ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

熱いラーメンの季節になって来たなぁ…と実感しているQooオレンジでございます。


今回も本編11話となります。
続バトル回。
穂乃果ちゃんが絵里さんに挑みます。

















それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのご 始まります。












第11話「NICO's Boot Camp」そのご

園田さん率いる初心者+αチームとソラ、にこ、私の“μ's”ベテランチームとの素組のザクⅡを使った同機種対戦。

 

数の利を活かして真っ先ににこを墜とそうとした園田さん&星空さんの2人は、その真っ先に墜とそうとした当人であるにこによって返り討ちにあってあえな2人とも撃墜。

 

そして初心者+αチームの指揮官役である園田さんからソラを単機で押さえるようにと指示を受けていた西木野さんも、ソラの前に健闘空しく散っていったわ。

 

園田さん、星空さん、西木野さんの3人がリタイアしちゃって、これで初心者+αチームは残り1人。

 

その残りの1人である高坂さんはと言うと…

 

[[いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!]]

 

眼前に立ち塞がった私、絢瀬 絵里の臨時の乗機であるザクⅡへと向かって、全速力で突撃して来ている真っ最中だったわ。

 

高坂さんは自機のザクⅡのランドセルのバーニアを全開で噴射させて真っ直ぐに突撃して来ながら、手にしたザク・マシンガンを私のザクⅡへ向けて撃ちまくって来たの。

 

その射撃の腕は控え目に言ってもちょっと残念で、一応は眼前の私のザクⅡへ向けて弾丸を放っているハズなのに、その放たれ続けている弾丸はただの1発も掠りすらしてはいなかったわ。

 

[[ウソ!?なんで当たらないのー!?穂乃果のストライクのビームライフルならちょっとくらいは当たるのに!?]]

 

あー、うん。

 

射撃が当たらないのって多分だけど、今回の同機種対戦ではソラや高坂さんみたいな“精霊使い(エレメンタラー)”は、完全に同じ条件での同機種対戦と言う事で相棒の電子精霊の使用を禁止してるからじゃないかしら?

 

通常のサポートAIシステムでもある程度は射撃補正はしてくれるけど、やっぱり通常のサポートAIシステムよりも遥かに高性能な電子精霊の射撃補正に比べちゃうとどうしても、ね。

 

もっとも、私の場合は仮に電子精霊が射撃補正をしてくれていても絶対に射撃が当たらないんだけど…。

 

私って日常生活ではそこまで不器用ってワケじゃないんだけど、ガンプラバトルになると途端に不器用(?)になって射撃武器を使って攻撃してもちっとも当たる気配がないのよね。

 

むしろ何故か急に弾丸の軌道が曲がって味方に当たったりしちゃうのよ。

 

おばあ様の話だと、私のこのおかしな特性(?)ってどうにもお父様からの遺伝らしいわ。

 

こんなのもう呪いってレベルの遺伝でイヤになっちゃうわ。

 

[[ちょっとポチ!穂乃果のこと!ちゃんとサポートしてよー!って!あぁぁぁぁっ!そ、そーだ!今日はポチ使っちゃダメって言われたからポチがいないんだ!うわぁー!どーしよーーー!!!ホノカー!助けてー!(うん、むり♪) そんなぁー!ぎゃぁぁぁぁすぅぅぅ!!!]]

 

私がちょっとした考え事をしながらも高坂さんのザクⅡが放つザク・マシンガンの弾丸を避け続けていたら、高坂さんがようやく今回のバトルでは自身の相棒の電子精霊“ポチ”が居ないってコトを思い出したみたいでどーしよーって騒いでいたわ。

 

と言うか、高坂さん…動揺し過ぎて動きが止まっちゃってるわ。

 

動きが止まったって言うよりも、ムダに器用に乗機のザクⅡの両手で頭を抱えさせて右往左往してるわ…。

 

もうハッキリ言ってスキだらけよね。

 

むしろスキしか無い的な?

 

だから…

 

「悪いけどそのスキ!逃してはあげられないわ!!!」

 

私はそんな頭を抱えて右往左往しているスキだらけの高坂さんのザクⅡに対して攻撃に転じるコトにしたわ。

 

選択する武装はまだやや距離があるからザク・マシンガンで…って行きたい所なんだけど、件のお父様から受け継いじゃった“ガンプラバトルで射撃武器の攻撃が絶対に当たらない。ってかむしろ味方機に当たる”って言うこの呪い染みた遺伝があるから、私がザク・マシンガンを何発撃ってもどーせ当たらないわ。

 

下手したらナニをどーすればそうなるのか原理がまったくもって理解不能だけど、撃った弾が180度方向転換して自分に当たったりしちゃうかもしれないし。

 

そんなどーせ当たらない(もしくは自分に当たる)モノを使うよりも、ここはおとなしくヒートホークを使った近接戦闘をした方が良いに決まってるわ。

 

ぶっちゃけえりーちか的には意味は良くわからないけど、レベルを上げて物理で殴れが大正義って亜里沙が言ってたし♪

 

