ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

再びボーダー爆上げが予想される二月風有利古戦場から逃げ出したいQooオレンジでございます。
古戦場2ヶ月連続はつらたんでございます…。




今回も海未さんsideのお話となります。
少しだけ逆襲のえりーちか。









それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのろく⑧ 始まります。

























第8話B「過去と今と、そして未来と」そのろく⑧

「一射一倒!!!自称かしこいかわいいとかアホな事を垂れ流しにしているその末期症状のぽんこつ脳髄をこれでもかっくらい派手にぶちまけて…………死にくたばりやがれですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

肉壁となって散って逝った穂乃果のぎゃーーーす!と言う何時ものお間抜けな断末魔の声と共に放たれた一発の紫電を纏った弾丸。

 

そのレールカノンの銃口から解き放たれた弾丸は真っ直ぐに、真っ直ぐに、己が貫くべき獲物を求めて飛んで行き…

 

[[やった!当たった!!!]]

[[うほ♪流石は海未先輩♪幼馴染みで親友とか公式さんでも言ってる穂乃果先輩のご遺体ごともんどーむよーよーしゃなくぶち抜くとか花陽的にはソコに痺れて憧れちゃいますね!!!]]

 

穂乃果のエールストライクガンダムの亡骸を貫いて、その奥に居やがるあの忌々しい自称賢い可愛いエリーチカ(笑)な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアに見事命中しました。

 

命中はしたのですが…どうにも様子が可笑しいのは私の気のせいでしょうか?

 

ぶち抜いたのに爆発しないのですよ。

 

まぁ穂乃果のエールストライクガンダムもぶち抜かれても爆発はしてはいないのですが…うーん…ですがこのパターンは何と言いますか…何時も何時も倒したと思っていたら倒せてなかった的な展開に似ている様ないない様な……アレ?そう言えば先程、花陽と雪穂がナニかフラグ的なセリフをしていましたよね?もしかして…もしかしたら…もしかしなくても…イヤイヤイヤまさかまさかまさかまさか。

 

だってほら、ちゃんと私はあの忌々しい以下略な生徒会長を多分ちゃーんとぶち抜きましたよ?

 

そりゃまぁ穂乃果のエールストライクガンダムの御遺体が邪魔でぶち抜かれた(多分)のトールギス・ヴァルキュリアのコックピット部分は見えませんが、それでもアレだけの威力のある弾丸何ですから当たりさえすればガチムチ防御特化槍オバケの呆れる程に硬い装甲と言えどもひとたまりもない筈です。

 

だって花陽のレールカノンの一撃はトールギス・ヴァルキュリアと同じく防御特化型な凛のベニャッガイの装甲すらも撃ち抜けるんですよ?

 

だからきっと大丈夫……だと思いたいのに、段々とちゃんと撃墜出来ているのか不安になって来てしまいました。

 

機体をぶち抜いたにも関わらず、一向に爆発しないトールギス・ヴァルキュリアをモニター越しに見ながらそんな事を考えていると…

 

[[今のはちょっと危なかったわね…。高坂さんの死体…じゃなくて残骸が無かったら、シールドでの防御が間に合わなかったかもしれないわ。]]

 

脳天(正しくはコックピット)をぶち抜いてヤったと思ったあの忌々しい以下略な生徒会長の忌々しい声が忌々しい事に私のジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)のコックピットに響いて来やがりました…。

 

[[うげぇ?!]]

[[ウッソ・エヴィン!じゃなくてウソ!アレが直撃して生きてた?!]]

 

あぁ…やっぱり…。

 

どんなからくりかはわかりませんが、私の嫌な予感はズバリ的中してしまった様です。

 

あの忌々しい以下略な生徒会長は…

 

[[うふふ♪必殺の一撃ってところだったみたいだけど残念だったわね♪]]

 

全くもって忌々しい事に生きていやがりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一射一倒。

 

真姫、亜里沙、悠莉、そして穂乃果の尊い犠牲の果てに必殺を期して放った紫電の弾丸。

 

しかしその弾丸はあの忌々しい以下略な生徒会長には届きませんでした。

 

どうやら肉壁となるべく真っ正面から突っ込んで生きやがりました穂乃果のエールストライクガンダムの御遺体がほんの一瞬だけですがあの忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアの壁となり、大型シールドを構える時間を作らせてしまった様です。

 

そして構えられた大型シールドは本体よりも更に頑強で、花陽のレールカノンの一撃をもってしても貫く事は叶わなかったのです。

 

と、言う事で諸々のフラグを無事に回収してしまい結局はあの忌々しい以下略な生徒会長の脳天をぶち抜くに至りませんでした。

 

めでたし♪めでたし♪って!これっぽっちもめでたくありません!!!!!

