ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

今日からまた古戦場なQooオレンジでございます。
古戦場2ヶ月連続は辛いですね…。









今回も本編となります。









それでは 第14話「烈火天焦」そのに 始まります。













第14話「烈火天焦」そのに

ガンプラバトルで炎を纏った刀を振るいたい。

 

そんなちょっとした願いを叶えるために行動を開始した私。

 

リアルの方では海未から教わって護国園田流の技で見事に刀に炎を纏わせて振るうコトが出来たわ。

 

問題はガンプラバトルでの方よ。

 

ガンプラバトル初心者の私じゃどうすれば刀に炎を纏わせるコトが出来るのかなんてこれっぽっちもわかんないわ。

 

だからそこら辺に詳しそうな人を頼るコトにしたの。

 

選択肢としてあげられるのはソラ、にこちゃん、花陽、あとは希とかよね

 

そんな選択肢の中からとりあえずで頼ったのはその日、私の新しいガンプラ作りに色々とアドバイスをしてくれていたソラだったわ。

 

聞き出すまでに紆余曲折あったけど、どうやらガンプラバトルで私の願いを叶えるには、SDガンダムって言うちんちくりんな変なガンプラを使えばいいみたい。

 

方法はわかったんだけど、ここである問題が発覚しちゃったの。

 

だって私…もう普通に自分の新しいガンプラを作ってるんだもん…。

 

SDガンダムのガンプラ以外のガンプラで…。

 

だから諦めるしかない…って思ったんだけど…

 

「で、だ。他の方法としては 「って!別の方法もあるの!?」 いや、あるだろ当然。」

 

あるみたい。

 

他の方法が。

 

「あるならあるで早くいいなさいよ!バカ!」

 

「バカって言う方が 「殴るわよ!本気で!」 そりゃ勘弁。」

 

ソラは私が割と真面目に殺気を込めて拳を握ってみせたら、呆気なく引き下がって行ったわ。

 

ふんっ!情けない!

 

男の子ならちょっとは抗いなさいよね!

 

「まぁいいわ!ほら!早く話の続きしなさいよ!」

 

「いや、話の腰折ったのお前だろ。」

 

「なんか言った!」

 

「ナンニモイッテマセン。」

 

ソラのヤツがナニか言ってたみたいだけど、ちょっと睨んでやったらやっぱり呆気なく引き下がっちゃったわ。

 

「早く説明!」

 

「ア、ハイ。で、だ。SD系のガンプラを使う以外の方法としては、まずはMF系のガンプラを使うってのが1番手っ取り早いな。」

 

「もびるふぁいたー?」

 

「そ。モビルファイター。機動武闘伝Gガンダムに出て来たヤツだな。」

 

えーっと、確かGガンダムって無駄に熱いヤツよね?

 

最後に観てるこっちが恥ずかしくなっちゃう告白して、やっぱり観てるこっちが恥ずかしくなっちゃう必殺技でラスボス?を倒すヤツ。

 

前に花陽に無理矢理見せられたのよ。

 

あれ?でもGガンダムに出て来ていたロボットも普通にモビルスーツみたいなヤツだったような気がするんだけど…?

 

そもそもガンダムってみんなモビルスーツなんじゃないの?

 

そう思った私はとりあえずモビルスーツとモビルファイターのナニが違うのか?ってコトをソラに聞いてみたの。

 

「ねぇ?モビルスーツとモビルファイターってナニが違うの?」

 

その質問に対する答えは…。

 

「あー、そうだな…なんて言えばいいんだ?うーん…操縦システム?設計思想?理不尽さ?」

 

「イミワカンナイ。」

 

「いや、俺も実際意味わかんねぇーんだよな。モビルファイターって。」

 

「どういうコト?」

 

ソラでも意味わかんない?

 

「なんつーか…むちゃくちゃなんだよモビルファイター系って。気合いで何でもしちまう的な。」

 

気合いで何でもしちゃう?

 

ナニソレ。

 

「…イミワカンナイ。」

 

「だな。まぁそんなワケで気合いで何でもしちまう系なモビルファイター系のガンプラを素体に使えば、やっぱり気合い1つで炎を出すなんて余裕だろ?って話だな。」

 

気合いで何でも出来ちゃうとかそこら辺はとりあえずこの際は置いといて、ソラは素体をモビルファイター系にするって言うけど…

 

「ねぇ。この子…どうするのよ。」

 

さっきのSDガンダムのガンプラを使ってガンプラを作り直すって時も問題になったけど、私の新しいガンプラはもうほとんど完成間近なのよ?

 

その作成を止めてモビルファイター系のガンプラを使ってまたガンプラを作り直すの?

 

「あー、まぁおとなしく作り直す…的な?」

 

「ソレ、真面目に言ってるの?」

 

「やっぱりダメか?」

 

「ダメに決まってるでしょ!」

 

また1から作り直しだなんて冗談じゃないわ!

