ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近は麻婆豆腐にハマっているQooオレンジでございます。
引き続きMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズとコラボ中でございます。
よろしければMr.オーマイガー様のガンダムビルドストライカーズと合わせてご覧下さいませ。
今回も閑話となります。
初心者狩りを狩る為に出撃したにことりコンビ。
ですが話は段々とおかしな方向へ進んで行き…。
それでは 閑話「にことり珍道中 ②」 始まります。
前回のラストでガンダムヴァーチェとパーフェクトストライクガンダムがぶっ放して来やがったGNバズーカとアグニのビーム攻撃を、ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこご自慢の“ヤフツノヤタカガミ”でサクッと吸収してやった私は…
「ホントの砲撃ってヤツを見せてやるわ!!!ウズメ!“クサナギノツルギ”をブラスターモードで起動!」
早速、吸収したエネルギーをそっくりそのまま砲剣“クサナギノツルギ”のブラスターモードでお返ししてヤるコトにしたの。
ホントなら“ヤサカニノマガタマ”のブーステッドシフトで砲撃の威力を増幅させてヤればいいんだけど、ぶっちゃけこの程度の連中相手にそこまでしてヤる必要をこれっぽっちも感じないから今回は割愛するコトにしたわ。
ホントの砲撃を見せてやるわ!とか言ったけどアレはウソよ!ってヤツね♪
そんなワケで私はガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこのバックパック“トリニティストライカー”の右側面にランチャーストライクのアグニやデスティニーガンダムの高エネルギー長射程ビーム砲のようにマウントしている砲剣“クサナギノツルギ”を取り出して右脇に抱えるように構え…
<“クサナギノツルギ”、ブラスターモードで起動。エネルギーバイパス、オンライン。>
“クサナギノツルギ”の砲撃形態“ブラスターモード”を起動させたの。
“クサナギノツルギ”を構えるとすぐに私の相棒の疑似人格搭載サポートAI“ウズメ”がトリニティストライカーのエネルギーストレージから、砲撃に必要な分のエネルギーをケーブルを通して送ってくれたわ。
<チャージ完了。>
程なくしてチャージが完了した砲剣“クサナギノツルギ”の銃口には、見るからにヤバめな光が溢れて出していたの。
そんな見るからにヤバめな光が溢れ出る光景を見たであろうさっき私に砲撃をぶっ放して来やがったガンダムヴァーチェとパーフェクトストライクガンダムの2機は、可哀想なくらいに慌ててそれぞれの機体を反転させて逃げ出して行ったわ。
うんうん。
この状況ですぐに後退するって判断ができちゃうのは悪くはないわね。
まぁ悪くはないけどそこまで良くもないんだけど。
ま、初心者狩りをするような連中の判断なんてどーせクソだからどーでもいいけどね。
それじゃ…
「おとなしく死んどきなさい!!!!!」
サクッと消し飛ばしちゃうとしますか♪
私は一目散に逃げ出したガンダムヴァーチェとパーフェクトストライクガンダムの2機へ向けて、右腕で構えた砲剣“クサナギノツルギ”のトリガーボタンをポチりと押して盛大にぶっ放してやったわ。
トリガーをポチりと押した瞬間、真っ暗な宇宙空間を照らす眩い閃光。
“クサナギノツルギ”から放たれた凶悪な閃光は瞬く間に逃げ出したガンダムヴァーチェとパーフェクトストライクガンダムの2機を飲み込んで…
「いっちょあがり♪ってヤツね♪」
跡形も無く消し飛ばしたわ。
<2機撃墜したのでこの場合は一丁上がりではなく正確には二丁上がりなのではないでしょうか?>
「あー、まぁどっちでもおんなじだからどっちでもいいわよ。」
一丁でも二丁でも大した変わりはないわ。
相棒のウズメと私がそんなやり取りをしていると…
[[に~こちゃん♪こっちもお片付け終わったよ~♪]]
と、ことりの脳トロボイスがコクピットに響いて来たの。
私がそのことりの声に反応して辺りを見回して見ると、ソコにはコクピットを貫かれたジャスティスガンダムと、背中の翼のようなスーパードラグーンをもがれてさらに四肢を切断された状態ではコクピットをビームサーベルでぶち抜かれたであろうストライクフリーダムガンダムの姿が目に入ってきたわ。
あー…アレはたぶんジャスティスガンダムの方は“soar”の突撃からのビームサーベルの突きでコクピットを一撃でぶち抜いて、ストライクフリーダムガンダムの方は嬲るような感じでバラしてからやっぱりコクピットをぶち抜いたって感じかしら?
