ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
日曜日に惰眠を貪っていたら緊急地震速報の訓練のアラートで見事に起こされたQooオレンジでございます。
寝ぼけていて“訓練”の二文字を見逃して慌てて避難しようとして眠気が完全に何処かへ行ってしまいました。
今回も本編11話となります。
“μ's”の合宿の前に立ちはだかるのは…。
それでは 第11話「NICO's Boot Camp」そのに 始まります。
ガンプラバトル部の部室に集められた私たちチーム“μ's”の面々に突如としてにこから告げられた合宿開催のお知らせ。
ノリと勢いだけで合宿なんてできるワケは当然無いワケで…
「とりまにこっち?学校側に事前に申請を通さんと合宿なんてムリやよ?」
生徒会で副会長を勤めてくれている希が、にこに合宿を行うには学校側に事前に申請を通しておかないとダメと言うコトを伝えていたわ。
「そんなの!今から申請すれば問題なんてこれっぽっちも無いでしょ!」
「あのね、にこ?合宿を行う為の学校側への事前申請って、最低でも1ヶ月前に通しておかないとダメなのよ?」
希の事前申請の話を聞いたにこは、今から申請すれば良いって言い放ったけど、ソレはムリなのよね。
申請してすぐにはい♪どーぞ♪ってなるワケじゃないのよ。
しかも事前申請は最低でも1ヶ月前に行わなければいけないのが学校側のルールなの。
私はそのコトをにこへと伝えたわ。
「1ヶ月前ぇぇぇぇ!?そんなの聞いてないわよ!!!ちょっと!どーにかなんないの!!!」
「ならないわ。」
「なんないやろねぇ~。」
ドラ○もんのタイムマシンでもあれば1ヶ月前に戻って事前申請すれば良いんでしょうけど、現実にはドラ○もんやタイムマシンなんてそんな便利なモノは存在してるワケは無いワケで…。
そもそも、1ヶ月前ってまだ“μ's”は無かったわよね?
ガンプラバトル部もにこだけだったし。
「ぐぬぬぬぬ…ナニか…ナニか…そう!きっとナニか手はあるハズよ!!!」
私と希の生徒会コンビの説明を聞いたにこは歯ぎしりをしながら未だに合宿を諦めきれずにナニか手はあるハズよ!って騒いでいるわ。
うーん…手なんてナニも無いと思うんだけど…?
私がそう思っていたら…
「あっ…!」
歯ぎしりをして眉間にシワを寄せて必死にナニかを考えていたにこがナニかを思い付いたみたいで、“あっ!”と言いながら目を見開いていたわ。
にこ…一体ナニを思い付いたのかしら?
まぁこう言ったらアレだけど、どーせろくでも無いコトを思い付いたんでしょうね。
「ことり!アンタ!理事長の娘よね!ならなんとかしなさい!!!」
にこが思い付いたコト…それは理事長の娘さんである南さんに丸投げすると言うなんともまぁアレな方法だったわ。
「え~。ことり、みんなで合宿に行くのは楽しそうかな?って思うけど、にこっぱち先輩の言うコトを素直に聞くのはなんか釈然としなくてイヤですぅ~♪」
「ソコは話の流れ的におとなしく聞いときなさいよ!!!」
「ちゅん、やれやれですぅ。仕方ありません。貸し1つ、ですよ?」
「ぐぬ!わ、わかったわよ!しょーがないから貸しにしといてあげるわ!」
「はぁ~い♪毎度あり~ですぅ♪せーぜー利子をたっぷり付けてから取り立てるんでお楽しみに♪ですぅ♪ですぅ♪ですぅ♪それじゃ早速ぴっぽっぱっと…あ♪もしもし♪おかーさん?うん♪ことりだよ♪あのね?私たち、みんで合宿したいからちょっと書類偽造してちょ~だい♪ことりからの、お♪ね♪が♪い♪ですぅ♪えっ?おっけー?わぁ~い♪おかーさん、ありがと♪と、言うワケで申請の件はおっけーですぅ♪」
「うっしゃ!おらー!」
ち、ちからわざーだー。
ってか理事長…娘から書類偽造のお願いされてソッコーで承諾するってそれはどーなのよ…。
「絵里!希!次はアンタたちの出番よ!生徒会側の書類はアンタたちが偽造しなさい!!!」
うわぁーい。
なんかこっちにも無茶振りキター。
「はぁ…こうなったらにこっちは絶対に止まらんよね。ねぇ、えりち?これはしゃーないんやないん?」
「仕方ないで書類を偽造しちゃって良いのかしら?」
「まぁ理事長が率先して偽造してるんやからそこら辺は別にえぇんやないの?」
「…………それもそうね。」
もしも私たちが書類を偽造したコトがバレたりしたら、全部理事長のせいにしちゃえばいいし。
合宿自体は私もちょっと楽しそうかな?って思っちゃってるし。
ここはノリと勢いに乗っかっておくべきだし。
と、言うワケで…
「生徒会側の書類の方は私と希で手を回しておくわ。」
私はおとなしくこの場のノリと勢いに乗っかっておくコトにしたわ。
「第二関門クリアよ!!!さぁ!お次はナニ!この大銀河宇宙No.1の超絶天才美少女なにこにー様にかかって来やがれってのよ!!!」
にこ、絶好調ね。
でも次の問題はそう簡単には行かないんじゃないかしら?