 

「ねぇ!他にもナニか方法はないの!素体から作り直す系じゃなくて、もっとこう…お手軽に出来そうなの!」

 

お手軽に…って自分で言ってアレだけど、そんなお手軽に刀に炎を纏わせるとかやっぱり無理よね…。

 

と、思ったんだけど…

 

「ん。あるぞ?」

 

ソラの答えは私の予想の正反対のモノだったわ。

 

「う"ぇえ!?あるの!?お手軽な方法!」

 

「おうよ。」

 

あるんだ…お手軽な方法…って!

 

「なら最初っからそのお手軽な方法ってヤツを言いなさいよ!ムダに1話の半分くらい使っちゃったじゃない!」

 

「んなコト知らんがな。」

 

「知っときなさいよ!」

 

やっぱりコイツ!1発ぶん殴っておいた方がいいんじゃないの!

 

でもここでおもいっきりぶん殴ったりしたら喋れなくなっちゃうわね…。

 

うん。

 

殴るのは後回しにしたおきましょ。

 

それよりも今はそのお手軽な方法ってヤツを聞き出すのが最優先よ!

 

「それで!そのお手軽な方法ってどうやればいいのよ!」

 

「お前、なんでそんなにキレてんだよ?」

 

「あ"ぁ"?」

 

(うっわガラ悪っ!一応コイツってセレブのお嬢様だよな!?あれ?ヤクザの元締めだったか?)

 

このバカ…絶対にナニか失礼なコトを考えてるわよね。

 

まぁいいわ…って今回はこればっかりね…。

 

「ほら!早く白状しなさい!お手軽な方法!」

 

いつの間にソラの胸ぐらを掴んでいた私に対して、ソラはポツリと呟いたわ。

 

「クリアパーツだよ。」

 

「クリアパーツ?」

 

「そ。クリアパーツ。」

 

ソラが白状したお手軽な方法。

 

それはクリアパーツ…って!ちょっと待ってよ!

 

クリアパーツって言うけどそのクリアパーツをどーすればいいのよ!

 

そう憤慨していると、ソラはすぐに私の怒りを察して続きを話し始めたわ。

 

「クリアパーツを機体の1部に使ったり張り付けたりして、ソコを基点にエネルギー粒子を放出。で、放出されたエネルギー粒子を炎って形に変換させればいいんだ。もちろんシステム周りも弄んなきゃダメだけどな。エネルギー効率を考えれば間接部分をクリアパーツにしちまえばいいんだけど、それだと強度がガクッと下がっちまうからその点は要注意だな。」

 

間接部分をクリアパーツにする?

 

私は机の上に置かれている私の新しいガンプラを見下ろして…

 

「この子の素体になってるガンプラのクリアVer.ってあるの?」

 

と、ソラへと問い掛けたわ。

 

「あー、確か1/100ならあったような?1/144だと無かったハズ?」

 

「ダメじゃない。」

 

「ダメだな。」

 

間接部分をクリアパーツに丸ごと交換して…って考えたけどダメみたい。

 

それじゃ機体の1部にクリアパーツを張り付けて…ってヤツを試すしかないわね。

 

でも…

 

「機体の1部にクリアパーツを張り付けるってどうすればいいのよ…。」

 

ある程度ガンプラ作りに慣れた人たちならそこら辺のコトは簡単なんでしょうけど、私みたいにほとんど初めてガンプラを素組ではなく微改造?で作ってる人にはどうすればいいのか全然わかんないわ。

 

そもそもクリアパーツって改造に使えるようなモノが市販のモノにあるの?

 

自慢じゃないけど自分でクリアパーツを作るとか私じゃ絶対にムリよ?

 

そう考えていると、隣に座っていたソラが椅子から立ち上がって、パパが趣味で集めてて今回の合宿で好きに使っていいと言われた色んな市販パーツが収納されている棚へと歩いて行ったわ。

 

そして少しの間、ソラはその市販パーツが納められた棚を物色して…

 

「お。あったあった。」

 

って言いながら、手のひらくらいサイズの袋に入ってるナニかのパーツを全部で6個、手に持ってテーブルへと帰って来たわ。

 

「ナニ盛ってきたの?」

 

私は私の隣の椅子へと帰って来たソラの手元を覗いてみたわ。

 

そこにあったのはピンク、青、緑、赤、黄色、そして無色。

 

合計6色の市販のモノと思われるクリアパーツだったの。

 

「W○VEってトコが出してるHア○ズってヤツだな。」

 

「Hアイ○?」

 

「おうよ。俺的には市販のクリアパーツの中ではコイツが1番メジャーで使いやすいんじゃねぇーのかって思うんだ。値段的にもお手頃だしな。」

 

「ふーん…。」

 

値段とかは別にどうでもいいけど、私はソラが持って来たHア○ズって言う市販のクリアパーツを改めて眺めてみたの。

 

それは複数のサイズの違う丸いクリアパーツと三角形?みたいなクリアパーツがランナーに収まった状態で袋の中に入れられていたわ。

 

「俺はよくザクのモノアイに使ってるな。」

 

そう言えばこれって何処かで見たわね?って思っていたんだけど、ソラのザクのモノアイってこれを使っていたのね。

 

ソラが使ったのはこれのピンクのヤツかしら?

