セブンスターを喫う先生、あるいは黄金瞳の   作:ishigami

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■■06 先生、セブンスターを喫う2

 

 

 

 一年一組は、微妙な雰囲気に包まれていた。

 

 元凶は二つ。教室の様子を見回してみれば、それ(・・)はあまりにも明白であった。

 

 一人はセシリア・オルコット。名門オルコット家を若くして背負う美しい金髪の少女であり、イギリス代表候補生にも選ばれている、そして何よりも――IS「ブルー・ティアーズ」のパイロットであった。昨日、爆弾発言をして騒動を起こしている。

 

 もう一人の名は白雪雫。学園唯一の男性教員白雪軍人(しらゆきむらと)の妹にして、IS企業キサラギ社に所属する「専用機持ち」。首元辺りまで伸ばされた麗しい黒髪の、小柄な少女。肌は浅い褐色であり、基本的に表情が乏しく、しかし彼女もまた昨日、爆弾行動をして生徒たちを戦慄させた。

 

 そして調べれば分かるであろう企業所属ゆえ限られた公表データの中には、白雪雫の駆るISの名が記されている。

 

 「フロウ・マイ・ティアーズ」――流れよわが涙、と。

 

「あははははは…………………はあ……」

 

 ぴりぴり(・・・・)とした空気に、涙目な山田真耶なのであった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

「しずちゃん。お昼に行こー?」

 

 午前授業が終わりを告げると、さっそく本音が近づいてくる。後ろには苦笑いの谷本癒子と相川清香がいて――というのも雫の預かり知らないところで本音が二人に「しずちゃんはいい子なんだよっ、ちょっとアレなところもあるけどホントにイイ子なんだよっ、だから!」と力説したことで、ならばきちんと本人と接し直そうと考えたからである――しかし。

 

「ごめんなさい本音。私はこれから兄様と食事なのです」

 

「え……ムーくんさんと?」

 

「イェス。ですので失礼します。また今度誘っていただけたら嬉しいです」

 

「あ……う、うん。分かった、それじゃあ、また……」

 

 頷き、足早に教室をあとにしようとしたところで。織斑一夏や彼を取り囲む少女たちを呆れた目で眺めていた一人に、声を掛けた。

 

「そういえば箒さん。私はこれから兄様のところへ行くのですが、箒さんはどうされますか?」

 

「私は」ちらと織斑一夏を見て、助けを求めるようだった彼と視線が交わされて。「そうだな。一夏、私たちも食堂に行こう。久しぶりに再会した幼馴染としてまだ話し足りないこともあるし。……雫、すまないが軍人には、あとで挨拶にいくと伝えてくれないか。昨日は行けなかったから」

 

「分かりました。それでは失礼します」

 

 そして。

 

 箒は「白雪さんとどういう関係なの!?」「軍人って名前ってもしかしてまさか!?」と女子たちに詰め寄られ、逃げるようにして織斑一夏の腕を引き、食堂へ走り出し――

 

 谷本癒子と相川清香は。別れ際の目を疑うようなにこにこ(・・・・)顔の雫に驚いていたものの、意を決して声を掛けた結果の撃沈に硬直中である少女の肩を叩き、本音、めげないで頑張ろ、と優しく慰めたのだった。

 

 ちなみに。セシリア・オルコットは通り過ぎる際に雫に鼻で笑われたことで「なんなんですのあの女はッ!?」と、殺されかけたにも関わらず怯えるどころかこれを機に更に対抗心を奮い立たせたのであり、そう考えるとやはり彼女は相当に肝が据わっているのだった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 本日は、晴天ナリ――

 

 解放されている屋上は、雲の切れ目から程よく差し込む太陽と適度に流れる空気のおかげで過ごしやすい環境であったため、白雪軍人と雫以外にも生徒の姿がちらほらと見られたものの、設置されている屋根付きテーブル席に座るだけの余裕は残されていた。

 

「では。召し上がれ」

 

「朝の、弁当は要らないってメールはこういうことだったのか」

 

「イェス!」

 

 ぐーすか(・・・・)寝ていた本音を放置して(やはり気づいていなかった)、朝からせっせと作り上げた、雫のお手製弁当である。

 

「二段構えか。見栄えは、好いな」

 

「えへへへへ……どうぞ。今回は自信作です。食べてみてください、兄様」

 

 いただきます。と、口に含む。丁寧に咀嚼(そしゃく)。味わう。嚥下(えんげ)する。他のにも一通り箸を伸ばした。

 

 ――これまでは俺が作るか、食堂で済ませてきた雫が、弁当か。

 

「練習したのか? 美味い弁当は普通の料理とはまた違うスキルが必要になるものだが……」

 

