Q彼女の名は……一体何○なんだ!!   作:眼鏡のしもべ

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本当は3話はうっか凛の迷推理によるアサシンの正体当て回のつもりだったんです
だって、調べれば調べるほどシャ○さんってモーガンさんにこじつけられるんですよ。
医者で魔術師。王を殺すきっかけを作る→闇の書のページを埋める。アーサーを湖を通して死者の国アヴァロンへ連れて行く→クラールヴィントで湖面上にした所に手を突っ込んで対象は死ぬ。
モーガンさんの存在を知ったのがこのssを書き始めてから。急きょあてはめたとは思えない

感想で指摘されたのでシャ○さんが間桐のお爺さんについて説明する一文を追加しました


A決まってるじゃない 花○よ

「さて、ついに聖杯戦争も私が参戦してから3日目ね……」

 

「はい、過去の例から言ってそろそろ折り返しですけど、頑張りましょうね凛ちゃん」

 

おかしくない? ねえ、何かおかしくない?

もう聖杯戦争折り返しなの?

 

「そうねアサシン。ところで貴女に聞いていいかしら? この3日間での私達の戦果を言ってもらえるかしら?」

 

「凛ちゃんと仲良くなりました」

 

殺したいこの笑顔。ねえ、その細い首をきゅっとしても一回だけなら誤射で済むわよね?

 

「あ、あれー何で凛ちゃん私に向って手を伸ばしてくるんですか? ほらスマイルですよスマイル」

 

「やかましいわ!!」

 

とりあえず、アサシンの首は適度な細さだったわ。

 

 

 

 

 

「そんな事よりも聖杯戦争よ。この三日の遅れを取り戻すためにも今日は本気を出すわよ。とりあえず情報収集ね」

 

「わかりました情報収集ですね。少し冬木市の地図を借りますねー。では『広域探索』えーっと、間桐邸周辺に1体、言峰教会周辺に2体、郊外のお城に1体、柳洞寺に……少し探りにくいですけど2体ですね」

 

……?

今日もいい陽気ね。何か昨日までと違って良い日になるような気がするわ。

 

「それと、武家屋敷と言えばいいんですか? 立派なお宅に聖杯の反応が一つ、サーヴァントの反応があった郊外のお城にもう一つ、最後に柳洞寺にもう一つで3つ聖杯の反応がありますよ」

 

あ、そうだわ。学校に行く準備しないといけないわね。今日の授業は何があったかしら?

そう言えば今日は聖杯のバーゲンセールがあるって話ね。頑張って並ばないと。

ついでに忘れてたから綺礼のやつにサーヴァントを召喚した報告をしないと。

 

「もしもし言峰さんのお宅でしょうか? 私よ私。ごめんちょっと事故しちゃってね急いで私の口座に300万円振り込んで欲しいのよ」

 

ちっ切りやがった。弟子の可愛いジョークじゃないの。

まあいいか。

 

「あ、電話終わりましたか? それじゃあ続きに行きますね……サーヴァントの一体が居る間桐邸ですけど。このお爺さん何者ですか? 体が虫で出来てるんですけど火星にでも行くんでしょうか?」

 

「じょうじじょうじ」

 

だめだ、現実逃避してる場合じゃない。

 

「ちょっとアサシン。あんたこんな事出来たの?」

 

「え、そりゃあ出来ますよ。戦闘が本分のフェイトちゃんだって子供の内から市内にあるジュエルシード……宝具の場所が分かったらしいですから。補助が本分の私にかかればこんなものです」

 

うわ、胸をそらしてどや顔してきやがった。少しその胸分けてくれないかしら?

じゃなくて誰よそのこの作品の根幹を揺るがしかねない名前の知り合いは。

でもなくて……

 

「そんな事が出来るんなら最初にやりなさい!! このおバカ~~~~~!!」

 

 

 

 

 

「えーっと、恐らく私達アサシン陣営が情報戦と言う一点に置いては上位に立ったわけだけど」

 

「凛ちゃん……そろそろ足崩してもいいでしょうか?」

 

「駄目よ、あんたはもうしばらく正座してなさい」

 

認めたくないけど、決して認めたくないけどこのサーヴァントかなり有能なのよね。

あんなの1小節で使えていい魔術では無いだろう。

一体どんな原理なのよ。

まあ良いわ。今はそんな事よりも重要な事がある。

 

 

そう、さっきこいつが指で指した聖杯の一つがあるという武家屋敷。正直聖杯反応が3つとか何を言ってるのかわからないけど。

そこは恐らく妹の桜が良く行くという衛宮邸の場所ではなかろうか?

