ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
GW中に当作を読み込んでありがたい事この上ない程ご感想を戴き、テンション爆上げになっまQooオレンジでございます。
この場をお借りして再度お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回も本編となります。
海未さんがサフ吹きの次に挑むのは…?
そして最後には…
それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのさんじゅう 始まります。
パーツに吹き付けたサフが乾く間、他の面々がナニをしているのか?をこっそりと天の声的な視点で覗いてみたんだけど、花陽は凛に振り回されて色々とご愁傷様だったわね。
花陽もたまには凛にガツン!と言ってあげないと、凛は花陽に甘えてきっといつまでもグダグダとヤっちゃうわよ。
まぁそのグダグダがあの2人の仲の良さを表してもいるんでしょうけどね。
私も希と2人だとついグダグダとやっちゃうから。
それはさておき。
「サフはちゃんと乾いてるみたいね。」
私が天の声的な視点で他の面々を覗き見している内に、さっき海未がパーツに吹き付けたサフはちゃんと乾いてくれたみたい。
この西木野家所有の“南の島”の気候ならちょっとの時間でサフが乾いちゃうのは当然って言ったら当然なんだけどね。
「乾いたと言う事はこれは触ってみても大丈夫…と言う事なのでしょうかる」
「えぇ。触るくらいはなんの問題もないわよ?」
爪でゴリゴリと強く引っ掻いたりしたら流石に乾いたサフが削れちゃうかもしれないけど、指で適度に触る位ならなんともないハズだわ。
「それでは…」
海未は見ているこっちが緊張しそうになるくらい慎重に、そっと、優しく…サフが乾いたパーツに指を這わせたわ。
「元の状態よりも…ほんの少しだけざらざらしている様に思えますね…?」
海未はサフが乾いたパーツを指で触れると、そんな感想を言って来たの。
「爪で引っ掻いたりしないでね?」
「凛ではないのでそんな事はしません!」
凛ではないので…って…まぁあの娘は…なんかネコっぽいからヤりかねないわね。
「さて、それじゃサフも乾いた事だし…いよいよお待ちかねの塗装の時間よ♪」
ガンプラの塗装の方法は大きく分けると…
①エアブラシ
②スプレー
③筆塗り
この3つになるわ。
ガンダムマーカーやガンダムマーカーエアブラシシステムを使った塗装については後で説明するから、今はちょっと省くわね。
まずは①のエアブラシなんだけど…これは本格的な塗装って感じかしら?
瓶の塗料を使用してエアブラシでパーツに吹き付ける。
それがエアブラシ塗装よ。
このエアブラシ塗装のメリットは完成した時の仕上がりの良さかしら?
後は塗料同士を混ぜ合わせる事で調色して、自分好みの色を再現出来るって点ね。
デメリットは機材の値段と使用後の洗浄の面倒さ。
エアブラシはエアブラシ本体に空気を供給するエアコンプレッサー、そして排気スペースの設置等々…ぶっちゃけどうしても初心者がいきなりエアブラシで塗装を行うには機材の面で敷居が高過ぎるのよね。
エアコンプレッサーはエアー缶を使えば代用出来るけど、エアブラシ塗装の度にエアー缶を使っていると正直コストパフォーマンスがとても悪いわ。
エアー缶って地味に高いから…。
ちょっと前までならAm◯zonでエアー缶は安く売られていたけど、最近はあそこは転売価格が平然と横行しているから、安く仕入れるって事も難しくなっちゃったのよね。
後はエアブラシは使用後の機材の洗浄も溶剤を使ったりと面倒なの。
そんなワケだから正直に言ってエアブラシ塗装は機材や設備の費用的な理由で初心者にはあまりオススメ出来ないわ。
将来性を考えるとアリではあるんだけどね。
次に②のスプレー塗装ね。
これはさっき海未が使ったスプレー缶タイプのサフと同じ様な物ね。
塗料の入ったスプレーを吹き付けて塗装するの。
コストパフォーマンス的にはほどほど…かしら?
上手く吹き付けられれば仕上がりもエアブラシほどではないけど問題ないレベルになるわ。
ただ…スプレーでの塗装は慣れるまでちょっと加減が難しいのよね。
初心者が塗料を吹き付け過ぎて液垂れして散々な結果に…なんて事は多々あるわ。
後は排気スペースとかの設備がないと室内でのスプレー塗装は難しいの。
そこはまぁ外でやれば良いんだけど…。
外は外で風の影響とかあるから難しいんだけどね。
このスプレー塗装の注意点としては、①のエアブラシ塗装と違って、使う色の調合は出来ないわ。
だから既存の色しか使用出来ないの。
ただ用意するのは好みの色のスプレーだけだから、3つの中では1番お手軽ではあるわ。
簡単にまとめると、このスプレー塗装はエアブラシ塗装よりもお手軽で難易度もそこそこ…って感かしら?
