ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
家族がコ○ナになったQooオレンジでございます。
家中コ○ナでしたが、何故か私だけ罹患しませんでした…解せぬ。
今回も本編15話となります。
それでは 第15話「月華繚乱」そのじゅうきゅう 始まります。
「はい♪それでは作戦会議です♪真面目に参加してくれないと今夜の晩ごはんはラーメンの麺とスープ抜きですよ♪」
「それってもうラーメンでもなんでもじゃねぇーんじゃねぇーのかにゃ?」
紆余曲折あり開催決定した私&凛VS穂乃果&真姫のタッグバトル。
十分後のバトル開始までの僅かな時間を利用して、私は凛と作戦会議をする事にしました。
とは言え相手は凛です。
アレコレと難しい作戦を教授しても頭穂乃果な凛では恐らくはその一割程度しか…下手をしたら一割未満も理解してはくれないでしょうから、頭穂乃果で残念さんまっしぐらな凛にも簡単に理解出来るような作戦を考えなければ行けません。
これはなかなかに難しい案件です。
「それで?作戦会議はいーけどぶっちゃけどーすんだにゃ?」
私がアレコレと凛にも理解して貰える単純で簡単な作戦をうーんうーんと頭を捻って考えていると、目の前で自身のガンプラである“Gケット・シー”を弄っていた凛が“どーすんだにゃ?”と私に声を掛けて来ました。
???
“どーすんだにゃ?”ってナニを“どーすんだにゃ?”何でしょうか?
「えーっと、“どーすんだにゃ?”って何の事ですか?」
「何のコトですか?って、もしかしてこのリアルアマゾネスブシドー女は自分がやらかしたコトにこれっぽっちも気付いていやがらねぇーのかにゃ?」
「むっ!誰がリアルアマゾネスブシドー女ですか!誰が!私はそんな怪しい未開の原住民的な野性の戦士ではなくこの国を影から護り続けて来た歴史と誇りある護国の剣士です!そこら辺の事を間違えないようにお願いします!と、それはそれとして…私がやらかした…ですか?」
「にゃ。」
やらかした?
私が?
凛の言葉に私は自分がナニかやらかしてしまったのか?と内心で自問自答してみますが、いくら内心で自問自答を繰り返してみても私には何の心当たりも思い付きません。
やらかしたかも?とちょっとだけある心当たりが一応はあるにはありますが、それは折角メイン回で青空と二人きりだったのにいつの間にか頭穂乃果なアホ二匹&真姫の乱入で四人でのガンプラバトルになってしまっているのは何故でしょうか?と言う事なので恐らくは凛の言っているやらかしたには当てはまらないのではないしょうか?
と、言いますか、真面目になんで私は穂乃果達とガンプラバトルをしているのでしょうか…。
当初の予定では折角のメイン回なのでこれを機に某鉄血のオルフェンズのようにコクピット(“ガンプライブ!の場合は”ガンプラバトルシミュレーターの筐体になりますね♪)でシッポリヌッポリズッポリと子作りに励んじゃうハズだったんですが…。
気付けばその子作り相手の青空はいつの間にか食事の用意に部屋を出て行ってしまっていました…。
これが俗に言う“どうしてこうなった…”と言うヤツなのですね。
そんな私としては人生設計が大幅に狂いまくってマジか!おーまいがー!なのですが世間一般としては割とどうでも良いコトを考えていると、凛が私がナニをやらかしたのかうにゃうにゃとおもむろに説明し始めました。
「うにゃ。もしも次のバトルのバトルフィールドがお月様の出てるステージだったら、凛たちはあの“サテライトチャージ”とか言う強化アビで超強化した状態の穂乃果ちゃんと、それとは別枠で自前の強化アビ持ちな真姫ちゃんの2人とガチンコでバトんなきゃダメになるにゃ。よくわかんにゃいけどあの2人の強化アビの強化具合は凛的にはケッコーやべぇーにゃ!だから、ぶっちゃけあの2人みたいな強化アビ持ってない凛と海未ちゃんの2人は何気にこれってピンチなんじゃね?って思ったんだにゃ。」
「………………………あ"。」
凛の話を聞いて、私もようやく自分がナニをやらかしたのか理解しました。
そうなんです…もし次のバトルのバトルフィールドが月が出ているステージだとしたら、例の“サテライトチャージ”で超強化された穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”と、“烈火装”の強化アビリティで同じく強化される真姫の“紅姫”の強化状態コンビと同時に戦う…なんて最悪の事態になってしまう可能性が大きいのです。
例えばこれが強化アビリティによる強化状態の相手が一機だけならば何とでもまだやりようはありますが、穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”と真姫の“紅姫”の二機が同時に強化状態になって問答無用でごり押しされてしまったらもう作戦もナニもあったモノではありません。
