ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
お覚悟はよろしくて?と某プリンセスなプリ○ュアの台詞を言ってみたいQooオレンジでございます。
何のお覚悟がよろしいのか?それは…秘密でございます。
今回も海未さんsideのお話となります。
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのなな④ 始まります。
穂乃果と凛のアホ二匹によるグダグダ攻撃に屈し、遂には全編通してグダグダしてしまった前回のガンプライブ!
今回は…今回こそは!例えどんなにアホ二匹にグダグダグダグダと邪魔されようとも!不朽不屈の精神でグダグダを払い除けて必ずや胸部に大量の脂肪の塊を積載しやがります脅威の胸囲な駄乳先輩を討伐してみせます!!!と、私は決意も新たに三度目になる駄乳先輩討伐の為の作戦概要の説明を行う事にしました。
そう!今度こそちゃんと説明してみせます!!!
「陣形は何時も通り、凛のベニャッガイを先頭に、穂乃果のエールストライクガンダムと真姫の百式がその若干後ろに位置して貰います。先頭と言う事でもうわかってるいるとは思いますが、凛には装甲の厚いベニャッガイで駄乳先輩と真正面から殴りあって貰います。」
そんな訳で私は宣言通りに穂乃果と凛のアホ二匹がグダり出してしまうその前に、今回の駄乳先輩討伐戦の作戦概要を説明しちゃう事にしました。
ちなみに現在、私は右手に携えている大型スナイパーライフルを穂乃果と凛に向け構えていたりします。
これは穂乃果と凛のアホ二匹が少しでもグダり出そうとしたその瞬間に脳天をぶち抜く勢いで物理的なツッコミを入れて、グダグダ空間の展開を阻止する為です。
勿論、素組で装甲の薄い穂乃果のエールストライクガンダムへは直撃させるつもりはありません。
これでもか!って位に装甲の厚い凛のベニャッガイには容赦無くぶち当てますが。
そんなこんなで何時でも物理的なツッコミを入れる準備をしているお陰で、今回は穂乃果も凛も真面目に作戦概要の説明を聞いてくれています。
[[にゃ。ガチンコの殴り合いならばっち来いにゃ。]]
[[前衛組はいつもみたいに凛を盾にして、私と穂乃果先輩で攻めるってワケね。うん。別に悪くないんじゃない?]]
[[ん?よくわかんないけど穂乃果はドーン!ってやってガーン!ってやっちゃえばいいんだよね?]]
[[今の説明でよくわかんないけどとか言えちゃう穂乃果先輩がアホ的にマジリスペクトにゃ。]]
[[そんなもんリスペクトしないでいいわよ。]]
少なくとも凛と真姫はちゃんと理解してくれた様ですね。
穂乃果は…まぁ穂乃果なので仕方ありません。
[[兎に角!凛は駄乳先輩とのガチンコバトルをお願いします!真姫は穂乃果の介護をしつつ駄乳先輩に嫌がらせ的な攻撃をじゃんじゃん仕掛けちゃって下さい!]]
[[にゃにゃ。りょーかいにゃ!]]
[[まぁ穂乃果先輩の介護もいつものコトだから別にいいけど…。]]
[[あれ?なんで穂乃果が介護させるの?]]
それは貴女が凛以上にアでホだからですよ。と言ってしまうと穂乃果!アホじゃないもん!と騒ぎ出してまたまたグダり出してしまうので言いませんが。
「花陽は基本的に私の狙撃中の護衛をお願いします。と、言う事で、私と一緒に後衛に位置して貰います。駄乳先輩が穂乃果達前衛組を無視して私達後衛組へと向かって来るとは思えませんが、万が一の時は近接戦闘を仕掛けますので、その時には花陽は私の援護をお願いします。」
[[はひ!(とはお返事したけど、アレがある副会長さん相手に近接戦闘前提の作戦でホントにいいのかなぁ…よくないよね…よくはないけど…ナニか言ったら海未先輩に花陽のおっぱい削ぎ落とされちゃうもんなぁ……) ]]
どうやら花陽は懲りずにまだ何か言いたそうですね。
まぁ花陽の事です。
どうせグダグダを助長させる様なくだらない事なのでしょうね。
もしくは何時もの訳のわからないガンダム知識の謎説明でしょうか?
どちらにせよここまでは前回までのグダグダがまるで嘘の様に見事にグダグダ化を阻止しているので、グダグダ地雷を踏み抜く覚悟で花陽に何を言いたいのかを問い質した挙げ句に再びグダグダ地獄に陥るつもりなんて微塵もありません。
グダりはせん!グダりはせんぞ!です♪
「それでは約一名を除いて今回の作戦の概要を理解してくれた様なので、早速あの忌々しい脂肪の塊を胸に張り付けた脅威の胸囲な駄乳先輩討伐作戦を開始します!!!総員!突撃です!!!!!」
[[にゃ!ぬっこぬっこにしてやんにゃ!]]
[[んふふ♪舐めた口を聞いてくれたお礼に数の暴力で嬲り殺しにしてやるわ…!]]
[[がんばるぞー!おー!]]