そして最後は③の筆塗り塗装ね。
これは読んで字の如く、筆を使った塗装ね。
筆塗り塗装は絵具を使って絵を描く様な感覚で塗装するの。
使う塗料はエアブラシ塗装と同じく瓶の塗料。
だからエアブラシ塗装と同じ様に色の調合も出来るわ。
筆塗りは敷居的には1番優しいかしら?
でもこの筆塗り塗装…一見すると3つの塗装の中で1番簡単そうに見えて、実は難易度で言えば結構難しかったりするのよね。
下手な筆塗りだと塗装面がでこぼこになって酷い事になっちゃうの。
そこら辺は要練習!しかないわね。
「と、塗装と言っても色々とあるのですね…。」
「そうね。」
この3つ以外にも方法はあるしね。
3つの以外の方法って言うのは、さっきちょっと触れたけど、ガンダムマーカーやガンダムマーカーエアブラシシステムを使った方法とかになるわ。
ガンダムマーカーはマーカーペンの様な物で塗料を塗る方法。
ガンダムマーカーエアブラシシステムはガンダムマーカーを使用した簡易エアブラシでの塗装。
この2つは割とお手軽で難易度も優しい方法になるわ。
ただガンダムマーカーエアブラシシステムは基本的にエアー缶を使うから、ちょっとコスパは悪いわね。
一応はエアコンプレッサーがあれば接続してエアー缶の変わりに出来るけど。
「あの…それで私はどの方法で塗装をすれば良いのですか?」
んー…そうねぇ…取りあえず今回は…
「筆塗り塗装にしてみましょうか?」
どうして筆塗りか?って言うと、これはあくまでも個人的な意見になるんだけど、筆塗り塗装ってガンプラ塗装の基礎だと思うのよ。
特に水性ホビー◯ラーとかは本当に絵具を扱う感覚で出来ちゃうし♪
水性塗料だから失敗したら洗えば良いんだもん♪
まぁ今回は水性塗料じゃなくアクリル塗料の方を使うんだけど。
と、言うワケで…
「まず用意するのはこれ♪瓶の塗料♪」
そう言いながら、私は私たちに宛がわれた工作室の棚の中から事前に持って来ていた瓶の塗料を海未に手渡したわ。
「これが…瓶の塗料……その…随分と小さいのですね。」
まぁ模型用だから。
「ちなみに海未に渡した瓶の塗料はMr.◯ラーのアクリル塗料になるわ。個人的にだけど、それが日本で1番ポピュラーな模型用のアクリル塗装だと思うの。」
Mr.◯ラーは色のバリエーションがとても豊富なのよね。
模型用の瓶塗料でMr.カラーの他に有名な所だと、タ◯ヤカラーとガ◯アカラー辺りかしら?
特にガ◯アカラーとかは独自の面白い色がたくさんあって楽しいのよね♪
そうそう♪ガンプラの塗装に興味のある人も無い人も、1度近所の模型屋さんの塗料コーナーを覗いてみて♪
いろんな色がいっぱいあって見てるだけでも楽しいわよ♪
「次に筆塗り塗装で使うアイテムはこれよ♪」
「筆…ですね。」
「そ♪筆よ♪」
私が海未に手渡した筆は先の細い小さな筆。
タ◯ヤの細筆の“小”、ね♪
あ♪もちろん平筆も用意してあるわよ♪
えっ?どうしてタ◯ヤの筆かって?
それは…ほら…安いから…。
それにこのタ◯ヤの筆って大抵の模型屋さんで売られているでしょ?
この転売天国な昨今でもドコでも割と簡単に手に入るってポイント高くないかしら?
まぁ実は100均の筆でも問題はなかったりするんだけど…。
使う筆は人それぞれだから、みんなも自分にあった筆を探して使ってみてね♪
塗料、筆と続いていよいよ最後のアイテム。
それは…
「溶剤、ね。」
「ようざい…。」
アクリル塗料を薄める為に使う溶剤。
それが筆塗りで使用する最後のアイテムよ♪
この溶剤…塗料を薄める為だけじゃなく、筆の洗浄でも使うの。
今回は使わないエアブラシの洗浄でも使ったりするわね。
そうそう♪塗料を薄める時に適量を入れれる様にスポイトとかあるとかなり便利よ?
スポイトは100均の物でも良いから、筆塗り塗装するときは是非用意してみてね?
