ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

体調不良気味なQooオレンジでございます。



今回も本編となります。













それでは 第9話「大乱戦?春の神田明神杯!」そのなな 始まります。
















第9話「大乱戦?春の神田明神杯!」そのなな

そらや海未から“魔女”と呼ばれている謎の女の乱入から始まったハイ・モック無限湧き状態。

 

このハイ・モック無限湧き状態で出て来たハイ・モックは“魔女”と戦っている私たちだけじゃなく、とーぜん他の参加者たちにも襲い掛かって行っていたわ。

 

信じられないコトにあのそらと互角以上に渡り合っているこの“魔女”って女と闘っている最中に他の参加者の相手もしなきゃダメなのは正直言って結構厳しかったから、無限湧き状態のハイ・モックが他の連中にも襲い掛かって行ったのはかなり助かるわ。

 

そんなワケで私たちが“魔女”って女と闘っているポイントは参加者の機体とハイ・モックが入り乱れる大混戦の大乱戦。

 

元々、今回の大会は10000人参加の超大規模バトルロイヤルでかなり混戦&乱戦になるコトは予想はしていたけど、ソコにさらに謎のハイ・モック無限湧き状態でより一層カオス具合に拍車がかかったらって感じね。

 

このカオス具合に拍車がかかった戦場で私、そら、絵里の3人は“魔女”って女と激闘を繰り広げていたわ。

 

私の相棒の擬似人格搭載型サポートAI“ウズメ”が、ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこの周囲に展開させた“ヤサカニノマガタマ”を制御してハイ・モックを駆逐してくれている中で…

 

「腕の1本くらいは置いて行きなさいってのよ!!!」

 

私はと言うと、手にした大鎌を大きく振るって、そらのザク・リヴァイブの斬撃を弾き飛ばした“魔女”って女が操る黒い改造ハイ・モックへと接近戦を挑んでいたわ。

 

使用する武装は“トリケロス改Ⅱ”の先端から延びるビームサーベル。

 

狙いは黒い改造ハイ・モックの左腕の肩の関節部分。

 

絵里のトールギス・ヴァルキュリアみたいな一部の極端な超防御特化型って言う例外を除いて、いくらガチガチに装甲を固めていたとしても関節部分なら攻撃は通るハズ…と思ったんだけど…

 

[[ムダぁなぁ努力ぅ…ごくぅろぉサマァ♪ですわぁ♪あっははははぁぁぁ♪♪♪]]

 

黒い改造ハイ・モックの左肩の関節部分へと振り下ろした“トリケロス改Ⅱ”のビーム刃は、バチバチと見えないナニかによって阻まれちゃったのよ。

 

目に見えないナニかがビーム刃を弾く光景を見た瞬間、私は“あ。これはこの子のビームサーベルで切り落とすのはムリだわ。”と悟って、スラスターを大きく逆噴射させて機体を後退させたわ。

 

今のは…高純度の対ビームコーティング?

 

それとももっと別のナニか?

 

どっちにしろ“トリケロス改Ⅱ”のビームサーベルの出力じゃアレを突破して関節部分をぶった切るのはムリっぽいわ。

 

そう考えつつ、後退しながら弾かれるコトは承知の上で、“トリケロス改Ⅱ”のビームライフルで牽制目的のビームを“魔女”の黒い改造ハイ・モックへと放っていると…

 

[[ビームがダメなら物理攻撃の1択よ!穿ちなさい!ヴァルキュリア!!!!!]]

 

って言いながら、如何にもな脳筋理論全開で絵里のトールギス・ヴァルキュリアが大型ランスを構えて突っ込んで行ったわ。

 

ビームがダメなら物理で、ねぇ。

 

まぁ世の中、レベルを上げて物理で殴れって佳く言うから、あながち絵里のその考えはハズレってワケじゃないわよね。

 

なら…

 

「こっちも物理的にぶちのめす!!!!!」

 

絵里に続いて私も物理攻撃を…高速で鋼鉄の杭を撃ち放つ“御雷槌(ミカヅチ)”をおみまいしてやるわ!

 

そう決めると私は素早くサブコンソールを操作して、“トリケロス改Ⅱ”の選択武装をビームライフルから“御雷槌”へと変更。

 

そして、後退した私と入れ替わるように突撃して行った絵里のトールギス・ヴァルキュリアに当たらないように、慎重に、それでも手早く狙いを定めて…

 

「ぶち抜かれなさいっ!!!!!」

 

6連装電磁射出式超高速貫通弾“御雷槌”をぶっ放したわ。

 

ランサーダートを魔改造して貫通力マシマシで作ったこの“御雷槌”なら、当たればガチガチに固めた装甲でもぶち抜ける。

 

絵里のトールギス・ヴァルキュリアのランスチャージと私のガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこの“御雷槌”。

 

さぁ!この2つの物理攻撃を凌げるなら凌いでみなさいってのよ!

