ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

久しぶりにガンプラのミキシングを行っているQooオレンジでございます。
そして連邦系だとやっぱりヘイズルが好きだと再確認しております。


今回も本編となります。
決着…?









それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのにじゅうろく 始まります。

















第11話「NICO's Boot Camp」そのにじゅうろく

デスサイズ・モック(仮)とウイング・モック(仮)。

 

デスサイズ・モック(仮)がウイング・モック(仮)&ウイング・モック(仮)部隊の攻撃には巻き込まれたりとちょっとゴタゴタしたけど、無事に2機のオペレーション・メテオのガンダムっぽい指揮官型ハイ・モックを撃墜した私と海未は、残り1機の指揮官型ハイ・モックが待ち受ける宙域へ向けて移動を開始したわ。

 

ここまで撃墜して来たオペレーション・メテオのガンダムっぽい指揮官型ハイ・モックは最初に倒したサンドロック・モック(仮)、次に倒したヘビーアームズ・モック(仮)、そしてさっき倒したデスサイズ・モック(仮)とウイング・モック(仮)の合計4機。

 

オペレーション・メテオのガンダムでガンダムサンドロック、ガンダムヘビーアームズ、ガンダムデスサイズ、ウイングガンダムと来れば、残りは当然シェンロンガンダムよね。

 

[[そのシェンロンガンダム?ですか?それはどの様な特性のガンダムなのですか?]]

 

移動をしながらも海未にこの先の宙域で待ち受けているのがシェンロンガンダムっぽい特徴を持った指揮官型ハイ・モックだと説明していたら、話を聞いていた海未にそのシェンロンガンダムってどんなガンダム?って質問されちゃったわ。

 

どんなガンダムって言われても…どんなガンダムなのかしら?

 

シェンロンガンダム(アルトロンガンダム)って某スーパーロ◯ット大戦のせいでたまーにネタ的に扱われちゃう時もあるのよね。

 

F完結編だと数少ない精神コマンド“挑発”を持ってる貴重なパイロットだけど、仲間になるのが遅すぎるのよねー。

 

しかもあの作品ってインフレが凄すぎてニュータイプか聖戦士の特殊技能が無いとまともに回避も命中も出来なくなっちゃうし。

 

島田兵の“踏み込みが足りん!”もあるし。

 

さらにはルートによっては初参戦にも関わらず仲間にならなかったりするし。

 

某ス◯ロボだと洗脳?されてズール皇帝こそが正義だ!とか言い出しちゃうし。

 

そんな感じで近年のス◯ロボに比べた散々な扱いされてるのよね。

 

それはさておき…

 

「シェンロンガンダムは一言で言えば近接戦闘に特化したガンダムよ。」

 

[[近接戦闘に特化した機体と言う事は最初に戦ったサンドロック・モック(仮)の様な感じなのですか?]]

 

「そうね…サンドロックに比べたらちょっとトリッキーな武装があるから一概に似た機体とは言いづらいわね。」

 

[[トリッキーな武装?]]

 

「えぇ。右腕がね、伸びるのよ。ぐーんって。」

 

[[ぐーん、ですか?]]

 

「そ、ぐーんって。」

 

アレって倍くらいのリーチになるかしら?

 

「ドラゴンハングって武装で名前の通りに龍みたいに腕がぐーんって感じで襲ってくるのよ。」

 

[[名前の通り龍みたいと言われても…。]]

 

「まぁ見てみないとわからないわよね。取りあえずは腕が伸びる攻撃があるってコトを覚えておいてけば大丈夫よ。」

 

[[わかりました。他に注意点は?]]

 

「火を吹くわ。」

 

[[………は?]]

 

「だから火を吹くのよ。」

 

[[………ガンダム…なんですよね?]]

 

「ガンダムよ。今から戦いに行くのはガンダムじゃなくてシェンロンガンダムっぽい特徴を持った指揮官型ハイ・モックだけどね。」

 

[[それはわかっています!ですが火を吹くとかそれってどんなガンダムなのですか!?怪獣ですか!?]]