「散々にヒトのコトを頭穂乃果なアホだなんだと言っときながらこのざまとは笑いが止まねぇーにゃ。」
「笑いが止まらないとか言って全然笑ってないではありませんか…。」
凛は笑いが止まらないとの言葉とは裏腹に全く笑っておらず、ジト目でこちらを見ています。
「にゃ。そりゃただの皮肉だから別にマジで笑うつもりはミジンコこれっぽっちもねぇーにゃ。」
「ただの皮肉って…。」
あの頭穂乃果な凛に皮肉を言われるとは…随分と私も落ちぶれたモノですね………軽く切腹したくなって来ました……は取りあえず置いといて。
「実際問題、穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”と真姫の“紅姫”が二機同時に強化アビリティを使用して攻めて来たら、かなりをぶっちぎりで通り越して相当にマズイ事になりますね…。」
「にゃ。あの強化アビってヤツを使うとパワーもスピードも段チってヤツになりやがるにゃ。」
「えぇ。特に穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の使う“サテライトチャージ”は真っ向勝負ではちょっと手に負えませんからね…。」
「ありゃ押し負けるどころの話じゃねぇーにゃ。押し倒されてそのままアボーン♪にまっしぐらだにゃ。」
“サテライトチャージ”中の穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”は、単純なパワー勝負ならば青空の“ザク・リヴァイブ”や絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”、にこの“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこ”に希の“ドム・ハーミット”等の“μ's”でも上位のベテランファイター達の機体すら凌駕するだけの出力を発揮します。
そんな強化状態の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”を相手に、これといった強化アビリティを持っていない私の“アルテミスガンダム”や凛の“Gケット・シー”では、凛の言うように押し負ける所の話ではありません。
あれ?そう言えば…私の“アルテミスガンダム”にも一応は“トランザムシステム”と言う強化アビリティがあったような無かったような…?
結局はお試しバトル中で使っていませんでしたので、すっかりと忘れてしまっていました。
あれを使えばもしかしたら…いえ、確か表記には“トランザムシステム(弱)”みたいな事が書いてあったような気がしますので余り過信は出来ませんね…。
「にゃ。こーなりゃあの2人が強化アビ使う前にソッコーで仕掛けてヤっちまうかにゃ?」
「速攻ですか?そうですね…悪くはありません…ですが前回のバトルのバトルフィールドのように、周囲に何も遮るモノが無いバトルフィールドだった場合、こちらが仕掛ける途中であちらに発見されて逆に強化アビリティを使用されて迎い撃たれそうですね…。」
仮に前々々回?のバトルで選出された大森林フィールドのような遮蔽物が大量に設置されているバトルフィールドだとしたら、接近中にこちらが見付かるリスクは大幅に低くはなります。
ですがその一方で同時にその大量に設置されている遮蔽物が邪魔になってしまい、凛の“Gケット・シー”の持ち味であるスピードが殺される事にもなります。
これは何とも難しい問題ですね…。
さて…どうしましょうか?
「うにゃうにゃ考えていても始まんねぇーにゃ。とりまサクッ♪っと出撃して当たって大爆発的にその場のノリとテンションに身を任せてれっつら♪れっつら♪だにゃ。」
「色々と突っ込み所満載ですが…確かにそうですね。ここで可能性の話を何時までも議論しているよりはその方が幾分かマシですね。」
もしかしたら月が出ていないバトルフィールドかもしれませんしね♪
確率的には1/2です。
決して分の悪い賭けではありません♪
運も実力のうちと言います♪
ここは己の運を信じて、月が出ていないバトルフィールドを引き当ててみせましょう!
「では今回の作戦は当たって大爆発です!行きますよ!凛!!!」
「にゃ!当たって大爆発なら凛の得意技だにゃ!バッチコーイで凛に任せるにゃ!」
さぁ!私のメイン回である第15話を締めくくるラストバトルです!
華麗に盛大にきっちりと!決めて魅せましょう!!!
と、言うワケで…
「園田 海未!“アルテミスガンダム”!いざ尋常に!推して参ります!!!」
本日累計四度目となる出撃です♪
[[にゃ!星空 凛!“Gケット・シー”!いっくにゃーーーーー!!!!!]]
