ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
コロナワクチン(1回目)の接種もしたので久し振りに友人とラーメンを食べに行ったQooオレンジでございます。
ラーメンうまー。でした。
今回も本編11話となります。
ミッションコンプリートからの反省会(?)
それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのじゅうよん 始まります。
[[男性なら悶絶必須の一撃!受けなさい!護国園田流!玉砕蹴!!!]]
[[重さが乗らないビームサーベルじゃ味気ないけど…射殺せ!護国園田流!鬼殺突!!!]]
巨大ハイ・モックが着地した瞬間を狙って前後から強襲を仕掛けた園田さんと西木野さん。
背後からは股間部分を狙った強烈な蹴り上げ攻撃を。
そして前方からはビームサーベルでの素早い刺突攻撃を。
2人はほぼ同じタイミングでそれぞれ攻撃を放ったの。
園田さんの巨大ハイ・モックの股間部分を狙った強烈な蹴り上げ攻撃は狙い違わず見事に直撃。
園田さんのセリフ通りに男性ならば悶絶必須…と言うか悶絶を通り越して股間のアレが男性としての機能を停止するんじゃないかしら?と思える程に強烈な一撃だったわ。
そして前方から襲い掛かった西木野さんのビームサーベルでの刺突攻撃も、これまた見事に巨大ハイ・モックの胴体部分ど真ん中へと突き刺さったの。
西木野さんの突き出したビームサーベルは、巨大ハイ・モックの胴体部分ど真ん中へとビームサーベルの柄の根元辺りまで深々と突き刺さっていたわ。
どうやらこの西木野さんのビームサーベルでのひと突きが決め手になったみたいね。
モック砦攻略ミッションのラスボスとして現れて猛威を振るった巨大ハイ・モックは、西木野さんの放った一撃によってついにその機能を完全に停止させたのよ。
[[終わった…?]]
ビームサーベルのビーム刃が深々と突き刺さり動かなくなった巨大ハイ・モックを見ながら、西木野さんはドコか怖々とそんな風に呟いたわ。
普通なら“終わった?”とかフラグっぽいコトを言っちゃうとソレでフラグが立っちゃってココからまたこの巨大ハイ・モックが再起動してあれやこれやで第2形態的なナニかに進化して再び襲い掛かって来たりするんだけど、今回はそんなコトも無く本当に機能停止したみたいね。
いつまで経っても再び動き出す気配の無い巨大ハイ・モックを見て、西木野さんはようやく巨大ハイ・モックの撃墜に成功したと判断したみたいで…
[[ふぅ…なんとか倒せたわね…。]]
と、安堵のため息を漏らしながらようやく根元まで突き刺していたビームサーベルを引き抜いて、そのビーム刃を消したの。
[[大きさはそれだけでも凶器になり得る…。それは重々理解してはいましたが、今回のこの巨大ハイ・モックとの戦闘で改めてその事を実感しましたね。]]
園田さんも動かなくなった巨大ハイ・モックを見て、ようやく警戒を解いてしみじみとそんなコトを呟いていていたわ。
と、言うか…園田さん。
乗機のREVIVE版ファーストガンダムの両腕が使用不可になってから、モビルファイターも真っ青な位に蹴りオンリーでの格闘戦をしていたわね。
園田さんって“μ's”の中では一応はスナイパー的なポジションのハズなのに、片刃のブレードを握れば時代劇の主役のサムライみたいな大暴れ、素手での徒手空拳でも格闘家なの?と言わんばかりの大暴れ、そして銃を握らせればゴ○ゴ13かな?と思っちゃうくらいに神業シューティング。
オマケにそれなりに戦闘指揮も執れる。
戦闘に関してだけは上級スクールファイターと比べても遜色ない活躍をするのよね。
たまーに抜けてる所もあるにはあるけど、ソレを差し引いても初心者でコレなら十二分にスゴいと思うわ。
あとは色々とガンダム作品の知識を身に付ければすぐにでもトップエースになれちゃうわね。
そして今回、そんな園田さんとコンビを組んでモック砦の内部へと侵入した西木野さん。
西木野さんも西木野さんで遠近問わずに器用に戦えるスキルを持っているのよね。
最近は園田さんに影響されてか、若干近接戦闘に片寄って来てはいるけど、それでも初心者でコレだけ戦えるなら十分立派な戦力だわ。
土壇場で思わぬ才能を発揮した高坂さんと星空さんの2人も合わせて、この初心者+αチームの4人とも良いガンプラファイターになってくれそうでえりーちかはとーーーっても楽しみだわ♪
[[さて、それでは今度こそ動力炉とやらを破壊してこのミッションを終わらせてしまいましょう。真姫?私のガンダムはこの通り両腕が使い物になりませんので、代わりにお願いできますか?]]
