ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
グラブルの煌魂玉集めが苦痛過ぎるQooオレンジでございます。
今回からは本編第13話となります。
今回は凛ちゃん乗り換えイベントとなります。
凛ちゃんが選んだガンプラとは…?
それでは 第13話「空飛ぶイタズラ猫妖精」そのいち 始まります。
「ごちそうさまでした!」
「あいよ。お粗末さん。」
合宿○日目の朝。
凛が朝ごはんを食べ終えて“ごちそうさま”をすると、間髪入れずに朝ごはんを作ってくれたソラくんが“お粗末さん”ってぶっきらぼうに返事を返してくれたよ。
ちなみに今朝の朝ごはんのメニューはかよちんが言うには“じゅんわふー”ってヤツらしいにゃ。
まっしろほかほかのごはんに豆腐とワカメのお味噌汁。
シャケの切り身を焼いたヤツと切干大根。
キャベツっぽい葉っぱの浅漬け。
凛はお魚は骨があるからホントはちょっと苦手なんだけど、今朝の焼きシャケはキレイに骨が取り除かれていたから楽々食べられちゃった♪
あとからソラくんと一緒に朝ごはん作ってくれていたにこちゃんが教えてくれたんだけど、凛に出された骨が取り除かれたシャケはお魚が苦手な凛のためにソラくんがピンセットで骨を取り除いてくれたんだって。
普段はチンピラで凛のことを“アホネコ”なんて呼ぶのに、こんな時だけ“凛のために”って優しくしちゃうのはちょっと反則だよね。
イジワルするだけならすぐにキライって言えちゃうけど、イジワルするけどそれ以上に優しくもしてくれるから凛はソラくんのことをキライになれないんだ。
でもどうせならイジワルしないでずっと優しくしてくれればいいのに。
この前そんなことを希ちゃんに言ったら、ソラくんは“男の子”で“てれかくし?”で凛にイジワルしてるっていってたんだけど…“てれかくし?”ってなんだろ?
ソラくんが男の子なのは見ればわかるけど、“てれかくし?”って言葉は凛にはよくわかんない。
“てれかくし”…テレを隠す?
テレってなんだろ?テレビを略した言葉とか?
うん。
やっぱりよくわかんないや。
まぁけど凛に優しいだけのソラくんって言うのもなんか違う気がするから、ちょっとくらいソラくんがイジワルでも別にいっか。
ちょっとイジワルで、でも優しい男の子。
それが凛の中のソラくん。
今は“まだ”そんな関係でいいんだよ、きっと。
あ、そうそう。
それとさっきかよちんの言ってた“じゅんわふー”ってのもなんだろ?
わふーだからワンコさんとか?
ほら?ワンコさんはわふーって鳴くから。
うん。
やっぱりこれもよくわかんないや。
世の中にはまだまだ凛の知らないことがいっぱいだね。
「おう、アホネコ。今日はどうすんだ?昨日の続きで花陽と新しいガンプラを作るのか?」
朝ごはんの焼きシャケからソラくんのことをぼーっと考えていたら、そのソラくんがいつの間にか凛の食べ終えた食器を片付けて台所から戻って来ていたにゃ。
そして凛に対して“今日はどうするんだ?”って聴いて来たんだ。
「ん。とりまアホネコじゃねーにゃ。」
まったく。
“アホネコ”だなんてしつれーしちゃうよね。
そりゃ凛はちょっとだけお勉強は苦手だけど…。
それでも穂乃果ちゃんよりはマシだよ、たぶん。
「へいへい。で?凛は今日はどうすんだよ?」
あ。
名前で呼んでくれた。
ん。
なんでだろ?
ソラくんに名前で呼ばれるとお顔がニヤニヤしそうになるんだよね。
変なの。
まぁ別にいっか。
えーっと、凛は今日どーするのか?だったっけ?
