ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近は寝ても疲れが取れないQooオレンジでございます。
10時間くらいは寝ていたい…
今回も本編11話となります。
初心者+αチームの4人の作るREVIVE版ファーストガンダムのデキは…?
それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのはち 始まります。
“南の島”での合宿初日の午後の部の初心者+αチームのガンプラ作成。
高坂さん、園田さん、西木野さん、星空さんの4人それぞれにREVIVE版ファーストガンダムを作って貰っていたんだけど、まずは園田さんが1番最初にREVIVE版ファーストガンダムを完成させたわ。
そして園田さんに続いて西木野さんが、園田さんと西木野さんからやや遅れて高坂さんが、それぞれREVIVE版ファーストガンダムを組み上げたの。
でも…
「うにゃ!?どれにゃ!?このパーツはドコにあるにゃぁぁぁぁ!?」
初心者にも関わらず説明書をガン無視して全てのパーツをランナーから素手でもぎ取ってしまった星空さんは、案の定と言うかやっぱりと言うか当然と言うか必然と言うか、もぎ取ってしまったパーツがドレがドレだかわからなくなって右往左往しちゃっていたわ。
ガンプラって基本的には左右対称なパーツが多いけど、左右で微妙な違いがあるパーツもたまーにあったりしちゃうから気を付けなきゃダメなのよね。
「にゃ!コレとコレなら合体できそうだにゃ!って!なんか微妙に違うし!?」
悪戦苦闘を続けている星空さん。
午後の部の指導役の希と小泉さんの2人は、そんな悪戦苦闘している星空さんを生暖かい目で見守っていたわ。
2人とも、どうやら今回は星空さんに助け船を出したり手を貸したりはしないみたいね。
初心者にも関わらず説明書をガン無視して全てのパーツをランナーから素手でもぎ取ってしまった頭の中身が野良ネコ以下な星空さんには、まず初めに徹底的に失敗を学ばせる…ってパターンかしら?
失敗から学ぶコトは成功した時に学ぶコトよりも多いから、ソレはソレで悪くはないと思うけど、このままじゃ星空さんがREVIVE版ファーストガンダムを作り終えるまで下手すると年単位で時間掛かっちゃうわよ?
さて…希と小泉さんは放置しているけど、私はちょっとだけ星空さんにアドバイスでもしようかしら?と考えていると…
「はぁ…。仕方ありませんね。穂乃果?真姫?申し訳ありませんが少し手伝って下さい。」
「はぁ…しょうがないわね。」
「はーい!穂乃果!凛ちゃんのお手伝いするね!」
園田さんが高坂さんと西木野さんに声を掛けて、3人で悪戦苦闘続行中の星空さんを助ける為に動き始めたわ。
園田さんたち3人は自分たちの作り終えているREVIVE版ファーストガンダムの説明書をそれぞれ持ち寄り、ランナーから全てもぎ取られたパーツの仕分けを始めたの。
「うにゃぁぁぁぁ…海未先輩…穂乃果先輩…真姫ちゃん…ありがとにゃ…。」
その3人を見た星空さんはうにゃうにゃとネコのように弱々しく鳴いていたわ。
「今まで海未先輩は戦国時代からタイムスリップして来てとりま逆らうモノは死ね!って言う感性のリアルブシドーとか穂乃果先輩は脳ミソの代わりにお花畑が詰まってるとか真姫ちゃんはトイレットペーパーの代わりに一万円札使ってるとか秘かに思っててごめんだたにゃぁ…。」
「………このアホネコは私達に喧嘩を売って来ているのでしょうか?」
「スルーしたら?このアホネコの言動にイチイチ付き合ってたら比喩じゃなく日が暮れるわよ?」
「穂乃果、何で脳ミソの代わりにお花畑が詰まってるの?」
「あ。バキッ!ってヤっちゃったにゃ。」
「ちょっ!?凛!?バキッ!ってヤっちゃったって!?ドコですか!?」
「にゃ。コレにゃ。」
「あー…うん。コレ、まだ片側の凸部分は残ってるから一応は合わさるけど…」
「ぷらぷらしちゃう?」
「ま、まぁちょっとくらいぷらぷらしたってなんてコトねーにゃ!うにゃ!くっつくならなんの問題ねーにゃ!たぶん!」
「問題ありまくりです!」
「ねぇ?なんかもう面倒だからソコは両面テープで貼り付けといたら?」
「おぉー!真姫ちゃん!頭いい!それじゃ穂乃果!両面テープ取ってくるね!」
「両面テープで貼り付けても良いのでしょうか?」
「きっとだいじょーぶにゃ!」
「両面テープ!持ってきたよー!」
「穂乃果先輩?両面テープを切るハサミは?」
「ハサミ…?あっ!持って来なかった!?」
「このくらいなら手でちぎればいいにゃ!」
「コレって手で千切れるの?」
「普通に無理なのではありませんか?」
