ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
お腹いっぱい明太クリームパスタを食べたいQooオレンジでございます。
第9話の最終回となります。
グダグダゆるゆるとお送りいたします。
それでは 第9話「大乱戦?春の神田明神杯!」そのじゅうご 始まります。
と、言うワケで、アホネコがやらかした無限自爆戦法の結果、2位以下のチームに圧倒的な差をつけちゃってぶっちぎりで春の神田明神杯ガンプラバトル大会を優勝しちゃった私たち音ノ木坂学院ガンプラバトルチーム“μ's”。
折角のフルメンバーでの初陣なのに何ともまぁグダグダな形で優勝しちゃうって言うものすごーーーく微妙な結末を向かえたのよ。
大会参加者も、大会関係者も、観客のみんなも、もちろん私たちも。
会場中が満場一致で何とも言えない微妙な空気に包まれていたわ。
あ。
満場一致ってのはちょっと違ったわね。
少なくとも凛のアホネコは1人大喜びしてるわ。
あとは事態をよく理解できていない穂乃果と、ドン引きまっしぐらな凶悪な戦法で勝ったにも関わらず普通に喜んでいることりの2人は満場一致には含まれていないわね。
それ以外はみーんな微妙な表情で、表彰台に上がり満面の笑みで優勝トロフィーと大会MVPの盾を両手に持ってブンブンと振り回しているアホネコにまばらに拍手を送っていたわ。
「はぁ…タメ息しかでねぇーよ…ったく…。」
そらはため息をつきつつそんなコトを言って脱力したように手近な椅子へと腰をおろしたわ。
そして自身の荷物の中から小型の携帯端末を取り出して、未だにヒャッハーしている凛を尻目にナニやらポチポチとし始めたの。
ナニをやってるのかなー?って思ってそらがポチポチと弄っている携帯端末を覗いてみると…
「ナニソレ?」
ソコには謎の数字と文字の羅列が忙しなく表示されていたのよ。
マジでナニコレ?
「勝手にヒトの弄ってる端末を覗き見すんのってマナー違反じゃねぇーの?」
「アンタのモノは私のモノだからアンタのモノはいくら見てもいーのよ!」
まぁ私が同じコトをされたら、相手をぶっ飛ばすけどね♪
「なんだよ?そのジャイアン理論?」
「うっさいわね。それで?ソレって何なのよ?宇宙語?」
「イヤ、宇宙語ってソレこそなんだよ?」
「アンタには意味があるかもしれないけど、私から見たらそんな謎数字と謎文字の羅列なんか意味不明のモノなんだから宇宙語で決まりでしょ!」
「相変わらず謎のにこちゃん理論だよなぁ…。まぁにこちゃんはにこちゃんだししゃーねぇけど。」
「なんかソコはかとなく小馬鹿にされた気がするのは気のせいかしら?」
「あー、気のせい気のせい。」
コイツ…やっぱりヒトのコトを小馬鹿にしてやがったわね…!
「まぁ良いわ。にこにーサマはとーーーっても心が広いから今日は特別に許してあげるわ!」
「あー、はいはい。(心が広い割にはその自称広い心ってヤツが主に収納されてるであろうおっぱいは未だに小学生並みのちっぱいしかねぇーけどな)…。」
「ねぇ?今なんか言った?」
「いえいえなーんにも。」
「ホントかしら?どーもウソ臭いのよねぇ。」
なんか胸元をチラ見されて憐れんでいた気配がしたんだけど…。
どーせまたおっぱいがちっぱいだとか思ってたんでしょ。
そもそもおっぱいなんて飾りなのよ。
エロいヒトにはソレがわからないのよねー。
口を開けばやれ巨乳だやれ爆乳だやれ魔乳だって乳のムダにデカい連中に発情しまくってイヤになっちゃうわ。
乳がデカくてもナニを挟むくらいしか利用法無いじゃない。
ってからぶりーでぷりてぃーなにこにーサマはコレで完成形なのよん♪
おっぱいなんて無くてもにこにーサマがNO.1なのよん♪
乳首の感度は抜群だし♪
なんなら乳首だけでも逝けちゃうわよ♪
は、さておき。
「で?結局はソレって何なの?」
今はにこにーサマの敏感な乳首の話じゃなくて、この謎数字と謎文字の羅列の正体よ。
そらがにこにーサマのおっぱいがちっぱいだと憐れんでいたような気がするけどソコは優しさで華麗にスルーして、私は例の謎数字と謎文字の羅列についてそらへと再び質問したの。
そらは相変わらずにこにーサマのらぶりーでぷりてぃーな胸元を見ながら少しだけうろんげ(?)な顔をしたけど、気を取り直して謎数字と謎文字の羅列について説明し始めてくれたわ。
