ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

最近、どうにも鬱いQooオレンジでございます。
取りあえず、スーパースターの第1話が素晴らしかったです。



今回も真姫ちゃんメインの閑話となります。
普通(?)の女子高生の真姫ちゃんに海未さんがあれこれと説明するお話となります。
簡単に刀と言っても色々と種類があるのを知りませんでした。
















それでは 閑話「真姫ちゃんのドキドキ園田流体験入学②」 始まります。















閑話「真姫ちゃんのドキドキ園田流体験入学②」

海未先輩に出迎えてもらって、そのまま先輩の案内に従って道場へと足を運ぶと…

 

「それではまずは真姫がどの刀を使いたいのか教えて下さいね♪」

 

そこには槍みたいなヤツから普通の刀よりも小さな刀まで、大小様々な武器が鎮座していたわ。

 

「どの刀って…刀って刀しかないんじゃないの?」

 

海未先輩は槍みたいなヤツとか色々と並べてくれてるけど、刀って普通は時代劇のチャンバラでお侍さんが振り回してるヤツよね?

 

私や海未先輩がガンプラバトルの時に使ってる片刃でちょっと反りのある剣。

 

それが刀よね?

 

「刀って刀しかって…あぁ。そう言えば真姫は刀剣類と触れ合う機会が滅多に無い一般家庭…世界有数の大富豪を一般家庭と言っても良いのでしょうか?ま、まぁそれは取り敢えずは置いておいて、まずは基本的な刀の種類から説明しなければいけないみたいですね。」

 

「刀の種類?」

 

「はい。刀の種類です。」

 

刀の種類ねぇ…。

 

そんなコト言われても、刀は刀だけなんじゃ…あれ?もしかして…

 

「ここに置いてあるヤツって全部…刀…?」

 

槍みたいな長いヤツや小さな刀みたいなヤツ。

 

他にも刃の部分が長いヤツ等々。

 

海未先輩が用意していたくれていたこの刃物って、もしかして全部“刀”に分類されるモノなの?

 

「はい♪正解です♪真姫は何処かの頭が穂乃果な穂乃果とは違って、わからない事でも自分で現状を推察して答えを導き出そうとするので話が早そうで何よりです♪」

 

ドコかの頭が穂乃果な穂乃果って…それってもう完全に穂乃果先輩のコトよね。

 

「それでは改めてここに準備した刀について簡単にはではありますが説明して行きますね♪」

 

「あ、うん。」

 

私の意識が頭が穂乃果先輩な穂乃果先輩とかってパワーワード的なフレーズで関係ないコトに向いていると、海未先輩がにこにことドコか嬉しそうに用意されていた刃物たちについて説明し始めてくれたわ。

 

海未先輩がせっかく時間を取ってくれたんだもん。

 

しっかりと説明を聞かないとね。

 

「まずはこの“太刀”ですね。」

 

海未先輩はそう言いながら、1本の刀を手に取って鞘からその刀身をすらりと引き抜いたわ。

 

「これは“太刀”と言います。この太刀と言う刀は平安の頃から使われていたと言われています。ちなみに私が持っているこれも銘はありませんが平安時代の当時品なんですよ♪」

 

そう言いながら海未先輩は手にした刀…“太刀”って言うの?を、私に見せてくれたわ。

 

見せてくれたのは良いんだけど…

 

「普通の刀に見えるわ…。」

 

海未先輩は刀じゃなくて“太刀”って言ったけど、具体的にナニか違うのかしら?

 

「そうですね…恐らく真姫の思う“普通の刀”よりも、この太刀は若干ですが刀身の反りが強い造りになっていますね。」

 

「うん。説明して貰ったのに悪いけど、反りが強いとか私にはよくわかんないわ。」

 

「まぁそうでしょうね。取り敢えずは真姫の言う“普通の刀”よりも、この“太刀”は若干反りが強いとだけ覚えておいて下さい。」

 

普通の刀よりも少し反りが強いのが“太刀”、ね。

 

うん。

 

覚えたわ。

 

「はい♪お次はこちらの“大太刀”です♪ご覧の通りに大きな太刀ですね♪」

 

「どこら辺がご覧の通りなのか私には判断できないけど、さっきの“太刀”って刀よりも刀身が長いから“大太刀”って言うのは何となくだけど理解できるわ。」

 

刀身が長くて重量がある分、この“大太刀”って言う刀は攻撃力高そうよね。

 

ただ、大きい分だけ使い難そうではあるけど。

 

「どんどん行きますね♪お次はこちはの“腰刀”です♪別名“短刀”とも言います。別名の通り、こちらは短い刀だから“短刀”ですね♪」

 

そう言って海未先輩が鞘から引き抜いたのは用意された刀(?)の中では1番短い刀身を持つモノだったわ。

 

なんだかちょっと大きなナイフみたい。

 

ナイフなら軽くて扱いやすそうだけど…

 

「そんな短い刀じゃギリギリまで敵に近寄らないと切れないわね。」

 

個人的にはもうちょっと刀身が長い方が良いわ。

 

「まぁ腰刀はあくまでもサブウェポンみたいな物ですからね。」

 

でしょうね。

 

「お次はこちらです♪“脇差”と言います♪」

 

次に海未先輩が手に取ったのは私のイメージする“普通の刀”よりもちょっとだけ刀身が短い刀だったわ。

 

と、言うか、“脇差”って名前は私でも聞いたコトがあるわ。

 

時代劇とかのお侍さんが持ってる刀の内の1本よね。

 

なんのために2本も刀持ってるのかは知らないけど。

 

アレって二刀流でもするワケじゃないのに、何で2本も大小の刀を持ち歩いてるのかしら?

