ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
2回目のコロナワクチン接種で見事に発熱したQooオレンジでございます。
発熱中に書いたので大変でした…。
今回も本編11話となります。
続、現生徒会長VS未来の生徒会長。
それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのじゅうろく 始まります。
高坂さんが作って来ていた新型機“ソルストライクガンダム”。
その性能は如何に?と言うコトで早速バトルよ!となってえりーちかが出撃したんだけど、そのバトルの最中に高坂さんが謎の行動を始めたの。
高坂さんは突然、サテライトシステムを起動させてマイクロウェーブをその身で受け取ったのよ。
高坂さんが作ったソルストライクガンダムは胴体部分がガンダムXのモノだからサテライトシステム自体は使えるんでしょうけど、サテライトキャノンが無いのにサテライトシステムを使ってどーするの?って思っていたら…
[[行くよ!ソルストライク!“サテライトチャージ”!!!]]
≪げっとれでぃー。≫
[[ごー!!!!!]]
マイクロウェーブを受け取ったソルストライクガンダムは全身から凄まじいエネルギーを迸らせて、ランスチャージでの突撃を行っていた私のトールギス・ヴァルキュリアに向かって拳を振り上げて殴り掛かって来たわ。
って言うか殴り掛かって来たって!
「ナニよ!ソレ!?」
私はランスチャージを行いがならも高坂さんの突然の謎行動にびっくり。
突然のサテライトシステム起動とかマイクロウェーブを受け取ってからあきらかにヤバそうな感じで機体のあちこちからスパークを放っているとかにもびっくりだけど、ビームライフルを投げ捨てていきなりランスチャージ真っ最中のトールギス・ヴァルキュリアに殴り掛かって来るとかなんの真似よ!?
高坂さんの意味不明な…西木野さん的に言えば“イミワカンナイ”その行動に困惑しながらもランスチャージを続ける私。
そして交差の瞬間…
[[せーのぉ!えいっ!!!]]
トールギス・ヴァルキュリアが突き出した大型ランスの切っ先を紙一重で躱した高坂さんのソルストライクガンダムは、その振り上げた拳をおもいっきり叩き付けて来たわ。
ランスチャージを躱された私はすぐにソルストライクガンダムのグーパン攻撃に対してトールギス・ヴァルキュリアの左手に持たせてあった大型シールドを機体前面へと構えて対応するわ。
そうして高坂さんのソルストライクガンダムのグーパン攻撃がトールギス・ヴァルキュリアの大型シールドにぶつかった瞬間…
ドゴン!!!
と、言う轟音が辺り一面に鳴り響いたの。
同時に…
「っ!?」
私のトールギス・ヴァルキュリアは後方へと激しく吹き飛ばされていたわ。
ナニが起こったのか一瞬理解出来なかったけど、私は取りあえず太もも部分に取り付けてあるサブバーニアを駆使して激しく吹き飛ばされた機体を安定させ様としたんだけど…
[[もう1発!いっくよーーーー!!!!!]]
なんとも気の抜ける様な掛け声と共に、高坂さんのソルストライクガンダムが凄まじいスピードで再び殴り掛かって来たわ。
この再びのグーパン攻撃に対して、私は咄嗟の判断で両肩のスーパーバーニアを全力噴射。
さっき吹き飛ばされた状態から未だに機体が安定していないけど、スーパーバーニアの推力のごり押しで無理矢理にその状態から機体を上方へと加速させるコトで、高坂さんのソルストライクガンダムのグーパン攻撃(2回目)から逃れようとしたの。
無理矢理な体勢と状態からのスーパーバーニア全力噴射で機体と私の身体の双方からナニかが軋む様な音がしているけど、そんなコトは一切合切気にしないで噴射を続けて…
「っっっ飛べぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
どうにかこうにかトールギス・ヴァルキュリアはソルストライクガンダムのグーパン攻撃(2回目)から逃れるコトが出来たわ。
[[うわっ!ハズレた!!!とっとと!]]