 

当たれば撃墜間違いなしな私と絵里のそれぞれの攻撃。

 

その標的になった“魔女”って女が操る黒い改造ハイ・モックは…

 

[[そぉ~れぇ~♪]]

 

と、聴いているとイライラしてくる間延びした掛け声と共に、異常に素早く動いて…

 

[[やぁぁ~♪]]

 

左足を軸に機体をくるりと1回転させて、突撃して行った絵里のトールギス・ヴァルキュリアの大型ランスを右足の後ろ回し蹴りで蹴りあげると言うアクロバティックな方法で凌ぎやがったのよ。

 

しかも…

 

[[続けてぇ…えぇ~い♪ですわぁ♪]]

 

その直後に高速で飛来した“御雷槌”の鉄杭を、回し蹴りの遠心力をそのまま利用して手にした大鎌を大きく振るうコトで薙ぎ払ってしまったの。

 

6本全部。

 

その一連の動作はまさに“神業”と言っても過言じゃないモノだったわ。

 

そんな“神業”を目の前で見せつけられた私は…

 

「は?」

 

戦闘中にも関わらず、美少女にあるまじきマヌケな声をあげてポカーンとしちゃったの。

 

イヤ、だってくるっと回って回し蹴りでランスを蹴りあげて、そのまま遠心力を利用して手にした大鎌で高速で飛んでくる6本の鉄杭をぜーーーんぶ切り払うとか目の前でヤられたらポカーンとなっちゃうでしょ?

 

言葉にすれば簡単だけど、実際にヤるとなるとちょっとでもタイミングがズレたらおしまいよ?

 

そんなシビアなコトをあの“魔女”って女は呑気な掛け声でヤりやがったのよ?

 

そりゃもうポカーンともなるわよ。

 

けど、あの“魔女”って女の前でスキ丸出しのこのポカーンはマズかったわ。

 

そう…決定的にマズかったのよ。

 

[[あはっ♪ヤザワニコさぁん♪そのスキぃわぁ…]]

 

“魔女”って女に私の名前が呼ばれたその瞬間、背筋にゾクリとしたモノが走り抜けたわ。

 

そらとのバトルで撃墜される直前に何度となく味わった感覚。

 

いわゆる“イヤな予感”。

 

その“イヤな予感”が背筋を走り抜けた瞬間、私の身体は無意識に動いていたわ。

 

大地を大きく蹴ってバックステップを踏むと同時にスラスターを最大出力で逆噴射。

 

そしてこれこら来るであろう攻撃がナニかはわからないけど、少しでも直撃を避けるために私が機体を後退させると共に左腕のシールドを…“マフツノヤタカガミ”を前面に構えたその直後…

 

[[見逃せませんわぁ♪♪♪]]

 

目の前に大鎌を真横に構えた黒い改造ハイ・モックが現れたわ。

 

“soar”と見紛うような速度で急接近した黒い改造ハイ・モックは…

 

[[おくたばりぃ遊ばせなさぁいなぁぁぁぁぁぁぁ♪♪♪]]

 

頭の悪いセリフと共に、ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこを真っ二つにするために一気に大鎌を薙ぎ払ったわ。

 

[[にこちゃん!!!]]

 

[[にこ!!!]]

 

そらと絵里の2人が悲鳴のような声で私の名前を呼ぶ中で振りきられた黒い改造ハイ・モックの大鎌は…

 

「こんなトコでヤられて堪るかもんですかってのよ!!!!!!!」

 

攻撃の直前に大きく後方へと下がったガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこが機体前面へと構えた“マフツノヤタカガミ”を両断するに終わったの。

 

[[あらぁん?ざんねぇん♪ハズレてぇしまぃましたわぁ♪]]

 

ふぅ…なんとか…。

 

ギリギリ回避成功ってトコね。

 

“イヤな予感”を感じた瞬間に直感に従って動いてなかったら、今頃は“マフツノヤタカガミ”じゃなく機体の胴体が上下に真っ二つになっちゃってたわ。

 

無事に回避成功して生き残ったのは良かったコトは良かったけど…

 

[[まぁキケン極まりないそのぉアブソーブシステムを潰せたぁのわぁ悪くわぁありませぇんわぁ♪]]

 

ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこの切り札の1つである、ビーム攻撃を吸収して自機のエネルギーに変換しちゃう“マフツノヤタカガミ”が潰されちゃったのは痛いわね。

 

まぁソレでも、この“魔女”って女の黒い改造ハイ・モックはさっきから手にした大鎌で攻撃するだけで、ビーム系の攻撃は使って来ないから、ビーム攻撃を吸収する“マフツノヤタカガミ”が無くてもなんとかなるわ。

 

と、思ったんだけど…

 

[[うっふ♪]]

 

そうは問屋が卸しちゃくれなかったわ。

 

[[厄介なモノわぁ潰しましたぁのでぇ…そろそろ次のぉ実験に移らせてぇいただきますぅわぁ♪♪♪イリスちゃぁん♪カースドデバイスでぇ変生しますぅわぁよぉ♪]]

