ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

コンビニの駐車場に駐車中に後ろから追突され、60代位のお相手様の一言に思わず呆然としたQooオレンジでございます。
警察来る前にパン買ってきていい。と言われてしまいました。
面白い冗談ですよね。
まぁ冗談ではなかった様ですが。




今回も絵里さんsideのお話となります。
もう少し戦闘回。









それでは 第8話A「夢の欠片」そのなな⑪ 始まります。





















第8話A「夢の欠片」そのなな⑪

男の意地を賭けた世紀の大告白♪と、思ったら…

 

[[俺だけの力で絵里さんに勝って!そして!絵里さんに“μ's”に入って貰うんだ!!!!!]]

 

えりーちかの予想の斜め上、それも割と遥か彼方の成層圏とかもしかしたら宇宙空間に突入しちゃってるんじゃないかしら?って思っちゃうくらいにブッチギリに上の方をこれでもかってくらいに貫通して行っちゃったわ。

 

もちろんGガンダムやエ○レカセブン(TV版)の最終回や王様ゲイナーのアレみたいな歴史に名を残せるレベルの世紀の大告白をされちゃうモノだとTrust YouでTrust Meな感じで信じて疑わなかったえりーちかは…

 

「思ってたのとちっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」

 

って大♪絶♪叫♪

 

そりゃそうよね。

 

かしこいかわいいえりーちか大勝利の愛の告白大作戦だと思ってこの先50年の人生設計とか考えようとしていたんだもん。

 

それがどう?

 

ばっちこーい♪ってフタを空けてみたら愛の告白なんて素敵なモノなかじゃなくソラが私に勝ったら“μ's”に入れですって。

 

あー、はいはい。

 

入るわよー。

 

入っちゃうわよー。

 

そんなトコにそんなモノ挿れちゃらめぇぇぇな感じでずずずいーーーっと入っちゃうわよー。

 

って言うか、えりーちか別に勝負とかそんなコトしなくてもあっさりと“μ's”には入っちゃうわよー。

 

それなのになんかもう…ね。

 

はぁ…ナニかしら。

 

この果てしない徒労感は…。

 

[[ナニが思ってたのと違うんだよ!こっちはいつもの冗談とは違って本気も本気だ!だから今日だけはアイリのサポート無しで!正真正銘俺だけの力で!ナニが何でも絵里さん!アンタに勝たなきゃいけねぇんだよ!!!]]

 

「あー、はいはい。そうねー、がんばってねー。はぁ…」

 

別にアイリだってソラの力の一部みたいなモノ何だから使ってもえりーちか的にはイイんだけどね。

 

まぁそこら辺は男の子の意地ってヤツなのかしら?

 

えりーちか、女の子だからよくわかんないけど。

 

[[って!オイ!なんか急にテンション低いなぁ!人が珍しく主人公っぼいコト言ってんのによぉ!もっとこう…あるだろ!なんかあるだろ!舐められたモノね!とか、アイリ抜きで私に勝つ?ふざけてるの?とかよぉ!]]

 

うん。

 

そーゆーのもあったわよ。

 

あったけど、ぜーんぶどっか行っちゃったわ。

 

愛の告白♪サヨナラ♪バイバイ♪って。

 

でもまぁ…やっぱり文句の1つも言っておきたいわね。

 