 固唾を呑む雫。

 

「うん。美味しいよ」

 

「ほんとですか!」

 

「イェス、だな」

 

 破顔して、頬を赤らめながら左右に肩を揺らす雫。

 

「自分のは?」

 

「もちろんあります。なので私のことは気にせず、たくさん食べてくださいね」

 

 にんまりが止まらない雫。

 

 ――本当に表情が豊かになった。

 ――まるで普通(・・)の可愛い女の子じゃないか。

 

「可愛いな、雫は」

 

「―――ッ、もうなんですか急に!」紅潮した頬、潤んだ瞳。うつむく。前髪が表情を隠しても、隠しきれていない。「兄様ってそういうの、とつぜんだから……ほんとに……困ります」

 

(いや)じゃないだろう?」

 

「厭じゃないですよ! でもっ」

 

 周囲からの視線、黄色い声も。脂汗を浮かべて胸を抑えていたり、なかにはテーブルに手をついて呼吸を荒げている者もいる。雫は座り直すと深く息を吐いて、なんとか落ち着きを取り戻しながらも自分の弁当の箸を進めた。

 

「おや」メールの受信音に気づく。「これは、少し意外だ」

 

「兄様?」

 

「簪からだ、今どこにいるのかって。どうする、呼んでも構わないか?」

 

「イェス。そういえば簪とは、まだ学園では話していないですし」

 

 返信。

 

「それにしても驚いたな。雫の手料理を食べたのはあのときの……ひどいやつ(・・・・・)以来になるが。それをここまで上達させるなんて」

 

あのとき(・・・・)とはもう違うのです。兄様にいつか、まいった、と言わせるのが私の最終的な目標です」

 

「それは楽しみだ。しかし俺も味の良し悪しは判るほうだからな……そう簡単にはいかないよ」

 

 箸が進み、会話も弾む。数分もした頃、屋上の出入口扉が開いた。彼女(・・)は周囲を見回すと、手を振っているこちらに気がつく。

 

「ここ、いい?」

「どうぞ」

「ああ」

 

 少女が腰を下ろした。四人席で、対面するように座っていた、白雪軍人の横に。

 

 ほんの一瞬、僅かに。雫の顔が変わったようにも思われたが。気のせいであったかのように、友人との再会を喜ぶ表情をしていた。

 

「久しぶりです、簪」

 

 更識簪。水色の髪の、眼鏡をした少女。かつて白雪軍人に助けられ、以降交流を持ってきた彼女が、微笑む。

 

「うん。雫も。……先生も」

 

「お兄ちゃん、とは呼んでくれないのか?」

 

「えっ、だって、それは――」ちら、ともう一人の少女のほうを見る。頷き返されると、おずおずと呟いた。「……ムーお兄ちゃん」

 

「ああ。元気そうでなによりだよ、簪」

 

 ―――。

 

「ところで。もう仲のいい友達はできたのか?」

 

「うん……いちおうは……」

 

「その友達を放っておいて、こっちに来てもよかったのか」

 

「私は……ムーお兄ちゃんと一緒に食べたかったから。それに、雫も。友達だし」

 

「イェス」

 

「まあ本人が良いなら、いいのかな。――それにしても、簪が日本代表候補生とはね。なんだか感慨深いよ」

 

「そう、かな。あくまでも、候補生だから……」

 

「なるほど。慢心はしないか。偉いな簪。――ところでその専用機の件、倉持技研か。正気(・・)か奴らは?」

 

「ありえませんね」と、雫も憮然とした表情で言う。「いくら織斑一夏のデータ収集が優先だからといって、日本の代表候補生の専用機を放り出しますか。それでよくも日本の倉持などと名乗っていられる」

 

「うん……私も、技研の対応には腹が立ったけど。それを知ったお姉ちゃんが私以上に怒り狂っちゃって……、間近であのとき(・・・・)の様子を見てたらなんていうか、怒りもひと周りして冷静になっちゃったから。それだけ向こうの方が重要なのかなあって」

 

「いや簪、重要だとかどうの以前の問題だぞこれは。一方的に技術者を持っていった時点で悪いのは完全に向こうであって、お前に過失は微塵もない。そこを勘違いしてはだめだ」

 

「うん。ありがと……」

 

「いや、なぜそこで笑うんだ?」

 

「それはムーお兄ちゃんが……、ううん、なんでもない。ともかく、怒ってくれてありがと。私は大丈夫だから。それに私、打鉄弐式は一人で完成させるつもりだから」

 

「決意は固いのですか。もしよければ私も手伝いますが」

 