うん。
それはもう決まってるんだ。
今日、凛は…。
「にゃ!今日の凛は新しい凛のガンプラの“ういうい”ってヤツだにゃ!!!」
「は?ういうい………あーっと、新しいガンプラの、だから多分だけどそれって“初陣”じゃねぇーか?」
「にゃ?“ういうい”じゃないの?」
「“初陣”、な。」
「“ういじん”?」
「おうよ。初めての出陣で“初陣”だな。」
「おぉー!初めての出陣で“ういじん”!にゃ!覚えたにゃ!」
「そりゃよかった。」
“ういじん”のことを“ういうい”って言い間違ったら、ソラくんがそれは“ういじん”って教えてくれたにゃ。
初めての出陣で“ういじん”。
それをちゃんと覚えると、ソラくんは苦笑いしながら凛の頭をわしゃわしゃってしてくれたよ。
「うにゃ!?や、やめれー!髪がぐしゃぐしゃになるにゃーーー!?」
「元々寝癖まみれでぐしゃぐしゃだろーが。」
「それはそれ!だにゃ!」
まったくもう!
“れでぃー”の扱いがわかってないよね!
わしゃわしゃしないで普通に頭をなでなでしてくれればいいのに。
ま、まぁわしゃわしゃもキライじゃないけど…。
「ってか出来たのか?お前の新しいガンプラ?」
「にゃ!モチのロンで完成したにゃ!」
「へぇ…花陽のヤツがメインで世話してたから俺は海未さんや真姫のガンプラ作りの方を見ていてほったらかしだったけど…そうか、ついに凛のガンプラも完成したか。」
凛の言葉にソラくんは少し目を細めてどことなく嬉しそうな顔をしてくれていたよ。
「うっし。なら今日の凛の初陣には俺が付き合ってやるよ。花陽から聞いた話じゃ凛の新しいガンプラは高機動タイプの機体に仕上げたんだろ?俺のリヴァイブも高機動タイプの機体だから、速度を活かしてバディを組むには丁度良いんじゃねぇーか?」
そして、ソラくんは凛の“ういじん”に付き合ってくれるって言って来たにゃ。
ソラくんのガンプラ“ザク・リヴァイブ”はにゃんかおっきなシールドとかおっきなブースターとか色々ゴテゴテとしているけど、“soar(そあ)”って言うヤツも併用してスッゴい速さでぶっ飛ぶんだよね。
そのスピードは凛たちのチーム“μ's”でもトップクラス間違いなしだにゃ。
ソラくん本人が言うには、ソラくんの“ザク・リヴァイブ”は直線のスピードだけは絵里ちゃんの“トールギス・ヴァルキュリア”に負けちゃうって言ってたけど。
凛から見たらどっちもスッゴい速さでぶっ飛ぶからどっちもスッゴいにゃ。
そんなスッゴい速さでぶっ飛ぶソラくんが、凛の新しいガンプラの“ういじん”に付き合ってくれるって言ってくれてるにゃ。
でも…
「とりま“ばでー”ってなんだにゃ?」
うん。
“ばでー”とかってよくわかんない言葉を使わないで欲しいかも。
「あー、タッグ…とか言い直せばわかるか?」
「うにゃ?たっぐ?」
えーっと…たっぐ…たっぐ…たっぐ…たっぐ………
「ネズミの国的な一大テーマパークでぐわぐわ言ってるヤツ?」
「そりゃ“ダッグ”だ!“ダッグ”!」
「それじゃドラグナーの2号機に乗ってるCV大塚○忠さんの黒人の人?」
「違う!そりゃ“タップ”だ!」
「にゃ?なら私を甲子園に連れてって?」
「“タッチ”!ハズレ!」
「は○ちぽ○ちステーションに出てた人と同じ名前のお高いブランド?」
「“グ○チ”!それも違う!」
「いやーん♪ばかーん♪らめー♪」
「は?なんだそりゃ?」
「えー?わかんないの?ほら!たっちすけっちわんたっち!だにゃ!」
「マジなんだそりゃ………あ?あー、もしかして“エッチ”?」
「にゃ!正解だにゃ!」
「わかるか!そんなの!」
「にゃ?ソラくんはわかったよ?」
「いや、まぁわかったけどよぉ…って!そーじゃねぇーだろ!グダるな!アホネコ!」
「あっ!アホネコって言った!」
「お前が話を脱線させたからだろーが!」
「だって“ばでー”とか“たっぐ”とかわかんないんだもん!」
「それくらいはわかれよ!お前!一応は高校生だろ!」
