ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近は蓮ノ空のことすきすきクラブの皆さん。になりつつあるQooオレンジでございます。
村野さやかちゃんがかわえぇーんやー。
Mirage Voyageが個人的にめっちゃえぇーんやー。
今回も本編15話となります。
それでは 第15話「月華繚乱」そのきゅう 始まります。
[[油断大敵ってヤツだな。]]
その声と共に崩れ落ちる真っ赤な蜘蛛型のモビルアーマー“アグリッサ”の上半身だったモビルスーツ。
何が起こったのか言うと、青空が私の“アルテミスガンダム”と鍔迫り合いを続けていた“アグリッサ”の上半身だったモビルスーツへと、“soar”を使った高速移動で一気に近寄って斬り捨てのでした。
“油断大敵”
青空が言ったその言葉は果たして私と闘う事に集中し過ぎて青空の存在をまたもや失念してしまった蜘蛛型のモビルアーマー“アグリッサ”のファイターに言ったモノなのか、それとも撃墜したと思って一瞬でも気を抜いてしまった私へと言ったモノなのか…。
「ふぅ…。」
青空のお陰で取りあえずは五体満足に蜘蛛型のモビルアーマー“アグリッサ”に勝つ事が出来た私は、いつの間に強張っていた身体から力を抜く為に一つ息を吐きます。
先程の戦闘…気を抜いたつもりは無かったのですが、やはり心の何処かで敵機が派手に爆発した事で仕留めたと思ってしまっていたのでしょうね。
それが油断に繋がり、挙げ句の果てには分離してモビルスーツになった“アグリッサ”の上半身部分に襲われてしまいました。
第六感的な嫌な予感が働かなければ、私は殺られていたかもしれませ。
これはもう猛省あるのみですね。
[[お疲れさん。]]
そんな“ぐぬぬー!”と猛省中の私に、青空の“ザク・リヴァイブ”が近付いて来ました。
そして青空はただ一言、“お疲れさん”と声を掛けて来ます。
きっと他にも色々と言いたい事はあるのでしょうが、あえて黙ってただ“お疲れさん”の一言で済ませてくれる青空の優しさがとても嬉しく……と、思ったのも束の間。
[[なぁ海未さんよぉ…さっきのアレって割と真面目にナニ?]]
青空が変な事を言い出しました。
「さっきのアレ?ですか?」
[[そ。さっきのアレ。]]
さっきのアレ?
アレってなんでしょうか?
私がうーん?と考え込んでいると、青空がさっきのアレについて説明?してくれました。
[[ほれ。さっき“アグリッサ”を吹っ飛ばしたヤツだよ。なんかそのカタナからぶわー!って感じで竜巻っぽいヤツが出たろ?アレだよアレ。]]
「あぁ!さっきのアレとは剣衝・旋(つむじ)の事なのですね!」
[[あー、名前とかわかんねぇーけど多分それ。で?アレって何なのさ?]]
「何なのさ?と聞かれましても…。」
剣衝・旋は剣衝・旋なので、それ以下でもそれ以上でもないのですが…。
私が困っているのを察してくれたのか、青空は先程と同じように自分の発言に対して説明?をしてくれました。
[[いや、だからナニがどーすればあんなの出るんだよ?って話なんだけど。]]
「ナニがどーすれば…ですか?普通にGN粒子を“嫁斬丸”に纏わせて、後はリアルの方と同じ要領でえいっ!って放っただけですが?」
[[うん。これっぽっちもわからん。ってかGN粒子をカタナに纏わせてって…GN粒子にそんな使い方あんのかよ?]]
「さぁ?そこら辺の事はガンプラバトルについての知識やガンダム作品の知識が豊富な青空の方がよくわかるのではないのですか?」
[[ないのですか?って言われてもなぁ…。]]
「私はただ真姫がエネルギー粒子?でしたでしょうか?それを刀に纏わせて護国の気闘術をガンプラバトルで再現したと聞いたので、私の“アルテミスガンダム”もGN粒子なる謎粒子を使えば真姫の様に再現出来るのでは?と思い試しただけなのですが…。駄目だったのでしょうか?」
[[いや、まぁダメとかって話じゃなくて…(何でGN粒子で出来るのかって話なんだよなぁ…) ]]
青空は何か納得がいかないと言った様子ですね。
ですが私としては試してみたら普通に放つ事が出来ただけで、そこにそれ以上も以下もないのですが…。
[[ あー、うん…(多分これってアレだな。深く考えたらダメなヤツだわ。そもそも俺だってGN粒子自体が何なのかよくわかんねぇーし。ガンヲタ最前線の花陽辺りなら例のムダなガンヲタ知識満載のムダなウンチク垂れ流しな長文説明で解説してくれんだろうけど…アレ、聞くとごっそりと疲れるんだよなぁ…。まぁ出来ちまったんなら出来ちまったで良いか。見た感じデメリットも特に無さそうだし。) とりま良いんじゃねぇーの。]]
何かを考える素振りを見せた青空だしたが、ややして何かを悟ったような顔で“良いんじゃねぇーの”と自身の問いを締めくくりました。
青空が一体何を悟ったのか非常に気になりますが、取りあえずは青空が納得してくれたようで何よりです♪
[[それにしてもさっきのヤツ、“つむじ”だっけ?“つむじ”って名前の割には竜巻みてぇーな技だったよな。もうなんか海未さんの場合は狙撃なんてやらねぇーでもあの竜巻ぶっ放しまくってた方が強いんじゃねぇーの?]]