「さっきのバトルで出て来やがった腐れキ○ガイ魔女ヤローが使ってた“エナジーレイヤー”とか言う防御フィールドの解析データだよ。」
「あぁ…あのクソ堅いヤツ。」
「そ。あのクソ堅いヤツ。」
あのクソ堅い防御フィールド、そらのザク・リヴァイブのピアッシングシールドや絵里のトールギス・ヴァルキュリアのランスチャージを楽々と防いじゃった時はびっくりしたわね。
特にそらのザク・リヴァイブのピアッシングシールドからぶっ放すビームニードルって、圧縮エネルギーカートリッジを使って貫通力がマシマシに強化されているヤツだから、あの一撃を平然と防ぐとかドンだけ堅いのよ!って思っちゃったわ。
ってかあのクソ堅い防御フィールドエナジーレイヤーって名前だったのね。
言われてみれば確かにあのキ○ガイ魔女がエナジーレイヤーがどーとか言ってた気がするわね…。
「ふーん。それで?解析ってコトはナニか対抗策とか見つけられたの?」
そらが解析してるんなら、とーぜんあのクソ堅い防御フィールドの対抗策も見つけちゃった感じなんでしょうね。
このバカ、普段はただのエロバカだけど、コレでも中身は一応あの“アーリージーニアス”に引けを取らない天才だもんね。
もう一回言うけど、普段はただのエロバカだけど。
そんなコトを考えながら、私は謎数字と謎文字の羅列とにらめっこしている天才なエロバカにクソ堅い防御フィールド…“エナジーレイヤー”の対抗策は見付かったの?って聞いてみたわ。
私としてはいつものように“おうよ”って頼もしい返事が帰ってくると思っていたんだけど…
「んにゃ。残念だけどあの防御フィールド自体にはそんなモンは…弱点らしい弱点はなかった。」
そらから返ってきた言葉は肯定ではなく否定の言葉。
つまりは対抗策…この場合は“弱点”は見つけられなかったって返事だったの。
このそらの返事には普通に私も驚いたわ。
「弱点がないってそれじゃあのクソ堅い防御フィールドってただのチートじゃない!」
あのキ○ガイ“魔女”はガンプラバトルシミュレーターのプログラムを不正に弄ってチートな防御フィールドを使ってたってコトじゃないの?
弱点が無いクソ堅い防御フィールドって聞いて私が真っ先に思ったのはそんな不正チート疑惑だったわ。
どーやったかはわかんないけど、あのキ○ガイ“魔女”はガンプラバトルシミュレーターのマザーシステムの目を盗んで不正チート行為をしてやがったのね!
けど…
「にこちゃんの思ってる様な不正なチートってワケでもねぇーんだよなぁ…。」
私の予想と反して、あのクソ堅い防御フィールド“エナジーレイヤー”は不正チートの産物じゃないってのがそらの答えだったわ。
は?アレって不正チートじゃないの?
弱点が無いクセにあれだけクソ堅い防御フィールドなのに?
ってか弱点が無くてそらのザク・リヴァイブのピアッシングシールドの一撃を平然と防げちゃえるようなクソ堅い防御フィールドって…ソレってほぼ完璧な防御手段じゃない!?
どーすんのよ!そんな完璧な防御手段を持ってるあのキ○ガイ“魔女”がまた出てきたら!
あのクソ堅い防御フィールドを突破する手段が無いなら絶対に倒せないでしょ!
ホント!どーすんのよ!って…あれ?
弱点の無いほぼ完璧な防御手段だったんなら、どうして私たちの合体攻撃(仮)のサテライトリボルバー(ブーストVer.)は防げなかったの?
私たちはサテライトリボルバー(ブーストVer.)で普通に“エナジーレイヤー”を突破してキ○ガイ“魔女”を倒したわよね?
弱点が無いから攻略は不可能…そんな完璧な防御手段を攻略したって矛盾に気づいた私は、そこら辺のコトをそらへと聞いてみるコトにしたわ。
「ねぇ?私たちってアレを普通に攻略したわよね?そこら辺のコトはどーなってんの?あの“エナジーレイヤー”とかって言うクソ堅い防御フィールド自体には自体には対抗策は無いんでしょ?」
「あー、うん。クソ堅い防御フィールド“自体”には弱点らしい弱点は確かに無かったよ。けど、別に対抗策がねぇーワケじゃねぇーんだよ。」
対抗策がないワケじゃない?
ん?
クソ堅い防御フィールド“自体”には弱点が無い?
クソ堅い防御フィールド…“自体”?
ソレってつまりは…
「あのクソ堅い防御フィールドには弱点は無いけど、他に弱点があるってコト?」
「そ。しかも物凄く単純なヤツが。」
「単純なの?」
「単純なんだよ。だってさ、コレってアホみたいにエネルギーを使うっぽいんだよ。」
アホみたいにエネルギーを使う?