「あのねぇ…こっちは嬉し恥ずかし世界三大恥ずかしい愛の告白に負けないくらいの情熱的であっちっち♪な愛の告白されちゃってさぁ大変♪取りあえずは今夜はお赤飯で決定ね♪とか恋する乙女な女の子っぽく内心でそれなりにってレベルじゃなくはしゃいでいたりしたのよ?それが実際はどーよ?ソラが勝ったら“μ's”に入れ?うん。普通に入るわよ?だってガンプラバトルをもう1回真面目にやろうって昨日色々とあって私のやりたい事ってなんだろ?って考えた時にそう思ってたんだもん。そうなったら取りあえず物語的に手近な高校生大会のガンプライブに出なきゃダメでしょ?そうなると学校の公認チームに入んなきゃダメでしょ?だから今日のバトルで勝っても負けても音ノ木坂の公認チームの“μ's”には入りたいと思ってたし、入るつもりだったのよ。仲間に入れてってお願いするつもりだったのよ。そんな人生の転換期的な時にソラが何だか口説くとか言って来たからえりーちかはてっきり人生の転換期にオマケで愛の告白も来ちゃったわよ!どーしましょ!って感じでそう思っちゃったのよねー。けど思っただけで思ってたコトとはこれっぽっちも違っていたのよねー。ほらね?テンション下がっちゃうでしょ?普通なら確実にテンション下がっちゃうでしょ?そりゃもうただ下がりよね?あ、そうそう♪あと自分で珍しく主人公っぽいコトとか言っちゃうくらいなら普段から下半身主義全開のセクハラとか誰彼構わず噛み付いちゃうチンピラみたいなトコとかそーゆーの止めてちゃんと他所様の主人公さん達みたいにちゃんと真面目にまっとうな主人公とかしたら?ってかしなさい。」

 

[[お、おう…何か色々とゴメンサナイ……あれ?何で俺って謝ってんだ?]]

 

「さぁ?そんなコト私が知るワケないでしょ。」

 

ふぅ♪

 

言いたいコトも割といっぱい言えたから少しはすっきりしたわ♪

 

まぁまだモヤモヤはあるんだけど、これ以上は頑張って男の子の意地を見せようとしただけのソラが可哀想だから許してあげるわ。

 

えりーちかに感謝しなさいよ?

 

[[と、とにかく!今日は俺だけの力で絵里さんに勝つって決めたんだ!わかったらバトルの続きだ!イクぞ!ゴルゥラァァァァ!!!]]

 

悲しいすれ違いで悲しい思い違いをしていた私とソラ…ソラは違うような気もするけどそこは突っ込まないでね♪えりーちかの♪お♪ね♪が♪い♪

 

で、ようやくそんなお互いの誤解(?)が解けたって言うのに、私たちはまだ戦わなきゃダメなのよね。

 

メタいコト言っちゃうとバトル回だし。

 

かしこくてかわいくて、しかもとーーーってもやさし過ぎちゃうえりーちか的には、ここはソラの男の子の意地を貫き通させてあっさりと負けてあげても良いんだけど…

 

「やっぱりただで負けるってのは癪よね。」

 

だから…

 

「貫き通してみせなさい!男の子の意地ってヤツを!!!」

 

引き続き私の持てる全てで。

 

トールギス・ヴァルキュリアの全力の全開で。

 

ソラ…アナタの相手をしてあげるわ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛を求めた1人の女と、意地を見せたかった1人の男。

 

そんな2人の悲しい悲しいすれ違いも無事(?)に解決してのバトル再開。

 

先に仕掛けて来たのは…

 

[[ (気合い入れてイクぞ!とか言ったは良いけどよぉ…絵里さんのトールギス・ヴァルキュリアの装甲を抜く為には、ピアッシングシールドのビームバンカーか右腕の“アレ”を至近距離からぶち当てるしかねぇーんだよなぁ…) ってコトは!]]

 

暗緑色に染め上げられた1つ目の機体…ザク・リヴァイブを駆る元チャンピオンで現チンピラな我らが出番の少なすぎる主人公のソラだったわ。

 

[[あのクソなげぇランスの一撃を掻い潜って懐に入り込まなきゃなんねぇーってコトだ!!!]]

 

ソラは私がトールギス・ヴァルキュリアのスーパーバーニアを展開させて、大型ランスと大型シールドを構えて再びランスチャージの体勢へ入ろうとするよりも早く、残りのピアッシングシールドが取り付けてある左腕を腰だめに構え…

 

[[Accel(アクセル)!!!!!]]

 

辺りに“soar”の発動を告げる例の爆発音を鳴り響かせて、こちらへと超高速で突っ込んで来たわ。

 

アイリが居なくても停止状態からの単発の“soar”なら問題なく使えるのね。って!呑気にそんなコト考えてる場合じゃないわ!

