ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
今回も無事に古戦場を生き抜いたQooオレンジでございます。
今回は特に経験値うまーでした。
今回も閑話になります。
それでは 閑話「試してバッテン⑥」 始まります。
[[はひっ!ではではさっそく花陽特製“リ・ジェ”の脚部…その名も名付けて!“フィジカル・レガース”の防御性能の検証にれっつられっつらでっす!]]
「名前とかどうでも良いからやるならさっさとやっちゃいましょ。」
[[にゃ。真姫ちゃんに反対の反対だにゃ。]]
反対の反対って…それって賛成ってコトでいいのよね?
[[あ♪凛ちゃん!それってバ○ボンですね!バ○ボン!]]
[[にゃ。バ○ボンのパパなのにゃ。]]
バカ○ン…ってナニソレ?
しかもパパって…?
えっ?それって何かのガンダムに出て来るキャラとか?
※違います。
※往年の名作です
[[ほいでほいで?とりまその脚の部分をてきとーにぶん殴れったりしてみればいいのかにゃ?]]
[[あ、はひ。そーですね。あと出来ればビーム系以外の攻撃でお願いしまっす!ビーム系の攻撃は多分“Iフィールド”でどーとでもなりますんで。]]
[[にゃ。ならやっぱり凛の“ベニャッガイ”だとこの自慢のにくきゅーでぶん殴るしかねぇーにゃ。]]
凛の“ベニャッガイ”だとビーム系以外の攻撃は肉球(?)での徒手空拳くらいしかないから当然よね。
一応は辺り一面を文字通り焼け野原にしちゃうあの凶悪な自爆攻撃もビーム系以外の攻撃って言えばそうだけど。
「ビーム系以外なら、私はクレイバズーカと刀で斬りつければいいかしら?」
私の“百式”のビーム系以外の攻撃方法って、実弾系のクレイバズーカと少しだけ弄って無理矢理に腰に取り付けた刀での斬撃や刺突くらいになるわね。
[[あ、クレイバズーカの方はやらなくてもだいじょーぶですよ。大体の威力はわかってますんで。真姫ちゃんにはそれよりも海未ちゃんに教えてもらってるあの怪しい剣術?で攻撃して欲しいんです。]]
「怪しい剣術って…。」
ま、まぁ護国園田流って端から見たら斬撃で衝撃波を飛ばしたりお豆腐感覚で鋼鉄を斬り裂いたりとか普通じゃないのは確かだとは思うけど…。
海未の話だと慣れれば目に見えないナニかでも斬れるとかって言ってたわね…。
ちなみに“目に見えないナニかってナニよ!”って突っ込んだらにこって微笑まれて“ナニかはナニかですよ♪”とかスゴく意味深に返されたのよね。
たぶんだけど、目に見えないナニかってアレよね?
お化けとか幽霊とかゴーストかそこら辺のオカルト的な…。
[[この前、海未ちゃんが海未ちゃんの怪しい剣術?で絵里ちゃんの“トールギス・ヴァルキュリア”の大型シールドを切り裂いてたの見たんですよ。あのシールドの素材って超合金ロシアンニューZってものすっごーーーーーーーーく頭の悪い名前のクセにガンダリウム合金も真っ青なくらいにバカみたいに硬い金属を使ってるんですけど、その頭の悪い名前以下略な硬い合金使ってるヤツを平然と切り裂いちゃうとか頭ブシドーな攻撃力を発揮しちゃう海未ちゃんの怪しい剣術?の攻撃を防げたら防御性能としては一級品じやないですか?ってなワケで真姫ちゃん怪しい剣術?での攻撃をぎぶみーぷりーずです!]]
「……相変わらず色々と突っ込みどころ満載だけど、とりあえずはまだ護国園田流を習い始めたばかりの私の剣技じゃ海未ほどの威力は出せないわよ?」
私、まだ斬鉄出来ないし。
それでも一応は岩くらいなら斬れる様にはなったんだけどね。
それに私と海未じゃそもそもガンプラバトルで使ってる刀だって雲泥の差だし。
私の使ってるのはただの数打ちのガンプラバトル用の刀だけど、海未の使ってる刀は伝説のガンプラ刀鍛冶とか言うイミワカンナイのが作ったらしい妖刀“嫁斬丸”とかってやっぱり突っ込みどころ満載な名前のスゴいヤツだもの。
「本家…海未と比べたら威力はかなり落ちるけど、花陽がそれでもいいならヤるわよ?」
[[あ、はひ。アレですね、アレ。妥協って大事ですよねー。]]
「妥協…。」
その通りではあるんだけど、せめてもう少し言葉選んで欲しいわ…。
ううん。
それもこれも全ては未熟な私が悪いんだわ。
明日から素振りの回数を倍にしなきゃ。
まずは目指せ斬鉄!