あの後、互いのガンプラの状態の確認を終えた私と凛はサクサクと出撃登録&出撃準備を終えて、やっぱりサクサクと出撃登録&出撃準備を終えてい穂乃果&真姫の二人の相手をする為にバトルフィールドへと飛び立ちました。
お決まりの出撃台詞を言い終えてサクサクとそれぞれの愛機を駆って発進ゲートを潜り抜け、今回のバトルで選出されたバトルフィールドへと降り立つと…
[[うっへぇ…バッチシお月様出てやがるにゃ…。]]
そこには燦々と輝く丸い丸いお月様が夜空に浮かんでいました。
お月様なのに燦々と輝くと言うのもなんだか変ですねー…と思わず現実逃避したくなってしまいますね。
[[にゃ。こりゃ負け戦確定だにゃ。]]
私と同じように夜空に浮かぶお月様を見上げている凛はもうすっかりと諦めムード満載です。
まぁ私も若干ではありますが凛のように諦めムードなのですが。
それだけ穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”が使う“サテライトチャージ”は脅威的なのです。
ですが、だからと言ってただ負けてあげるワケにも行きません。
「取りあえずは私は狙撃ポイントを探して隠れますので、凛は撃墜されない様に気を付けて囮として行動して下さい。」
ちなみに今回選出されたバトルフィールドは廃棄都市(夜)でした。
廃棄都市の名が示す通り、あちらこちらに崩壊しかけているビル等の建物が大量に存在しています。
そんな放棄された廃墟群の何れかに隠れれば、非常に良い狙撃ポイントになってくれるでしょうね。
問題があるとすれば廃墟の強度でしょうか?
まぁ廃墟に隠れて狙撃するだけなので、その隠れた廃墟で刀を振り回して派手に大暴れでもしなければ大丈夫でしょうが…。
そんなふうに私が考えていると、囮として行動して下さい♪と指示を出した凛が質問して来ました。
[[とりまこーどーほーしん?は理解したにゃ。けどオトリって具体的にナニをどーすりゃいいんだにゃ?]]
凛の質問は“囮って具体的にとーすればいいの?”と言うモノでした。
あぁ…まぁ確かに“囮”と一言で言っても色々とありますから、具体的な指示を出していなければ迷ってしまいますよね。
これが頭穂乃果な穂乃果ならば“うん!オトリだね!よくわかんないけどわかった!”とか言って問答無用で全力全開で突撃して行くのでしょうが…凛はそんな穂乃果とは違って多少は考えてくれるようです。
ここら辺は穂乃果よりもポイント高いですね♪
それはそれとして…凛にはどの様に囮として行動して貰いましょうか?
凛は穂乃果よりはあれこれと考える事が出来るとしても、それはあくまでも“多少は”といったレベルです。
なので余り難しい指示を出しても理解出来ない可能性があります。
指示を出すとするならば出来るだけ簡単で明瞭な指示にしなければいけません。
いけませんったらいけません。
そうですね…では…
「空を飛んで下さい。」
[[にゃ?飛ぶって…それだけでいいんかにゃ?]]
「えぇ。凛の“Gケット・シー”のカラーリングは明るい黄色と、とても目立つ色をしています。なので空を飛んでいるだけでかなり目立つのですよ。目立てば当然ですが相手からは見付かりやすくなります。見付かればどうなりますか?」
[[見つかったらどーなるかって、そりゃとーぜん襲われるんじゃねーのかにゃ?]]
「はい♪正解です♪相手が穂乃果ならばほぼ確実に全力全開で突撃し襲い掛かって来ます♪穂乃果が襲い掛かって来たら、必然的に真姫も凛を墜とす為に襲撃して来るハズです。」
[[うにゃ。そこで凛がシューゲキして来やがった穂乃果ちゃんと真姫ちゃんを引き付けて、スキを見て隠れてる海未ちゃんがぶち抜くってコトかにゃ?]]
「はい♪またまた正解です♪」
やはり凛は穂乃果よりも理解力が高い様ですね♪
[[にゃ!やるコトわかったにゃ!凛は墜とされねぇーよーにがんばルビィするにゃ!!!]]
「えぇ。お願いします♪あ♪真姫は地上から斬撃を飛ばして狙って来ると思うので十分に気を付けて下さいね♪」
[[おっけーだにゃ!んじゃ行って来るにゃ!!!!!]]
「はい♪行ってらっしゃい♪」
凛は“行って来るにゃ!”と元気一杯に愛機の“Gケット・シー”を駆って空へと飛び立って行きました。
さて…それでは私も狙撃ポイントを探しに行くとしましょうか。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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