ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
無料200連は一番ハズレと言っても過言ではないブロッサムアックス祭りとなってしまった今年最初の投稿のQooオレンジでございます。
神石水杖パ編成が完成した今、ぶっちゃけヴェイン(解放武器含む)なんて来ても確実に出番はありません…。
今回も海未さんsideのお話となります。
海未さん達に勝機はあるのでしょうか?
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのろく④ 始まります。
さて、あの忌々しい自称賢い可愛いエリーチカ(笑)がいくらアホみたいなスピードでこちらへと向かって来ていると言っても、射程内に捉えるまではまだ幾分かの時間を有します。
多少は迎撃に向けての作業もありはしますが、まぁそこまで面倒な作業ではありませんので、ここで少しばかり今回の作戦の内容をご説明しておきましょう。
今回の作戦で主軸となるのは前回のお話で皆さんすっかりおわかりとは思いますが、貫通特化型弾頭を装填した花陽のジム・カーバンクルのレールカノンになります。
ただ、見た目は真っ直ぐに飛んでいる癖に微妙な軌道変更を繰り返して意外にも直撃コースの攻撃は確りと避けやがる自称賢い可愛いエリーチカ(笑)な生徒会長の操るトールギス・ヴァルキュリアにレールカノンの一撃を当てるには、花陽の現在の射撃技能では不安が残ります。
別に花陽の射撃技能が極端に低いと言う訳ではありませんよ?
どちらかと言えば花陽の射撃技能は平均よりも上らしいですから。
と、プッツン弾幕娘の悠莉が言っていました。
兎も角、今の花陽ではあの忌々しい自称以下略な生徒会長に一撃を当てるのは難しいのです。
ならばどうするか?
花陽ではあの忌々しい自称以下略な生徒会長に一撃を当てるのが難しいならば、花陽以上に射撃が得意なメンバーに照準を任せれば良い。と、言う結論になりました。
今回の自称以下略な生徒会長討伐戦に出撃しているメンバーで、花陽以上の射撃技能を持っているのは、雪穂・悠莉・真姫…そして私になります。
完全に近接型の亜里沙と、何故か回避技能だけは凄まじい事になっていますが他の技能が平均かそれよりも下位らしい穂乃果は照準担当からは除外となりました。
雪穂、悠莉、真姫、私の四人の中で、誰が照準を担当するか…ですが、ここは満場一致でこの私、園田 海未が照準担当と相成りました。
どうにも私の射撃技能は下手なプロファイターよりも相当上らしいです。
そんな訳で今回の作戦では花陽のジム・カーバンクルと私のジム・スナイパーⅡをケーブルで接続して、私が花陽の代わりに照準を担当する事になりました。
なので出撃前に急遽私のジム・スナイパーⅡを改造する事になったのです。
まぁ改造と言いましても腰の部分にピンバイスで穴を空けて、そこに市販のガンプラバトル用汎用ケーブル接続端子を埋め込むだけなのですが。
そんな感じに私と花陽がコンビでメインアタッカーとなりました。
他の出撃メンバーの担当ですが、まずは前衛に穂乃果と真姫の素組コンビと近接型の亜里沙。
その前衛組三人のサポートとして悠莉。
雪穂は使用しているガンダムホワイトラビットが搭載しているウサミミ型高感度センサーを使用して、私と花陽のアタッカーコンビのサポートに回ってくれる事になりました。
要約すると、穂乃果・真姫・亜里沙の前衛組を悠莉が援護してあの忌々しい自称以下略な生徒会長の進軍を少しでも押さえ、雪穂のウサミミ型高感度センサーを利用して私が照準を担当し、花陽が引き金を引く。と、言った感じです。
一度でも花陽のレールカノンの威力を見せてしまえば、あの忌々しい自称以下略な生徒会長はその威力を警戒して迂闊な行動を控える様になってしまう筈です。
なので恐らくチャンスは一度きり。
正直、かなり行き当たりばったりな作戦なのは承知しています。
連携の面でも私達“μ's”とプッツン三人娘はきっと微妙な事になってしまうと思います。
ですが…
「良いですか!皆さん!あの忌々しい自称以下略な生徒会長に目にもの見せてあげますよ!!!」
女は度胸です!