斬鉄が出来る様になったら海未の言っていた目に見えないナニかを斬るわよ!
[[なんか真姫ちゃんから脳筋っぽい思念が溢れ出てきてる感じがするにゃ。]]
誰が脳筋よ、誰が。
[[はひ!真姫ちゃんが段々と海未ちゃんみたいな脳筋暴力解決系リアルブシドー&ゴクドー女になって来ちゃってるとかそこら辺のコトは今はまるっと置いといて、とりま“フィジカル・レガース”の防御性能の検証に行っちゃいましょー!]]
「その検証に行こうとしていたらあれやこれやと言い出したのはどこのどいつよ…。」
[[それについて話し出すとまたグダりますけど良いんですか?]]
良いワケ無いでしょ…はぁ…。
「ため息しか出ないわ。」
[[ため息すると幸せが逃げやがるにゃ。]]
誰のせいで…って凛のせいでは無いわね。
ため息が出るのは今回は主に花陽のせいよね。
[[データ取りの準備を…ぽちぽちっと…はひっ!ではでは今度こそばっちこーーーい!でっすよ!]]
「はぁ…凛。アンタから先に行ってちょうだい。」
[[にゃ。りょーかいだにゃ。]]
ようやく始まろうとしている花陽の“リ・ジェ”のゴツい脚部“フィジカル・レガース”の防御性能の検証。
まずは凛の“ベニャッガイ”の肉球による徒手空拳からよ。
凛の“ベニャッガイ”は腕を機体の前面で交差させるような動きで、どこか中国拳法を思わせる謎の構えを取ると、背中のバーニアを噴かしてやや遠くに位置している花陽の“リ・ジェ”へ向かって行ったわ。
凛的には真面目(真面目…?)にやってるんでしょうけど、どうしても“ベニャッガイ”の見た目のせいでどこかコミカルな動きに見えちゃうのよね。
そんなどこかコミカルな動きの“ベニャッガイ”は花陽の“リ・ジェ”へと近付いて行って…
[[喰らいやがれだにゃ!ひゃくれつ!にくきゅー拳!!!]]
って、イミワカンナイ事を言いながら左右の肉球?をリズミカルに突き出したの。
対する花陽はと言うと…。
[[なんのぉぉぉ!でっす!]]
まるでムエタイの選手が構える様に膝を曲げて右足を上げてゴツい脚部…“フィジカル・レガース”で自機を守るような形の防御体勢を取って凛の“ベニャッガイ”の攻撃に対したの。
凛の“ベニャッガイ”の肉球?が迫り来るまさにジャストのタイミングで“フィジカル・レガース”を前へと出したわね。
花陽って自分では近接戦闘は苦手ってよく言ってるけど、その割には今回みたいに上手く対処するのよね。
電子精霊のサポートがあるからってコトも大きいのかもしれないけど、これって花陽本人にも案外近接戦闘のセンスがあったりするんじゃないのかしら?
あ、そうそう。
凛の“ベニャッガイ”の肉球?パンチVS花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガース”の結果なんだけど…
[[うにゃ!?凛の“ベニャッガイ”のにくきゅーを弾きやがったにゃ!?]]
と、言う凛のセリフが示す通り、凛の“ベニャッガイ”の肉球?パンチを見事に防ぎきってみせたの。
凛の“ベニャッガイ”も1発や2発じゃなく、もっと連発で肉球?パンチを繰り出したんだけど、花陽の“リ・ジェ”の“フィジカル・レガー”はその全てを受けきったわ。
一連の攻撃を防がれた凛は…
[[うにゃぁ…こ、こうなったら!ファイナルベニャッガイでばんしょーいっさいかいじんにしてやるにゃ!!!]]
これが防御性能の検証だって事をすっかりと忘れて、例の凶悪な自爆技を発動させようとしていたわ。
[[ちょっ!?凛ちゃん!?]]
[[にゃっはーーー!!!新鮮な自爆だにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!]]
これ、当然だけど止めなきゃダメよね…?
って言うか、新鮮な自爆ってナニよ。
「凛。」
とりあえず私は威圧を込めながら警告として凛の名前を短く呼ぶわ。
これで止まってくれるなら楽でいいんだけど…
[[動き出したネコは止まれねぇーだにゃぁぁぁぁぁ!!!]]
ま、止まってくれるワケないわね。
だって凛だもん。
なら…
「力ずくで止めるしかないわねっ!」
バックパックの…フレキシブル・バインダーって名前のヤツに付いてるスラスター?バーニア?を一際強く噴かして、私は“百式”を今にも自爆しようとしている凛の“ベニャッガイ”の真後ろへと移動させたわ。
そして腰の刀の柄に右手を添えて…
「ハッ!!!!」
一閃。
[[みぎゃぁ?]]