それにしても…ことりなのにバスターライフルを使わないで片付けたなんて随分と珍しいわね。
そんなコトを考えていると…
<マスター。間もなくバトル終了のお時間です。>
ウズメがバトルロイヤルの終了時間が迫っていると報告してきたわ。
はやっ!?って思うかもしれないけど途中からの参戦だったからこんなもんよね。
「ん。りょーかい。ことりー、帰るわよー。」
[[は~い♪]]
さて…帰るとしますか。
<<BATTLE END>>
初心者狩りのクソ連中を蹂躙してバトルロイヤルを無事に終えた私とことりはそれぞれ筐体から降りてアミューズメントセンターのレストコーナーのテーブル席へと戻ってきたわ。
そして次はドコに行こう?って話をしていると…
「あ、あの!」
突然、小学生くらいの女の子3人組に声をかけられたの。
「ん?」
「ちゅん?」
ことりの知り合いかな?って思ってことりの方を見てみると、ことりもどうやら私と似たようなコトを…私の知り合いなのか?と言った感じの視線をこちらへ向けていたわ。
この目の前の小学生3人組…私の知り合いでもことりの知り合いでもない。
と、言うコトはまったくの赤の他人ってコトになるのよね?
そんなまったくの赤の他人がいきなり声をかけて来るだなんて一体なんの用なのかしら?
「おねーさんたちがさっきのバトルロイヤルで私たちを助けてくれたんですよね!」
目の前の小学生3人組は私とことりのコイツら誰や?って訝しげな視線を感じたのか、慌てたように口を開いてそう言ってきたの。
さっきのバトルロイヤルで助けた…ってコトは…
「クソ共に狩られてた初心者?」
よね?
「はい!その節はどーもありがとうございました!」
「別に。見てて気持ちの良いモンじゃなかったから割って入っただけよ。ソレにあのくらい何でもないわよ。」
「ぶっちゃけあの程度ならことりかにこちゃんのどっちかだけでも良かったですぅ。」
「あー、うん。思っていたよりもザコだったもんね。で?わざわざさっきのお礼を言いにきたの?」
わざわざお礼を言いに来たなんてガキンチョのクセになかなか礼儀正しいわね。
ご褒美にはなまるにこにーをあげちゃうわ。
私が最近のガキンチョの礼儀の正しさに地味に感動していると…
「あ、いえ。それもあるんですけど…」
「実は…」
「おねーさんたちにお願いがあって…」
どうやらただお礼を…ってコトとはちょっと事情が違うみたい。
「お願い?」
取りあえずお金貸してとかお金ちょーだいなら修正してあげなきゃね。
そのあとは…そうね。
小学生でも一応は女なら簡単にお金を稼げる手段があるってコトを教えてあげようかしら?なーんて、流石に冗談よ。
「はい!」
「すっごくつよーーーいおねーさんたちを見込んで!」
「おねーさんたちの力を貸して欲しいんです!」
あ。
貸して欲しいのはお金じゃなくて私たちの力なんだ。
ん?
「私たちの…?」
「力…ですか?」
力を貸して欲しいってどーゆーコトかしら?