たった一発の弾丸に全てを賭けて、あの忌々しい自称以下略な生徒会長をぎゃふんと言わせて青空にごめんなさいを言わせてやりますよ!!!
打倒!あの忌々しい自称以下略な生徒会長!の為に作戦行動に入った私達“μ's”+プッツン三人娘の急増チーム。
そんな中で私が一番始めに行った作業は、腰の後ろに取り付けた汎用ケーブル接続端子にケーブルを接続させる事でした。
カチリ♪と取り付けて終わり♪の筈だったのですが…
「ケーブルを接続…せ、接続……って!腰の後ろの接続端子に手が微妙に所ではなくこれっぽっちも届かないんですが?!」
ここで重大な事態が発生しました。
な、なんと!先程出撃前にピンバイスで穴を空けて取り付けた腰の後ろのケーブル接続端子にジム・スナイパーⅡの手が届かなかったのです!
と、言いますか!これってそもそも背中の高機動バックパックを外さないと構造上絶対にどうやってもケーブルが取り付けられませんよ?!
事前に気付いていても良さそうなこの構造上の問題によるいきなりの非常事態に私が慌てていると…
[[あー、はいはい。ちょっと待っててじゃなくて、チョットマッテテェェェェェェェェ!くださいね。まずはバックパックの可動式スラスターをよいっしょっと♪持ち上げて、あー、これは汎用ケーブルだとムリっぽいんで、こっちの花陽印の極細ケーブルをカチリ♪っと、はい♪これで接続は完了したと思いすけど、どーですか?海未先輩?]]
私のジム・スナイパーⅡの後ろに回った花陽のジム・カーバンクルが、よいっしょ♪の掛け声?と共に高機動バックパックの可動式スラスターを持ち上げて、先端に接続端子凸が取り付けられているまるで糸の様なとても細いケーブルを、腰の後ろの接続端子凹へとカチリとはめ込んでくれました。
あれだけ糸の様に細いケーブルならば、バックパックの可動式スラスターに干渉する事なく腰の後ろの接続端子にケーブルを取り付けられますね。
まぁ一度でも可動式スラスターを噴射させたらケーブルは焼け落ちてしまうのは確定でしょうが。
「えーっと…」
私はそんな事を考えながら、花陽の声に促される様にサブコンソールを操作してケーブルが正しく接続されているかを確認します。
サブコンソールを操作し終えてチラリとサブモニターを見てみると、そこには接続完了の文字が表示されていました。
「ちゃんと接続されている様ですね。」
私が問題なくケーブルが接続されている事を花陽に伝えると…
[[りょーかいですっ♪それじゃこっちの接続端子をジム・カーバンクルにカチリ♪と取り付けて…っと。うーちゃん、データリンクをお願いね♪]]
今度は花陽が二股に別れているケーブルの一方を自機に手早く接続させて、契約精霊のうちの一体にデータリンクの開始をお願いしたのでした。
<<はーい。>>
花陽にデータリンクをお願いされた電子精霊のうーちゃん(本名(?)ウンディーネ)がデータリンクを始めると…
[[それじゃこっちのケーブルは私の方に繋ぎますね。んっしょ…っと。接続完了です。こっちもデータリンク始めますね。]]
雪穂がもう一方のケーブルを花陽同様に自機に接続し、データリンクを開始しました。
そうこうしていると、私のジム・スナイパーⅡのサブモニターには、花陽のジム・カーバンクルと雪穂のガンダムホワイトラビットとの有線接続が完了したとの文字が表示されていました。
と、同時に、データリンクも完了した様で、花陽のジム・カーバンクルと雪穂のガンダムホワイトラビットのセンサーを通して得られた細かい周辺状況が私のジム・スナイパーⅡのコックピットへと提供され始めたのです。
これで私達メインアタッカーチームの下準備は完了ですね。
後は雪穂のガンダムホワイトラビットの高感度センサーのレンジ内にあの忌々しい自称以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアが侵入して来てからです。
さて…少し余裕が出来ましたので、ここで皆さんと一緒にちょっと前衛組の様子を見てみるとしましょう。
私達メインアタッカーチームがそれぞれの機体を花陽印の魔改造極細ケーブルで接続し合っている丁度その頃、前衛組は時間稼ぎの為にあの忌々しい自称以下略な生徒会長と交戦を開始していました。
大型ランスと大型シールドを構えて猛スピードで駆け抜けるあの忌々しい自称以下略な生徒会長操るトールギス・ヴァルキュリアに対するのは…
[[わかってはいたけど!!!]]
