ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
今回も無事に古戦場を生き抜いたQooオレンジでございます。
今回の個人的MVPは最終フラウとバレンタインスカーサハかなぁ…と。
今回も本編15話となります。
それでは 第15話「月華繚乱」そのろく 始まります。
アホ丸出しな見え見えの落とし穴。
そのアホ丸出しな見え見えな以下略の落とし穴(以下略になってませんね…)周辺の地中から突如現れた両腕がドリルになっている“アッガイ”…仮称“ドリルアッガイ”。
そんな五機編成の“ドリルアッガイ”を青空と協力して無事に殲滅した私達は、次の獲物を求めて再び大森林の探索を始めました。
私は“ドリルアッガイ”との戦闘が始まる直前に放り投げた大型ビームスナイパーライフルを拾って武装を収納出来る仮想空間“武装領域(ウェポン・ストレージ)”へとしまい、代わりに取り回しやすいGNビームガンⅡを“アルテミスガンダム”の両手にそれぞれ持たせると周辺を警戒しつつ巨木の連なる森を進みます。
濃霧による視界不良で何処から敵機が襲って来るかわからない…と言うのは中々にスリリングですね。
リアルでならこのような濃霧による視界不良な戦場でも、周辺の気配を探れば簡単に何処にナニがあるか、誰が居るかを察知する事が出来るのですが…。
残念ながらガンプラバトルシミュレーターではそうも行きません。
まぁ修練を積めばワンチャン?とか思ったりしなかったりもしますけど。
何せ護国の剣士に不可能はありませんので♪等と考えながら、私が周辺を警戒していると…
[[そう言えば海未さん、“アルテミスガンダム”での初戦闘だったけどどうだった?]]
と、青空が話し掛けて来ました。
「どうだった?ですか…そうですね…。」
“アルテミスガンダム”での初戦闘はどうだった?と言う青空の問いに対して、私は先程までの五機編成の“ドリルアッガイ”達との戦闘を思い返します。
出撃直後に全周波通信で大声で私の事を呼びながら探していた青空を狙撃したりその青空が始めた爆撃に堪らず飛び出して襲い掛かって行った機体を狙撃したりと、実は厳密には先程の“ドリルアッガイ”との戦闘は“アルテミスガンダム”の初戦闘ではなかったのですが…それを言ってしまうと青空を狙撃した事がバレてしまうのでここは黙って先程が初戦闘だったと言う事にしておきましょう。
「私が以前まで使用していた“ジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)”よりも機体の反応が若干良い気がしましたね。刀を振るう際の踏み込みが今までよりも断然に良い感じ…とも思いましたね。」
居合いを放った際の腕の“しなり”も今までの“ジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)”より優れていましたね。
総合的に刀を振るっての近接戦闘は今までの“ジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)”よりもしやすい様な気がしました。
[[反応が良いってのはわかるけど踏み込み、ねぇ…(いや、わかるようなわかんねぇーような…まぁいいや。) ]]
青空の問いに対して私なりに答えたつもりなのですが…なんで青空は微妙そうな声色で返事を返して来ているのでしょうか?
[[武器の方は?例のアレな名前の刀と大声ビームスナイパーライフルは前から使ってるヤツだけど、GNビームガンⅡは“アルテミスガンダム”になってからの新武装だろ?ジムスナⅡが持ってたブルパップマシンガンとは結構使用感が違ってなかったか?]]
「GNビームガンⅡですか?私としては特には使用感の違いは気にはならなかったですね。むしろ思っていたよりも速射性が高くて驚きはしました。GNビームガンⅡは基本的にはサブウェポンで牽制用の武装として考えていましたので、威力はともかくあの速射性は実に好ましく思いましたね。」
[[あー、弾をばらまく系の連射の効く牽制用サブウェポンって使いやすいもんな。]]
青空は私のGNビームガンⅡに対する感想を聞いて何かしら共感するモノがあったようで、うんうんと言った感じで返事を返して来ました。
青空は何時も連射が効くマシンガン系銃器を使っていますからね。
共感してくれるのにも頷けます。
[[ま、問題がなさそうだったらいいさ。あと試してねぇーのは脚部に内蔵されてるビームサーベル…はどこまで行ってもただのビームサーベルだから良いとして、“トランザム”くらいか?]]