さて、私が今回用意したこの溶剤なんだけど、Mr.◯ラーの1番小さい瓶の溶剤になってるわ。
私は小さな瓶の物を用意したけど、頻繁に塗装する人は大きなヤツを買うとお得だから、そちらをオススメしちゃうわ♪
「ちなみに溶剤は他の会社からも出てるから、他の会社の瓶塗料を使う時は出来るだけその会社の溶剤を使う事をオススメするわ。」
前にケチってタ◯ヤカラーにMr.◯ラーの溶剤を使ったらなんだか微妙だったのよ。
使えなくはないけど、なんか違う…って感じだったわ。
「同じ会社の塗料と溶剤を合わせて使った方が良いと言う事ですね?」
「えぇ。まぁあくまでも推奨するってレベルだけどね。」
「わかりました。心に留めておきます。」
「ん♪」
筆塗り塗装で最低限必要なのは以上3点。
瓶の塗料。
筆。
溶剤。
この3つ。
他にも色々とあれば便利なモノはあるけど、最低限これだけあれば何とかなるわ。
「それじゃ今回もまずはプラ板を切った物で練習してみましょ♪上手く出来そうなら本番よ♪」
「は、はい!頑張ります!」
海未がプラ板を切った物で筆塗りの練習を始めた横で、私は自分のガンプラ“トールギス・ヴァルキュリア”をガンプラ保管ケースから取り出したわ。
そして関節のヘタレやパーツの不備が無いかの確認を始めたの。
関節がヘタレてしまっていたりしたら、私のトールギス・ヴァルキュリアのメインウェポンの大型ランスを構えた時にその重さを支えきれずにポロリ…なんて事になっちゃうから。
トールギス・ヴァルキュリアが使っている大型ランスって本来なら1/100サイズのガンプラが使う大きさのランスだから、大きさに伴って当然重さも重くてなっているのよ。
だからその重さに耐えられる様にこうして頻繁に各部の確認をしているってワケね。
そんな各部の確認をしながら、私はぼんやりとトールギス・ヴァルキュリアのこれからの事を思い浮かべるの。
私が求めるのは至極簡潔。
もっと硬く。
もっと速く。
ただそれだけ。
ただそれだけの事なんだけど…
「そのただそれだけが難しいのよね…。」
ぶっちゃけ私のトールギス・ヴァルキュリアはもう限界まで強化されているのよ。
お婆様に融通して貰った特殊合金“超合金ロシアンニューZ”を使用した堅牢な装甲。
本来なら1/100サイズのガンプラが使う大型バーニアを使用して作られたスーパーバーニア。
ランスチャージでの突撃戦法をするだけなら、この2つさえあれば十分なのよね。
でも…この先も今のトールギス・ヴァルキュリアのままで良いのか?って考えると…。
並大抵のファイターが相手なら、今のままのトールギス・ヴァルキュリアでも問題は無い…それでも、絶対に今のままだと“詰む”瞬間が訪れる…そんな気がするのよ。
だからどうにかして改良しないと…。
改良しないとダメなんだけど…
「どーすれば良いのか、よね…。」
海未がプラ板を相手に筆塗りの練習を続けるその隣で、私はため息を1つ吐きながらトールギス・ヴァルキュリアの改良の為にあーでもないこーでもないと思案を続けるわ。
いつかもっと高い空を駆け抜ける為に。
取りあえず…
「お婆様に頼んで本国から新しい装甲材を送って貰いましょ♪」
“宇宙合金ラス◯ーチン”…。
我が祖国、ロシアが誇る最強最硬の装甲材。
トールギス・ヴァルキュリアに使われている“超合金ロシアンニューZ”を遥かに上回る硬度を持つあの装甲材さえあれば…。
あ♪ちなみにちょっと前までは私が次に使う予定の装甲材の名前は“宇宙合金プー◯ン”って表記していたけど、2022年現在“宇宙合金プー◯ン”の名前の由来になった某私の祖国の大統領が侵略戦争なんて愚かな事を仕出かしちゃったから、そこら辺の事情を鑑みて今後は“宇宙合金ラス◯ーチン”に変更する事にしたわ♪
ラス◯ーチンも大概だとは思うけど、現在進行形で侵略戦争を指揮している愚か者に比べれば…マシ…よね?たぶん…。
それにしても…今時、侵略戦争だなんてあの大統領は本当に余計な事を仕出かしてくれたモノよね…。
戦争なんて最後に切るべき外交カードじゃない?
それをあっさりと切っちゃうとか痴ほう症にでもなったのかしら?
愚か以外の何者でも無いわ。
以上♪えりーちかからのちょっとメタいお知らせでした♪
戦争なんてダメよね、絶対に。
バナージも言ってじゃない?
“正しい戦争なんてあるもんか!”って。
本当にそう思うわ。
戦争なんてゲームやアニメ、マンガの中だけで十分よ。
おわり?
えっ?ちょっと!おわりなの?今回で11話って終わりなの!?
ホントに?終わり?終わっちゃうの!?
はい?次回からにこメインで穂乃果の微強化回?
その後に穂乃果以外の初心者組の新型機お披露目?
そこら辺のこと!えりーちか!聞いてないし!!!
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。