 

怪獣ならダナジンよね。

 

火は吹かないけど。

 

「正確にはドラゴンハングの先端から火炎放射を放って来るのよ。火炎放射ってわかるかしら?ほら?ゴーって火を吹くヤツ。」

 

[[それぐらい知っています!って言いますか結局は火を吹くのではないですか!]]

 

「吹くわね、火。」

 

[[腕が伸びて火を吹くとか本当にどんなガンダムなのですか…]]

 

「その他にはビームグレイブって言うナギナタみたいな武器と円形のシールドを投げ付けて来るくらいかしら?あぁ一応は頭にバルカン砲が付いてたわね。」

 

[[伸びる腕に火炎放射にナギナタに円形の盾の投擲…ま、ますますわかりません…。]]

 

まぁ言葉だけで説明されたら意味不明になるわよね。

 

特に腕が伸びて火を吹くとか。

 

でもシェンロンガンダムだけじゃなくて、ガンダムってそこそこ腕が伸びる機体があったりするのよね。

 

某変態ガンダム(兄)とか。

 

ここでそれを言ったらまた海未を混乱させちゃうから言わないけどね。

 

[[腕が伸びて火を吹いてナギナタを振り回して盾を投擲…腕が伸びて火を吹いてナギナタを振り回して盾を投擲…腕が伸びて火を吹いてナギナタを振り回して盾を投擲…]]

 

……これ以上混乱しちゃったらダメそうだもんね。

 

「変わった特性や武装を持った機体はまだまだいっぱい居るわよ?少しずつでも良いから覚えて行きましょ?」

 

[[……ぜ、善処します…。]]

 

ガンダム知識の習得は海未だけに言えた事じゃないわよね。

 

真姫辺りもガンダムなんて今まで見た事とも聞いた事も無かったでしょうし。

 

花陽は問題無いとして、凛とかはどうなのかしら?

 

あの子は一般的?なガンダム知識はあってもディープな知識となるとダメそうよね?

 

穂乃果とかも凛と同じパターンよね。

 

うーん…これはちょっと合宿中に座学の時間も取った方が良いかも知れないわね…。

 

今後の合宿に座学(ガンダム知識)の時間も増やそうと秘かに考えらながらも、私は未だに混乱している海未へと声を掛けるわ。

 

「よろしい♪それじゃ…ラストバトルと行きましょうか♪」

 

[[了解です!]]

 

うん。

 

いいお返事ね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に待ち受けているであろうシェンロンガンダムっぽい特徴を持った指揮官型ハイ・モックについてのレクチャーを終えた私は、海未を引き連れてターゲットが陣取っているであろう宙域へと向かったわ。

 

そしてしばらく進むと、ようやくメインモニターにターゲットであるシェンロン・モック(仮)が率いるハイ・モック部隊が見えて来たの。

 

「多いわね。」

 

シェンロン・モック(仮)が率いるハイ・モック部隊は、その他の指揮官型ハイ・モックが指揮していた部隊の残党を吸収してかなり大規模な部隊になっちゃっていたわ。

 

[[今までのハイ・モック部隊の三倍と言った所でしょうか?]]

 

「そうね。しかも索敵圏内に入ったら増援が無限に呼ばれてここからさらに増えちゃうのよね。」

 

[[そうなると数で圧殺されかねませんね…。]]

 

私のトールギス・ヴァルキュリア1機なら数が増えてもハイ・モックの攻撃じゃマトモなダメージは食らわないからへっちゃらなんだけどね。

 

でもほぼ素組の海未のジム・スナイパーⅡはそうは行かないわ。

 

海未の近接戦闘の技量なら、ある程度の数は問題はないでしょうけど、それでも限度はあるわ。

 

「この数が相手だど、どうやら今回も指揮官型を狙って一気に…が良いみたいね。」

 

[[ですね。]]

 

単純だけど1番効率が良くて効果的よね。

 

[[結局はまた絵里に頼る事になりますね…。]]

 

「それは仕方ないわ。素組とフルカスタマイズだとそもそも機体の性能差があるし、何よりも私のトールギス・ヴァルキュリアの機体特性は防御特化…つまりは先陣を切る為にある様な機体だもの。」

 

[[それでも、です。]]

 

「真面目ね、海未は。」

 

でも大丈夫よ。

 

海未はすぐにもっともっと強くなるわ。

 

それこそこんな状況でも1人で切り抜けてしまえるくらいに。

 

だからそれまでは…

 

「頼って欲しいかな?」

 

[[?十分に頼らせて貰っていますが…?]]

