ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
グラールの戦いで昏睡状態に陥った真理奈。
そんな中、ホープキングダムでクリシスと再会するシン達。
クリシスから真理奈が見つけた『ユザレと光の巨人』と同じ、ティガに関わる本が加音町の図書館で見つけたことを知る。
シン達は加音町で響、奏、めぐみ、いおな、誠司と合流し、クリシスが見た本を探りに行った。
そして、図書館で『ルルイエに照らす光の巨人』の本を見つける。
クリシスはその本を捲り、読み始める。
クリシス「栄華を誇っていた超古代の都・ルルイエ。その都市で大いなる闇が迫っていた。」
『闇の支配者・クトゥルフはルルイエの民を殺し、ルルイエの都市を滅ぼし、世界を暗黒に染め上げた。人は皆、恐怖と絶望を前にした。ルルイエだけでなく、世界のすべてに闇を覆いつくし、光を差すことのない死の世界と化した。しかし、一人の少年は諦めることはなかった。彼の名はダルク。ダルクはクトゥルフを倒すべくルルイエに発った。ルルイエに足を踏み入れたダルクはクトゥルフに挑んだ。クトゥルフの闇は強く恐ろしい力だったが、彼は枉げることはなかった。そんな彼の前に光が照らし出す。その光が形となってダルクの前に現れる。彼はそれを手に、天に掲げた。そして、彼に光が包まれ、巨人へとなった。』
まのん「その巨人って・・・」
クリシス「うん。ティガの事だね。形となった光は恐らくスパークレンスだと思う。じゃぁ、続き、読むよ。」
クリシスは続きを読む。
『ダルクが巨人になった様を見たクトゥルフは悍ましき姿となり、巨人の前に立った。その姿はタコとドラゴンを掛け合わせた存在だった。そして、悍ましき姿になったクトゥルフは更に闇の力に強さが増し、全世界の環境を滅ぼす程に強大になった。巨人は果敢に立ち向かうが、クトゥルフの力に及ばずに敗れて、石像となってしまった。しかし、ルルイエに残っていた民の光が巨人に降り注ぎ、石像となった巨人は再び目覚めた。』
いおな「ルルイエの民の光・・・」
クリシス「ルルイエに暮らしていた民族はティガが闇の支配者を倒してくれることを信じていたんだね。そして彼らはティガに希望を託した。」
クリシスはルルイエの民の視点で言ったような口振で言う。
クリシスは続きを読む。
『巨人はルルイエの民の光を受けて金色の光を纏った巨人となり、クトゥルフに再び挑んだ。巨人はクトゥルフに打ち勝ち、世界中の闇が消え去り、光を差すことができた。しかし、クトゥルフは身を滅ぼしていなかった。そのクトゥルフは闇の瘴気となり、再び世界を闇で覆いつくそうとした。巨人は残された力でクトゥルフをルルイエに封印することにした。ルルイエと共に封印されるクトゥルフは巨人にこう告げる。「例えわが身が滅びても、我は生まれ変わり、再び蘇る。我は恐怖、破滅、悲しみ、そして無を齎す者。人の心に闇がある限り、我は消えぬ。」クトゥルフはそう言い残し、ルルイエに封印され、島ごと海の底に沈んだ。ダルクは光を受け継ぐ者が現れるまで自らを光となり、光の器『スパークレンス』を残した。再び現れるであろう闇の支配者を倒す者が現れるまで。』
クリシスは本の内容を読み上げる。
クリシス「つまりスパークレンスは確かにイビロンって怪獣が生み出したものだけど、人の心の光で生まれ変わって、一緒に戦ってたんだね。」
奏「でも、どうして真理奈の近所にスパークレンスが・・・」
奏は気になっていたことを言う。
何故スパークレンスが真理奈が住んでいる小泉学園にあったのかを。
クリシス「実はね、この図書館にスパークレンスを見つけたっていう新聞の記事があったの。」
はるか「えっ!?」
みなみ「本当ですか?」
クリシス「うん。ちょっと待ってね。」
クリシスはスパークレンスを見つけた記事が載っている新聞を探しに行った。
数分後・・・
クリシス「お待たせ~!」
きらら「もう、静かにしてってば。周りの人に迷惑だよ。」
クリシスのハイテンションに呆れるきらら。
クリシス「この記事だよ。」
クリシスは持ってきた新聞をシン達に見せる。
するとシンは新聞の写真を見て目を見開く。
クリシス「?どうしたの?」
シン「え!?あ、いや。この写真の女の子、俺のダチに似てるなって思っただけだ。」
シンが見た写真の女の子、その少女は前にゼロが訪れたアナザースペースで出会ったエメラナ王女に似ていた。