「ヒートホーク!アクティブ!!!」

 

ヒートホークによる近接戦闘を選んだ私は、左の腰のサイドアーマーにマウントしてあったヒートホークを右手で取り出して、素早くその刃を赤熱化させ…

 

「行くわよ!高坂さん!!!」

 

未だに器用に頭を抱えてぎゃーすって叫びながら右往左往している高坂さんのザクⅡへ向かって、自機のザクⅡを突進させたわ。

 

大地をしっかりと踏み締めると同時に、背中のランドセルのバーニアを点火。

 

バーニアから推進剤を派手に撒き散らしながら一気に機体を加速させて、真っ直ぐに高坂さんのザクⅡへと肉薄して…

 

「せぇーの!!!」

 

と、掛け声と共に手にしたヒートホークを肩口から胴体中央のコクピットブロック辺りを目掛けて振り下ろすわ。

 

[[ (ちょっと穂乃果!前!前!) ほへ?前って?あ…ぬぎゃぁぁぁぁぁぁすぅぅぅ!?]]

 

私のザクⅡが振り下ろしたヒートホークの赤熱化した刃が文字通り目の前に迫って来て、ようやく高坂さんは自身が現在大ピンチまっしぐらってコトに気付いたみたいね。

 

またまた変な悲鳴を上げているわ。

 

なんにも出来ずにこのままアッサリと撃墜されちゃうとかちょっと可哀想だけど、これがガンプラバトルの弱肉強食な悲しい現実よ。

 

躊躇わずにこのままサクッ♪っとヤっちゃいましょ♪サクッ♪っと♪♪♪

 

[[(穂乃果!ぎゃーすしてないですぐに機体を後退させながら手に持ってるマシンガンを投げ付けて!)っ!う、うん!]]

 

私は躊躇わずサクッ♪っとヤっちゃいましょ♪と思い、そのままヒートホークを遠慮なく振り下ろしたんだけと、ここで高坂さんが咄嗟の行動に出たの。

 

私が振り下ろしたヒートホークが高坂さんのザクⅡの左の肩口へと直撃するその寸前に、高坂さんはグッ!っと右足で大地を力強く蹴るようにしてバックステップを行い、機体を後ろへと下がらせたのよ。

 

と、同時に…

 

[[まだいっぱい弾が残っててもったいないけど…ポチがいないと穂乃果だけじゃどーせ当たらないもんね!だから! (ヤっちゃえ!穂乃果!) うん!ヤっちゃう!うりゃぁぁぁぁーーー!!!]]

 

右手に持っていたザク・マシンガンをこちらへと力一杯に投げ付けて来たのよ。

 

自身の相棒の電子精霊が居ないと射撃武装は撃っても当たらないって判断したのかしら?

 

それでも自らまだ残弾が残っているであろうザク・マシンガンを手放すだなんて、高坂さんもまた随分と思いきったコトをするわね。

 

そんなコトを考えながらも…

 

「そんなヤケクソに投げたモノなんか!!!」

 

私はさっき振り下ろしたばかりのヒートホークの刃を返して、今度は振り上げ形で斜めに振るい、こちらへと投げ付けられた高坂さんのザクⅡのザク・マシンガンを切り裂いたわ。

 

振り上げる形で斜めに振るわれたヒートホークの赤熱化した刃はまるでバターを切るかの如く、こちらへと投げ付けられた高坂さんのザクⅡザク・マシンガンをヌルリと両断したわ。

 

[[ (穂乃果!腰の裏にあるバズーカもアイツに投げちゃえ!) うん!どーせこれも使っても当たらないもんね!(そうそう♪当たらない♪当たらない♪だーかーらぁ♪ヤっちゃえ♪穂乃果♪) うん!それじゃ…せぇーのぉ!えぇーーーい!!!]]

 

ザク・マシンガンをこちらへと投げ付けた高坂さんは、今度は腰の後ろにマウントされているザク・バズーカを取り出してまるでバットを持つかのように持つと、その手にしたバット…じゃなくてザク・バズーカをフルスイングで降る抜いておもいっきりこちらへと投げ付けた来たわ。

 

「またデタラメなコトを!!!」

 

私はザク・マシンガンに続いてこちらへと投げ付けられたそのザク・バズーカを、自機のザクⅡの身を屈めさせて体勢を低くする事でぐるぐると回りながら飛んで来た砲身の下を潜るようにして回避。

 

そして顔を上げてモノアイが眼前の光景を捉えると、そこには…

 

[[これならポチが居なくても当たるもん!!!]]

 

いつの間にかヒートホークを取り出してその刃を赤熱化させていた高坂さんのザクⅡが、こちらへ向かってガシャガシャと忙しなく手足を動かしながら走って来ていたわ。

 

………走って来るって…高坂さんは何でさっきみたいにバーニアを噴かして突進して来ないのかしら?