グーパン攻撃(2回目)を外した高坂さんのソルストライクガンダムは勢い余ってそのまますっ飛んで行っちゃったわ。
私は無理矢理な体勢と状態からのスーパーバーニア全力噴射で引き起こった激しいGによって襲って来た程よい痛みを全身で満喫しながら、攻撃を外してすっ飛んで行っちゃった高坂さんのソルストライクガンダムを見送っていたわ。
ドコかへと飛んで行くソルストライクガンダムを見ながら、私は少し無理をさせちゃったトールギス・ヴァルキュリアの機体状態を調べるべくサブコンソールに指を走らせるわ。
自己診断の結果、やっぱり無理矢理な体勢と状態からのスーパーバーニア全力噴射とか無理をさせちゃったから、流石に頑丈さが自慢のトールギス・ヴァルキュリアでも機体各部…特に関節部分に多少のダメージが残っちゃってるわね…。
ソコまで調べて私はある事に気付いちゃったの。
ソレはさっきソルストライクガンダムのグーパン攻撃(1回目)を受けたトールギス・ヴァルキュリアの大型シールドの表面が拳の形にへこんでいるって事。
「超合金ロシアンニューZ製のシールドがへこむとかなんの冗談よ…。」
我が祖国、ロシア連邦が誇る超合金ロシアンニューZで作られたトールギス・ヴァルキュリアの大型シールドをこうも簡単にへこませるとか…そりゃ確かにさっきの一撃はランスチャージを躱してクロスカウンター気味に入った一撃だったけど、ソレを差し引いてもあり得ないパワーだわ…。
コレが格闘特化のフルカスタマイズガンプラがヤったって言うならわからなくも無いけど、高坂さんのソルストライクガンダムは素組のガンプラ達をミキシングして作ったガンプラなのよ?
言い方は悪いけど、たかがその程度のガンプラが防御特化のフルカスタマイズガンプラの…しかもロシア連邦が作り上げた超合金ロシアンニューZ製のシールドを拳1つでへこませるだなんて…。
私がそのあり得ない事実に俄然としていると…
[[と!つ!げ!き!だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
グーパン攻撃(2回目)が外れてドコかへとすっ飛んで行っちゃった高坂さんのソルストライクガンダムが帰って来て、再び私のトールギス・ヴァルキュリアへと襲い掛かって来たわ。
機体からエネルギーが溢れ出てあちこちスパークしながらも迫り来るソルストライクガンダム。
その様子を見て私はピンと来たわ。
超合金ロシアンニューZ製のシールドをグーパンでへこませるとかあり得ないコトをして見せたソルストライクガンダムの超パワーのトリック…。
ソレを成したのはあの機体から溢れ出る膨大なエネルギー!
そう!さっきサテライトシステムでチャージしたマイクロウェーブのエネルギーを使って無理矢理に機体を強化させてるのね!
そうなるとパワーお化け状態の今のソルストライクガンダムと組み合うのはマズイわ!
近接距離での格闘戦は避けないと!
そう判断した私は機体を後退させるべく、太もも部分の可動式サブバーニアを前方へと向けて噴射させ様としたんだけど…
[[逃がさないよ!!!]]
ソレよりも早く、高坂さんのソルストライクガンダムが足裏のスラスターから暴力的なまでのエネルギーを噴射させて一気に加速して組み付いて来ちゃったわ。
って!スラスターからエネルギー自体を噴射させるってとーゆー構造になってるのよ!
えっ?ご都合主義?
難しいコトは気にするな?
普通は気にするわよ!
普通じゃなくても気にするし!
ドMだってドSだって気にしちゃうわ!!!
っ!そうなコト言ってる場合じゃないわ!
[[ぐぬぬぬぬぬぬ!!!!!]]
今は早くこの状態をなんとかしないと!
互いのスラスターとバーニアを全力で噴射させて押し合う私のトールギス・ヴァルキュリアと高坂さんのソルストライクガンダム。
ランスチャージを行う為に常に高速で飛び回っているから、その推力には割りと自身がある私のトールギス・ヴァルキュリアだったけど、高坂さんのソルストライクガンダムを押し返せないでいたわ。
「ヴァルキュリアが押し返せない!?ほぼ素組のミキシング機がなんてパワー出してるのよ!?」
ホントにコレ!素組のミキシング機なの!?
もしかしてコレが世に言う主人公補正!?
高坂さんがいくら原作主人公って言ってもちょっとコレは強化され過ぎでしょ!!!
でも!!!!!
「まだこっちにだって奥の手はあるのよ!!!」
ソルストライクガンダムとの推力全開の押し合いで私のトールギス・ヴァルキュリアのスーパーバーニアの内圧は良い具合に溜まって来ているわ!
1枚目のジョーカー!切らせて貰うわよ!!!
「押し返すわよ!ヴァルキュリア!!!ブーステッドバーン!ファーストブリット!!!!!」
スーパーバーニア内部に溜まった内圧を一気に解放するコトで発動するブーステッドバーン。
発動と同時にドン!っと言う爆発音が鳴り響いて、トールギス・ヴァルキュリアの推力がさらに上昇!