「にゃ!女子高生はきしょーかち!エロけりゃそれでいいんだにゃ!byかよちん!だにゃ!」
「うぉい!ゴルゥラァァァァ!!!花陽ぉぉぉぉ!テメェはアホネコにナニ教えてやがんだぁぁぁぁぁ!?」
「にゃ!それじゃ第13話♪“空飛ぶいたずら猫妖精”♪はっじまっるよー♪だにゃ!」
「結局のっけからグダグダじゃねぇーか!!!!!」
おあとがよろしーよーで♪だにゃ♪
あ♪そうそう♪まだちょっとだけ続くにゃ♪
なんだかんだしながら凛の“ういじん”に付き合ってくれるって言うソラくんと一緒に、凛は凛の新しいガンプラをお部屋から持ってきてそのまま真姫ちゃんの別荘のガンプラバトルシミュレーターのある地下室へとやって来たにゃ。
そしてついにほんぽー初公開の凛の新しいガンプラをソラくんにお披露目したんだ。
「へぇ…思ってたよりもちゃんとしたモノが出来たな。背中に取り付けてあるロケットはともかく、機体自体は“Gバウンサー”か。」
「にゃ!ネコミミにゃ!」
「は?ネコミミ…?」
“Gバウンサー”
それが凛が新しい凛のガンプラとして選んだガンプラの名前。
真姫ちゃんのお家に飾られてあるたくさんのガンプラの中にこの子を見つけた時にピンと来たんだ。
ナニがピンと来たのか?って言うと、それはズバリ!“ネコミミ”!!!
そう!この“Gバウンサー”ってガンプラには頭にネコミミっぽいヤツが付いてるんだよ!!!
スゴいよね!ガンプラなのにネコミミって!
かよちんが作ってくれて今まで凛がずっと使っていたガンプラ“ベニャッガイ”にもネコミミが付いてたから、凛はこの子を見つけた時にコレだっ!って即決で決めちゃった♪
「いや、お前…これ、ネコミミってかイヌミミだろ?」
「うにゃ?」
イヌミミって…ソラくんはナニを言ってるんだろ?
「どっからどーみてもネコミミだにゃ。」
「いや、イヌミミだって。」
「むっ!違うよ!ネコミミ!!!」
「イヌミミだっての!」
「ネコミミ!!!」
「イヌミミ!!!」
「ネーコーミーミー!!!」
「イヌミミだ!!!」
ぐぬぬっ!
コレのドコがイヌミミなんだにゃ!
どっからどーみても立派なネコミミにしか見えねぇーにゃ!!!
「いーの!凛がネコミミって言ったらネコミミなの!ネコミミ!ネコミミ!!!」
「…はぁ…あー、はいはい。わかりました。もうネコミミで良いよ、ネコミミで。ったく…草葉の陰でウルフ隊長が泣いてるっての…。」
ウルフたいちょーって誰やねん、だにゃ。
「で?この自称ネコミミのGバウンサーはどんな感じに仕上がったんだ?」
「にゃ。スッゴい感じに仕上がってるにゃ!」
「……………うん、わからん。」
「アホなのかにゃ?」
「お前だけには言われたくねぇーっての!」
「とりま…ほい。これ、かよちんに渡されたこの子の詳しいスペックが書かれてるしようしょ?だにゃ。」
「最初からソレ出せよ…ったく…どれどれ…?」
「凛にも見せるにゃ!どれどれ!だにゃ!」
凛もかよちんから渡されたしようしょ?ってヤツはまだ見てないんだよね。
1人で見てもわかんないかも?って思ったから。
だから凛はしようしょ?を広げて見ているソラくんの後ろにまわって、背中に抱きつく感じで乗っかってかよちんがくれたしようしょ?を一緒に見るコトにしたんだ。
「おまっ!?チッ…素でやってんのか?」
「にゃ?」
ソラくんの背中にペターっておんぶするみたいに乗っかると、ソラくんがどーしてかわかんないけど慌てた感じで凛の方を見て来たんだ。
「 (胸、当たってんだろーが…にこちゃんよりもちょい上くらいか?)じゃなくて!お前!女としてそれはどーなんだよ!? 」
「にゃんのコト?」
「チッ…まぉお前が気にしてねぇーならいいけどよぉ…。」
「にゃんでもいいからはよそのしようしょ?ってヤツを読んでくれだにゃ!」
「わかった!わかったからあんまり動くな!押し付けるな!」
「にゃ?」
おしつけるな?