だって…
「合宿する場所はどうするの?」
そう…合宿を行う場所の確保。
それが次なるお題。
「あ"…。」
やっぱりそこら辺はナニも考えていなかったみたいね。
「はーい!穂乃果!南の島で合宿したーい!」
「にゃ!それは面白そーにゃ!」
場所の確保をどうするか?
その問題を話し合おうとしたら、さっきまでおとなしくしていた高坂さんと星空さんが急に南の島が良いとかアホなコトを言い出したわ。
場所の確保もままならない状況でなんでいきなり南の島?
「あのなぁ…南の島とか普通に考えてムリだろ?ガンプラバトル部での合宿だぞ?ガンプラバトルの練習をするには最低限ガンプラバトルシミュレーターの筐体がねぇーとダメなんだ。筐体のある南の島なんてそんなモノあるワケねぇーっての。アホか。」
「むぅ!穂乃果!アホじゃないもん!」
「にゃ。穂乃果先輩はアホかもだけど凛はアホじゃねーにゃ。」
「うぎゃ!凛ちゃんがひどい!」
「いや、2人とも程よくアホだっての。」
「むぎゃ!そら君もひどかった!」
高坂さんと星空さんのアホ2名の唐突な発言に対して、ソラがテーブルに肩肘をつきながら至極真っ当なコトを言って嗜めていたわ。
そうよね。
ガンプラバトル部の合宿なんだから、ガンプラバトルの練習をする為にはガンプラバトルシミュレーターの筐体が無いとダメよね。
「南の島でガンプラバトルシミュレーターの筐体があって、しかも今からすぐに使える場所なんて…」
「あるわよ?」
あるわよねー……へ?
「って!あるの!?」
南の島でガンプラバトルシミュレーターの筐体があって今からすぐに使える場所。
そんな都合の良い場所は絶対に無い!と思っていたら、紅茶を飲みながら静かに事の成り行きを見守っていた西木野さんがポツリと声をあげたわ。
“あるわよ”って。
「うちの別荘に何ヵ所かその条件を満たしてる場所があったハズよ。そのうち3ヶ所位は別にパパの許可が無くても私の権限だけですぐにでも使えるようにできるわ。」
おぅふ…南の島でガンプラバトルシミュレーターの筐体があって今からすぐに使える場所が何ヵ所もあるなんて流石は西木野さん…。
世界有数のお金持ちは伊達じゃないわ…。
「んっふふふ!ナイスよ!真姫!やっぱり持つべきモノは西木野家のご令嬢よね!」
「ご令嬢って…うちは一般家庭なんだけど…。」
「「「「「「「「「イヤ!それは無い!」」」」」」」」」
と、まぁそんなワケで…
「学校側と生徒会側の申請書類に合宿する場所!しかも南の島!条件は全てが揃ったわ!!!」
にこの言う通り、学校側と生徒会側の申請書類(どちらも偽造)と合宿を行うガンプラバトルシミュレーターの筐体付きな南の島が揃っちゃったのよね。
「さぁ!やろーども!張り切って合宿よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!」
南の島での合宿…何だかノリと勢いでまるっと決まっちゃったけど、それはそれで楽しそうね♪
書類の偽造が終わったら帰って荷物の用意しなきゃ♪
そんなワケでにこの思い付きとノリと勢いで急遽決まっちゃった南の島でのμ's強化合宿。
その名もズバリ“NICO's Boot Camp”。
主な目的はガンプラバトル初心者組…高坂さん、園田さん、西木野さん、あとは初心者では無いけどまだまだビギナーの星空さんの合計4人の各種スキルアップ。
そして初心者組+αのそれぞれの特性に合った新しいガンプラの作成。
バトル面でのコーチはソラ、にこ、そして私の3人。
ガンプラ作成面でのコーチは主に希、南さん、小泉さんの3人。
バトル面では少なくともちょっと本気のソラに一撃入れられる位にはなって欲しいわね。
そんな目的を掲げつつ私たちは集合場所のアミューズメントセンター音ノ木坂店に集まったわ。
そこで待っていたのは…
「ナニこのバス!ムダにデカっ!!!」
にこのセリフでわかったかもしれないけど、西木野さんが手配したムダに大きなバスだったわ。
「にゃっふぅぅぅぅ!!!かよちん!見てみるにゃ!中はちょーごーかだにゃ!!!」
「うひょー!バスの中にシャンデリアがあるとか花陽は初めてみましたよ!むっはむっはー!!!」
「ほいほ~い♪そこのお二人さ~ん♪他所様の車ん中であんまり暴れたらアカンよ?」
早速とばかりに西木野家所有の大きなバスの中へと乗り込んで行った星空さんと小泉さんは大はしゃぎ。
そんな大はしゃぎな2人に希がまるで保護者の様に付き添って行っていたわ。