「そうでもありませんよ?ガンプラバトルではどうやら剣衝・旋を放つには若干の“溜め”が必要なようなので、私としてはこちらでは引き金を引けばお手軽に敵機を射殺せるビームが出る銃器の方がより多くの敵機をぶち抜けちゃえます♪って感じですね。技としても剣衝・旋は最大で六連までしかありませんし。そこからはまた気を…この場合はGN粒子でしょうか?を溜め直しになると思うので、その間は隙だらけになってしまいます。それ余りよろしくは無いですね。」
[[へ、へー…………(おい待てリアルブシドー女子!あのトンデモ竜巻!6発まで連射出来んのかよ!?ってか海未さんさっきガンプラバトルで“再現した”とか言ったよな!?“再現した”ってコトはまさかリアルでもアレぶっ放せんのか!?どんなファンタジー世界の住人だよ!もしかして真姫のヤツも“紅姫”でトンデモ剣技ぶっ放してやがったがアイツもリアルで似たようなコト出来んのか!?怖っ!マジで銃とかいらねぇーじゃねぇーか!と、取りあえずは海未さんには逆らわねぇーようにしとこ…)…あ、はい。]]
だから青空は何故そこで悟ったような顔をするのですか?
[[ま、まぁ手札が増えたのは良いコトだよな!うん!遠距離からはスナイパーライフルでズドン!と1発!近付かれたトンデモ剣技でズバッ!っと1発!いやぁー!割と真面目に海未さん味方で良かったわ!]]
「そ、そうですか?」
[[そうそう!もうバッチリ頼りにさせて貰うから1つまぁよろしくヤっちまってくれや!]]
「はい♪頼りにしちゃって下さい♪」
[[おうよ!]]
んっふふ♪青空から頼りにしてるだなんて言われちゃいました♪
これはもうアレですね!アレ!
婚約の申し込みですよね!
えっ?チガウ?
ナニがチガウのですか?
剣士に対して頼りにしてる…つまりは背中を任せたと言う事は、それ即ち自らの命を預けてくれたと言う事です♪
自身の命を預けてくれたと言う事は青空の命は私のモノ♪
私のモノ=私と青空は一心同体♪
一心同体ならばもう結婚したのと同義しまくりですよね♪
と、言うワケなので♪
「最低でも子供は三人は欲しいです♪私も頑張りますので青空も頑張って下さいね♪」
[[えっ?あ、はい(よくわかんねぇーけどとりま返事しとこ…)。]]
蜘蛛型のモビルアーマー“アグリッサ”を仕留め終え、将来を誓い合った(※注 まだ誓ってはいません。) 私と青空は再び獲物を求めて進軍を再開しました。
あ♪そうそう♪
進軍再開の前にまたまた戦闘中に放り捨ててしまった“アルテミスガンダム”の大型ビームスナイパーライフルはちゃーーーんと回収しておきましたので悪しからず♪
その証拠(?)に、回収した大型ビームスナイパーライフルは三度“アルテミスガンダム”の右手に握られています。
そしてそれとは逆に愛刀である“嫁斬丸”は右腰の鞘へと納められています。
“嫁斬丸”にはまた敵機に近付かれたらその斬れ味を存分に発揮して貰っちゃいましょう♪
今宵の“嫁斬丸”も妖刀の名に恥じぬ程度には血に飢えまくっていますよ♪
そんな所々の説明をしている内に、私の“アルテミスガンダム”と青空の“ザク・リヴァイブ”は周辺を見渡せる小高い丘の上へとやっぱり来ていました。
私達が登って来たこの丘の上にも身を隠せる程度には背の高い木々が繁っており、ここは狙撃ポジションとしては中々に良い場所かもしれませんね。
“ドリルアッガイ”や連邦軍っぽいジオン軍、そして真っ赤な蜘蛛型モビルアーマー“アグリッサ”と、今日の私は剣士としての活躍の方が目立ってしまっているので、ここらでスナイパーとしても活躍しておきたいですね。
なので…
「青空♪ちょっと派手に囮になって獲物を引き連れて来てくれませんか♪」
と、青空にお願いしてみる事にしました♪
先程、無事に婚約を終えた(※注 してません。)ワタシの旦那様ならば、この私の可愛いお願いの一つや二つや三つや四つや五つや六つや七つや八つから一気に飛んで無量大数程度は簡単に叶えてくれちゃいますよね?
