」

 

「うくく………!」

「ダメ、逸らしちゃ!」

 

当然その反動は激しく、2人で支えているのにジリジリと後退していく。

2人の髪の毛が暴れるように後ろに舞い踊り、吹き荒れる暴風に目を細める。

 

けれど、恐れることは何も無い。

2人の体にはまだ温もりが残っているのだ。

 

「………っ」

「んっ……!」

 

2人が目を見開き、前をキッと見つめた。

その体はもはや後退することはしない。それどころか、残る魔力をさらにサテライトキャノンへと注ぎ込んでいく!

 

「もう、離れたくないから……!」

「ミナちゃんから教わった禁断魔法で追撃よ!」

 

トリックの体が完全に氷の城に包まれる。しかし、それでもサテライトキャノンは終わらない。

まだまだ大きく、広く、拡大していく氷の城にロムとラムが呪文を唱える。

 

 

Paradies(パラディース)auf(アウフ)Erden(エールデン)……』

 

 

この魔法の魔力消費量は高く、2人の全魔力を使っても足りなかった。ミナ曰く、過去に唱えることが出来たのはこの呪文を編み出した女神ただ1人なのだと。

だが、星に魔力をもらった2人ならば、唱えることが出来る!

 

 

「お願い、力を貸して……」

「この敵を、倒したいから!」

 

 

「な、なに!?」

 

作られていく氷の城に唖然としていたネプギアだったが、さらにそれを包むほどの魔法陣に唖然とする。

これは、離れなければ巻き添えを食らう!

 

(星が、味方してくれる……)

 

さらに魔法陣が1枚、2枚と増えていく。

 

(スミキさんが、味方してくれる!)

 

もはや、表現しようもない。そこに広がるのは氷の世界。

そして天には巨大な氷の剣……氷剣が作り上げられた。

 

『民には歴史(Geschichte)、敵には煉獄(Fegefeuer)を!』

 

「な、なによこれ……馬鹿げてる……」

「これが、2人の力、なんですか……?」

 

声高らかに告げる、その呪文の名は。

 

 

Paradies(パラディース)auf(アウフ)Erden(エールデン)!』

 

 

天高く、塔が出来た。

それはルウィー全体に見えるほどに大きく、高く、雄々しく、美しい。

その塔の上に浮いているのは巨大な氷剣。

それが、真上から塔を穿つ。

 

形容しがたい大きな氷が砕ける音と共に、氷剣も氷塔もキラキラと砕け散った。

今までのことは幻だったと告げるように禁断魔法を唱えた痕跡は全て光の粒子となって消えていく。

 

「はあっ、はあっ、はあっ……どうよ、この、変態!」

「もう、疲れた………」

 

コテン、とロムとラムが尻餅をつく。

すると2人の変身が解けてしまった。星の魔力を分けてもらったとはいえ、さすがにあれだけの魔法を使うのはほとんどの魔力を使い切ってしまったらしい。

 

「す、凄い………」

 

今更ながらネプギアが声を漏らす。

アイエフとコンパは空いた口が塞がらなかった。

 

《クス、クスクス……!こんな隠し玉、持ってたなんてね……!》

 

「と、トリック様〜っ!」

「………幼女にやられるなら、本、望……」

「良かった、まだ生きてる!」

「は、はあ!?まだ生きてるの!?アレ、とんでもない魔法のはずよ!?」

「ね、ネプギアちゃ〜ん、後は頑張って〜……」

 

ラムは驚愕したものの、ロムは疲労困憊で床に寝っ転がってしまっている。

 

「今のうちに、トドメを……!」

「さ、させるかよ!」

 

瞬く間にトリックの周りに多数のモビルスーツが現れ、力を合わせてトリックを持ち上げる。

 

「逃がしません!」

「そりゃそうかなっと!」

 

身構えたネプギアに向けてリンダが何かを投げつける。

 

「へ?」

 

咄嗟にキャッチしたネプギアだったが、そこに書かれていたのは……。

 

 

『スライヌ爆弾起爆まで、あと10秒!』

 

 

「えええっ!?」

 

ネプギアの脳裏に浮かび上がるのはスライヌ地獄。2度と味わいたくないヌルヌル!

 

「あ、あ、あっち行って!」

 

そっぽに思いっきり投げつけ、耳と目を塞ぐ。

しばらくして恐る恐る目を開くと……。

 

『ザンネンでした!』

 

「え?……ああっ!逃げられました!」

 

「あんの、バカ……」

《いや、今はみんな動かないし……ひとまず帰った方がいいよ》

「あ、あの、腕大丈夫ですか!?」

《あ、えと、感覚はないよね……》

「ええっ!?た、大変です、すぐに治療するです!」

「あ、執事さんの腕、治さなきゃ……」

「うぅ、治したいのに、動けない〜……」

《ああ、大丈夫、大丈夫。すぐに戻ってこの機体とのリンクを切ればいいから》

「それじゃ、早く切るです!」

《り、了解》

 

シュン、と一瞬でトールギスがその場から消え去った。

それからロムとラムがボソリと呟いた。

 

「あ、お礼……」

「言い忘れてた……」




適当にドイツ語をぶっこんでいくぅ。許してください詠唱がしたくなったんです(fate見ながら)
二度とやらないと思う。多分。きっと。
やっても略す。

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