[[海未先輩がポンコツ化しててイヤな予感しかしないけどがんばるぞー!おー!]]
誰がポンコツ化ですか!誰が!
まぁいいです。
それよりも今は…ふるぼっこタイムの始まりですよ!
うふふふ…あははは…あはははははははははははははははは!!!!!!!
[[あ。超高熱源体接近。]]
[[にゃ?]]
[[へ?]]
[[ふぇ?]]
あはははははははははははははははははははははははははははははははは…は?
「超高熱源体?それって…」
何ですか?
花陽の発した言葉に対してそう言い返そうとしたその時、私の視界は真っ白に染まりました。
正確には視界ではなく、ジム・スナイパーⅡのメインモニターが、ですが。
そして次の瞬間…
<<BATTLE END>>
何が起こったのか理解する暇も無く、バトル終了を告げるシステムボイスがジム・スナイパーⅡのコクピットに鳴り響きました。
表示されている機体の状況は大破による撃墜。
両機の状況も全機大破による撃墜。
そう…この日、私達は何が起こったのか訳のわからないままに呆気なく全機撃墜判定で全滅してしまったのでした…。
訳のわからないうちに全滅してしまった私達がガンプラバトルシミュレーターの筐体から降りると、そこで待っていたのは先程までの見ていると不安しか感じないニヤニヤ笑いではなく、何処か人好きのする様な笑顔で楽しげに笑う駄乳先輩こと副会長でした。
「はぁ~い♪みんな♪お疲れちゃんやね♪」
駄乳先輩は右手を軽く上げてワシワシとさせながら、まるで狸に化かされた様に何が起こったのかわからないままに負けてしまった私達を出迎えてくれました。
そんな駄乳先輩の姿を見た私は…
「貴女は…貴女は一体何をしやがったのですか!!!!!」
思わず大きな声をあげながら、駄乳先輩へと詰め寄ってしまいました。
先程のバトル…私にはナニが起こったのかはまるっきり理解出来ません。
理解出来ませんが…私達が一瞬で全滅してしまった事だけは理解出来ます。
そしてこの目の前で楽しげに笑う駄乳先輩がナニかをしやがったと言う事も理解出来ます。
問題はナニをしやがったのか、です。
私はそれを確かめる為に駄乳先輩へと詰め寄ったのです。
決してガンプラバトルで負けてしまったからリアルバトルで物理的に仕返しをしてやろうなんて事は少ししか考えていません。
そんな物理的解決も選択肢に入れている私の後ろでは、やはりナニが起こったのか理解出来ていない穂乃果と凛と真姫がそれぞれ訝しげか表情で駄乳先輩を見つめていました。
あれ?
穂乃果と凛と真姫ですか?
一人足りない様な?
そんな事を考えていると…
「別に?特別なコトはなぁ~んにもしとらんよ?」
駄乳先輩が先程の私の問いに対し、ナニも特別な事はしていないと答えたのでした。
特別な事はナニもしていない?
いやいやいや!
明らかに嘘ですよね!
ナニか特別な事をしなければ五機を一気に撃墜だなんてそんな事は絶対に無理です!
無理に決まってます!!!
私がそう思った事が声に出す前に顔に出てしまっていた様で…
「ほんと、特別なコトなんてなぁ~んにもしてはいないんやけどなぁ…。」
駄乳先輩は人差し指で頬をぽりぽりと掻く仕草をしながら、少し困った様な顔でそう言って来ました。
それから…
「ただうちは超長距離から超高火力で問答無用で一気に殲滅しただけやねんけどね?」
と言いやがりました。
超長距離から超高火力で問答無用で一気に殲滅…?
それって…
「明らかに特別な事ではありませんか!!!」
普通は超長距離から超高火力で問答無用で一気に殲滅だなんてそんな事は出来ませんよ!
「別にガンプラバトルで超長距離から超高火力って戦法はそこまで特別なコトやないんよ?特別っちゅうよりもコレって1番安全で1番確実な戦法とちゃうん?それにどちらかと言うとえりちのガチムチに防御を固めてランス片手に突撃三昧とか、そらっちみたいに“soar(ソア)”を連発して超高速で切り刻むとかの方がうちのヤツよりもよっぽど特別やと思うんよ?違うかな?」
うぐっ!
い、言われてみれば…確かに超長距離から超高火力で一気に殲滅するという戦法は割りとメジャーな戦法です…。
それに駄乳先輩の言うと通り、青空や忌々しい以下略な生徒会長の戦い方の方が余程珍しいですよね。
あれ…?
「いつの間にか話の論点がずれてませんか?」
超長距離から超高火力で一気に殲滅という戦い方自体は特別珍しいモノではありませんが、それを成す為の装備は特別なのでは無いでしょうか?
「気のせい♪気のせい♪」
気のせい…なのでしょうか?
うーん?
「そんなんよりもどうやった?理不尽に一方的にヤらるって体験は?」
「は?」
理不尽に一方的にヤられる体験はどうだったか?ですって?