そんな私のちょっとした可愛いお願いに対して青空は…?
[[ん、りょーかい。]]
と、短く了承の返事を返してくれました。
やはり頼りになる旦那様(※注 まだ旦那様ではありません。)ですね♪
[[んじゃま、テキトーに行ってくるわ。]]
「はい♪いってらっしゃいませ♪」
青空は“行ってくるわ”と言うと、“ザク・リヴァイブ”の右手に握られていたビームマシンガンを軽く振って丘の上から再び大森林へと降りて行きました。
私はその青空の背中へとたーーーーーーーっぷりと愛を込めて“いってらっしゃいませ♪”とお見送りの言葉を投げ掛けます。
たーーーーーーーっぷりと愛を…だなんて、まるでなんだかことりのようですね…と、自分の地の文に対して照れてしまっていると、早速青空の“ザク・リヴァイブ”が向かった先で戦闘によるモノと思われる爆発音が複数聞こえて来ました。
どうやら早速獲物が“餌”に喰い付いたようですね。
私は“アルテミスガンダム”を片膝立ちの姿勢にさせると、大型ビームスナイパーライフルを構えてスコープを覗き込みます。
その動作に対して“アルテミスガンダム”のサポートAIが狙撃を始めるのだと察してくれたようで、特に私から何かしらの指示を出す前に額のV字アンテナの付け根にある狙撃用の高性能センサーを展開してくれました。
大型ビームスナイパーライフルのスコープと“アルテミスガンダム”の狙撃用高性能センサー。
この二つによって濃霧で視界の効かない今日の大森林フィールドでも、十分に狙撃を行える程度には視界を確保する事が出来ました。
そんな私の視界の中に大森林フィールドの木々を縫うように駆ける青空の“ザク・リヴァイブ”の姿が映ります。
青空の“ザク・リヴァイブ”はまるで背中に眼があるかの様に、背後からの攻撃をすいすいと避けながら大森林フィールドを私の“アルテミスガンダム”が伏せている丘へ向かって駆け抜けて来ていました。
その青空の“ザク・リヴァイブ”の少し後方へと視線を移すと、そこには手にしたマシンガンやバズーカを放ちながら青空の“ザク・リヴァイブ”を追う三機のモビルスーツの姿が見えました。
ややずんぐりとした体型に反して、地上を軽快に駆ける黒と紫色のツートンカラーのモビルスーツ。
まるで希のようなその体型…と言ったら後で恐ろしい事になりそうなので明言は控えますが、その某スピリチュアルやね♪にそっくりな体型のモビルスーツには見覚えがあります。
先程の連邦軍っぽいジオン軍との戦闘でも見ましたが、確か“ドム”と言う名前のモビルスーツでしたね。
最も、先程の連邦軍っぽいジオン軍の中に居たのは、“ドム”は“ドム”でも下半身が戦車の様に改造されていた“ドム・タンク”でしたが。
私がそんな事を考えていると、視界の中の三機の“ドム”は速度を上げて青空の“ザク・リヴァイブ”との距離を詰めようとしていました。
大森林フィールドの木々を物ともせずに軽快に駆け抜けている青空の“ザク・リヴァイブ”に対して、中距離からの射撃攻撃では埒が明かないと思ったのでしょうね。
三機の“ドム”は攻撃を中止して移動を優先させている様に思えます。
ですが残念ながらその姿は私からは丸見えです♪
なので♪
「サクッ♪っとヤっちゃいましょう♪」
私はターゲットサイトの中央に三機の“ドム”の内の先頭の一機を捉えます。
そしてトリガー。
大型ビームスナイパーライフルの引き金を引くと、何時もの様に黄色の閃光が標的に向けて真っ直ぐに放たれました。
ホバー走行で先頭を滑る様に走っていた“ドム”は、私のこの狙撃に対して全く気付いた素振りすら見せずに胴体を貫かれて爆散。
爆散した“ドム”のファイターは何が起こったのかわからぬままだったでしょうね。
「一つ。」
残された二機の“ドム”は先頭の“ドム”が爆散した姿を目撃すると、一瞬だけ動揺からかホバー走行で駆け抜ける軌道を崩しましたが、すぐに木々を盾にするよな走行に切り替えて来ました。
私と言うスナイパーの存在を知っても青空の“ザク・リヴァイブ”の追撃を止めないようですね。
その意気や良し!と言った所でしょうか。
ではその意気に応えて私も手加減抜きで狙撃させていただきましょう♪
もちろん始めから手加減なんてするつもりは微塵もありませんが♪
「一射一倒!狙った獲物は逃しませんよ!!!」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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