「よね?はぁ…ハサミ、取ってくるわ。」
「うむ!ゆけ!我がじゅーしゃ!真姫よ!だにゃ!」
「誰が誰の従者よ。ってか凛って頭の中身が野良猫以下なのにたまに変な難しい言葉知ってるわよね…。」
「あっ!ねぇ真姫ちゃん!穂乃果!喉かわいたからついでになにか飲むもの貰ってきて!」
「凛はとんこつラーメンでいいにゃ。」
「冷たいお茶をお願いします。」
「穂乃果はコーラがいいな!」
「ハイハイ。まったく…家主を顎で使わないで欲しいわ…。」
「あ。またバキッ!ってヤっちゃったにゃ。」
「ちょっ!?凛!?」
グダグダね。
それにしても両面テープ…ねぇ。
両面テープじゃなくソコはせめて接着剤にした方が…って思ったけど、星空さんに接着剤を使わせるとなんだか恐ろしいコトになりそうだから、簡単に後戻りできる両面テープを使うのはアリよね、アリ。
※ナシです。
両面テープなら接着剤を使って大失敗して指と指がくっついちゃって大慌て!とかにはならないでしょうから。
それにしてもコレ…
「いつ終わるのかしら?」
「明日までに終わればえぇんとちゃう?」
「ですよねー♪」
まだ初日なのにこの有り様とか…前途多難だわ。
「うにゃ?なんかまたバキッ!ってなったにゃ?」
「「「………」」」
ほんと、前途多難だわ…。
紆余曲折…って一言で済ませるには余りにも色々と星空さんがヤラかしまくった初心者+αチームの合宿午後の部のガンプラ作成。
両面テープを駆使してどーにかこーにか星空さんのREVIVE版ファーストガンダムも形だけは組み上がったの。
日が暮れるんじゃないかしら?って思っていたけど、園田さんたちが手伝い始めてからはそこまで時間も掛からずに星空さんのREVIVE版ファーストガンダムは完成………って言っていいのかとてつもなく不安だけど、一応は形になったわ。
初心者+αチームの4人がそれぞれが作ったREVIVE版ファーストガンダムを並べて見るとその差は歴然としていたわ。
基本に忠実に、かつ丁寧に作られた園田さんと西木野さんのREVIVE版ファーストガンダムは、特に目立った破損等もなくキレイに組上がっているわ。
対して高坂さんと星空さんの組み上げたREVIVE版ファーストガンダムは…一言で言えば“残念”ね。
ナニが“残念”かって言うと、ゲート処理が適切にされてないから、パーツ同士の噛み合わせがダメダメなのよ。
REVIVE版のファーストガンダムって少しゲート処理をするだけでかなり見映えが良くなるだけに本当に残念だわ。
でも…高坂さんの組み上げたREVIVE版ファーストガンダムはまだまだマシな方ね。
問題なのは星空さんが組み上げたREVIVE版ファーストガンダムよ。
パッと見ただけで額のVアンテナは何故か片方折れているし、ビームライフルの銃身の先端部分もやっぱり折れているし、クリアパーツが使われているメインカメラ部分のツインアイの裏打ちシールはすごくよれよれになっちゃっていて台無しだし…。
他にもパーツをランナーから手でもぎ取ったから高坂さんの作ったREVIVE版ファーストガンダム以上にゲート処理?なにソレ?な状態になっちゃってるし…。
しかもパーツの凸部分をバキッ!ってヤっちゃった所を補修(?)する為にあちこち両面テープで無理矢理貼り付けてあるし…。
本当に形になっているだけ…って感じね。
と、言うか、良く形にしたわね…って感じだわ。
そんな4人それぞれに特色が良く出たREVIVE版ファーストガンダムの作成が終わった私たちは、その素組のREVIVE版ファーストガンダムを持って再び地下のガンプラバトルシミュレータールームへとやって来たわ。
この部屋にやって来た目的はもちろんだけどガンプラバトル。
自分たちが作ったREVIVE版ファーストガンダムを実際にガンプラバトルで試して貰うの。
初心者+αの4人にはその後で希と小泉さんが事前に作ったREVIVE版ファーストガンダムを使って貰って、ガンプラの完成度が如何にガンプラバトルの機体性能に影響を及ぼすかを実感して貰いましょ♪ってコトね。
希と小泉さんの2人はきっと素組のガンプラだって手間を惜しまずちょっと手を加えるだけでバトルでの性能が段違いに上がるコトを教えたいのね。
そのコトをちゃんと教えておかないと今日みたいに高坂さんと星空さんは適当にガンプラを作って大変なコトになっちゃうでしょうし…。
[[高坂 穂乃果!ストライク…じゃなくてただのガンダム!いっきまーーーす!]]
[[星空 凛!やっぱりただのガンダム!いっくにゃーーー!!!]]
[[園田 海未…ガンダム!押して参る!!!]]
[[西木野 真姫!ガンダム!出るわよ!!!]]
