ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
春になって来たせいか異常に眠いQooオレンジでございます。
今回も本編15話となります。
それでは 第15話「月華繚乱」そのじゅうご 始まります。
「今のバトル!穂乃果はなっとくいかない!」
「今のバトル!凛はなっとくいかねぇーにゃ!」
穂乃果&凛とのバトルを終えてガンプラバトルシミュレーターの筐体から出て来た私と真姫を待っていたのは、アホ二匹による謎の猛抗議でした。
しかもほぼ同じ文言による謎抗議。
恐らくはこのアホ二匹は思考回路がほぼ同じ作りだから、この様な珍現象が起こってしまうのでしょうね。
さて、それはそうとどうしましょうか?このアホ二匹。
「納得いかないって言われても普通に困るんだけど?」
「ですね。私達はあくまでも普通に戦って普通に勝っただけですから。」
「ぜんぜん普通じゃなかったもん!だって海未ちゃんが影からこっそり狙撃とかひきょーだよ!」
「そーにゃ!そーにゃ!ひきょーだにゃ!!!せーせーどーどーしょーぶしやがれだきゃ!!!」
影からこっそり狙撃するのが卑怯と言われてもそれが狙撃手…スナイパーの役割なのですが…。
なんと言いますか、穂乃果と凛のコメントは全世界のスナイパーを全否定ですね。
真っ正面から狙撃するスナイパーとかそれってもうスナイパーではないのでは?と激しく思ってしまうのは私の気のせいではきっとありませんよ?
「穂乃果は海未ちゃんと真姫ちゃんにダンゴこーぎするよ!!!」
「凛も海未ちゃんと真姫ちゃんにダンゴこーぎするにゃ!!!」
「団子抗議してどーするのよ。それを言うなら団子じゃなくて断固でしょ。イミワカンナイわ。」
「「はい♪真姫ちゃんからイミワカンナイいただきましたーーーーー♪♪♪」」
「………ほんと、イミワカンナイ。」
まぁ穂乃果と凛は基本的にイミワカンナイ生き物なのでイミワカンナイでも仕方ありません。
「それで?団子抗議とかぶっちゃけガチめにイミワカンナイ事を言ってるアホ二匹は私達にどうして欲しいのですか?」
このままではお話が1ミリも先に進まないので、私は仕方無くではありますが目の前でぶーぶーとぶーたれているアホ二匹にどうしたいのか?と問い掛けてあげる事にしました。
所で“ぶーたれる”って特に方言と言うワケではありませんよ?
普通に各地で通用する表現ですよね?
もしも“ぶーたれる”がワカラナイ!っと言う方は、Go○gleでちょっとググってみて下さいね♪
それはさておき。
私の問い掛けに対して穂乃果と凛のアホ二匹の返答は…
「再戦だよ!!!」
「再戦だにゃ!!!」
再戦して欲しい…との事でした。
「再戦、ねぇ…私は別にどーでもいいけど、アンタ達どうせまた無計画に突っ込んで来て海未に撃ち抜かれて終わりってパターンになるんじゃないの?」
「うぐっ!そ、それは…。」
「そうかもだにゃ…。」
「でしょ?なら再戦してもムダなんじゃないの?せめて無計画な突撃オンリーじゃなくて、何かちゃんとした作戦でも立ててでら再戦した方が良いんじゃない?」
「建設的な意見ですね。ちなみに私も真姫の案に一票です。」
そうすればこの頭穂乃果なアホ二匹にも、少しは作戦をしっかり立てて挑む事の大切さをわかって貰えるかもしれません。
「作戦…作戦…作戦…あっ!そうだ!」
「にゃにゃ?穂乃果ちゃん、にゃにか思い付いたのかにゃ?」
「うん!とびっきりの作戦!穂乃果!思い付いちゃった!」
「おぉ!!!そりゃすげーにゃ!!!」
嫌な予感がするのは気のせいでしょうか?