 

まぁ戦い方は個人の自由だから別に走って来ても構わないんだけど…。

 

ふとそんな事を考えながら、私は赤熱化させたヒートホークを構えながらガシャガシャと走って迫って来る高坂さんのザクⅡを迎え撃つ為に、自機のザクⅡの右足を引いて機体を半身に…それこそまるでバットを構えるような体勢にさせたわ。

 

[[うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]

 

ガシャガシャと走って来て高坂さんは、そのままの勢いで手にしたヒートホークを振りかぶると、私のザクⅡへ向けて一気に振り下ろして来たわ。

 

対する私は高坂さんのザクⅡがヒートホークを振り上げた瞬間を狙って…

 

「胴体が!ガラ空きよ!!!」

 

コクピットブロックがある胴体中央部分へ向かって、おもいっきり手にしたヒートホークを振り抜いたわ。

 

そして私のザクⅡの頭部へと高坂さんのザクⅡが振り下ろしたヒートホークが当たるよりも早く、私のザクⅡが振り抜いたヒートホークの刃が高坂さんのザクⅡのコクピットブロックを両断したわ。

 

[[うぎゃ!?ヤられちゃった!?ぎゃぁぁぁぁぁぁすぅぅぅ!?]]

 

両断された胴体がズルリと大地に崩れ落ちながら、高坂さんはぎゃーすといつもの謎な断末魔の叫び(?)を喚いていたけど、その声もマザーシステムから正式に撃墜判定が下るとバトルフィールドから除外されて聞こえなくなっちゃったわ。

 

「ふぅ…何とかなったみたいね…。それにしても私の相手が高坂さんでホントに良かったわ。」

 

これが仮に私の相手が園田さんだったりしたら、無理に近接戦闘を仕掛けて来ずにある程度の距離を取ってチクチクとザク・マシンガンで攻撃を続けて、最終的には削り切られちゃうコトになっていたかもしれないわ。

 

そう…今回の園田さんたち初心者+αチームと私たち“μ's”ベテランチームの同機種対戦は、実は園田さんたち初心者+αチームが勝つ為の方法はちゃんと用意されていたのよ。

 

それの前提条件がまずは真っ先に数の利を利用して“私”を叩くってコトだったの。

 

園田さんたちは数の利を利用するって所までは良かったんだけど、その数の利を利用して先に誰を狙うか…って所で失敗しちゃったのよ。

 

今回の同機種対戦で1番厄介だったのは素組のガンプラを使わせてもバカみたいに強いくソラ。

 

次に厄介なのはどんな状況でもマルチに対応出来ちゃうにこ。

 

そして“μ's”ベテランチームのアキレス腱が射撃武装がマトモに使えないこの私。

 

園田さんたちはまずは私を優先して撃墜していれば、その後の展開はかなり違ったモノになっていたハズよ。

 

でも園田さんたちが真っ先に狙ったのはよりにもよってどんな状況でもマルチに対応出来ちゃうにこだったわ。

 

にこって普段があんな感じだから侮られちゃったのかしら?

 

にっこにこにー♪とかおバカなコトをヤってるにこなら2対1で押し切れる…って。

 

にこってまるで見た目や態度で油断しちゃダメってコトを体現したような娘よね。

 

ちなみにそのにこ何だけど…

 

[[覚悟しなさい!バカソラ!今日こそはアンタに勝ってみせるんだから!!!]]

 

私と高坂さんが戦っている最中、ヒマを持て余していたみたいで、同じくヒマそうにこちらの戦闘を見ていたソラにケンカを吹っ掛けていたわ。

 

同機種対戦の第2ラウンドかしら?

 

私もまぜてー♪って行きたい所なんだけど、件のお父様から受け継いじゃった呪い(?)お陰で、同機種対戦だと私じゃあの2人には絶対に勝てないだろうから、私はそこら辺の木陰で2人の対戦を見物でもしているわ。

 

[[死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!バカソラぁぁぁぁぁ!!!!!]]

 

[[死ねって言われてハイそうですかって死ねるかってんだよ!このド貧乳!!!]]

 

[[ぬわぁ!?ド、ド貧乳!?言うにコト欠いてド貧乳ですってぇぇぇ!?ってかそのド貧乳にむしゃぶりついて来やがる分際で良くもこの大銀河宇宙No.1超絶天才美少女のにこにーサマのプリティボディをド貧乳だとか言いやがったわね!!!]]

 

[[はっ!美少女ってトコだけは認めるけどどこら辺が大銀河宇宙No.1で超絶天才なのかは甚だ疑問しかねぇーなぁ!オイ!後なぁ!毎度毎度そのド貧乳にむしゃぶりつくのはなぁ!揉んで舐めてこねくり回せば多少はデカくなるかって俺の親切心だよ!ばーか!!!]]

 

[[バカって言ったな!バカソラの分際で!!!!!ウガァァァァ!!!ブッコロス!!!]]

 

[[ケッ!ヤれるもんならヤってみやがれ!!!]]

 

あの2人、相変わらず仲良いわねー。

 

それにしても…

 

「私も揉んで舐めてこねくり回されたいわねー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。




次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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