もしそれが本当だったらまずい。何としてでも桜を止めないと。

そんな危険なものがある場所に大事な妹を置いておくわけには行かないんだから。

 

「ねえアサシン。さっき言った武家屋敷だけど。そこの詳細な情報ってわかるかしら?」

 

「お願いクラールヴィント」

 

指輪に軽く口づけをしてから手を掲げると昨日も見たペンタグラムが弧を描き衛宮邸を映し出す。

外れて欲しい勘ほど良く当たるものね。

そこに映し出された風景は三人の男女が仲良さそうに食卓を囲む姿。

 

 

すなわち衛宮君、藤村先生……それに私の大事な妹の間桐桜の姿だ。

 

 

桜待ってなさい。今お姉ちゃんが助けに行くからね!!

 

「あ、聖杯の反応はこの娘からですね」

 

え、まさか桜が聖杯なの?

間桐のくそ爺め、私の妹に何をしやがった!!

絶対に殺してやる。

 

「うわー体中に虫を埋め込まれてますね可愛そうに」

 

やはりあのごみ虫の仕業か。ごめん桜、今まで気づいてあげられなくて。

こんな私じゃあお姉ちゃん失格だよね。

もう貴女にお姉ちゃんと名乗る資格は無いかもしれないけど。

絶対に貴女は助け出して見せるわ。そう、私の子の命に代えてもね!!

 

「えいっ!!」

 

私の目が真っ赤に燃え上がった。何が起こっているのか理解出来ない。いえ、したくも無い。

 

 

――私の大事な妹である桜の胸を誰かの手が貫いているなんて――

 

――団らんとした食卓が一転して阿鼻叫喚の地獄絵図に変わった――

 

――藤村先生は何処からか真剣を取り出し、衛宮君は魔術回路を起動する――

 

 

そして、見ているしかできない私は地に伏し立つ気力すらわかない。

何でよ、何であの子がこんな目に合わないといけないのよ。

 

 

 

 

「「「殺してやる!! 絶対に殺してやるわアサシン!! 令呪による自殺何て許さない!! 命を懸けてでもあんたを苦しめ、そして殺してやる!! そして私も死ぬわ。桜あなただけで何て逝かせないからね!!」」」

 

「あ、凛ちゃん桜ちゃんの治療終わりましたよ」

 

そう、桜の治療何かで許してやるものか……ん、治療?

 

「もう桜ちゃんは完全に健康体ですよ。それに本当はこういうのを魔術で治療するのは好きじゃないんですけど、つらい記憶ももうほとんど残ってないはずです」

 

 

あれ、画面の向かうに広がっていた地獄絵図は何処に行ったの? いえ、無くなって良かったんだけど。

もの凄い血色の良くなった如何にも健康体ですと言った感じの桜が涙を流して衛宮君と藤村先生に抱き着いている。

 

「あれどう見てもうれし泣きよね?」

 

「え、そりゃあれだけ体をいじられてたのが治れば嬉しいと思いますよ?」

 

「えーっと、この振り上げた私の腕は何処に下せばいいのかしら?」

 

「今度桜ちゃんを撫でてあげれば良いんじゃないでしょうか」

 

…………

 

「如何しようアサシン。私こんな時どんな顔をしたらいいのかわからないの」

 

「喜べばいいと思いますよ?」

 

あ、綾子なら衛宮君の家の電話番号知ってるかしら。桜に祝福の電話かけてあげないと。

 

「それよりも見てください。流石は聖杯のかけらですね闇の書が一気に100ページも埋まりましたよ」

 

 

 

 

 

「えーっと、とりあえずアサシン様貴女私に何かして欲しいことあるかしら?」

 

「そうですね、もう一回私料理してもいいですか?」

 

「うん、今日もトイレの住人になってあげるわ。でもとりあえず桜に電話してからにしてね」




今回予定を変更して急に幸せな話になったのはデレステで眼鏡祭りが始まったのとは一切関係がございません
なお、シャ○さんはまだ正座をしています

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