「はい!おねーさんたちの力を貸してください!!!」
「私たち!あのすーーーーーーーーっごくおっきいよくわかんないメルなんとかってヤツを倒したいんです!」
「お願いします!!!」
なんか…
「変な雲行きですぅ。」
よねぇ。
でも…
「ちょっと面白そうかも?ですぅ。」
よね♪
とりま…
「まずは話を聞かせて貰えるかしら?」
力を貸して欲しいと頼んで来たチビッ子3人組の話を詳しく聞いてみると、どうやらガンプラバトルシミュレーターのストーリーモードでどうしてもクリアできないステージがあるから助けて欲しいってコトだったわ。
うん。
たかがマイルドな難易度に設定されているハズのガンプラバトルシミュレーターのストーリーモードのステージをクリアしたい程度で助けてとかふざけんじゃないわよ!って思ったんだけど、さらに詳しく話を聞いていくとちょっと事情がおかしな方向へと向かっていったの。
チビッ子3人組が挑んでいたのは鉄血のオルフェンズのストーリーモードで、止まるんじゃねーぞで有名なあの賛否両論なラストを目指して鉄華団の生き様を追体験していたんだけど、その途中でおかしなミッションが発生したんですって。
で、そのおかしなミッションでは見たコトも聞いたコトもないヘンテコな巨大MAが出て来たってコトなの。
鉄血のオルフェンズでMAならアレよね?火星で発掘されたハシュ丸…じゃなくてハシュマル。
ゴ○ブリみたいなプルーマって小型の随伴機を大量に引き連れて大暴れして最後はバルバトスルプスに倒されたアレ。
そう思ってソレってハシュマルじゃね?と聞いてみたんだけど、どうやらそのMAってハシュマルじゃないっぽいってコトなのよ。
まず名前が違うらしいわ。
チビッ子3人組曰くエネミーデータとして表示された謎のMAの名前は“メルカパー”。
うん。
この時点でもう既に聞いたコトもないわ。
で、その姿もかなり異質なモノってコトだったわ。
まずはその大きさが半端ないらしいわ。
サイズ的には戦艦よりも大きかったとか。
で、肝心のその姿形もヤバめだったっぽいのよ。
なんか車輪の付いたイスみたいなヤツとかワケわかんない形だったんですって。
車輪の付いたイスってナニよ?って感じよね?
そんな意味不明なヤツの討伐の手伝いがチビッ子3人組の依頼だったのよ。
うん。
意味不明だけど…そんな見たことも聞いたことも無いヤツの相手だなんてやっぱりちょっと面白そうじゃない?
そう思ったのは私だけじゃなかったわ。
一緒に話を聞いていたことりのヤツもおんなじコトを思ったみたいで、結局私たちはチビッ子3人組の依頼を受けるコトにしたわ。
で、今はと言うと…
「鬱陶しいからさっさと墜ちろってのよ!このクソ天使共が!!!!!」
超弩級MA“メルカバー”が吐き出した大量の随伴機“エグリゴリ”ってヤツを相手に大乱闘真っ最中♪
ってかチビ共!メルカ“パ”ーじゃなくてメルカ“バ”ーじゃない!
あぁそうそう。
ちなみに今にこにーたちが相手をしているこの“エグリゴリ”って連中なんだけど、なんと言うか…球体関節のパペット?マネキン?みたいな無機質なヤツらなのよね。
FF4…ファイナルファンタジー4のボスでカルコブリーナってヤツがいたでしょ?あんな感じの見た目ね。
ってか今の子たちにFF4とか言っても古過ぎてわかんないわね。
うーん…ドールの素体って言った方がわかりやすいのかしら?
とにかく私たちはそんな普通のメカメカしいMSやらMAとはかけ離れた何ともまぁ味気のない人形の様な連中を相手にしているのよ。
そんな味気ないドールの素体っぽい“エグリゴリ”ってヤツらは、鉄血系のミッションに出てきてる割にはナノラミネートアーマーじゃないみたいで…
[[まとめて消し飛べ♪ちゅん♪ちゅん♪ちゅ~~~ん♪ですぅ♪♪♪]]
ご覧の通り普通にビーム兵器が通用しちゃうのよね。
一応はナノラミネートアーマー対策として“武装領域(ウェポン・ストレージ)”に実弾兵器とか鉄血メイスとか入れて来てたんだけどムダになっちゃったわ。
いや、まぁビーム兵器が効くならそれはそれで楽で良いんだけど。
そんなコトを思いながら、私は目の前に大量に群がっている“エグリゴリ”と言う名の味気ないドールモドキに右腕の“トリケロス改Ⅱ”から延びるビームサーベルを振るい続けるわ。
切り捨てた“エグリゴリ”を見ながら、これで何匹目だったかしら?とか考えていると…
[[ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?]]