 

「そうね♪」

 

先輩禁止って言いはしたけど、やっぱり先輩としては後輩に頼りにして貰いたいのよ。

 

そして実際に頼りにされると嬉しいのよ。

 

それがほんの少しの間だけであっても、ね。

 

「んふふ♪えりーちか、海未に頼ってもらったんだから張り切っちゃうわよ♪」

 

[[張り切るのは良いですがくれぐれも張り切り過ぎて下手を打たないで下さいね?]]

 

「りょーかい!それじゃ…突っ込むわよ!!!」

 

[[はい!!!]]

 

さぁ!戦闘開始よ!

 

私はトールギス・ヴァルキュリアの両肩に設置されてあるスーパーバーニアに火を灯して機体の加速を始めるわ。

 

後方では海未のジム・スナイパーⅡが同じく機体を加速させる為にスラスターに火を灯していたわ。

 

そしてほぼ同じタイミングでそれぞれの機体から推進剤を噴射させて加速を開始させたの。

 

私は後方の海未のジム・スナイパーⅡとの距離を気にしながら、身体に襲い来るGを受け止めて真っ直ぐに最後のターゲットであるシェンロン・モックが陣取る戦闘宙域の中央部へと駆け抜け始めたわ。

 

やや進んでトールギス・ヴァルキュリアのサポートAIが予測してくれた敵部隊の索敵に侵入すると…

 

[[撃って来ましたよ!!!]]

 

元はヘビーアームズ・モックの部隊に居た重火器を満載した重装型ハイ・モックが私たちへ向けて攻撃を開始して来たの。

 

「わかってるわ!」

 

私は海未の声に短く応えながら左腕の大型シールドを機体前面に構えて押し寄せる弾幕に備えるわ。

 

同時に後方の海未のジム・スナイパーⅡの位置を確認して機体の進路を微調整し、後ろに流れ弾が行かない様に気を配るの。

 

タンクのお仕事は守ってなんぼよ♪

 

重装型ハイ・モックの一斉攻撃がトールギス・ヴァルキュリアに着弾し始めると、後方から海未のジム・スナイパーⅡの攻撃も始まったわ。

 

海未のジム・スナイパーⅡは手にした大型ビームスナイパーライフルから次々に緑色のビームを放ち、私の進路上に展開しているハイ・モックたちをどんどん撃ち抜いて行くわ。

 

そうこうしている内に重装型ハイ・モックの攻撃が止み…

 

[[敵の前衛部隊!来ます!!!]]

 

サンドロック・モック(仮)とデスサイズ・モック(仮)がそれぞれ指揮していた部隊の残党、そしてこの部隊の本体であるシェンロン・モック(仮)の近接戦闘型ハイ・モックが押し寄せて来たの。

 

同時に…

 

[[左右から重装型と砲戦型も来ます!!!]]

 

私たちの左右からヘビーアームズ・モック(仮)とウイング・モック(仮)がそれぞれ指揮していた重装型ハイ・モックと大型ビームランチャーを携えた砲戦型ハイ・モックが攻めて来たわ。

 

大部隊を運用する際の定石通りに、その数の利を活かして私たちを囲んで押し潰すつもりね。

 

でも…

 

「その前に決めるわ!!!」

 

ヤられる前にヤる!

 

これに限るわ♪

 

私は構えた大型シールドと大型ランスで前衛に出て来た近接戦闘型ハイ・モックをの群を掻き分ける様に突撃を続けて、ただひたすらにターゲットであるシェンロン・モック(仮)を目掛けて押し進むの。

 

[[流石に速い!ですが!私だって!!!]]

 

そんな私に海未は必死になって食らい付いて来ているわ。

 

今のヴァルキュリアはそれなりに本気のスピードを出しているつもりだけど、海未は素組のジム・スナイパーⅡで良く食らい付いて来ているわね。

 

一体どうやって…?

