俺が、至高の存在なのは間違っている   作:貝柱

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初投稿です。


第1話

俺は、比企谷八幡と言い、高校時代に奉仕部というのに入っていた。正確にいうと無理やり入れられたのが…

とある作文が、きっかけなのだが、ぼっちで、目が腐っており性格も捻くれていてので、それらを矯正するためと、と独身女性教員に。

 

奉仕部とは簡体に説明すると、悩みなど聞き手助けする部活動である。そこでは、沢山の出来事や出会いがあった。部委員は、俺を含めても3人だったが、とても大切な場所だった。でも、もう…

 

学校で敵を作りすぎた。俺が解決した悩みは、何度か俺自身が悪役になること上手く解決した。その結果、悪評が出回り学校を途中で辞める事になり社会で働き始めた。

 

俺が住んでいる場所は、家族や知人にも教えておらず月に何度か家族に生きている事を連絡するぐらいだ。そこでは、暇つぶしに始めたのが、ユグドラシルという仮想世界で遊ぶオンラインゲームだ。そこで、モモンガさんというプレーヤー出会った。

 

モモンガさんは、骸骨タイプのプレーヤーで、ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のギルド長で、オーバーロードという異形種の上位種族である。元々41人いたギルドメンバーも4人しかいなくなり、他の3人も、名前だけあるということだ。ちなみに、俺は魔人という種族で最近ユグドラシルで、新しく出たものだ。説明では、自分の願いを叶えるために魔の領域に進んだ者とある。外見は人間あまり変わらないが、異形種扱いとなる。

 

モモンガさんとの冒険は楽しかった。ギルドに加入した俺とレベル上げやレアアイテムの獲得、ナザリックの運営等を2人で話し合った。

 

でも、始まりがあれば終わりがある。ユグドラシルのサービス終了が決まったのだ。さらに残念の事にサービス終了の前日にモモンガさんは、体調を崩し病院に入院する事になってしまった。入院する準備を整える際にユグドラシルに入り、俺にギルドマスターを譲り、最後まで、ユグドラシルにいれなくて残念だ、また俺にすいませんと言って去って行った。

 

ユグドラシルサービス終了日

 

「サービスも後数分で終わるのか」

 

八幡は、ナザリックの玉座の間にて静かにサービス終了の時間まで待っていた。

 

(また、ボッチに後戻りか…)

 

自傷気味に笑う。モモンガさんとの今までユグドラシルでの冒険を思い返す。楽しかったと思える内容ばかりだった。最後に、総武高校での事を頭に蘇り自分の事ながら、女々しなと感じ再び笑みがこぼれる。

 

そんなことを考えていると、異常な事に気づいた。0時になっても、ユグドラシルのサービスが終了しなかったのだ。

 

「サーバーダウンが延期になったのか?」

 

確かめようと思うと

 

「どういう事だ」

 

GMコール等が出来なくなっている。気のせいが身体の感覚が現実と変わらない。試し頬を抓ると痛く痛感があり、ユグドラシルでは、あり得ない仕様だった。そして、身体が黒髪に癖っ毛あり、周りから、良く言われた腐っている目の現実の比企谷八幡の姿になっていた。

 

ふと、ある考えが頭を過ぎる。

 

「まさか、ラノベじゃないんだぞ。」

 

二つの考えが頭の中を巡る。一つは、ゲーム内に閉じ込められたという考えで、もう一つは、異世界に飛ばされたと、とても現実的では無い考えだ。

 

(とりあえず、状況把握が大事だ。)

 

玉座の間から、動こうとすると

 

「ハチマン様、どうなさいましたか?」

 

ドキッと心臓が跳ね上がる。基本的にボッチだから、いきなり声を掛けられると、びっくりする。なにより、NPCであるアルベドが話しかけてきたのだ。

 

アルベドは、腰まで伸びた髪と頭には2本の角がある。白いドレス姿に首から胸にかけて金で作らたアクセサリーをつけている美人の女性で、階層守護者統括の地位を持っている。

 

アルベドが、気づいたら目の前におり、こちらの顔を覗き込んでいた。

 

「いや、何でもないです。」

 

思わず敬語で、返答してました。

そうですかと言いアルベドは、少し離れ横に立つ。

少しアルベドの方を見ると自分にアルベドは微笑み返す。

 

(NPCが自我を持っているのか。アルベドは、俺に対しては普通に接してるな。他のNPCは、どうなんだ?)

(今の現状で死ぬのは、不味いよな。アルベドには、敵意は無いが他のNPCが友好的とは限らないな…。とりあえずは、各階層守護者の状況把握するか。)

 

ナザリックは、10階層に分かれており、1~8階に各階守護者や領域守護者達が階層を守護している。その階の代表が階層守護者である。

 

「アルベドさ」

 

「ハチマン様、私達シモベに敬語は不要です。」

 

「分かった。アルベド、第4と第8階層以外の守護者を第6階層に集めてくれ。」

 

アルベドは、分かりましたといい。玉座の間をあとにする。アルベドが出た後、メッセージをとあるNPCに飛ばす。内容は、外の様子をみてきてくれというものだ。

 

(よかった。断らなくて。)

 

内心ほっとし、アイテムを使う。リング・オブ・アインズ・ウル・ゴウン、このアイテムはナザリックを自由行き来できるという便利なアイテムだ。

 

「上手く行ったな、問題なく使えるな。」

 

アイテムを使い、第6階層着いた。第6階層には、空が描かれており、外と同じ様に景色も変わる。また、コロシアムがあり、闘いなどには最適な場所である。

 