[[はぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?]]
[[ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?]]
チビッ子3人組がそこそこ大量の“エグリゴリ”に囲まれて仲良くピンチに陥っていたわ。
見てて可哀想になるくらいにハンドアックスで滅多打ちされてるわね。
って!呑気に言ってる場合じゃないし!
「ことり!」
[[ちゅん♪前線はことりだけでだいじょ~ぶですぅ♪]]
「頼むわ!」
私は最前列で楽しそうにバスターライフルをぶっ放し続けていることりの名前を短く呼ぶと、すぐさま機体を反転させて後方で大量の“エグリゴリ”に囲まれてフルボッコになっているチビッ子3人組の元へと向かったわ。
そして…
「“ヤサカニノマガタマ”!全基射出!おまけに全基オフェンシブシフト!片っ端から撃ち落としなさい!!!」
<了解。“ヤサカニノマガタマ”全基オフェンシブシフトにて展開。攻撃を開始します。>
手数を補うためにバックパックのトリニティストライカーから多目的オールレンジ兵装“ヤサカニノマガタマ”を6基全部射出して、チビッ子3人組に群がる大量の“エグリゴリ”へと攻撃を開始したの。
私は“ヤサカニノマガタマ”を追いかける形でガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこを加速させるわ。
そうすると、“ヤサカニノマガタマ”の攻撃に反応してチビッ子3人組を囲んでいる“エグリゴリ”のうちの数機がぐるりとこちらを向いて反撃をして来やがったの。
“エグリゴリ”たちはパカッ!と口を開くと、その口からビームをぶっ放して来やがったわ。
どうやらあの“エグリゴリ”って連中はベアッガイみたいに口の中にビーム砲があるみたいね。
ちょっとだけびっくりしちゃったわ。
けど…
「そんな単調な射撃に当たるワケないってのよ!!!!!」
ぶっちゃけただ撃つだけのビームになんかこのにこにー様が当たるワケないわよね♪
私は軽やかに機体の進行軸をずらして“エグリゴリ”の口から放たれたビーム砲をかわし…
「墜ちろ!カトンボ!!!!!」
お返し!とばかりに某最強の島田兵(※わからない人は検索♪検索♪)の様なコトを叫びながら、右腕の“トリケロス改Ⅱ”に内蔵してあるビームライフルをぶっ放してやったわ。
1回、2回、3回、4回、5回。
合計5連射。
私の放った合計5連射のビームはナマイキにもこのにこにー様を狙ってビームをぶっ放して来やがった“エグリゴリ”の脳天をそれぞれ正確にぶち抜いてやったわ♪
気分は脳天ぶち抜くぞ♪っとどっかのリアルブシドーよ♪
そうこうしているうちにチビッ子3人組を取り囲んでいた大量の“エグリゴリ”は6基の“ヤサカニノマガタマ”によって全機撃ち落とされていたわ。
[[た、たすかった~!]]
[[また死ぬかと思いしたぁ~!]]
[[にこちゃんありがと~!]]
うん。
取りあえず最後ヤツ。
私の方が年上なんだからにこちゃんじゃなくてにこさんと呼びないよね!
ったく…これだから最近の若い子は……それにしても…いくら私の“ヤサカニノマガタマ”が高性能だからって言ってもこの“エグリゴリ”ってドールの素体っぽい連中はいい加減ザコ過ぎよね。
毎度お馴染みのザコ敵なハイ・モックだってもう少しは歯ごたえあるって言うのに。
ザコい分は数で補うってトコロなのかしらね。
とか考えていたら…
[[にこちゃん!危ない!!!!!]]
「へっ?」
ことりの切羽詰まった声が響いた直後、私のガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこのメインモニターを桃色の閃光が染め上げたわ。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回も今回の続きとなる予定です。
大ピンチのにこちゃん。
果たしてにこちゃんの運命は如何に…?
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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