 

「コイツを使えば1番お手軽だと思うぞ?」

 

それじゃこれを私の作ってるガンプラの何処かに張り付けて、エネルギー粒子を放出させるシステムとそれを炎に変換させるシステムを組み込めばいいのね。

 

「なぁーんだ♪思っていたよりも簡単じゃない♪」

 

このHア○ズってクリアパーツを機体の何処かに張り付けて、あとは色々とシステム面を組んで組み込めば…

 

「って!ドコがお手頃で簡単なのよ!主にシステムを組み込むとこそこら辺!!!素人よ!?私!素人なのよ!ガンプラバトル用のシステムを組んだり組み込んだりとかナニをどーすればいいのかこれっぽっちもわかんないわよ!!!」

 

「そりゃそーだな。」

 

そりゃそーだなってコイツ!わかってて簡単とかお手頃とか言ってたの!?

 

性格悪いんじゃないの!!!

 

「ま、そこら辺の面倒なシステム周りは俺が組んでやるから安心しろって。」

 

「なら最初っからそう言いなさいよ!」

 

「へいへい、悪かったよ。」

 

コイツ!ぜっんぜん!悪かったってなんて思ってないでしょ!

 

「ほれ。そうプリプリしてねぇでどの色のクリアパーツを組み込むか選べって。」

 

怒る私に対してソラは苦笑いを浮かべながら、こちらへと6色それぞれのクリアパーツが封入された6個の袋を差し出して来たわ。

 

その様子に若干呆れつつ、私は差し出された6個の袋を見比べてみたわ。

 

ピンク、青、緑、赤、黄色、無色。

 

どの色のクリアパーツが良いかしら?

 

私的にはやっぱり…

 

「赤…かしら?」

 

赤。

 

私が1番好きな色。

 

ぶっちゃけ作ってるガンプラも赤く染め上げているから、色が被っちゃうんだけど、それでもやっぱり私は選ぶなら赤い色を選んじゃうわ。

 

だって赤が1番好きな色だから。

 

「赤、ねぇ。モロに色かぶりするんじゃねぇーの?」

 

「わかってるわよ。でもとりあえずは赤でやってみたいの。」

 

「ふーん。まぁいいんじゃねぇの?仮にダメそうなら他の色のクリアパーツを使ってやり直せばいいワケだし。」

 

「うん!」

 

そんなワケで私が選んだのは赤いクリアパーツ。

 

値な無色のクリアパーツをクリアカラーで塗装すれば、自分好みの色のクリアパーツを作るコトも出来るらしいわ。

 

ガンプラ…って言うか模型?って、ホント色んなコトが出来ちゃえるのね。

 

「うっし。どの色が良いのかも決まったんなら、次はクリアパーツの裏打ちだな。」

 

「裏打ち?」

 

「おうよ。クリアパーツの発色を良くするためのちょっとした下準備ってヤツだな。」

 

「そんなコトもしなきゃダメなんだ…。」

 

「別に必ずやらなきゃダメってワケじゃねぇーけど、裏打ちをするとしないとだとクリアパーツの光具合が段違いなんだよ。個人的にはやっておいた方が良いと思うぞ?」

 

「ふーん…。」

 

ソラがやっておいた方が良いって言うならやっておいた方が良いのかしら?

 

「そんなに難しい作業でもねぇーからソコまで身構えなくても大丈夫だって。」

 

裏打ち?って作業をどうするか。

 

そのコトを考えていると、ソラがやっぱり苦笑いしながら難しくはないから身構えなくても大丈夫って言って来たわ。

 

ガンプラ作りに慣れてる連中の難しくないから大丈夫は、私みたいなガンプラ作りの素人には全然大丈夫じゃない場合が多いから簡単に信じちゃダメなのよね。

 

でもまぁ…

 

「とりあえずは挑戦してみようかしら?」

 

チャレンジ精神って大切よね?

 

だから…

 

「その裏打ち?ってヤツ。ちゃんと教えてよ?」

 

「おうよ。任せとけってけ。」

 

こうして私は裏打ちって言うクリアパーツの下準備?にチャレンジしてみるコトになったの。

 

ガンプラバトルで刀に炎を纏わせる。

 

それが出来るまではまだまだ手間が掛かりそうだわ。

 

それでも絶対にやってみせるんだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。




次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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