ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近は乳よりも尻と太ももが好きなQooオレンジでございます。
とりあえずはムチムチな太ももに挟まれたいです。
今回も閑話になります。
それでは 閑話「試してバッテン⑦」 始まります。
私たちは前回までと同じく花陽の新しい機体“リ・ジェ”のゴツい脚部“フィジカル・レガース”の防御性能の検証真っ最中よ。
凛のおバカが“ベニャッガイ”の肉球?パンチを花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”に防がれたコトが悔しくて自爆しようとしなかったらもっと早くこの検証も終わっていたのにね。
結局は凛のおバカが言葉で止まらないから力ずくで止めるコトになったわ。
お陰で刀が刃こぼれしちゃって予備のモノと取り替えるはめになっちゃったじゃない。
たかがクマネコ(ネコクマ?)モドキを斬って刀を刃こばれさせちゃう様な未熟な私も悪いんだろうけど、それ以上に言葉じゃ止まらない凛のおバカが悪いわ。
そんな感じに前回までのコトを軽く振り返っていると…
[[真姫ちゃーん!それじゃお願いしまーす!]]
データ取りの準備を終えた花陽が通信を送って来たわ。
そう言えばいつの間にかあれだけ濃かったミノフスキー粒子の濃度が下がって、普通に近距離なら通信が出来るようになってるわね。
まぁいちいち接触して通信する“お肌のふれ合い通信”ってヤツを使わなくても良いから楽でいいんだけど。
アレ、通信する時にいちいち機体に接触しないとダメだから地味に面倒なのよね。
一応は通信を盗聴されないとかのメリットもあるみたいだけど。
盗聴とは言えばだけど、“ガンプライブ!”の予選大会や本戦大会だと通信の盗聴対策とかもしなきゃダメなのかしら?
そこら辺の事はガンプラバトルに詳しいソラたちにでも任せておきましょ。
きっと何とかしてくれるハズだわ。
多分。
[[あのー?もしもーし?真姫ちゃーん?準備はおっけーなのでサクッとお願いしたいなー?って花陽的には思ったり思わなかったりしてるんですけどー?]]
思考が脇道に反れちゃってたわね。
今はとりあえず花陽の検証を終わらせちゃいましょ。
「ん、ごめん。ちょっと考え事してたわ。そじゃ…行くわよっ!!!」
さて、と。
それじゃさっそく私も花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”へと攻撃してみようかしら?
花陽の話だとクレイバズーカ(素組)での攻撃はおおよその予測は出来るから不用ってコトだから、私の役目は刀での斬撃になるわ。
海未みたいに護国園田流のある程度極めた剣士なら、ガンプラバトルでも人智を超えた威力の斬撃が放てるから、それを相手にしてどれだけの防御性能を発揮出来るか…ってコトを検証したいらしいけど…。
問題は私は海未と違ってまだ護国園田流を習い始めたばかりなのよね。
それでもまぁヤれるだけはヤってみせるわ。
習い始めたばかりだけど、私だって一応は護国の剣士なんだから。
と、言うワケで…
「すぅ…」
検証とか呑気に言ってる花陽に今の私の本気ってヤツをプレゼントしてあげるわ!
深呼吸を1つ。
内心での意気込みに反する様に気持ちを落ち着かせ身体の力を抜き、そっと右手を刀の柄へと添える。
同時に左手で鞘を掴み、そして…
「ハッ!!!!!」
一気に抜刀。
横薙ぎに放たれるのはさっき凛の“ベニャッガイ”を斬り捨てた時と同じく、護国園田流抜刀術の初歩の初歩。
護国園田流抜刀術“一閃”。
海未が言うには初歩の初歩にして奥義へと至る為の技の1つってコトらしいわ。
奥義だなんて私にはまだまだ遠い話だけど。
で、放たれた“一閃”は例のムエタイの構えっぽい感じで脛を突き出した形になっている花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”へと襲い掛かって行ったわ。
両断出来る。
そう思っていたんだけど…
「っ!?」
花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”と私の放った“一閃”の斬撃が激突した瞬間、“百式”が手にしていた刀は木っ端微塵に砕け散ったわ。
そう…私の想像とは反対に、私の放った“一閃”の斬撃は花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”によって防がれちゃったのよ。
まぁでも防がれたって言っても完全に無傷ってワケでもなかったわ。
[[うひょー!?ざっくりヤられちゃってますよ!ざっくり!!!]]
“一閃”による斬撃は花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”にそれなりに深い横一文字の傷を付けたの。
[[デ、データの方は…あ♪ちゃんと取れてますね♪どれどれ…うーん…あー、なるほどなるほど。これって多分だけど、真姫ちゃんの“百式”が持ってる日本刀の強度がもう少し強かったりしたら、“リ・ジェ”の脚部の中に入れてあるサブジェネレーターの方までざっくりとイカれちゃってたかもですねー…。リアルブシドーMk-Ⅱこわっ!]]