「えーっと…“トランザム”とは確か“アルテミスガンダム”の素体に使った“ケルディムガンダム”に備わっていた機体性能が一時的に上昇するアビリティでしたよね?」
[[おうよ。厳密には“ケルディムガンダム”だけのアビリティじゃなく、OO系のガンダムタイプや他のGNドライヴ付きが使えるヤツだな。]]
「そこら辺の違いは私にはよくわからないので取りあえずは放置しておきますね♪」
[[あ、はい。]]
“トランザムシステム”…私の“アルテミスガンダム”に備わっているのは何故か“トランザムシステム(弱)”と表記されているのですが、アビリティ説明によるとこれは使用すると機体性能が上昇する代償に、制限時間が終わると逆に機体性能が低下してしまうデメリットがあるのでしたね。
まぁ結局は実際に使ってみないとわからないので、まだなんとも言えませんね。
そうそう。
“アルテミスガンダム”のアビリティ一覧に表記されていた“????”と言う謎のアビリティもありましたね。
何かしらの条件を満たせば使用可能になるとの事で、現状では名前も効果も一切わからないモノなので、これも実際に発現して使ってみないとなんとも言えません。
[[とりま今のところは概ね問題ねぇーって感じかな?]]
「はい♪問題ねーって感じです♪」
欲を言えばまだ色々と足りないモノや欲しいモノはありますが、今の私ではこれ以上はガンプラの改造をする事は難しいです。
それにまだ私は“アルテミスガンダム”を使いこなしてるわけでもありません。
アレも欲しいコレも欲しいと高望みをする前に、先ずはこの子を…“アルテミスガンダム”をしっかりと使いこなしてあげないと…ですね♪
つまりどういう事かと言うと…
「がんばルビィですね♪」
[[はい?えーっと…ナニソレ?]]
「ふふっ♪ヒミツです♪」
青空と雑談をしつつ大森林を進んで行くと、やや遠方でナニかが爆発する様な音が聞こえて来ました。
爆発する様な人工物が一切無い大森林で何が爆発するか…と言うと、当然ですが、今回のバトルロイヤルに参加しているファイターさん達の搭乗する機体になります。
[[この音…次の獲物の予感ってトコか?]]
「ですね♪」
爆発音を聞きつけた私と青空は、次なる獲物を求めてこの爆発音の発生源へと向かう事にしました。
爆発音がすると言う事は、ソコで戦闘が行われていると言う事です。
戦闘が行われていると言う事は、ソコに戦闘を行ってる何者かが居るのが必然♪
何者が居るのが必然ならば、ソコには私達の次なる獲物が居ると言う事なのです♪
獲物が居るのならば、その獲物を狩る為にれっつごー♪です♪
[[んじゃまぁ行きますか?]]
「はい♪行っちゃいましょう♪」
と、言うワケで、私達は爆発音の発生源へと移動を開始しました。
全速力で…と行きたい所ですが、レーダーが不能&濃霧による視界不良で何時何処から奇襲を受けるかわかりません。
最大限に警戒をしつつ、そしてやはり最大限に早足(?)で、私達は爆発音の発生源へと急ぎます。
歩を進める事数分、次第に“アルテミスガンダム”のコクピットに響く戦闘音が大きくなって来ました。
この様子なら…
「そろそろ…でしょうか?」
[[だな。どうする?このまま一気に駆け抜けて乱入するか?それとも速度を落として現状を確認してから仕掛けるか?]]
「そうですね…。」
どうしましょうか…。
臆病な位が戦場では生き延びる事が出来ると良く言いますが、戦闘にはある程度の勢いも大切ではあります。
しっかりと現状を確認して、しっかりと戦術を立てて、しっかりと敵機を殲滅する…と言うのも良いですが、今の私の気分としては…
「乱入しちゃいましょう!今の私はそんな気分ですので♪」
[[りょーかい!んじゃ今度こそ前衛は俺が張る!俺がある程度は食い荒らすから、海未さんは後ろからスキのあるヤツをぶち抜いてくれや!]]
「はい♪任せて下さい♪」
青空が前衛へ出るのならば“アルテミスガンダム”の装備を変更しておきましょう。
両手にそれぞれ持っているGNビームガンⅡを背中のスラスターの外側へと戻し、“武装領域(ウェポン・ストレージ)”の中から大型ビームスナイパーライフルを取り出して…
「準備完了です!」
青空の“ザク・リヴァイブ”はその頭部に輝く桃色のモノアイを横へと移動させて、横目(?)で私の“アルテミスガンダム”が装備変更を終えたのを確認すると…
[[っし!カチ込むぞ!!!]]
と叫びながら、“ザク・リヴァイブ”の速度を上げて大森林の木々をかき分ける様に駆け出し始めました。
その“ザク・リヴァイブ”に追従する様に、私も乗機の“アルテミスガンダム”の移動速度を上げて大森林を突き進みます。
青空に続き大森林の木々の中を進んで行くと…
[[ハッ!派手にヤってやがるなぁ!おい!!!]]
大森林の中にポカンと木々が生えていない広場の様になっている空間へと出ました。
そこでは数機のモビルスーツが二つの陣営に別れて、それぞれの武装を手に激しく銃撃戦を行っています。
[[コイツはより取り見取りってヤツだな!!!]]