[[両腕がダメでも蹴り技だけでアレだけ戦えれば海未先輩なら動力炉のひとつやふたつ位は簡単に壊せそうな気もするけど…まぁ了解よ。]]
あー、うん。
私も西木野さんと同じコトを思ったわー。
それはともかくとして、巨大ハイ・モックにトドメを刺した2人は、再びモック砦最深部の1番奥に設置されている動力炉へと向き直っていたわ。
そして先程の巨大ハイ・モックとの戦闘で両腕がダメになっちゃった園田さんから動力炉の破壊をお願いされた西木野さんは、戦闘中に床へと投げ捨てていたビームライフルを拾って来て…
[[コレでミッションクリア、ね。]]
銃口を動力炉へと向けると、その引鉄を躊躇なく引いたわ。
西木野さんのREVIVE版ファーストガンダムが構えたビームライフルの銃口から放たれた桃色のビームは真っ直ぐに突き進んで動力炉へと突き刺さり大爆発…とまではいかないけど、ソレなりに派手な爆炎をあげてその機能を停止。
と、同時に…
<<MISSION COMPLETE>>
ミッションクリアを告げるシステムメッセージが鳴り響いたの。
色々とトラブルもあったけど、コレにてモック砦攻略ミッションも無事に完了ね♪
そんなこんなで初心者+αチームの4人が自分達でそれぞれ作った素組のガンプラを使用してのモック砦攻略ミッションを終えて、ガンプラバトルシミュレーターの筐体から出て来たわ。
「みんな、お疲れさま。」
「お疲れちゃんやで~♪」
「お疲れさまです!冷たいお茶を用意してあるんで取りあえずはちょっとひと息ついちゃってくださいね!」
外で待っていた私と希、そして小泉さんの3人はミッションを終えた初心者+αチームの4人を出迎えたわ。
ミッションを終えた4人はドコか疲れた様な顔をしているわね。
使い慣れないガンプラでの出撃だったからかしら?
さて、4人は自分達が作ったガンプラを使ってのバトルでどんなコトを思ったのかしら?
私がそれぞれにバトルの感想を促そうとしたら、ソレよりも早くテーブルにべちゃっと崩れるようにうなだれた星空さんが口を開いたわ。
「うにゃー…あのガンダムのヤロー、凛のベニャッガイよりも動きづらいとかあり得ねーにゃー…。」
星空さんは小泉さんが用意してくれていた冷たいお茶をチビチビと舐める様に飲みながら、自身が作ったREVIVE版ファーストガンダムがいつも星空さんが使っているベニャッガイよりも動きづらかったと愚痴を漏らしていたわ。
星空さんの使っているあのベニャッガイってガンプラ。
私のトールギス・ヴァルキュリアに比べたらちょっとだけ装甲は薄いけど、それでも破格の防御性能を持っている防御特化のガンプラよね。
ただ、あのベニャッガイってガンプラはその防御力に比例する様に機動性は残念仕様なのよね。
そんな機動性が残念仕様なベニャッガイよりも機動性が残念だった星空さんが自身で作ったREVIVE版ファーストガンダム。
普通は素組のREVIVE版ファーストガンダムの方が機動性はベニャッガイよりも上になるハズなのに、どーしてそんなコトになったのか…ソレを星空さんは理解しているのかしら?
「あのね?凛ちゃん?流石にあれだけ両面テープとかで無理矢理作った素組のガンダムじゃどーにもならないよ?」
「うにゃ?ちゃんと形になってたけどアレじゃダメなのかにゃ?」
「形になってるだけだからね。ガンプラバトルに使うガンプラはその完成度に応じて性能が決まるから、凛ちゃんの作ったヤツみたいな形になってるだけのガンプラじゃ性能は残念まっしぐらなんだよ?」
「マジか。」
「うん、マジだよ。」
ガンプラの完成度が性能を左右する…そんなガンプラバトルシミュレーターの仕様を星空さんはやっぱり理解してなかったみたいね。
でも今回のバトルでガンプラの完成度が性能を左右するってコトを実感できたんじゃないかしら?
「凛ちゃんの新しいガンプラ作りには花陽も全面的に協力するから、ちゃんと丁寧に作ってあげようね?」
「にゃ。丁寧にとかぶっちゃけめんどいけどしょーがねぇーにゃ。いっちょがんばルビィだにゃ。」
うんうん。
お脳の中身がミリ単位でしか存在してなさそうで話の内容を理解出来たか心配だったけど、星空さんはちゃんと理解してくれたみたいね。
と、なると、もう1人の割りと適当にガンプラを作った高坂さんは今の話を理解してくれたかしら…と思いソチラへと視線を向けてみると…
「穂乃果の新しいガンプラはだいじょーぶ!ほとんど雪穂が作ったガンプラを使ったから!」
胸を張ってそんなコトを言っていたわ。
あー…高坂さんの新しいガンプラ。
妹の雪穂ちゃんのガンプラを使って作ったんだ。
雪穂ちゃんも大変よね。
こんな頭の中身がアレな姉に自分の作ったガンプラを奪われて使われるとか。
高坂さんのコトだから、どーせ雪穂ちゃんの部屋から勝手に雪穂ちゃんの作ったガンプラを持ち出して使ったんでしょうね。
いくら姉妹とは言え、ソレってある意味立派な窃盗よね。
いくら新しいガンプラの為とは言え犯罪はダメよ?犯罪は?