「原理としてはホント、簡単なんだよ。ただ単にエネルギー消費には目もくれずにバカみてぇーな高防御力を実現したってだけ。」
「ソレってつまり…?」
「消費されるエネルギーさえどうにかなればあの防御フィールド自体は完璧って話。」
「ちょっと!ドコが弱点が無いよ!エネルギー消費がハンパないっておもいっきり弱点じゃない!」
「そうでもねぇーだろ?防御フィールドを維持できるだけのエネルギーさえ定期的に補給できれば弱点は弱点じゃねーだろ?」
「エネルギーを定期的に補給なんてできるワケ…あっ!」
エネルギーの定期的な補給。
ソコで私が思い出したのはキ○ガイ魔女の黒鬼“オーガ”が“食事”と言いながら手当たり次第に残骸を貪っていた光景だったわ。
あの“食事”でエネルギーを補給し続ければ、確かに理論的にはずっとクソ堅い防御フィールドを維持できちゃうわね。
「にこちゃん達の攻撃であの防御フィールドを突破できたのは、単に“食事”でのエネルギー補給が間に合わなかったってコトだな。」
「もしかして…あの“オーガ”ってのがもっと早食いだったらヤバかったりした?」
「さぁ?捕食でのエネルギー補給がどのくらいの効率だったか知らねぇーから、そこら辺は俺には何とも言えねぇーな。」
「そっか…うん。対策、ちゃんと立てないとね…。」
「だな…。」
そらは私の言葉に頬つえをつきながら、ドコか上の空でそう答えの。
まったく…このバカはナニを考えてるのやら…。
また1人で無茶しなきゃいいんだけど…。
もうちょっと私のコトも頼ってくれても良いのに、ね。
ちなみに…この春の神田明神杯ガンプラバトル大会以降の公式・非公式問わず全ての大会で、バトル中の自爆は1人1回までって規制が新たに設けられたわ。
ソレはきっとドコカのアホネコが盛大にやらかしたせいなんでしょうね…。
そんなこんなで無事に…とは言いづらいけど、何とか終わった春の神田明神杯ガンプラバトル大会。
無限自爆って言う不本意な方法で優勝した私たちは、希の提案でお疲れさま会として焼肉屋さんへと来ていたわ。
もちろん食べ放題コースのあるお店よ!
いや、まぁぶっちゃけ“μ's”で飲み食いする時は基本的にそらの奢りだから別に食べ放題じゃなくても良かったんだけどね。
取りあえずはみんなでワイワイ騒ぎながら反省会を予て…って私はそう思ってたんどけど…。
「おおっと♪このお肉もう焼けとるやん♪」
希のヤツが珍しく率先して暴走し出したのよ。
「にゃ!?ソレは凛が育てた肉だにゃ!ナニしやがるにゃ!このデカ乳お化け!」
「んっふふふ~♪焼き肉は早いもん勝ちやねん♪」
希のヤツ…自分の射程内にある良い感じに焼けたお肉を手当たり次第に食べやがるのよ。
あとからわかったんだけど、希のヤツってどうやら焼肉大好き焼肉魔神だったみたいなの。
コレにはちょっとびっくりしちゃったわ。
そんな暴走気味の焼肉魔神な希と真っ向からお肉の奪い合いをしているのは無限自爆とかアホなコトをやらかしたアホネコの凛だったわ。
2人は仲良く(?)お肉を奪い合って焼肉を楽しんで…いるのかしら?
ま、まぁたぶん楽しんでるっぽいから取りあえずは放っておきましょ。
そんな希と凛の焼肉バトルの傍らでは…
「鶏肉、おいしいですぅ♪」
共喰いをしているヤツも居たりしてるわ。
誰が、とは言わないけど…。
某鳥娘の共喰いのお隣では…
「はぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐ…」
某コメキチ娘がお肉1に対して、米9の割合、尚且つ凄まじい勢いでご飯を頬張っていたわ。
アレって喉に詰まらないのかしら?
ま、アレもとりま放っておきましょ。
「穂乃果?お野菜も食べないといけませんよ?」
「えぇー!穂乃果!ピーマンはあんまり好きじゃなーい!」
「うーん♪この血の滴り具合が実にはらしょーね♪」
「ねぇ…ソレってまだ生なんじゃないの…?」
「絵里さんなら大丈夫だろ?」
幸い?にも、今回の焼肉反省会でヤバそうなのはここら辺までで、他の連中は比較的穏やかに焼肉を楽しんでるわ。
約1名、まだ生のお肉を食べているロシアン狐が居たりするけど。
「はぁ…ま、楽しそうだし…」
別にどーでもいっか。
こうして、毎度お馴染みグタグだのうちに私たちチーム“μ's”の初陣は終わったわ。
「火力不足か…どーにかしねぇと、なぁ…。」
そらのバカにひとつの課題を残しながら…。
おわり。
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
プライベートで割とゴタゴタしておりまして、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。
可能な限りは週一更新を継続させたいとは思っております。
何卒応援の程、よろしくお願いいたします。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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