 

「くっ!そう簡単には!!!」

 

私は“soar”の発動を告げる爆発音が辺りに鳴り響くとほぼ同時に、咄嗟に機体前面に構えようとしていた大型シールドを右から左へと思いっきり振り払ったわ。

 

「ヤられないわよ!!!!!」

 

タイミング的にはギリギリ。

 

でも…

 

[[んなっ?!ぐぁ!]]

 

絶対に間に合うわ!ってか間に合ったわ!

 

トールギス・ヴァルキュリアが薙ぎ払うように振り抜いた大型シールドの一撃は、私の目論見通りにこちらへと“soar”の超加速で突撃して来ていたザク・リヴァイブをタイミングばっちりで見事に捉えて、思いっきり吹き飛ばしてあげたわ♪

 

さぁ♪反撃のランスチャージよ!と行こうと思ったんだけど、流石は腐ってもかつて私の先生を…3代目メイジン・カワグチを激戦の末に撃ち破り世界を制した元チャンピオン。

 

[[チッ!クソがぁ!!!]]

 

吹き飛ばされたソラはチンピラ全開の口汚い悪態をつきながらも、全身の姿勢制御スラスターと左肩に残されたアクティブスラスターを巧みに操作して素早くその体勢を立て直し…

 

[[なら次はコイツだ!遠慮しねぇーで全弾残さず貰っとけ!!!]]

 

バックパックの大型ブースターに取り付けられてある3連ミサイルランチャー×4を起動させて、その中に詰まった弾頭をこちらへ向けて発射して来たわ。

 

希やにことソラへの対策を話し合った時にちょっとだけ触れたけど、ザク・リヴァイブの大型ブースターに取り付けられてあるあの3連ミサイルランチャーの中身って、バトル毎に全く違う弾頭が装填されているのよね。

 

高火力のプラズマ反応弾。

 

レーダーを封殺するチャフ弾。

 

視界を遮るスモーク弾。

 

ワイヤーネットが仕込またネット弾なんなんてモノもあったハズよ。

 

たぶん私や希はもちろん、いつも一緒に出撃していたにこだって知らない様な、凶悪で尚且ついやらしい効果を発揮する頭のおかしな弾頭だってあるハズだわ。

 

そんな3連ミサイルランチャー(×4)の今日の中身は…

 

「煙幕?ってコトはスモーク弾!」

 

視界を遮るスモーク弾。

 

スモーク弾の煙幕でこちらの視界を遮って、そのスキに接近してピアッシングシールドの一撃をぶち込むつもりなのね。

 

でもざーんねん♪

 

トールギス・ヴァルキュリアは射撃武装が無いから高性能な広域レーダーは積んでないけど、その代わりに精密な情報までわかっちゃう近接レーダーが積んであるんだから!

 

スモーク弾の煙幕で視界が遮られた程度じゃどうってコトないわ!

 

さぁ~って♪ソラはどこに、い♪る♪の♪か♪な♪

 

と、ソラのザク・リヴァイブの現在位置を確認するためにサブモニターに表示されているレーダーへと目を向けてみると…

 

「げっ?!ジャミングさてるぅぅぅぅぅぅぅ?!」

 

いつもならはっきりくっきりと敵影を表示してくれているトールギス・ヴァルキュリアの近接レーダーにはなーんにも映し出されていなかったの。

 

咄嗟の事でジャミングとか言ったけど、これってジャミングじゃないわね。

 

そもそもソラのザク・リヴァイブにはジャミング装置なんて積まれてはいないハズだもん。

 

なら…

 

「さっきのスモーク弾にチャフ弾もこっそり混じってたったワケね!」

 

俺だけの力で!とか珍しく主人公っぽいコトを行ってた割には相変わらず平気で小細工を弄して来るわね。

 

まぁソラっぽいって言ったらソラっぽいんだけど。

 

それはそれで置いといて…これで視界もレーダーも潰されちゃったわね。

 

この状況でソラならどこから来るかしら?