 

「“脇差”のお次はこちらの“長巻”ですよ♪」

 

私の内心での疑問を置き去りにして、さっきまで手に取っていた“脇差”の代わりに海未先輩が手にしたのは、刀身は私のイメージする“普通の刀”と同じ位の物のなんだけど、手で持つ部分…束の部分が普通のモノよりも長い刀だったわ。

 

“長巻”って言うのね。

 

名前にマキって単語が付いてるトコはちょっと親近感湧いちゃうかも。

 

「“長巻”は刀身自体は太刀や打刀と同じ位なのですが、ご覧の通り束が他の刀よりも長いんですよ。ここが一番の特徴ですね♪」

 

そう言う海未先輩の手の中にある“長巻”の束は、“普通の刀”の大体倍くらいの長さがあったわ。

 

これはこれでちょっと使い難そうね。

 

「“長巻”の次はこちらです♪“長刀”です♪真姫の様な刀にあまり詳しく無い人達には“薙刀”と言った方がわかりやすいかもしれませんね。」

 

束の長い“長巻”の次に海未先輩が手にしたのは、私が槍みたいって思っていた刀だったわ。

 

海未先輩の言う通り“長刀”って言葉は聞いたコトないけど、“薙刀”って言葉は聞いたコトあるわね。

 

ママがガンプラバトルで使ってるゲルググが装備してるビームナギナタのアレよね。

 

なんかムダに回るヤツ。

 

まぁ海未先輩が用意した“薙刀”とゲルググのあのビームナギナタってヤツとは形状が全然違うけど。

 

海未先輩が用意した“薙刀”は束の長さが槍みたいに長くて、刀身が普通の刀と同じくらいの長さのモノだったわ。

 

斬撃特化の槍みたいな感じなのかしら?

 

「最後はこちらの“打刀”ですね♪これが恐らくは真姫の言う所の“普通の刀”に一番近い形状かと思います。」

 

“薙刀”の次に最後と言いながら海未先輩が手にしたのは1番最初に見せてくれた“太刀”とどう違うのかイマイチよくわからない“打刀”って刀だったわ。

 

海未先輩はこの“打刀”が私のイメージする“普通の刀”に1番近い形状だって言ってるけど、ぶっちゃけ私には最初に見せて貰った“太刀”って名前の刀と変わらないように思えるわ。

 

「刀剣類と分類すれば他にも色々と紹介したい物はあるのですが、取り敢えず今回はメジャーな物を用意してみました。さぁ♪真姫はどの刀を使いたいですか♪」

 

「どの刀をって急に言われても…。」

 

私として普通の刀の使い方を教えてくれればそれで十分なんだけど…。

 

私はおかしな方向に話が向かい始めているコトに軽くため息をつきながら、改めて海未先輩が用意した刀達を見比べてみたわ。

 

私のイメージしていた“普通の刀”はこの中だと1番最初の“太刀”と1番最後の“打刀”の2種よね。

 

比べてみてもこの2つの違いが全然わかんないけど、確か“太刀”の方が反りが少し強いって話よね。

 

私としては言われて始めて気付くレベルの違いなんだけど。

 

“太刀”と“打刀”の他の刀だと、“腰刀”は刀身が短すぎて論外ね。

 

おんなじ理由で“脇差”も除外だわ。

 

まぁ“腰刀”も“脇差”もサブウェポンとしては良さそうだけど。

 

“薙刀”は私のイメージしていた“普通の刀”からかなり離れているからコレもやっぱり除外ね。

 

長柄武器って使いこなせれば強そうなんだけど。

 

名前に私と同じ“マキ”って付いてる“長巻”は…ぶっちゃけ柄が長過ぎて使い難そうなのよね。

 

コレ、どんな用途で使うのかしら?

 

あとは…そうね。

 

“大太刀”はちょっと気になるわ。

 

なんだかスゴく強そうに見えるのよね。

 

でもきっとこの“大太刀”ってド素人が使うには敷居が高過ぎる武器よね。

 

いつかは使ってみたいけど、それはきっと今じゃないわ。

 

さて、こうなると選択肢は自ずと2つに絞られるわね。

 

“太刀”か“打刀”か。

 

うーん…どうしようかしら?