このまま一気に!
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
押し返してあげるわ!!!
[[うげっ!?パワー負けしてる!?]]
エネルギーごり押しでの無理矢理なパワーアップなんかにえりーちかのトールギス・ヴァルキュリアは負けないもん!
1回目のブーステッドバーンによってアドバンテージを得た私のトールギス・ヴァルキュリアは、さっきまでは均衡を保っていた高坂さんのソルストライクガンダムを一気に押し返すコトに成功したわ。
そうして私は…
「せぇーのぉ!!!えぇぇい!!!」
その勢いのままに左手の大型シールドを振るって組み付いていた高坂さんのソルストライクガンダムを弾き飛ばしたの。
私の口から漏れ出た言葉は奇しくもさっき高坂さんがグーパン攻撃(1回目)を放って来た時と全く同じモノだったわ。
ねぇ高坂さん?さっきは気の抜ける掛け声とか言っちゃってごめんなさいね?
ソルストライクガンダムを弾き飛ばしたコトで再び開く彼我の距離。
私はこの開いた距離を使って再びトールギス・ヴァルキュリアを加速させ始める為に両肩のスーパーバーニアを全力噴射させるわ。
身体に心地よいGを受けながら高坂さんのソルストライクガンダムを中心に円を描く様に宇宙を駆け抜けるの。
今度こそ串刺しにしてあげるわよ!
速度は十分!覚悟も十分!なら…
「ヤるコトはひとつ!」
必殺必中(ごめんなさい、必中とかウソです…)のランスチャージよ!
行くわよ!トールギス・ヴァルキュリア!
私は弾き飛ばしてから何故かその動きが止まった高坂さんのソルストライクガンダムへと、本日3度目のとなるランスチャージを仕掛けるわ。
[[ホノカ!アレやるからタイミング教えて!(りょーかい!ホノカにドーンと任せちゃってよ♪)うん!ドーンと任せちゃう!ぽち!サテライトチャージの残ってるエネルギーを全部右腕に!]]
≪りょー。らいこーきゅーかっこかりー。≫
[[まるっとぜーんぶ!(消し飛ばしちぇ♪) ]]
対する高坂さんはと言うと、その場に留まって機体をこちらへと向き直り、ソルストライクガンダムの右手を腰だめに構えていたわ。
ジャパニーズカラーテの正拳突きっぽい構えね?またグーパン攻撃なのかしら?
どちらにしろ私のランスチャージを迎い撃とうってコトね。
高坂さんも覚悟は十分って感じね♪
なら!遠慮はしないわよ!!!
まぁ最初から遠慮なんてする気は微塵もないんだけどね♪
そんなワケで決意も新たに(?)私は愛機と共に宇宙(ソラ)を駆け抜けるわ
「シュトゥールム!!!!!」
お馴染みの掛け声と共に駆け抜けるトールギス・ヴァルキュリアのランスチャージ。
その場から動かないソルストライクガンダムに向かって右手に構えた大型ランスの切っ先を叩き付けるべく真っ直ぐに突き進んで行くと、高坂さんは腰だめに構えていた右腕をこちらへと突き出して来たわ。
えっ?なんかタイミング早くない?
と、思っていると、突き出された右手はグーじゃなくてパーだったわ。
そう…高坂さんのソルストライクガンダムは拳じゃなくて掌をこちらへ向けて突き出しているのよ。
なんのつもりなのかしら?
ナニをするのかわからないから警戒だけはしておかなきゃダメね。
警戒しつつ…全速力のランスチャージで大型ランスを突き刺してあげるわ!
[[ (レンジ内に入って来たよ!カウント!行くよ!) うん!(ごー!よん!さん!にー!いち!) ]]
掌をこちらへと突き出したまま動かない高坂さんのソルストライクガンダム。
ランスチャージ中のトールギス・ヴァルキュリアの大型ランスがその眼前へと迫ったその時、ソレは起こったわ。
[[ (ぜろ!) 全力全開!ふんぬばらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!]]
こちらへと突き出されたソルストライクガンダムの掌から眩い光が迸ったの。
と、思ったその瞬間…
<<BATTLE END>>
トールギス・ヴァルキュリアのコクピットは闇に閉ざされ、同時にバトル終了を告げるシステムアナウンスが鳴り響いたわ。
「えっ?」
ナニ?
どーなったの?
なんでいきなりバトル終了のお知らせ!?
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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