 

そんな内心での現実逃避的なセルフ突っ込みをしていると…

 

[[さぁ♪次はこっちの番よ♪みーんな仲良く串刺しにしてあ♪げ♪る♪]]

 

忌々しい以下略な生徒会長が“あ♪げ♪る♪”とかふざけた事を言いながら、手にした大型ランスを振るって穂乃果のエールストライクガンダムの御遺体を放り捨てて、再びこちらへ向けてランスチャージの構えを取り出しやがっていました。

 

未だに現実逃避的な思考が頭の中をぐるぐると渦巻いていた私は、ジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)のメインモニターに映し出されたこの光景を見て…

 

「各機!散開!!!!!」

 

スロットルを全開にし機体を一気に加速さて離脱をはかりながら、花陽と雪穂に対して咄嗟にそう叫んでいました。

 

遠ざかりながら発した私の声に対しての反応は花陽と雪穂とではまるで違っていました。

 

[[っ!]]

 

雪穂は私の発した声に対して素早く反応を示すと、私達後衛メインアタッカーチームの機体をそれぞれ繋いでいたケーブルがスパークを起こしながら引き抜かれて行く事も厭わずに、自機であるガンダムホワイトラビットのスラスターを全開に噴射させて一気にこの場から離脱して行きました。

 

もう一方の花陽はと言うと…

 

[[はひ?]]

 

なにがなんだかわかりません。といった感じで、離れて行く私と雪穂を見送りながらポカーンとしていました。

 

その様子を見て私は花陽に状況の説明を…あの忌々しい以下略な生徒会長が突撃して来るから早く逃げてと言う事を伝えようとしたのですが…

 

[[反応が遅い!!!]]

 

時、既に遅し。

 

[[シュトゥールム!!!!!]]

 

忌々しい以下略な生徒会長が操るトールギス・ヴァルキュリアは今回のバトルで幾度となく見せて来たあの爆発的な加速力でボケッとしている花陽のジム・カーバンクルへと肉薄し…

 

[[って!はやっ?!んぎゃ!ひでぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!]]

 

手にした大型ランスの一突きで容赦無く貫いてしまいました。

 

大型ランスの一突きで呆気なく貫かれてしまった花陽は穂乃果に負けず劣らずの意味不明な情けない断末魔の叫びと共に撃墜。

 

憐れ宇宙の藻屑…とはなっていませんが、ゲームオーバーとなってしまったのでした。

 

合掌…とかしてる場合ではありませんね。

 

「“武装領域(ウェポン・ストレージ)”!展開!」

 

私は散り逝く花陽に心の中で成仏を祈りながら念仏を唱え、手早くサブコンソールを操作して“武装領域(ウェポン・ストレージ)”を開き、内部から今回のバトルでは本来ならば出番の無い筈だった大型スナイパーライフルを取り出します。

 

機動力の高いトールギス・ヴァルキュリアの様な相手には小型で小回りの効くブルパップマシンガンの方が好ましいのですが、アレではどう足掻いても火力が圧倒的に足りずあの忌々しい以下略な生徒会長のガチムチな装甲を貫く事は到底叶いません。

 

なので私は大人しく手持ちの武装で最も火力の高い大型スナイパーライフルを選択しました。

 

これでも恐らくはあの装甲を貫く事は無理なのでしょうが、ブルパップマシンガンよりは幾分かはマシだと思いますので。

 

その様な理由を加味しながら私が“武装領域(ウェポン・ストレージ)”から大型スナイパーライフルを取り出している一方…

 

[[圧縮エネルギーカートリッジ!ロード!!!]]

 

私の警告にいち早く反応して離脱していた雪穂が反撃に転じていました。

 

雪穂は離脱してすぐに“ウサギの一本角(ラビットホーン)”と名付けたプラズマ粒子砲を構え、圧縮エネルギーカートリッジを装填すると…

 

[[効くかどーかわかんないけど!亜里沙と悠莉と真姫さんと花陽さんとオマケにうちの愚姉の仇ぃ!派手に…ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!]]

 

花陽のジム・カーバンクルをその手の大型ランスで貫いたまま離脱して行く忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアに向けて盛大にぶっ放しました。

 

“ウサギの一本(ラビットホーン)”から放たれた真っ赤な光は遠ざかって行くトールギス・ヴァルキュリアの右手側から襲い掛かって行きました。

 

[[ (圧縮エネルギーカートリッジを使ってるだけあって確かに凄まじいエネルギー反応だけど、まぁこれくらいなら直撃しても問題ないわね。問題はないけど…) 黙ってただ直撃されるってのもあんまり芸がないわよね!!!]]

 

見るからに凶悪そうな真っ赤な光に対して、忌々しい以下略な生徒会長は右手を奮って大型ランスに未だに貫かれたままになっていた花陽のジム・カーバンクルをその射線上に放り投げたのでした。

 

“ウサギの一本(ラビットホーン)”の一撃は放り投げられたジム・カーバンクルに直撃して…

 

[[うっふふ♪花火の時に日本ではたーまーやー♪って言うんだったかしら?]]