その光景を見て希がまるで2人のお母さんみたい…って思ったのはここだけの秘密よ。
希が2人のお母さんみたい…なんて、そんな事を希本人に言ったりしたら、ワシワシされながら延々とアレやコレやとうちはそんなん見た目年増やない!って責められちゃうから。
希の拷問紛いのワシワシ責め…実はそれはそれで私的にはご褒美だったりするんだけどね。
私の性癖関係の妄想は取りあえず置いておいて…これだけムダに豪華な内装の大きなバスなんて見ちゃったら、星空さんと小泉さんの2人があんなにはしゃいじゃうのもわからなくはないわね。
そのムダに豪華な内装の大きなバスの持ち主(?)の西木野さんはと言うと…
「凛と花陽はなんでそんなにはしゃいでるのよ?別にこんなの珍しくもないでしょ?だってこの位のバスならみんなの家にも普通に何台かはあるだろうし。」
とか髪の毛を右手の人差し指でくるくると弄りながら、そんなセレブまっしぐらな事を言っていたわ。
うん。
普通の家庭にはバスなんて普通は無いわ。
だってそれが普通の家庭だから。
「真姫は相変わらず自身の家庭環境が所謂“世間一般”から掛け離れている事を理解していない様ですね。」
「とか言ってる海未ちゃんのお家だって“世間一般”から比べたらじゅ~ぶんに掛け離れてるご家庭だって知ってましたか?」
「穂乃果的にはことりちゃんのお家もあんまり普通じゃないよーな?」
半目で髪の毛くるくると弄っている西木野さんの傍らには高坂さん、小泉さん、園田さんの幼馴染みトリオが楽しそうにおしゃべりしながらバス(豪華仕様)へとそれぞれの荷物を運び入れていたわ。
ちなみに私の荷物はもう搬入済みよ♪
みんなで合宿とかテンション上がりすぎてレアカラーの低温蝋燭とかお気に入りのバラ鞭とか今回の合宿の為に新調したボンテージとか他にもアレとかコレとかえりーちかったら恥ずかしい位にいっぱい持って来ちゃったわ♪
え?なんで合宿の荷物にレアカラーの低温蝋燭とかお気に入りのバラ鞭とか新調したボンテージとかその他もろもろのアダルトなグッズが必要なのか?ですって?
それはアレよ。
今回の合宿でソラに夜這いを仕掛ける為よ♪
夜這いを仕掛けて…そして…うふ♪うふふ♪うふふふふふふふふ♪♪♪
「ねぇ?なんか絵里のおバカから気持ち悪い気配がビシビシと発せられてるんだけど…。」
「イヤ、にこちゃんよぉ…流石に気持ち悪いってのは酷くね? 「んふふふふふふふふふふっ♪」 あー、イヤ、うん。ごめん、やっぱり今の無し。確かになんか今の絵里さん気持ち悪いわ。」
「でしょ?ってかアレって街にうろついてる変態共とおんなじ気配よね?」
「あー…………だな。」
むぅ。
街にうろついてる変態さんたちとおんなじ気配だなんてソラもにこも失礼しちゃうわ。
えりーちか、あんな変態さんたちと違って街中で急に全裸になったり、幼女相手にハァハァ言ったり、小学生の児童(♂)の帰り道にエッチな本をわざと放置してソレを何だろ?って拾って本の中を見て裸のおねーさんの写真にドキドキしちゃってる子をギリースーツを装備して自然と一体になって草場の影から視姦していたり、何故か未だに汲み取り式の通称“ぼっとん便所”な公衆トイレの便器の中に忍び込んで常人には理解し難い性癖を思う存分に堪能していたり、レンタルビデオ店の18禁コーナーにお巡りさんに通報される限界ギリギリの攻めに攻めたビキニを来て乗り込んで行ったり、通りすがりの幼女にレモンジュースとか言って自分のアレを飲ませようとしたり、アイドルの部屋に侵入してベッドの下に待機するまるでドコかの都市伝説みたいな事をしたり、他にも書いたらたぶんドン引きされちゃう様なアレやコレやな変態行為をしたりしないもん!
ただちょっと好きな人の部屋に侵入して全裸にしてから軽く縛り上げてその写真を撮ってコレをネット上にバラ撒かれたくなかったら言う事を聞きなさい!って言ってちょっとディープに責めて貰うだけだもん!
これっぽっちも変態行為なんかじゃないもん!
※世間一般では十分に変態行為です。
「何だろ…果てしなく不安しかねぇーのは俺の気のせいか?」
えりーちか!ヤる気もヤられる気もMAXよ!!!
さぁ!楽しい楽しい南の島での合宿にぃ…
「シュトゥールム♪♪♪♪♪」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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