「うん。ううん、別に一から作り上げるわけじゃないし……それにお姉ちゃんは、独りで組み立てた。霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)を。私もやってみたい。私にもできるって――証明したい」

 

「あの姉なら、是非とも手伝いを申し出てきそうだが……」

 

「確かに整備室のほうにちょくちょく顔出してる。まだ二日と経ってないのに……しかも私にバレてないって思ってるみたい。バレバレなのに……」

 

「更識楯無は妹のことになるとぽんこつ(・・・・)ですから」と、兄のことになると途端に暴走する妹が頷く。「ところでぽんこつってなんでぽんこつなんでしょう、日本語ってときどき変です」

 

「語源はいろいろあるが、拳骨(げんこつ)を聞き間違えた説だとか、単純に殴ったときの擬音としてのポンコツというのもあるな。というか、ポンコツなその姉はバレバレなんだ。それでいいのか更識家」

 

「うん……特別にスペースを貸してもらってる手前、注目はあまり浴びたくないんだけど。流石に恥ずかしいし、無視するにしても、ちょっと……うっとうしい」

 

「本人が聞けば号泣ものだな」

 

「ぽんこつ。だから」

 

 しかし口にした本人は楽しげである。

 

 ―――。

 

「そういえば簪はお弁当は作らないのですか?」

 

「作れなくはないけど。雫みたいに、そんなに凄いのは作れない……」

 

「でしたら私が手ほどきしましょうか。私も初心者という域を脱してはいませんが、一緒に勉強して、それで上手くなったら、今度はお弁当の交換という定番イベントをしてみたいです」

 

「……いいの?」

 

「イェス。友達ですから」

 

 喧しくない独特のロウテンションで進む会話を横に、両手合わせて「ごちそうさま」と、弁当を広げた風呂敷で包み直すと、食後の一服をしようとソフトパッケージを取り出したところで、簪の視線に気づいた。

 

「あー、そうか。悪い」

 

 キサラギ社では白雪軍人が喫煙する光景を見たことがある者も多いし、雫も傍にいることが多いため慣れている。しかし彼女は違った。しまおうとすると、意外にも止めたのは簪だった。

 

「ううん。いいよ、喫っても。ムーお兄ちゃんが喫ってるところ、見てみたい」

 

 期待する視線を向けられて。携帯型空気清浄機を起動させると、咥え煙草に指を鳴らした。

 

 虚空(・・)から、()

 着火。

 紫煙。

 

 目を丸くした簪に、すかさず雫が声を真似る。

 

「『種も仕掛けもございます。ただのトリックだよ』――ですよね、兄様?」

 

「その兄の台詞を取るとはどういう了見だ妹よ」

 

「ひゃー、髪が乱れます。ひゃー」

 

わしわし(・・・・)してやろう」

 

「あ、あの――」

 

「おっと失礼」

「失礼をば」

 

「……ほんと仲好いよね、二人って」ジト目で言う。「ムーお兄ちゃん」

 

「うん?」

 

「私、その銘柄って見たことある。有名なやつ? いろいろあるなかで、どうしてその煙草を選んだの、やっぱり有名だから?」

 

「そういえば。兄様が他のものを喫っているところはあんまり……というよりも見たことがありませんね」

 

「理由か。理由ねえ。それは、まあ――」

 

 なんとなくさ。なんということもないふうに、笑い返した。

 

 ――対した理由はない。そう、なんということもないのだ。

 

 ただ覚えていることがある。昔、自分もある人に同じような質問をして――

 

 ――「どうしてお父さんって、いつも同じのを喫ってるの?」

 

 ――「いきなりだなあ、■■の前じゃ喫ったことなんてないと思うんだけど。見てるものだね。まあ、そりゃあ、あれさ。ほら。この煙草、僕や君とおんなじ(なまえ)だからね。ぴったりじゃないか。ラッキーセブンだし」

 

 初めて手に取った時に、なんとなしにその記憶が蘇った。一度手にして、それから特に変える理由もなかったから、同じものを喫い続けているだけだ。それ以上は、深く考えたことがなかった。

 

 ――考えないようにしていた?