 

≪了解しました。≫

 

“魔女”って女はどこからともなく1本の黒い短剣を取り出し…

 

[[憤怒に戦慄(わなな)け。]]

 

≪カースドデバイス“サタン”。ドライヴ。≫

 

ソレを自機の胸元へと突き刺したの。

 

その瞬間、突き刺さった黒い短剣から溢れ出る漆黒のエネルギー粒子。

 

突如として溢れ出した漆黒のエネルギー粒子は“魔女”って女の黒い改造ハイ・モックを覆い、いつか見たコトがある粒子結晶の繭のようなモノへと様変わりしたの。

 

そして…

 

[[さぁ…お目覚めなぁさいなぁ…。]]

 

粒子結晶の繭がひび割れ、崩壊し…

 

[[憤怒の化身が1柱ぁ♪“オーガ”ちゃぁん♪]]

 

中から現れたのは真っ黒い“鬼”のような大きなナニか。

 

さっきまでのハイ・モックの面影はドコにも無いその黒の“鬼”は…

 

[[んっふ♪んっふふふふぅ♪]]

 

おもむろに手を前へとかざすと…

 

[[あっははははハハハハハハハハハハははははははハハハハハハハハハハァァァァぁぁぁァァァァァァァ!!!!!!!!!!!]]

 

その手から漆黒の光の奔流を撃ち放ったの。

 

この凶悪な一撃が私たちと“魔女”って女の第二ラウンドの始まりを告げる一撃だったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに…

 

[[うにゃ?にゃーんか真っ黒いのがこっちに飛んできて…みぎゃぁぁぁぁぁ!?]]

 

“魔女”って女の黒い“鬼”が放った一撃は、別の場所で闘っていた凛のベニャッガイに直撃して撃墜しちゃったりしたてのよねー。

 

いやぁー、流れ弾って怖いわー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漆黒の“鬼”へと変形?変身?した“魔女”って女の黒い改造ハイ・モック。

 

あの“魔女”って女がさっき“オーガ”とかって言ってから“オーガ”って名前なのかしら?

 

まるでどっかのビルドダイバーズの鬼いちゃんみたいな名前よねー。

 

と、私は暴れまわる“オーガ”を相手にしながら、ちょっと現実逃避気味にそんなコトを考えていたわ。

 

いや、だってあの“オーガ”とかってヤツの暴れっぷりを見たら現実逃避の1つや2つしたくなるわよ。

 

デカい腕を振るう度になんか知らないけど真っ黒い衝撃波が出て来て無限湧き状態のハイ・モックを薙ぎ払ったり。

 

デカい足を一歩踏み出すだけで大地が派手に吹き飛んでクレーターを作ったり。

 

口(なんでガンプラ?に口があんのよ!)をガバッ!っと開いたと思ったらごんぶとビームをぶっ放したり。

 

緩慢な動きではあるけど、その緩慢な動作の1つ1つで辺りへと徹底的に破壊を撒き散らしてやがるのよ。

 

攻撃(?)が大振りで大雑把でそこまで速くはないから避けるコトは簡単だけど…

 

[[アレじゃちょっと近付けないわね…。]]

 

絵里の言うように、ちょっと近付けないのよねー。

 

近付けないなら遠距離から攻撃すれば良いんじゃないの?って思うかもしれないけど…

 

[[チッ!やっぱり生半可な攻撃じゃロクなダメージを与えられねぇーってか!]]

 

これまたそらの言うように、私たちの機体が装備している射撃武装程度じゃマトモなダメージを与えるコトができない位には固いのよ。

 

大暴れしているせいで近付くのはちょっと骨が折れるし、手持ちの武装じゃ遠距離からは攻撃が通らない。

 

そんな真っ黒い“オーガ”を見ながら、私はあるコトを思い付いちゃったの。

 

“アレ、もう無視しても良いんじゃね?”って。

 

今回の大会は“撃墜数”で勝敗を競うルール。

 

ってコトは倒すのにちょっと苦労しそうなアレをこのまま放置して他の参加者を倒しに行っちゃった方が戦略的に言って正しいのよ。

 

正しくはあるんだけど…

 

[[あっははははハハハハハハハハハハはハハハハハハハハハハははははぁ!!!!!!うっふふふふふフフフフふふふふふふふふふふふぅ!!!!!ヒャハハハハハハハハハハハハァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!]]

 

ソレを実行しちゃうのはなーんか頭に来るわね。

 

大暴れしながら狂ったように高笑いを上げている“魔女”って女を見て、私はさっきまでの考えをなかったコトにしたわ。

 

うん。

 

とりま、うるさいからさっさとぬっ殺さないとね。

 

問題は…

 

「どーやってぬっ殺すか、よねぇ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。


年末年始で仕事量の増加により、申し訳ございませんが次回更新は未定でございます。






次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。



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それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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