 

「ねぇ?この“太刀”と“打刀”って具体的にどう違うの?」

 

迷ったら知ってそうな人に素直に聞けば良いだけね。

 

と、言うワケで、私はにこにこと微笑みながら私の刀選びを眺めていた海未先輩に聞いてみるコトにしたわ。

 

「“太刀”と“打刀”の違いですか?まぁ詳しく説明すると長くなるのでかなり色々と省いてざっくりとした説明にはなりますが、“太刀”は主に馬上戦闘で、そして“打刀”は歩行戦闘で用いる…と言った感じでしょうか?」

 

馬上と歩行…へぇ…そうなんだ。

 

そんな違い?があるんだ…。

 

って言うか…

 

「ガンプラバトルで馬上戦闘なんて無いんじゃないかしら?」

 

ガンプラが馬に乗るなんてあり得ないわよね?

 

「そうですね…。流石にガンプラバトルでも馬に乗るなんて事はあり得ないと私も思いますね。」

 

この時は私も海未先輩もガンプラバトルで馬に乗るなんてコトはあり得ないって断言していたんだけど、実はガンプラバトルでも馬に乗る機会があるかもしれないのよね。

 

馬のガンプラって…ほんと、イミワカンナイ。

 

※ガンプラでも皆様ご存知、風雲再起やSDWシリーズの軍馬等があったりします。

 

「馬上戦闘で使うのが“太刀”なら、馬上戦闘の無いガンプラバトルじゃ“太刀”の出番って無いわよね?」

 

なら選ぶべきはきっと“打刀”。

 

コレしかないわ。

 

「海未先輩。この“打刀”って刀の使い方を教えてちょうだい。」

 

悩んだ末に私が選んだ刀は“打刀”。

 

「無難な選択ですね。それでは“打刀”を使って刀の使い方の練習をして行きましょう♪(とか言いましたが、護国の剣士として最終的に全ての刀剣類を使いこなせる様になって貰いますけど♪) 」

 

なんだかここまでムダに長かったわね…。

 

これでようやく刀の練習ができるわ。

 

頑張って早く海未先輩みたいに上手に切れる様にならないと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは早速ですが、先ずはこの刀でこれを斬ってみて下さい♪」

 

扱うべき刀も決まり、いよいよ刀の使い方の練習…と、なったんだけど、海未先輩がいきなりドコかから用意した畳?藁?を棒状にしたヤツを切ってみてって言ってきたの。

 

あ。

 

ちなみにこの棒状のヤツなんだけど、巻藁って名前で試し斬りによく使うヤツらしいわ。

 

そんな巻藁をいきなり切れと言われても…。

 

「普通にムリよね。」

 

自慢じゃないけど私は素人も素人、ド素人よ?

 

それにいきなり巻藁を切れとか…ナニ考えてるのかイミワカンナイ。

 

私が怪訝に思っているにも関わらず、海未先輩は始終にこにことしながら手にした刀を私へと差し出して来るのよ。

 

コレはムリって言って断ってもムダなパターンね。

 

仕方ない。

 

絶対に巻藁なんてド素人の私が切れるハズはないけど、ヤれって言うんだからやってみるしかないわ。

 

仕方ない。

 

そう思いながら私は海未先輩から刀を受け取って、巻藁へと向き直ったわ。

 

って言うか…

 

「重い…。」

 

この時、海未先輩から受け取った刀が私の予想よりも遥かに重くてびっくりしちゃったのよね。

 

まぁ刀って鉄の塊だからコレだけ重くても当たり前なんでしょうけど。

 

そう言えば…始めて拳銃を持った時も重くてびっくりしたわね。

 

えっ?拳銃とか銃刀法違反なんじゃないかって?

 

そうね…普通なら拳銃なんて持ってたら捕まっちゃうわね。

 

普通なら、ね。

 

そこら辺は余り深く突っ込まない方がアナタの身のためよ。

 

世の中には知らないい方が良いコトもいっぱいあるの。

 

それはさておき…

 

「んっしょ…っと。」

 

私は予想外の重さに辟易しながらも、手にした刀を鞘から引き抜いたわ。

 

「あ…。」

 

鞘から引き抜いた刀のすらりとした刀身にはキレイな刃紋が浮かんでいて、私はコレが人殺しの為の道具だってコトを忘れちゃって思わず見入ってしまったわ。

 

「真姫?刀に魅入られてはいけませんよ?」

 

「っ!わ、わかってるわよ!」

 

ボーッと刀の美しさに見入っていた私は、海未先輩の言葉でようやく視線を手にした刀から引きがすコトができたわ。

 

海未先輩にはわかってるとか強がっちゃったけど、海未先輩が声を掛けてくれなかったらずっと刀を見続けていたかも…。

 

本当にキレイ…このままずっと見ていたいわ…ずっと、ずっと、ずーっと……

 

「真姫?」

 

「あっ…。」

 

もう!また思わず見入っちゃったじゃない!

 

でもこの刀、本当にキレイなんだもん。

 

キレイなモノはずーっと見ていたくなるとか仕方ないじゃない。

 

「何時までも魅入ってないで、サクッとヤっちゃって下さいね?」

 

「だからわかってるって!行くわよ!」

 

苦笑をしつつ早く巻藁を切れと促す海未先輩に軽く返事を返して、私は重さに四苦八苦しながら手にした刀を頭上に振り上げたわ。

 

そして…

 

「えいっ!!!」

 

力一杯に刀を巻藁目掛けて振り抜いたわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。




次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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