“μ's”が誇る二大ツッコミの一角。
本人は絶対に認めはしませんが何処からどう見ても世界的セレブなお嬢様の真姫が操る金色のモビルスーツ“百式”と…
[[絵里先輩!速いし硬い!!!]]
こちらも“μ's”が誇る(あまり誇りたくは無いのが本音ですが)三大アホの一角。
老舗和菓子屋“穂むら”のアホじゃない方の看板娘としてすっかりお馴染みになってしまった穂乃果が操るエールストライクガンダム。
この二機に加え…
[[もう!またカタナ折れた!おねーちゃん硬すぎ!!!]]
あの忌々しい自称以下略な生徒会長の実の妹にして見た目だけはロシアンクォーターのロシアン部分が良い具合に仕事をした結果見事なまでに可憐な雪の妖精の様な愛らしい美少女なのに、その中身は産まれて来る時代を間違えたとしか思えない程にナチュラルボーン人斬りな亜里沙が操るガンダムAGEに登場した量産型モビルスーツ“アデル”を改造して作られたアデル改・キリヒメと…
[[穂乃果お義姉様!真姫お義姉様!亜里沙!弾幕を張りますので一度でお下がりくださいませ!!!]]
見た目だけは前髪ぱっつんの姫カットな和風系美少女なのにナチュラルボーン人斬りの亜里沙同様に中身がガトリングガンをぶっぱなして恍惚とした表情を浮かべてしまう程度には残念な悠莉が操るザク・インパチェンス。
この世界的セレブのお嬢様とアホと人斬り娘と弾幕娘と言う何ともまぁ接点が何一つ何処を探してもこれっぽっちも見当たらないちぐはぐとした四人で、あの忌々しい自称以下略な生徒会長の相手をしていました。
恐らくは普通に生活(これだけ濃い面子で普通に生活とか色々と無理でしょうが…)していればこの四人は絶対に出会わなかったと思いますね。
ですがこの四人、これだけちぐはぐな面子なのに思っていた以上にちゃんと連携を取って戦っていたりします。
このちぐはぐな前衛組四人の舵取りをするのは…
[[亜里沙!悠莉の弾幕が途切れたら援護するから仕掛けなさい!]]
将来的にお医者様になろうと日々努力しているだけに何処かのアホと違って成績優秀な真姫です。
ちなみ真姫がまるでヤクザの親分みたいに妙に鉄火場での指示を出し慣れているのは余り気にしない方がいい気がするので気にしない方向で行こうかと思っています。
そして…
[[りょーかい!真姫さん!]]