凛の“ベニャッガイ”の胴体…コクピットのある辺りから機体を上下に両断してやったわ。
護国園田流抜刀術“一閃”。
何度も何度も練習してようやく最近ちょっとはマトモな形になって来た護国園田流の抜刀術の初歩の初歩。
初歩の初歩って言ってもご覧の通り、威力は折り紙付きよ。
「再出撃してちょっと頭を冷やして来なさい!」
振り抜いた刀を鞘へと納めながら私はバカネコにそう言ってやったわ。
ここだけの話、ちょっとだけ時代劇で大立ち回りを演じ終えたおサムライさんの気分よ♪
[[お、おのぉぉぉれぇぇぇー!だにゃぁぁぁ!!!]]
“ベニャッガイ”の胴体を両断された凛は、それこれまるで時代劇の悪役が言いそうな捨てセリフは吐きながらヤられて行ったわ。
[[おぉ!凛ちゃん!それはギム・ギンガナムですねー。ヤられポイント高いですね!]]
ヤられポイントってナニよ。
あとギム・ギンガナムって誰よ?
花陽の言った言葉に対してそんな事を内心で思っていると、目の前にあった両断された“ベニャッガイ”の残骸がすっと消えて行ったわ。
残骸が消えるこの現象は撃墜された凛が再出撃したからね。
「で?どうする?凛が来るまで待ってる?それとも防御性能の検証ってヤツの続きをしちゃう?」
[[あー、どーしましょ?]]
「私に訊かれても困るんだけど?」
花陽の“リ・ジェ”のテストなんだもの。
花陽か決めないとダメよね。
このまま凛が合流してから検証をするかどうか。
そんな会話を続けながらも私は再び鞘から刀を静かに引き抜いて、その刀身を“百式”のカメラアイの前へと持って来るわ。
メインモニターに映し出される刀身を注意深く見てみると、その刀身にはほんの少しだけど刃こぼれがあったわ。
絵里の“トールギス・ヴァルキュリア”とまではいかないけど、それでもかなりの硬度を誇る凛の“ベニャッガイ”をまだまだ未熟な私の剣技で斬ったんだからこうなるのは当然よね…。
やっぱり要修業、ね。
「はぁ…。」
海未なら同じ刀を使っても刃こぼれ1つ無く斬り裂いたんでしょうね。
私が海未の領域に至るにはあとどれくらい刀を振るえばたどり着けるのかしら。
海未は私には剣の…特に“斬る”事に対しての才能があるって言うけど…。
そんな事を考えながら、私は刀を鞘へと再び納めて、それを腰のマウントから外して“武装領域(ウェポン・ストレージ)”へと収納したわ。
未熟な私の腕じゃ刃こぼれした刀なんか使ったら十全に力を発揮出来ないから。
そして事前に“武装領域”の中へと収納していた予備の刀を鞘ごと取り出して、それを腰のマウントへと取り付けたわ。
[[真姫ちゃんもすっかりとガンプラバトルに慣れちゃった感じですねー。]]
そんな私の一連の行動を見ていた花陽がいきなりそんな事を言って来たわ。
「ナニよ?突然?」
花陽のいきなりの言葉に戸惑った私は、そう花陽に言葉を返したわ。
[[いやー、だってほら?“武装領域”からの出し入れがずいぶんとスムーズになったから。]]
「そう言われれば…。」
初めの頃は予備の武装を入れておくこの“武装領域”ってガンプラバトルのシステムを使うのにかなり手間取っていたわよね。
サブコンソールをぽちぽちと操作して“武装領域”を開いて、ソコからさらに取り出す武装や逆に収納する武装を選択して…って感じで、かなり面倒だった気がするわ。
それが今じゃ特に意識する事なく使いこなしてる…。
「少しは私も成長してるってコトなのかしら?」
もしそうだったら………ちょっとだけ、ほんのちょっとだけだけど…
「嬉しい…かな…。」
まだまだ弱くて未熟な私だけど。
それでもガンプラバトルを始めたばかりの頃から少しだけでも成長出来ているなら…
[[にゃっはーーー!!!みんな!待たせたにゃ!!!!!凛あーんど“ベニャッガイ”!かれーに復活だにゃぁぁぁ!!!]]
「…………台無しよ!」
せっかく色々と成長出来たかも?とかしみじみとしていたってのに!
[[はひっ!凛ちゃんも合流したコトですし、それじゃ“フィジカル・レガース”の防御性能の検証の続きをずばばーんっと行っちゃいましょー!]]
「はいはい…はぁ…全く…。」
あれ?
なんかこのセリフ、前回もラストに言わなかったかしら…?
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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