誰がリアルブシドーMk-Ⅱよ。
まったく…。
それにしても……刀の強度がもう少し強かったら、か。
うん。
やっぱりもう少しちゃんとしたガンプラバトル用の刀を探そう。
刀の力に頼るなんて剣士としては恥ずべきコトだけど、刀をグレードアップさせるだけで今よりも多くのモノを斬り裂ける様になるら何にも迷うコトはないわ。
私が強くなりたいのは勝ちたいから。
私が勝ちたいのはみんなの…“μ's”のみんなの力になりたいから。
私が強くなって、私が勝って、私がみんなの力になって…そして“ガンプライブ!”で優勝して“μ's”が学校を廃校から救う。
正直に言えば学校が廃校になっても私としてはそれがどうしたの?って感じなんだけど、廃校阻止が穂乃果やソラたちみんなの目標。
私はそんなみんなの力になりたい。
みんなの力になりたいなら、私のプライドなんてモノは二の次だわ。
だから私は刀を探すわ。
私の“力”になってくれる私の刀を。
その前に…。
「ねぇ花陽?」
花陽に一言言っておかないと。
[[はひ?何ですか?]]
「私程度でそれだけ斬れたってコトは、海未なら確実にバッサリと逝っちゃってるわよ?」
[[………………………あー…はひ。海未ちゃんの方がゴコクノケンシーとしては真姫ちゃんよりもキ○ガイスペックでしたもんねー…。うん。やっぱりリアルブシドーこわっ!!!]]
ゴコクノケンシーって…出来ればちゃんと“護国の剣士”って言って欲しいわね。
[[ほいでほいで?結局はかよちんのそのディジェ?とかって機体のすね当ては盾として機能するのかにゃ?]]
私と花陽の検証を珍しく黙って見ていた凛が唐突にそんなコトを花陽に訪ねて来たわ。
[[あー…はひ。とりま検証の結果、ある程度の攻撃までなら十分に対処出来ちゃえるだけの強度はあると思うよ?ただある程度以上の攻撃が相手だとちょーーーーっとどころじゃなく分が悪いかな?そこはまぁ後で要改造でより強度をマシマシにしちゃって防御性能をアップアップにしちゃうとして…とりま凛ちゃん?“ディジェ”じゃなくて“リ・ジェ”ね?“リ・ジェ”?凛ちゃんの言う“ディジェ”だとΖで某“リック・ディアス”を改装して作ったカラバのMSになっちゃうよ?アムロが乗っちゃうよ?ヨナも乗っちゃうよ?“ディジェ”ももちろん好きなMSだけど、花陽的には頭にコクピットあるのはどーなのかな?って思わなくもないかなーって。そんなワケで別に花陽の“リ・ジェ”は頭にコクピット付いてないから“ディジェ”じゃないよ?]]
頭にコクピット?
えっ?そんなモビルスーツもあるの?
[[うにゃ。間違っちまったみてぇーだにゃ。めんごめんご。]]
「いや、それよりも頭にコクピットって…?」
[[はひ?頭にコクピットですか?ほら?リック・ディアスとかサザビーとか?其所はATAコクピットあるんですよ?真姫ちゃん、知らなかったんですか?]]
「知らないわよ!そんなコト!」
サザビーって確かパパがガンプラバトルで本気出す時に使うってママが言ってたわね。
そうなんだ…頭にコクピットがモビルスーツもあるんだ…。
[[はひはひ!頭コクピット問題はとりまそこら辺にダイナミック不法投棄しちゃって!“フィジカル・レガース”の性能検証も終わったんで次は本格的に実戦での性能検証に突入しちゃいましょう!っと、その前に1回再出撃して機体の状態をリセットして来ますねー♪]]
私が頭にコクピットがあるモビルスーツが居るっていう衝撃から抜け出せないでいると、花陽が機体の状態をリセットすると言って目の前から消えて行ったわ。
ねぇ知ってる?
撃墜やリセットで再出撃すると、以降のスコアは加算されなくなるけどガンプラバトル自体は続けられるのよ。
これは簡単に撃墜されちゃう様な人たちがそれでもガンプラバトルを楽しめる様にってコトで導入されたシステムなんですって。
[[本格的に実戦での性能けんしょーってさっきもハイ・モック相手にバトらなかったかにゃ?]]
花陽がリセットからの再出撃で私たちに合流するのを待っていると、凛がそんなコトを話して来たわ。
「さっきの戦闘って花陽は後ろからビーム撃って終わりだったから、まだ検証が足りてないんじゃないの?」
花陽はきっともっと機体を派手に動かしたりする様な戦闘での性能検証がしたいんでしょうね。
例えば常に動き回って戦う様な機動戦闘とかそこら辺?
花陽の“リ・ジェ”って、例のシールドを兼任しているっていう“フィジカル・レガース”ってゴツい脚部のせいで、かなり大きな機体に見えるけど、アレでいて機動性もしっかりと確保しているって話だから機動戦闘も出来ちゃえるんでしょ?
他にもまだバックパックの武装のテストもしてなかったハズだし。
「やるコトはまだまだいっぱいあるのよ。きっと。」
[[そんなモンかにゃ?]]