ナニを?
「わざとか!誘ってんのか!クソ!凛のクセに!」
「にゃんかわかんないけどしつれーなコトを言われてるよーな?」
「うっさいわ!ボケ!」
「ボケでもホゲでもいいからとりまはよ読めだにゃ。」
「へいへい…けどその前に…あー、これ、他の野郎にはやるなよ?絶対に。」
「にゃ?」
「わかんなくてもいいから約束しろ。な?」
「うーん?ん!わかんないけどわかったにゃ!ソラくんにしかやんないにゃ!」
「……おうよ。頼むわ。」
「頼まれたにゃ!」
「はぁ…やれやれ…で?コイツの仕様書だったな。えーっと……」
凛に変な約束をさせたソラくんはドコか観念したみたいな感じでかよちんが渡してくれたしようしょ?ってヤツを読んでくれたにゃ。
にゃんか色々と書いてあってわかりやすいように(たぶん)読んでくれたんだけど、おおざっぱに言っちゃえばこの子…“Gバウンサー”を凛用にちょいカスタムした“Gケット・シー”はスッゴい速い!ってコトだにゃ。
「機体自体はほぼ素組の“Gバウンサー”で、ソイツに外部装備として花陽謹製の“ラケーテンブースター”に長柄で速度が出ても叩きつけやすい大型武装の“ハロハンマー”…ねぇ…。花陽のヤツ、またけったいなモン作りやがって。」
しようしょ?を読み終えたソラくんは苦笑いしながらそんなコトを呟いていたにゃ。
「で?お前はコイツを乗りこなせるのか?」
そしてソラくんは横目でチラリと背中におぶさっている凛の方を見ると、そう言って来たにゃ。
この子を…“Gケット・シー”を乗りこなせるか?
そんなの…
「たりめーだにゃ♪」
ソラくんの問いかけにそう返事をしながら、凛はソラくんの背中にぎゅーっとしてやるにゃ!
「ちょっ!?お前!?それ!やめろ!」
「にゃんで?」
なんでぎゅーっとしちゃダメなの?
かよちんはこれすると、ふんすふんすって鼻息を荒くしてスッゴい喜ぶんだけど?
ソラくんにもこれやったら絶対に喜ぶよーってかよちんも言ってたのにやめろだなんてワケワカメだにゃ。
「クソ!(チッパイのクセに!チッパイのクセに!チッパイのクセに!チッパイのクセに!!!さっきからバカみてぇにクソ甘ぇ匂いさせて抱き付いて来やがって!コイツ!誘ってんのか!?無意識なのか!?確信犯で誘いやがんのか!?オイ!どーするよ?ヤるのか?ヤっていいのか?ヤっちまうのか!ヨシッ!とりま喰っちまうか!据え膳食わぬは男の恥!って!ナニ言ってんだ俺は!んなコト出来るか!ボケ!) オラッ!さっさと行くぞ!出撃の準備しろ!ボケネコ!!!」
「にゃ!りょーかいだにゃ!!!」
うにゃ!
“Gケット・シー”の“ういじん”にれっつらだにゃ!
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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