そんなこんなで始まった初心者+αチームの4人がそれぞれ作成したREVIVE版ファーストガンダムを使ったガンプラバトル。
今回のステージはモック砦の攻略戦。
読んで字の如く、ハイ・モックが守る砦を攻略しちゃうステージになってるわ。
モック砦の攻略戦でデフォルメで設定されているバトルフィールドは“宇宙”。
ミノフスキー粒子もニュートロンジャマーも厄介なトラップもヘンテコなギミックもなーんにも設置されていないベーシックなバトルフィールドね♪
私がのんびりとステージとバトルフィールドの説明をしているうちに、園田さんたち4人は発信ゲートをくぐり抜けて前進を続け、砦周辺に配備されているハイ・モックの守備部隊の1つと接敵していたわ。
その接敵したハイ・モックの守備部隊へと真っ先に襲い掛かって行ったのは…
[[ザコいハイ・モックにゃんて凛がぬっこぬっこにしてやんにゃ!!!]]
いつもの小泉さん謹製魔改造ネタ機体“ベニャッガイ”ではなく、自身が作り上げた残念極まりないREVIVE版ファーストガンダムを駆る星空さんだったわ。
凸部分をバキッ!っとヤっちゃって仕方なく両面テープで無理矢理に貼り付けただけの部分をカタカタと鳴らしながら、背中のバーニアを噴かして初心者+αチームの隊列を飛び出て先頭へと躍り出た星空さんは…
[[死にクサレやがれだにゃ!!!]]
何処かのチンピラモドキと同じ様な事を叫びながら、手にした銃身の先端が折れてしまっているビームライフルをハイ・モックへと向けて放とうとしたわ。
放とうとしたんだけど…
[[うにゃ!?ビームがでねーにゃ!?]]
いくら引金を引いてもビームライフルからはビームが出て来なかったの。
それどころか…
[[この!この!この!!!にゃんでビームがでねーにゃ!こりゃー絶対に不良品にゃ!返品待ったナシだにゃ!クーリングオフだにゃ!利子付けて金返せだにゃ!って!?みぎゃぁぁぁぁ!?]]
悪態をつきながら何度も引金を引いているうちに、星空さんのREVIVE版ファーストガンダムが手にしていたビームライフルは文字通りに火を吹いて盛大に爆発しちゃったのよ。
コレはアレね。
暴発。
きっと完成度が低過ぎてマイナス補正が掛かっちゃっていたのね。
それでも被弾すらしていないビームライフルがいきなり暴発するとか始めて見たわ。
[[凛!?貴女はナニをおバカな事をしているのですか!?]]
[[凛!バカやってないでさっさと下がりなさい!]]
この事態に慌てた園田さんと西木野さんの2人はそれぞれ手にしたビームライフルを前方へと放ちながら、星空さんを庇う様に前へと出たわ。
そして…
[[凛ちゃんはヤらせない!!!行くよ!ガンダム!突撃だぁぁぁぁぁ!!!!!]]
星空さんを庇う為に前へと出た園田さんと西木野さんの間を縫って、高坂さんがフルブーストでハイ・モックの守備部隊へと突撃を仕掛けたの。
[[ちょっ!?待ちなさい!穂乃果ぁぁぁ!!!]]
[[あー!もう!邪魔だから射線上に出ないでよ!!!]]
この高坂さんの行動はハイ・モックの守備部隊をビームライフルで牽制していた園田さんと西木野さんの2人を見事に邪魔しちゃったわ。
2人は突撃して行った高坂さんのREVIVE版ファーストガンダムに攻撃が当たらないように慌ててビームライフルでの射撃を止めちゃったのよ。
園田さんと西木野さんの2人の牽制攻撃が止まった途端…
[[うわっ!?ハイ・モックが撃ってきた!?]]
ハイ・モックの守備部隊はここぞとばかりに総攻撃を仕掛けて来たわ。
その総攻撃の矢面に立っちゃった突撃真っ最中の高坂さんは大慌て。
シールドを構えながらハイ・モックの守備部隊が放つモックライフルの弾丸から逃げ惑っていたわ。
高坂さんがハイ・モックの守備部隊よ総攻撃に晒されていると、今度は…
[[う…う…う…うにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
ナニを思ったのかビームライフルの暴発で右腕が吹っ飛んで後退していた星空さんがハイ・モックの守備部隊のど真ん中へ向かって突撃して行っちゃったのよ。
[[凛!?]]
[[なんでココで突っ込むのよ!!!]]
突撃して行く星空さんを止めようと園田さんと西木野さんが手を伸ばしたけど一足遅く。
星空さんはうにゃー!と叫びながら何故か突っ込んで行ったのよ。
こうなるともうグダグダね。
星空さんを追う様にして園田さんと西木野さんも前へと出ちゃったわ。
そして始まるのは泥沼の乱戦。
挙げ句の果てには…
[[にゃ!?にゃんかバラけて来たにゃ!!!]]
両面テープでパーツを無理矢理に貼り付けていた星空さんのREVIVE版ファーストガンダムが空中分解を始めちゃったのよ。
[[みぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
ほんと、グダグダね。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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