「ねぇ…イヤな予感しかしないのって私の気のせい?」
あぁ…やはり真姫も嫌な予感がしている様ですね…。
「気のせいではありませんね。私も嫌な予感がしまくりですから。」
「やっぱりそうよね…はぁ…。穂乃果が思い付いた作戦なんて不安しか無いわ…。」
「同感です。」
頭穂乃果な穂乃果の事です。
どうせ“狙撃禁止!”とかそんな作戦では微塵も無いアホな要望を平然と作戦とか言いながら要求して来るに決まっています…とか内心で考えていると…
「あのね!海未ちゃんは次のバトルで狙撃禁止!それが穂乃果が思い付いちゃったとびっきりの作戦だよ!!!」
案の定、穂乃果は私が考えていた通りの事を言い出しました。
狙撃禁止云々はさておき、それは作戦でも何でも無いと言う事に気付いて…いるハズはありませんね。
だってほら?穂乃果は穂乃果ですから。
穂乃果の幼馴染みをするには何もかも諦めが肝心です。
「いや、流石にそりゃ作戦じゃねぇーんじゃねぇーのかにゃ?」
「ほへ?そーなの?」
「そーだにゃ。」
穂乃果が言い出した自称とびっきりの作戦である“狙撃禁止”に対して、流石の凛もそれは作戦ではない!と反論してくれました…が。
「そーなんだ。まぁどーでもいいや!あのね!それでね!海未ちゃんは次のバトルは狙撃禁止だよ!」
凛の反論に対して穂乃果は何も感じなかった様で、それは見事に軽く受け流して引き続きこちらへ“狙撃禁止”を要求して来やがりました。
「にゃーんかすげぇーかるーくスルーされたにゃ。」
「まぁ穂乃果だし。それで?海未、どーするのよ?狙撃禁止とかアホ丸出しの要求を受け入れて再戦するつもり?」
「アホ丸出し!?なんか真姫ちゃんがヒドイ!」
「ひでぇーのは穂乃果ちゃんの頭の中身なんじゃねぇーのかにゃ?とアホ枠の凛でもそう思ってしまうの仕方ねぇーコトだにゃ。」
「凛ちゃんもなんかヒドイ!?」
「正当な評価ですよ、正当な。それで、狙撃禁止での再戦を受けるかどうか…でしたね。まぁ穂乃果がそれで納得するのならば、狙撃禁止でもう一度バトルを行いましょう。」
「やった!流石は海未ちゃん!話がわかるー!」
「ノンキにわかるー!じゃねぇーにゃ。アホな相棒のアホなよーきゅーを飲んでハンデマッチになっちまうけどぶっちゃけ海未ちゃんはそれでいいのかにゃ?」
「凛ちゃんがまたヒドイ!?」
酷いのは穂乃果の頭の中身ですよ。と言えば今度は“海未ちゃんまでヒドイ!?”とか騒ぐので声に出すのは止めておきましょう。
「良いも悪いも狙撃禁止で再戦しなければ穂乃果は永遠に騒ぎ続けますから仕方ありません。」
狙撃が禁止ならば近付いてぶった斬れば良いだけですから♪
斬った張ったは得意分野ですよ♪
「海未ちゃんも大変だにゃー。」
「油断すると米を口の中に詰め込んで来る花陽の幼馴染みをしている凛ほどではありませんよ。」
「にゃ。かよちんでも流石にソレはしねぇーにゃ。」
「しないのですか?あの花陽が?」
「海未ちゃんは凛の幼馴染みを一体何だと思ってるのか全10話くらいかけてじっくりと聞いてみてぇーにゃ。」
「そんなの誰も読まないから止めときなさいって。それじゃ海未は狙撃禁止で再戦ってコトで良いのよね?」
「はい。それで問題ありません。」
問題しかありませんが問題ありません。
ありませんったらありません。
「ま、海未が良いなら良いわ。それじゃさっさと始めちゃいましょ。」
「にゃ。りょーかいだにゃ!今度は負けねぇーにゃ!!!ギッタンギッタンのグッタングッタンにしてギッチョッチョンにしてやんにゃ!!!」
「ナニソレ。イミワカンナイ。」
「「はい!イミワカンナイいただきましたーーーー♪♪♪」」
「………ほんっと、イミワカンナイ…。」
さて。
真姫のイミワカンナイも無事に終わりましたし、真姫の言う通りにさっさと始めてしまいましょう。
そんなワケで本日三回目のガンプラバルですよ!
「園田 海未!“アルテミスガンダム”!本日三回目の出撃なので以下略で推して参ります!!!」
[[西木 野真姫!“紅姫”!行くわよ!!!]]
そんなこんなで本日三回目の出撃です。
今回、マザーシステムによって選出されたバトルフィールドは…
「荒野ですね。」
荒れ果てた乾いた大地が延々と続く何も無いバトルフィールド。
通称、荒野フィールド。
それが本日三回目のバトルの舞台となるバトルフィールドでした。
[[今回は月は出てないみたいね。ついでにいい天気ってヤツだわ。]]
私と同時に発進ゲートを潜り抜けて出撃して来た真姫が、“アルテミスガンダム”の隣まで“紅姫”を移動させて来てそう語りかけて来ました。
真姫のその言葉に私も上空を見上げると、真姫の言う通りにそこには何処までも真っ青な空が広がっていました。
青空…つまりは今回は日中で月が出ていない…と言う事ですね。
「この様子ならば穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”の“サテライトチャージ”を警戒する必要は無い様ですね。」
何だかんだと穂乃果の事を散々に言ってはいますが、そんな散々な穂乃果が(希の協力で)作り上げた“サテライトチャージ”は一度使用されてしまえば“脅威”の一言に尽きます。
攻撃が少しかすっただけでも大ダメージ受けてしまう“サテライトチャージ”使用中の圧倒的なパワーは、近接戦闘時には非常に厄介極まり無い物ですからね。
それと掌から放たれるあの極光の破壊球も厄介極まり無いです。
あの威力は恐らくはシールドや防御フィールド等で防ごうとしても無駄でしょうね。
当たれば一撃で終わる。
まさに必ず殺す技…必殺技ですね。
そう言えば穂乃果はあの必殺技の名前をちゃんと考えているのでしょうか?