 

気になってチラリと後ろを確認してみると、海未は私が蹴散らしたハイ・モックの残骸を踏み台に使って機体を無理矢理気味に加速させていたの。

 

ルウム戦役でシャアが墜とした艦艇を足場に加速して3倍速いとまで言わしめた戦法ね。

 

海未もなかなか考えたわね。

 

うん。

 

この様子なら…

 

「もっとスピード出しても大丈夫ね!!!その調子で最後まで食らい付いてみせなさい!海未!!!」

 

[[言われるまでもありません!!!]]

 

んふふっ♪

 

そーでなくっちゃ♪

 

八艘飛びの如くハイ・モックの残骸を踏み台に加速を続ける海未を従えて、私はスロットルを開いてトールギス・ヴァルキュリアをさらに加速させるわ。

 

その速度はついにはトールギス・ヴァルキュリアの通常時のMAXスピードに達したの。

 

そして…

 

「みーつけた!!!」

 

ついに最後のターゲットであるシェンロン・モック(仮)の姿をメインモニターに捉えたのよ。

 

ここまで来ればあと一息!

 

私はシェンロン・モック(仮)に大型ランスの切っ先を向けると…

 

「ラストなんだし切り札!切っちゃうわよ!!!」

 

トールギス・ヴァルキュリアの切り札の1つを切る事にしたわ。

 

スーパーバーニア内部に溜まった内圧を一気に爆発させて通常時以上の急加速を発揮するブーステッド・バーン。

 

私はこのタイミングでその切り札を使う事にしたのよ。

 

[[飛ばすわよ!ヴァルキュリア!!!ブーステッド・バーン!ファースト・ブリッド!!!]]

 

アームレイカーのトリガーをポチりと押すと同時に、両肩のスーパーバーニアが文字通りに爆発して一気に機体が加速を始めたわ。

 

私は今まで以上のGが身体に襲い掛かる心地良い感覚を味わいながら、進路上に群がる有象無象のハイ・モックたちを薙ぎ払ってシェンロン・モック(仮)へ目掛けて突き進むの。

 

対するシェンロン・モック(仮)はビームグレイブを構えて猛スピードで迫り来る私のトールギス・ヴァルキュリアを迎え撃とうとしているわ。

 

けどそんな迎撃態勢を取ったシェンロン・モック(仮)へと…

 

[[させません!!!]]

 

海未のジム・スナイパーⅡから渾身の一撃が放たれたの。

 

ハイ・モックたちの残骸を踏み台に使って無理矢理に加速を続けて必死に私のトールギス・ヴァルキュリアに食らい付いて来ていた海未のは、そんな加速優先の不安定な状態でも瞬時に狙いを定めて、シェンロン・モック(仮)が構えたビームグレイブに見事にビームを命中させたのよ。

 

[[ぶち抜きなさい!絵里っ!!!]]

 

「シュトゥールム!!!!!!」

 

私は海未の援護射撃を受けて万全の状態でシェンロン・モック(仮)へとランスチャージを放ったわ。

 

海未の渾身の一撃によってビームグレイブを撃ち抜かれたシェンロン・モック(仮)は諦めずに右腕を龍の如く蠢かせて、迫り来るトールギス・ヴァルキュリアのランスチャージへと必殺のドラゴンハングを放って来たの。

 

トールギス・ヴァルキュリアのランスチャージとシェンロン・モック(仮)のドラゴンハング。

 

互いを滅する為に放たれた互いの必殺の一撃が交差した結果…

 

「敵将♪討ち取ったり♪って感じかしら?」

 

トールギス・ヴァルキュリアのランスチャージはドラゴンハング諸ともシェンロン・モックをぶち抜いたのよ。

 

これで5機目、ね。

 

ミッションコンプリート♪ね♪

 

と、思った瞬間。

 

メインモニターにノイズが走ったの。

 

[[っ!絵里!後ろです!!!!!]]

 

同時にコクピットに響く海未の焦った様な声。

 

後ろですって!ナニが起こってるのよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。




次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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