これはとても意外な事なのですが、頭の中がハッキリと言って現代社会の世間一般では確実に異常者のソレな亜里沙が、真姫の指示をちゃんと聞いて行動している事だったりします。
現に今も大人しく真姫の百式の後ろに従い、突撃するタイミングを図っています。
そう、あの亜里沙なのに、ですよ。
ぶっちゃけますと、私はこの場面で亜里沙なら後ろから真姫の百式に斬り掛かって行く位はするモノだと思っていました。
どうにも気になったので後で亜里沙本人にどうして大人しく真姫の指示に従っていたのか?と聞いてみた所、“え?だって真姫さん亜里沙のこと斬り殺したからだよ?”と聞きようによっては非常に物騒な答えが返って来ました。
このどう解釈していいか判断に困る返答を雪穂が翻訳(?)してくれたのですが、どうにもガンプラバトルで確実に自分よりも格下だと思っていた真姫に、自分の得意とする近接戦闘…もっと詳しく言えば斬り合いで負けたから、だそうです。
はい…もうね…意味がわかりません。
私も一応は亜里沙に勝ちましたが、少しでも隙を見せると平気で斬り掛かって来ますよ?
それなのにどうして真姫には……まぁ頭の中身がアレな亜里沙にナニを言っても今更仕方ありませんね。
そんな即席ながら割りと良い感じのコンビネーションでトールギス・ヴァルキュリアに対して近接攻撃を仕掛ける真姫と亜里沙の2人。
その一方で…
[[皆様!そろそろインパチェンスの砲身の加熱が限界に達してしまいそうですわ!]]
中学生が浮かべてイケナイ類いの恍惚とした表情を浮かべながら素体となっているザクⅡ (正確にはザクⅡ F2型らしいです。ぶっちゃけ私にはそのF2型と普通のザクⅡとの見分けが付きませんけど) の全長と同じ位の大きさを持つ合計四門の大型ガトリングガンを景気良くばら蒔いている悠莉をサポートしているのは…
[[おっけー!悠莉ちゃんの攻撃が終わったら穂乃果がけんせーするね!その間に悠莉ちゃんは一回うしろにさがって!]]
信じられない事にアホの権化で普段のガンプラバトルでは突撃とか突撃とか突撃とか突撃とかしかしないあの穂乃果でした。
穂乃果は悠莉のザク・インパチェンスが大型ガトリングガンを撃ち終えたタイミングですかさず彼女の前にエールストライクガンダムを割り込ませながら、あの忌々しい自称以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアに対して牽制射撃を繰り出して、悠莉の後退を援護していたのです。
そう!
あの穂乃果が!
援護を!
していたのです!!!
援護ですよ!援護!
穂乃果なのに!
援護をしているんですよ!
もう何と言いますか信じられない光景です…。
と、まぁ信じられない光景はさておき。
この様に割りと真面目に四人それぞれ連携を取り合いながら、あの忌々しい自称以下略な生徒会長を相手にしていました。
最も…
[[ほらほらほらほら!!!どうしたの!その程度の攻撃じゃ私のトールギス・ヴァルキュリアにはキズ1つ付けられないわよ!!!!!]]
端から見てどんなに上手に連携を取り合って攻撃を仕掛けても、クソ忌々しい事にあの忌々しい自称以下略な生徒会長の操るトールギス・ヴァルキュリアにはダメージを与えられてはいなかったりしています。
非常に厳しい状況ではありますが、穂乃果達にはあと少しだけあの忌々しい自称以下略な生徒会長の相手をして貰いましょう。
そう。
あと少しだけ…。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
皆様、本年もガンプライブ!を何卒よろしくお願いいたします。
今年こそは“μ's”がちゃんと全員揃う予定でございます。
次回も海未さん率いるもうみまきぱな+穂乃果ちゃんwith妹トリオと絵里さんとの激しいかもしれないバトルとなります。
海未さん達の為に隙を作るべく奮闘する即席前衛組四人。
果たして絵里さんを相手に上手く隙を作らせる事が出来るのでしょうか?
引き続きものすごーく虚無っておりますので、途中で挫けてお休みをいただくかもしれません。
しばらくはご容赦くださいませ…。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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