前回のバトルの時は“穂乃果の必殺技!”的に適当な事を言いながら放っていましたが…。
まだ名称未定ならばら…そうです…極光の破壊球なので安直ですが極光破とか極光球とかでしょうか?
そんな事を考えていると、“アルテミスガンダム”の広域レーダー圏内に二つの反応が表示されました。
私の“アルテミスガンダム”の隣を歩いている真姫は何も言ってこないと言う事は、真姫の“紅姫”の広域レーダーにはまだ反応が無いのでしょうね。
真姫の“紅姫”は近接戦闘に特化させた機体なので、狙撃を得意とする私の“アルテミスガンダム”とレーダーの範囲に差が出るのは仕方ありません。
取りあえずは真姫に穂乃果と凛の二人が接近して来ている事を教えてあげましょう。
「レーダーに反応アリです。穂乃果と凛の二人が接近して来ている様ですね。」
[[ふーん…あの2人、今回は2人で一緒にこっちに向かって来てるんだ。]]
「えぇ。“アルテミスガンダム”の広域レーダーに表示されている反応を見る限りはどうやらその様ですよ。」
そもそもあの二人は前回のバトルでは何故一緒に仕掛けて来なかったのでしょうか?
2対2でのバトルならば僚機と互いに連携して戦うのが定石なのですが…。
前回のバトル、流石に奥の手を使用して強化状態になっていた真姫の“紅姫”でも、二機同時に攻めて来られていたら押さえる事が出来なかったかもしれません。
まぁ前回のバトルで二人同時に攻めて来なかった真相的には、恐らくは当初は二人同時に突撃を始めたけど“サテライトチャージ”を使用してスピードも上がっていた穂乃果が凛を置いて一機で突っ込んで来た…とかそんな感じでしょうか?
それが今回はちゃんと二人で一緒に突撃して来ている…穂乃果も凛も少しは考えて行動している言う事ですね…とも思いましたが、恐らくは今回は月が出ていないので穂乃果の“キャバリエール・ソルストライクガンダム”が“サテライトチャージ”を使用出来ずに、それに伴う速度差が生じず自然と二機の足並みが揃ったとかそんなトコでしょうね。
[[それで?あっちから来てくれるならここで迎撃ってコトでイイのかしら?今回はどーせ海未は狙撃出来ないし。]]
「そうですね…。」
今回は狙撃禁止なので自ずと取れる戦法は刀による近接戦闘オンリーとなります。
となるとやはり真姫の言うようにここであの二人を迎え撃つのが最善でしょうね。
「この場で穂乃果と凛を迎え撃ちます。突撃して来るアホ二機の姿が見えたら一気呵成に攻めてあげましょう!」
[[ん。りょーかい!]]
今回の戦闘方針を決めた私達はそれぞれ腰に下げている得物を引き抜きます。
私の“アルテミスガンダム”は“妖刀・嫁斬丸”を。
真姫の“紅姫”は四振り下げている無銘の刀のうちの一振りを。
そして…
「GN粒子!放出!」
[[“Awake”!]]
同時にそれぞれの刀にGN粒子とエネルギー粒子を纏わせます。
[[“Blaze”!!!]]
真姫はさらに刀に纏わせたエネルギー粒子を燃料(?)に刀身に炎を発現させます。
炎刀。
真姫の“紅姫”の得意技(?)ですね。
[戦闘準備完了ですね。]
これで二人が来たら一気にぶっ放してあげましょう♪
とか考えていたのですが…。
[[凛ちゃん!見えて来たよ!!!]]
[[にゃ!こっちもバッチリ見えて来たにゃ!!!]]
[[それじゃよてー通りに行くよ!!!]]
[[オッケーだにゃ!!!]]
こちらが仕掛けるよりも先に穂乃果と凛の二人が何やらやろうとしていました。
[[合体攻撃だーーー!!!!!]]
[[合体攻撃だにゃーーー!!!!!]]
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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