 

真っ正面から…ってのはまずはないわね。

 

だってほら、珍しく主人公っぽいコト言ったと思った直後に煙幕とチャフを使った小細工をして来ちゃうソラだし。

 

真っ正面からなんてコトはあり得ないわ。

 

本命は後ろからかしら?

 

真後ろと見せかけて右側や左側からって線も捨てきれないわ。

 

でもでも真後ろや両サイドから攻めるコトは私が予測済みとか思って、裏の裏の裏を突いて真っ正面から…なんてコトも…。

 

うーん…どうしようかしら…。

 

こうして迷っている間にもソラがどこからか攻めて来ちゃうかもしれないし…。

 

うん。

 

決めた。

 

「どんな時でも真っ向勝負!それが私よ!!!」

 

私は私らしく!

 

前だ後ろだ左だ右だって迷ったって、ソラみたいな小細工が出来ない私は結局はひたすらに前へ前へと進むだけなんだもん!

 

なら!

 

「正面突破あるのみ!!!行くわよ!ヴァルキュリア!!!」

 

真っ正面から煙幕を突破するコトを決めた私は、大型ランスと大型シールドを機体前面に構え、今まで何千何万回と繰り返して来たランスチャージの体勢を取ると…

 

「シュトゥールム!!!!!」

 

両肩のスーパーバーニアを点火させて一気に加速を開始したわ。

 

加速に伴う“ぐん!”といういつものGを全身で受け止めながら、私は煙幕を抜けるために真っ直ぐに突き進んだの。

 

せっかく煙幕とチャフの併用でこちらの視界とレーダーを封じ込めて来たって言うのに、ソラが未だに仕掛けて来ないのが少しだけ気になるけど…取りあえずはグチグチと考えるよりもまずはこの空域をさっさと突破しちゃいましょ!

 

ソラが未だに仕掛けて来ない。

 

その事に一抹の不安を覚えながらも、私は煙幕で覆われた空域を脱出する為にぐんぐんとスピードを上げて前へと突き進んだわ。

 

やがて煙幕で覆われた空域を脱したトールギス・ヴァルキュリアのメインモニターには、どこまでも続く青と青の世界が再び映し出されたの。

 

そんな青の光景を見て“抜けた!”と、思ったその時…

 

「っ!」

 

目の前に“ナニか”が降ってきたわ。

 

私はその“ナニかが視界に入った瞬間、反射的に機体前面に構えていた大型シールドを振り抜いて“ナニか”を咄嗟に弾き飛ばしたの。

 

私が反射的にトールギス・ヴァルキュリアの大型シールドを振るって弾き飛ばした“ナニか”。

 

それは…

 

「リヴァイブのビームマシンガン?!」

 

ソラのザク・リヴァイブのメイン射撃武装の大型ビームマシンガンだったわ。

 

そして弾き飛ばしたザク・リヴァイブの大型ビームマシンガンを見下ろしていると、眼下に広がる海面に見えるトールギス・ヴァルキュリアの影に重なるもう1つの影があるコトに気付いたの。

 

ソラと私の2人だけの戦場。

 

その2人だけの戦場にある私以外の影。

 

それはつまり…

 

「上っ?!」

 

ソラのザク・リヴァイブの影。

 

「視界とレーダーを封じちまえば!絵里さんなら絶対に正面突破して来ると思った!!!!!」

 

真っ正面でも真後ろでも左でも右でもなく、ソラが選んだのは真上。

 

その真上を見上げると、そこには左腕のピアッシングシールドを腰だめに構えて、今にもこちらへと襲い掛かろうとしているソラのザク・リヴァイブの姿が見えたわ。

 

今の私は目の前に降ってきた“ナニか”…ザク・リヴァイブの大型ビームマシンガンを咄嗟にシールドを振るって弾き飛ばした直後のスキだらけの体勢。

 

あ。

 

これは………ヤバいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

次回、今度こそは決着……するかなぁ…。



次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。



皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
“μ's”全員集結までもう少し…皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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