「そんなモノなんでしょ。」
正直な話、そこら辺のコトは私にはよくわからないけど。
そうこうしているうちに…
[[はっひ!お待たせたせたせしちゃいました!小泉 花陽!ただいまリセットからの再出撃から帰って来ましたっ!]]
ムダにテンション高めな花陽が再出撃して合流して来たわ。
ん。
合流、思っていたよりも早かったわね。
[[あ♪ついでに最大加速がどーかなってそこら辺の検証もして来ましたよ♪いやー!思っていた以上に速度が出てびっくりですっ!最大速度自体はそこまでは出せないハズだったんですけど、“Iフィールド・ビーム・ドライブ”が思わぬところで悪さしちゃって想定以上の最大速度が出せちゃいました!あっ♪詳しく説明しちゃいます?説明しちゃいますか?説明しちゃっていい感じです?]]
「どうせムダに長くなるから説明しなくていいわよ!」
油断するとすぐに脱線しようとするし!
「ほら!そんなコトより実戦での性能検証するんでしょ!花陽の“リ・ジェ”が私たちの中で1番レーダー範囲が広いんだからさっさと索敵しちゃって!」
[[はひっ!って言いたいトコロテンですけど、おもいっきりミノフスキー粒子撒き散らしてかっ飛ばして来ちゃったんでレーダーが効かなくなっちゃってるんですよねー。通信障害までは言ってないんですけど♪あ♪濃度が上がったっぽいから通信障害も入りそうですねー、これは。]]
花陽がそう言った途端、通信が断絶されちゃったわ。
サブモニターを確認すると、花陽の言う様にミノフスキー粒子の濃度が通信障害を起こすまで上昇しちゃっていたの。
仕方ないから私は“百式”を花陽の“リ・ジェ”へと近付かせて、右手を伸ばして花陽の“リ・ジェ”へと手を触れさせたわ。
凛も私と同じように花陽の“リ・ジェ”の側まで“ベニャッガイ”を移動させて来て、やっぱり同じように手(肉球?)を花陽の“リ・ジェ”へと触れさせた来ていたの。
[[おっと!凛ちゃんも真姫ちゃんもすっかり通信障害の時の対処に慣れちゃって来ましたねー!よきかなよきかなですね!]]
「ナニがよきかなよ…まったく。」
[[にゃ。とりまこれってかよちんが派手にかっ飛ばして来たからかにゃ?]]
[[これってミノフスキー粒子の濃度が上がったコト?]]
[[にゃ。こーてーだにゃ。]]
「こーてーじゃなくて肯定ね、肯定。」
[[読み方はあってるんだからだいじょーぶだにゃ!]]
[[会話文に添削入れちゃうなんて真姫ちゃんもメタいですねー!]]
「地の分に対して返答してくるアンタには言われたくないわよ。あとそれ、なんか前も言われたわよ?」
[[あれ?そーでしたっけ?]]
「そうよ。」
[[そりゃまた失礼しちゃいました♪いやー♪うっかり♪]]
[[あっ!それ!凛知ってるにゃ!見てこーもんのうっかりハチベーだにゃ!]]
「水戸黄門でしょ!水戸黄門!!!」
女の子が見て“こうもん”とか言っちゃダメよ!
聞いてる(見てる)人が“こうもん”を校門や後門だなって思ってくれたらいいけど、もしも…その…こ、肛門…とかって思っちゃったりしたら…。
[[いやん♪見て肛門だなんて凛ちゃんのエッチスケッチサクラウッチー♪あと花陽の的にはうっかりハチベーじゃなくてうっかりザクレロの方ですね!]]
「花陽のおバカ!ナニ見て肛門とかはっきり言っちゃってるのよ!!!」
[[はひ?ダメですか?見て肛門?]]
「ダメに決まってるでしょ!そもそも肛門なんて見せるモノじゃないでしょうが!ちょっとは恥ずかしがりなさいよね!」
[[最近はア○ル物もだいぶメジャーですよ?原作の方の真姫ちゃんだって薄い本でア○ル掘られてますよ?きっと。って言うか基本的に“μ's”のメンバーの薄い本はほぼ全員ア○ル物が多かれ少なかれあるんじゃないですか?]]
「さらに性的でメタい話になったし!?」
[[アレですね♪アレ♪おほーってなるヤツですね♪]]
「おほーってナニ!?」
[[知らないんですか?それじゃ真姫ちゃんに後でおほってるヤツを貸してあげますね!]]
「いらないわよ!!!」
[[遠慮しなくてもいいですよ♪]]
「遠慮じゃなくてガチ拒否よ!ガチ拒否!!!」
これで万が一にでも花陽のおバカがそのおほってる?とかってヤツを持って来たりしたら徹底的に微塵斬りにして灰も残さないくらいに燃やしてやるわ!
と、結局はいつも通りなおバカな会話をしていると…
[[あ。だにゃ。]]
突然、凛が“あっ”と声をあげたわ。
「あって今度はナニよ!?」
[[うにゃ。にゃんか敵が来たっぽいにゃ。]]
は?てき?
てきって…
「敵ぃぃぃぃ!?」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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