 

大爆発。

 

忌々しい以下略な生徒会長は花陽のジム・カーバンクルが巻き起こした大爆発を尻目に、両肩のスーパーバーニアを噴射させて一気に機体を加速させてこちらの射程外へと離脱して行ってしまいました。

 

私は鮮やかな手並みで花陽の御遺体を利用して攻撃を防ぎ尚且つ離脱して行くトールギス・ヴァルキュリアの背中を見ながら、ひっじょょょょょょょょに!認めたくはありませんが、流石は元ジュニアチャンピオンだなぁ…等と妙な所で感心してしまいました。

 

それにしても…

 

「人の仲間の御遺体を利用して攻撃を防いでおきながらなぁぁぁぁぁぁなぃぃぃぃぃぃぃぃがぁぁぁぁぁぁぁぁ!たーまーやー♪だったかしら?ですか!!!あーーー!!!もう!!!ほんとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉにぃ忌々しい!!!!!」

 

中身はポンコツの癖に相変わらずヒトの神経を逆撫でして来やがりますね!

 

にこ先輩もこちらを随分と煽って来やがりましたが、あの忌々しい以下略な生徒会長の煽りはアレ以上にイラッ♪っと来ます!

 

ガンプラバトルでは無双を誇っても身体的には一般人なにこ先輩とは違い、リアルファイトで脳天ぶち抜くとしてもあの忌々しい以下略な生徒会長は怪しい縄術を無駄に巧みに操ってこちらに対抗して来やがりますからソレも難しいですし…。

 

亜里沙辺りを買収して人質になって貰って…って!だーかーらー!今はそれどころではないんです!

 

今は兎に角あの忌々しい以下略な生徒会長を残された手札だけでどうにかしなければ!

 

切り札は残念ながら不発に終わってしまいました。

 

だからと言って簡単に諦める事なんて絶対に出来ません!

 

例え勝てないとしても、あの忌々しい以下略な生徒会長相手に降参だけはしたくはありません!

 

ならば…

 

「残された手札で!今の私に出来る全てで!あの忌々しい以下略な生徒会長に精一杯抗ってみせましょう!!!行きますよ!雪穂!私達の戦いはまだまだこれからです!」

 

[[ねぇ海未さん…それってなんかジャ○プとかの週刊誌で人気の無いマンガが打ち切りなる時のヤツみたいですよ…。]]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉壁となって散った穂乃果に続き、花陽を失いながらも気合いを入れ直して再びあの忌々しい以下略な生徒会長と向き合う私と雪穂でしたが…

 

「問題はどうやってあの忌々しい以下略な生徒会長のガチムチ装甲を攻略するか、ですね。」

 

切り札である花陽のジム・カーバンクルのレールカノンを失った事でトールギス・ヴァルキュリアの装甲を抜く手段が無くなってしまったのですよね。

 

撃墜されても武装だけは残っている事も多々あるのですが、残念ながらジム・カーバンクルのレールカノンは先程のたーまーやー♪での大爆発に巻き込まれてロストしてしまいました。

 

さて、抗うと決めたのは良いのですが、一体全体どうしたモノでしょうか…。

 

私が切り札を失いこれからどうやってあの忌々しい以下略な生徒会長を攻略するか途方に暮れていると…

 

[[あのー。出撃前にも言ったような気もするんですけど、海未さんなら例の怪しい剣術とか使って絵里さんのトールギス・ヴァルキュリアの装甲とかでも普通に切れるんじゃないですか?]]

 

と、言ってきました。

 

私ならあの忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアのガチムチ装甲でも普通に斬れる…ですか?

 

うーん………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………言われてみれば……………………………

 

「多分斬れると思います。」

 

うちの護国園田流の業ならば、例え相手が鋼鉄の機神であろうと実体の無いお化けであろうとそれこそ神であろうと問答無用でぶった斬れますね。

 

と、言いますか、神殺しに比べたらあの忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアのガチムチ装甲程度ならお豆腐を斬るくらい簡単に断ち斬る事が出来ちゃうと思います。

 

そう。

 

今思えばとてもとても簡単な事なんですよ…。

 

それなのに何で私はわざわざ花陽のレールカノンに頼った作戦を立てたりあれやこれやと苦労したりしてたんでしょうか?

 

「私は…いえ、私達は…何で今までその事に誰も気付かなかったんでしょうか…。」

 

何でしょうか…この徒労感は…。

 

取り敢えずは…

 

「まずは“アレ”をぶった斬っちゃいましょうか。」

 

さて。

 

ここしばらくこれっぽっちも出番の無いこの世界線の主人公である青空的に言えば今回のバトルもいよいよ“おーらす”と言うヤツです。

 

忌々しい以下略な生徒会長…いえ、怨敵“絢瀬 絵里”、その首…サクッ♪っと頂戴しちゃいますね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

作戦は失敗しましたが大抵のモノなら斬ってしまう某大泥棒一味のサムライの様なリアルブシドーの海未さんがチーム内にいることを今更ながら思い出した雪穂ちゃん。
始めから撃墜覚悟で全員で絵里さんを押さえ込んで海未さんに斬らせれば良かったのですよね…。


次回こそは対絵里さん戦は終わりとなります。
絵里さんに海未さんの凶刃が襲い掛かり…。


引き続きものすごーく虚無っておりますので、途中で挫けてお休みをいただくかもしれません。
しばらくはご容赦くださいませ…。






それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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