第6階層の守護者は、双子のダークエルフが守護してる。調教師の姉とドルイトの力を持つ弟。

 

コロシアムに入ると小柄の影2つ飛び降り、こちらに駆け寄ってくる。

 

「「ようこそ、おいで下さいました。ハチマン様」」

 

双子のダークエルフ出迎えてくれる。金色の髪に長く尖った耳に薄黒い肌。白地に金糸の入ったベストに白いズボンを着た姉のアウラ・ベラ・フィオーラ。

同じく白を基調にした上着に緑色の小さなマントを付けてスカートを履き、木の杖を持つ弟のマーレ・ベロ・フィオーレ。

 

姉の方が活発で、弟の方が大人しいく、お互い目は、オッドアイで緑色と青色で、姉弟で左右で色が違う。

 

「済まないが試したいことがあってな」

 

(2人には、敵意は無さそうだな。俺の人生は、基本的に敵意ばかり感じられたからな。なんとなくだが、敵意を含んだ視線は、よく分かるからな)

 

2人の頭を撫でながら、答える。2人に敵意は無く、嬉しそうに撫でられ、その様子を見て温かい気持ちになった。

 

2人に断りをいれ、闘技場で魔法やスキルを試し問題なく使える事を確認する。

 

すぐに闘いになっても大丈夫なように…

 

今のところは、ナザリックのNPCは敵対的ではなく友好的だったが、襲われる可能性が有るため気を付ける必要があるため。

 

俺の魔人種は、能力は平均的で強くもなければ、弱くもない。また自分で選んだいくつかの職業の技や魔法、スキルを習得出来るが、全てを習得出来る訳では無い。

専門職の人が10個覚えるとしたら、魔人は、6~7個しか覚えることしか出来ない微妙なキャラだ。でも、その代わりに特殊な能力を持つ、ロマン職である。

 

(今の所、闘いになっても大丈夫だな。ダークエルフの双子は、見た目に反してレベル100の強者だ。まあ、各階層守護者は、全員レベル100なんだかな。一人が俺に対して挑んできても3対1なら、問題なく対処出来る。特にマーレは、各階層守護者の中でも、実力は上位に入るからな)

 

ハチマンがそんなことを考えていると、ゲートが開いて誰かが、ここに来た。

 

(シャルティアか。)

 

そこから、現れたのは銀髪でゴスロリの衣装を着た吸血鬼シャルティア・ブラッドフォールン。第一~第三階層守護者で、階層守護者の中でも、トップクラスの実力者だ。

 

シャルティアと目が合うとこちらに駆け寄ってきたので、思わず、構えるも

 

「美しい瞳を持つ、我が君。」

 

ハチマンに抱き付く。

 

予想外だったため、少しの時間頭の中が白くなったしまう。

 

意識を取り戻し

 

「シャルティア…その美しい瞳とは、どういう意味だ?」

 

「言葉通りの意味でありんす」

 

(今まで、目が腐っているしか言われた事が無かったが…そうか、シャルティアは死体愛好家という一面があったな。そのせいか)

 

嬉しいような悲しいような、複雑な感情を抱いていると、第五階層守護者コキュートスと第七階層守護者デミウルゴス、アルベドが入ってきた。

 

コキュートスは、二足歩行の昆虫と悪魔を混ぜた容姿している。冷気を纏いライトブルーの体に体表や尻尾にスパイク状の刺がある。また4本の腕を持ち武器の扱いや武器を持った時の攻撃力は、階層守護者随一。

 

デミウルゴスは、スーツを着て黒髪をオールバックに丸眼鏡をつけており、顔は、東洋人の様な顔をしており尻尾がある悪魔だ。戦闘力では、ナザリック階層守護者の中でも弱い方ではあるが頭脳は、ナザリックでもトップクラス。

 

各階層守護者が、揃いハチマンに対して平伏をする。

 

「皆、集まってくれて、すまない。」

 

「何をいいますか、ハチマン様。ハチマン様の御命令ならば、シモベにとって褒美です」

 

アルベドの発言に他の階層守護者ウンウンとう頷き、キラキラした瞳でハチマンを見ている。

 

各階層守護者に威圧されながらも、外の様子を見に行かせたNPCに連絡を取り情報を得る。その情報を皆に話す。

 

ゲーム内のナザリックの周りには沼があったが、今現在では、草原あるだけだった。そのため、ナザリックが転移したと考えられる。

 

(ラノベの様な異世界か)

 

自分で、予測した通りだ。嫌な予感ほど良く当たると言うが…

 

(これは、ないじゃないか。夢だったら、よかったが)

 

取り敢えず、各階層守護者にナザリックの防衛の強化と隠蔽工作を命令し、自分は転移し部屋に戻る。戻る間にナザリックを見て回ったが、NPCのキャラに合うたびに頭を下げられる。それが当たり前のように。

 

「正直やりにくいな」

 

部屋に戻って、直ぐにゴロゴロしたかったが、色々と雑務があるため、そうもいかない。そして、何より一人にしてくれないのだ。現在メイドが俺の傍にいるため、気になってしまう。

 

(皆好意的なんだよな、断りづらい。悪意のが、まだマシだな)

 

愚痴りながらも、手は動かし雑務を終わらしいき、ナザリックの一日も、終わっていった。

 

 

 

 

とある場所

 

「ゆきのん、ここ何処だろう?」

 

「由比ヶ浜さん、下手に歩かない方いいわ。」

 

とある一団、忽然と野原に姿を現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただき、ありがとう御座います。

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