青空の“ザク・リヴァイブ”はそんな激しく銃撃戦が行われている真っ只中へと嬉々として乱入して行きました。
青空の“ザク・リヴァイブ”は銃撃戦のど真ん中へと躍り出ると、先ずは右手側の集団へビームマシンガンを発砲します。
さて、ここからは便宜上、本来ならばガンダム初心者の私が知らないモビルスーツの名前でも皆さんにナニが居るのかわかりやすくお読みいただく為に、普通に機体名や改造されているポイント等を書いていきますね♪
ご都合主義的には後で戦闘データを確認しながらモビルスーツの名前を聞いたとでも言う事にしておいていただけると幸いです♪
ではでは♪そーゆー事でよろしくお願いします♪
そんなワケで銃撃戦のど真ん中へと躍り出て自機の右手側の集団へとビームマシンガンを発砲し始めた青空の“ザク・リヴァイブ”。
真っ先に“ザク・リヴァイブ”のビームマシンガンから放たれたビーム弾が貫いたのは、真っ赤に塗装されたRX-78-2…つまる所、皆さんご存じの“ガンダム”でした。
“シャア専用ガンダム”と言った感じのカラーリングですね。
そんな“シャア専用ガンダム(仮)”は、突如として現れて襲い掛かって来た謎のモビルスーツ(青空の“ザク・リヴァイブ”ですね♪)によって、身体中を穴だらけにされて大地へと倒れ込みました。
続けて青空は“シャア専用ガンダム(仮)”の隣に位置していた真っ青な“ガンキャノン”へとビームマシンガンをぶっ放します。
真っ青な“ガンキャノン”…こちらは“ランバ・ラル専用ガンキャノン”的なコンセプトで塗装されたのでしょうか?
それは兎も角、この“ランバ・ラル専用ガンキャノン”もあっさりとビームマシンガンによって穴だらけになり仰向けに倒れ込みます。
青空は“ランバ・ラル専用ガンキャノン”へとビームマシンガンで攻撃をすると同時に、両腕に籠手の様に取り付けられてあるバルカンガントレット(左手の方)を、やや離れた位置で私達の突然の乱入に驚き硬直してしまっていた何処となく弱そうな感じのするモビルスーツ…“ジム”へと放ちました。
恐らくは素組に塗装を施しただけであろう暗緑色(いわゆる“ザク”カラーですね♪)の“ジム”は、バルカンガントレットから放たれたビーム弾によってその手足を吹き飛ばされ、最後は胴体部分にあるコクピットに被弾して爆散。
こうして青空は一連の奇襲攻撃により、合わせて三機のモビルスーツを瞬く間に撃墜したのでした。
この段階で二つの陣営に別れて銃撃戦を行っていた双方が、第三者(私達ですね♪)の奇襲にようやく反応を示しました。
それぞれの集団は当初、乱入して来た第三者である私達へと攻撃するべきか、始めから戦闘していた敵対集団へと攻撃を続行するべきか迷っている様でした。
この迷いが二つの陣営に更なる不幸を持たらします。
青空の“ザク・リヴァイブ”からやや遅れて戦場へと乱入した私の“アルテミスガンダム”が、戸惑い硬直してしまっている敵機達へと襲い掛かったのです。
私は脚部のスラスターを噴射させて大地を疾走しながら、“ドリルアッガイ”達との戦闘後に装備し直した大型ビームスナイパーライフルを青空の“ザク・リヴァイブ”が襲い掛かって行った集団とは別の集団へと向けます。
先ず狙うのは…
「三色塗装の“ザク”です!!!」
白・青・赤の三色…まるで初代“ガンダム”の様なトリコロールカラーに塗装された“量産型ザクⅡ”へ向けて、大型ビームスナイパーライフルを放ちます。
大型ビームスナイパーライフルから放たれた黄色のビームは真っ直ぐに標的である“量産型ザクⅡ(ガンダムカラーVer.)”へと突き進み、そのまま胴体部分のコクピットを貫きました。
「先ずは一機!」
続け様に私は“量産型ザクⅡ(ガンダムカラーVer.)”のやや後方に位置していた真っ赤に塗装されて背中にニ門のキャノン砲を取り付けた“グフ”…便宜上こちらは“グフ・キャノン”とでも呼称しましょうか?…へと狙いをつけます。
狙いを定めるのは一瞬。
その一瞬でターゲットサイトに真っ赤な“グフ・キャノン”を捉え、間髪入れずに引き金を引きます。
引き金を引くと同時に大型ビームスナイパーライフルから放たれた黄色のビームによって、真っ赤な“グフ・キャノン”はその身を問答無用で貫かれて力無く大地へと倒れ込みました。
「二機目!!!」
さぁ♪まだまだ獲物は沢山居ますよ♪
奇襲により敵機が狼狽えている今がサービスタイムでボーナスタイムです♪
どんどんと逝っちゃいましょう♪♪♪
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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