そんなモノ…
「最悪だったに決まっています!!!」
「せやろーなぁ♪むっふふ♪せやけどね?さっきの理不尽なんてネタバレしとればど~とでもなるんよ?」
「どーとでも…ですか?」
「そ♪ど~とでも♪園田さんは“μ's”の中でも珍しく戦闘指揮を取れるタイプのファイターさんやろ?さっきナニが起こったのか説明するん、ど~すれば良かったのか考えてみてな?と、言うワケで♪一旦そらっちたちの待っとるテーブルまで撤退しよっか♪そっちの怖い顔しとる1年生トリオちゃんとほげ~っとしとる高坂さんも一緒に♪ね♪」
先程のネタバレをするので対策を考えろ…ですか?
先程ナニが起こったのか知りたいのでネタバレ自体は問題はありませんか、対策を考えろとは一体…?
駄乳先輩の意図は何処にあるのでしょうか?
取りあえず、駄乳先輩の意図がどうであろうと関係ありません。
駄乳先輩自ら先程のネタバレをしてくれると言うのなら、確りと対策を立ててきっちりとリベンジしてさしあげますよ!
と、言う訳で、私達は駄乳先輩に先導される様に青空やにこ先輩、忌々しい以下略な生徒会長の待つレストコーナーのテーブル席へと移動しました。
テーブル席へと戻って来た私達を向かえたのは…
「やっぱ凶悪だろ、アレは。」
「凶悪よね、アレは。」
「凶悪ね、アレは。」
青空達居残り組三人の全く同じコメントでした。
「むぅ?乙女なのぞみんを捕まえといて凶悪やね♪の3連発でお出迎えやなんてめっちゃ失礼とちゃうん?」
そんな三人に対して、凶悪と言われた当の本人である駄乳先輩は納得いきません!と言った感じで憤慨しています。
「凶悪度で言えばうちのサテライトリボルバーを5・6発撃ち込まんと墜ちんえりちとか、気がついたら切り刻まれとってあぽーんになっとるそらっちとかの方がよっぽど凶悪とちゃうん?にこっちもにこっちで大抵の相手にイニシアチブをガッチリ取れるん、それはそれでそ~と~凶悪やと思うんやけど?」
私としては青空もにこ先輩も忌々しい以下略な生徒会長も駄乳先輩もみんな凶悪だと思うですが?
「“Rrapid acceleration(ラピッドアクセラレーション)”程度で凶悪だぁ?無い!無い!ってかあんなモンなんざコツとタイミングさえ覚えちまえば誰にでもできるってんだよ!んなコトなんかよりもサテライトランチャーをノータイムで連発して来やがる方がよっぽど凶悪だっての!」
「はぁ?!ちょっと!そら!アンタもしかして自分が凶悪じゃないとでも思ってんの?アホなコト言ってんじゃないわよ!コツとタイミングを覚えただけでアンタの“Rrapid acceleration”ができたら苦労しないわ!あと希のアレは凶悪認定確定よ!」
「私もにこに賛成だわ。コツとタイミングを覚えただけでアレができちゃえば今頃ガンプラバトルでの移動手段はみんな“soar”になってるわよ?あとやっぱり希のアレは私なんかと比べられないくらいには凶悪よ?」
青空の得意とする超高速移動“soar”を連続発動させて一瞬のうちに相手を切り刻む“Rrapid acceleration”。
生半可な攻撃ではびくともしない忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアの鉄壁の装甲。
攻撃、防御、更には自機・他機を問わずにサポートまで出来てしまうにこ先輩のガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこの非常に高い汎用性。
そして先程、私達を一瞬で殲滅させた駄乳先輩の超高火力。
青空達は誰が一番凶悪かと騒いでいますが…
「ガンプラバトル初心者の私から言わせて貰うと、四人共問答無用で凶悪です。」
四者四様にそれぞれ極めて凶悪だと思います。
「にっひひ♪まぁ初心者さんな園田さんにとってはそ~なんやろね♪」
いやまぁ初心者じゃなくとも凶悪極まりないとは思いますが。
それを言うと何処からともなくグダグダ空間が飛来して来そうなので言いませんが。
「さてさて~♪うちらみんな凶悪ってコトで、とりま園田さんにはさっきのバトルでナニがあったのかを説明するん、この次はうちをど~やって攻略するか考えて教えてな?」
みんな凶悪で一件落着となったのですが、ここでようやく話題が先程のバトルでナニが起こったのかのネタバレになってくれました。
私としては青空もにこ先輩も忌々しい以下略な生徒会長も駄乳先輩もすべからく凶悪なので、ぶっちゃけ誰が一番凶悪か?だなんてどうでもいいのです。
それよりもリベンジの為のネタバレと考察です!
さぁ!いざ考察タイムですよ!
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
初見殺しな希さんの一撃で壊滅な海未さん御一行でございました。
と、言うワケで、海未さんが忘れていたのは希さんの強烈な一撃でございました。
実はまだ海未さんが今回の第8話全編通してずーっと忘れている事がひとつあるのですが…。
次回も海未さんsideのお話となります。
のんたんレッスンと海未さん御一行再びの出撃…。
ですが今度の相手は希さんではなく…。
次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィで執筆中でございます。
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“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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