………………………ん?
「新しい…ガンプラ?」
「うん!穂乃果の新しいガンプラ!」
「なっ!?穂乃果!新しいガンプラだなんて何時の間に!」
「えー?ちょっと前?」
「ねぇ?そんなの私たち一言も聞いてないんだけど?」
「あれ?穂乃果、みんなに言ってなかったっけ?」
「言ってません!」
「言ってねーにゃ。」
「はひ。言ってませんねー。」
「言ってないわよ。」
「言っとらんよ?」
「言ってないわね。」
どうやら高坂さん…今回は合宿の前に新しいガンプラを作っちゃっていたみたいね。
でもいくら雪穂ちゃんが作ったがガンプラをベースにして作ったとは言え、高坂さんが1人で作ったとかとてつもなく不安しか無いんだけど…。
「んー。とりまあとでうちらにその新しいガンプラを見せて欲しいかな?手直し出来そうな部分があるならちゃちゃっと直しちゃうから。な♪えりち♪」
「そうね。」
まぁ私たちで手直し出来るなら…だけど。
「はい!お願いします!副会長さん!」
私の内心の不安を知ってか知らずか…と言うか確実に知らないわよね…な、高坂さんは元気にそう答えたわ。
それにしても…副会長さん、かぁ…。
園田さんも私のコトをずっと忌々しい以下略な生徒会長って呼んでいるし。
1年生の子達も私と希に対してはまだちょっと他人行儀なのよね。
同じ三年でもにこに対してだけはムダにフレンドリーなのに。
これから1つのチームとしてやって行くなら、そろそろこの他人行儀な所をなんとかしないとダメね…。
せめて名字や役職名じゃなくて名前で呼んで貰いたいわ。
なんならえりーちかって呼んでくれてもいーのよ?とか言ったら園田さんに斬り掛かられそうね。
取りあえずこのコトはあとで希に要相談、ね。
「それにしても…まさか穂乃果が私達初心者組の中で一番早く自分のガンプラを作るだなんて…世も末感が半端ないですね。」
「ドーカンだわ。」
「うにゃ!穂乃果先輩なんかに負けてられないにゃ!凛も自分のガンプラを早く作るにゃ!」
突然の高坂さんの新ガンプラ発言。
それは良い意味で他の初心者+α組への発破に繋がったわ。
園田さんも西木野さんも、そして星空さんも。
基本的に頭の中身がアレな高坂さんに先を越されたコトがショックだったみたいで、3人とも自分達の新しいガンプラ作成に対してとてもやる気になってくれたの。
「素体となるガンプラは長き旅路の果てに既に手に入れてあります!あとは作るだけです!」
「凛も使うガンプラは決めてあるにゃ!絶対に穂乃果先輩よりもかっちぇーヤツを作ってやるにゃ!!!」
「別に新しいガンプラとかあんまり興味は無いけど、穂乃果先輩よりも下ってのだけは私のプライドがどーしても許せないわ。だからヤってヤろうじゃないの!」
うん。
3人とも、本当にやる気十分ね。
園田さんと星空さんは素体となるガンプラは決まってるみたいね。
ナニを選んだのかえりーちか的にはとーっても気になるわ。
西木野さんは素体は決めてあるのかしら?
「なんだかよくわかんないけどみんなヤル気がスゴいね!よーし!穂乃果も負けないぞー!」
そのやる気に火を着けたのは高坂さん?貴女なのよ?
まぁ高坂さんのコトだからわかってはいないでしょうけどね。
そう言えば…
「高坂さんの新しいガンプラってどんなのかしら?」
手直しするにしてもまずは実際に見ないコトには始まらないわ。
「穂乃果のガンプラ?ちょっと待っててください!持ってきます!」
高坂さんはそう言うと走って部屋を出て行ったわ。
恐らくは寝泊まりする大部屋に置いてある自分の荷物の中から件の“新しいガンプラ”を取りに行ったのね。
と、思ったのもつかの間…
「ガンプラ!持ってきたよ!」
高坂さんは手に1つのガンプラを握りながら部屋へと戻って来たわ。
そして…
「コレが穂乃果の新しいガンプラ!“ソルストライクガンダム”だよ!!!」
その手にしたガンプラを私達へと見せてくれたの。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。