 

 あるいは。あの人(・・・)を真似ることで、無意識に求めていたのか。失われた繋がりを。過去という残り香を。

 

「なんか格好いい……」

 

 冷たい思考の門に立とうとしていた白雪軍人は、ぼそりと呟かれた声に我に返った。更識簪。それは憧れのモノを見る瞳で。

 

「こんなのは百害あって一利なし、だ。それに未成年だろう簪は。不良になりたいのか?」

 

「一回だけ……ちょっとくらいなら……」

 

「お前にはまだ早いよ、ド阿呆馬鹿たれ」

 

 そう言って彼女の額を指で弾いた。打たれた部分を撫でながらも隠した手の下では笑みをこぼしている簪と、羨ましそうな視線をよこしてくる雫。

 

 平和(・・)平穏(・・)安寧(・・)。実に素晴らしい。とても代えがたい時間。

 

 ――軋むような音に、気づかないふりをして。

 

 青年は小さく笑い声をあげた。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 午後。授業中。

 

 ふとしたことがきっかけだった。

 

「あの――もしかして篠ノ之さんって、あの篠ノ之博士(・・・・・・・)の関係者……なんでしょうか?」

 

 教室の騒音が凍りついた。クラスメイトの一人が、織斑千冬に問うたためである。

 

 篠ノ之束。ISを生み出した天才にして天災(・・)。言うなれば今日(こんにち)の「歴史(せかい)」の流出点(・・・)であり、「元凶」であった。

 

 そもそも「篠ノ之」という苗字じたい稀なものだ。であればこそ、まさかと疑うのは不自然な話ではないし、だいいち六年ぶりに名前を取り戻したのだ、いつまでも隠し通す内容でもなかった。

 

「そうだ」

 

 肯定した瞬間(・・)、沸騰した。

 

「ええ――!? すごい、本当に!? もしかして妹なの!?」

 

「天才キタ――!! マジ感動、やっぱ篠ノ之さんも天才ってこと!?」

 

「ねえねえ! 篠ノ之博士ってやっぱ滅茶苦茶変人だって――」

 

 

 机を叩く音(・・・・・)。静まり返る。

 

 

 昨日の再現。しかしセシリア・オルコットではない、殺到されて明らかに苛立っていた箒でもなかった。

 

「失礼。ちょっと強く叩き過ぎました」

 

 白雪雫が、箒の席に群がろうとしていた女子たちを射竦める。

 

「ところで皆さん。著名な人の身内が傍にいるからと言って、本人でもない相手に詰め寄って質問の雨を浴びせるのはマナーとして大いに疑問を抱くところなのですが私だけでしょうか。皆さんは箒さんが強いられている状況を自身に置き換えて考えましたか、四方八方囲まれてがやがや詰問責めの嵐の気分を? 悪気がなかったとしても、相当なストレスになること請け合いだと私は思うのですが。ストレスに弱い動物なら一〇分かそこらで死んでしまうレベルで」

 

「あ……」

 

 冷水を浴びせる正論に、女子たちの興奮が鎮火される。篠ノ之箒の辟易したような表情を見れば、自分たちがやり過ぎたことは明白であった。それぞれが顔を見合わせて。

 

「ごめん、篠ノ之さん……」

 

「い、いや。まあ……みんなの気持ちは、分からないでもない。でも私は姉さんじゃないし、あの人について訊かれても答えられない。もう長いあいだ直接は会っていないんだ。あのバカ姉のせいで、色々と大変なこともあったから」

 

「そっか……そう、だよね。篠ノ之博士の身内ってことは、そういうことも、あるよね。なんか、ごめんね」

 

「あ、ああ。分かってくれたなら、それで。うん」

 

「そ、そっか……」

 

 微妙な温度の、気まずい空気。

 

 沈黙。

 

「ところで皆さん」と、再び注目を集めた雫が続けた。「興奮していてお忘れかもしれませんが。今は、織斑千冬先生の授業中です」

 

「「「―――――――――あ、」」」

 

 鬼が、そこにいた。

 

 

 ―――。

 

 

「雫。さっきはその……助かった」

 

「イェス。友人のピンチを見過ごすほど私は薄情ではありませんので」

 

「ほんと、ごめんね……白雪さんも、その」

 

「イェス。しかし私にも非があったと自覚しています。そのあたりについては謝罪します」

 

「私も、分かってくれたならそれでいい。あのバカ姉がバカ騒動を引き起こしたせいで、私は色々な面倒を被ったし……おかげで私はこれまでISとは距離を取って生活をしてきた。だから、私にISについて教えてくれと言われてもはっきりいって困る。それに――そもそもあのバカ姉は、姉じゃなかったら縁を切っているぐらいのアレ(・・)だから。普段の生活で何度もあの人の名前を聞きたくない。せめて平時では静かに暮らしたい」

 

「そ、そんなにアレ(・・)なんだ?」

 

 首肯即答であった。

 

 そして――

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 夜。

 

 職員専用寮。

 

 白雪軍人の部屋前にて。

 

 少女は意を決し(・・・・)――

 

 

「篠ノ之箒だ。入るぞ」

 

 

 扉の閉じる音が、響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 次回、唐突に始まる過去編!













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