エメラナ・ルルド・エスメラルダ王女は惑星エスメラルダの第二王女でべリアル軍が制圧された母星から逃げ出した後、惑星アヌーでナオとゼロと同化したランと出会い、バラージの盾を探す旅をしていた。
べリアル軍との戦いから1年後、ビートスターに閉じ込められたが、ウルティメイトフォースゼロに救われ、母星に戻り、平和に暮らしている。
リコ「もしかして、その人とは特別な関係って事は?」
シン「特別な関係って?」
リコ「そ、それは・・・その・・・恋人になった・・・とか・・・」
シン「?俺とあいつはそういう関係じゃねぇよ。あいつは俺とランと一緒にバラージの盾を探したダチだ。」
リコ「そ、そうなの・・・(って、なんで安心してるのよ(////))」
リコはシンの言葉を聞いて安心した。
クリシス「アハハ。リコも年相応の女の子だね。」
まのん「クリシスさん、本題本題。」
クリシス「ウフフ。分かってる、分かってる。」
クリシスはまのんに言われ、本題に入る。
クリシス「太平洋の深海でルルイエを発見したイルマ財閥はルルイエを調べていく内にスパークレンスを含めた古代の遺品を見つけたんだよ。」
みなみ「イルマ財閥・・・四葉財閥や海藤グループと同じ世界有数の財閥ですね。」
クリシス「うん。今では防衛省のコネで怪獣と戦う防衛チームを作ってるみたいだよ。」
クリシスはイルマ財閥の事を話す。
トワ「では、この写真の方は・・・」
まのん「この人はイルマ・ミドリさん。私のお祖父ちゃんの研究チーム・GUTSに資金援助したイルマ・メグミさんの娘さんだよ。」
クリシス「ふ~ん、君のお祖父さんがイルマ財閥で働いているだけあって知ってるんだ。」
まのん「はい。レナお姉ちゃんとダイゴお兄ちゃんの結婚式を出席した時にイルマさん達と会っていました・・・ってなんでその事を?」
クリシス「秋葉原に行く途中で真理奈のお母さんに会ってその話を聞いたの。」
まのん「そ、そうだったんですか・・・」
まのんはクリシスの口振からして、シン達と一緒にクリシスの尾行をする前に会ったのだと確信する。
まのんは再び新聞を見る。
まのん(20○○年11月23日・・・お祖父ちゃんはこの日で死んじゃったんだね・・・)
まのんは新聞の日付を見て俯いていた。
その時、図書館内に地響きが生じる。
まのん「えっ!?」
シン「外か!」
シンは図書館から出る。
まのん達もシンを追うように図書館から出る。
地響きの発生源は加音町郊外であることに気付くシンとクリシス。
加音町郊外の地中から2体の怪獣が現れる。
1体は前にゼロと魔法つかいプリキュアが倒したゴルザ、もう1体は巨大なアゴを持つアリジゴクのような怪獣である。
後者の怪獣の名は磁力怪獣アントラー。
アゴから発する磁力光線で飛行機や銃器を吸収することができる隕石と共に飛来した宇宙怪獣である。
ウルトラマンのスぺシウム光線でもダメージを受けることができなかった。
みらい「あーっ!あの怪獣!」
リコ「前に私達が倒した怪獣じゃない!」
シン「ゴルザ!もう1体はアントラーか!」
ゴルザとアントラーが現れた直後、再び地響きが生じる。
その時、ゴルザとアントラーの背後から多数の剣山状の背ビレを生え、右腕の棍棒が特徴的な怪獣が現れる。
その怪獣の名は閻魔獣ザイゴーグ。
婆羅慈遺跡の青い石が持ち去られたことで蘇ったこの世を地獄に変えると言われている怪獣である。
ウルトラマンエックスを倒し、エクスデバイザーを腐食したことがある。
シン「あいつがエックスが言ってたザイゴーグか!」
めぐみ「誠司は逃げてて!」
誠司「あ、ああ!」
誠司はシン達から離れる。
響、奏「レッツプレイ!プリキュア・モジュレーション!」
めぐみ「プリキュア・くるりんミラーチェンジ!」
いおな「プリキュア・きらりんスターシンフォニー!」
はるか、みなみ、きらら、トワ「プリキュア、プリンセスエンゲージ!」
みらい、リコ「キュアップ・ラパパ!ルビー!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」
ことは「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
響達は変身アイテムでプリキュアに変身した。
シンもウルトラゼロアイを出し、ウルトラマンゼロに変身する。
クリシスもエボルトラスターを抜いて、ウルトラマンネクサスに変身する。
ゼロ「みんな、行くぜ!」
メロディ達「はい!」
ネクサス「うん!」
ゼロ達はザイゴーグ達に立ち向かう。
次回はウルトラマンタロウも登場します。