ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

夏場はキンキンに冷えたラーメン屋さんでラメを食べたいQooオレンジでございます。

今回はにこちゃんsideの12回目となります。
今回は荒ぶるにこちゃんがグダグダに突っ込みまくります。

それでは 第7話A「無冠の女王」そのじゅうに 始まります。



第7話A「無冠の女王」そのじゅうに

バトルロイヤルを終えて、ガンプラバトルシミュレーターの筐体から出た私は、アミューズメントセンターのレストコーナーを見回して音ノ木坂学院の制服を着た6人組…チーム“μ's”の6人を探したわ。

 

幸い、チーム“μ's”の6人はすぐに見つかったわ。

 

見つけたチーム“μ's”の6人は、レストコーナーのテーブルのひとつを占拠して、それぞれ思い思いの飲み物をちびちび飲みながらお菓子を食べていの。

 

私はそんなチーム“μ's”の6人が占拠しているテーブル席にそっと近づいて、さりげなーくイスに座ったんだけど、誰も私のことに気づかなかったわ。

 

この時になんか処女の生き血がどうとか怖いこと言ったけどなんだったのかしら?

 

そうこうしている内に生き血の話題が終わって、チーム“μ's”の6人は今日のバトルロイヤルについて話し始めたわ。

 

まぁここら辺はバッサリ割愛しちゃうから、気になるなら前回の“第7話B「トベナイコトリ」そのじゅういち”を見てね♪

 

にこにーからのぉ♪お♪ね♪が♪い♪

 

うふ♪♪♪

 

それでね?

 

相変わらずグダグダとしたあとで、ようやくコイツらは私の存在に気づいたのよ。

 

もう遅すぎでしょ。

 

しかもこのにこにー様が誰なのかわかってないし。

 

仕方ないから私は特別にもう1回自己紹介してあげることにしたわ♪

 

うふ♪にこにーったらとーっても優しいんだからぁ♪

 

「にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪笑顔届ける矢澤 にこにこー♪にこにー♪って覚えてね♪ラブにこ♪」

 

パパが私に教えてくれたとっておきの笑顔の魔法♪

 

“にっこにっこにー♪”

 

みんな笑顔になれるこの魔法の言葉とともに、私はチーム“μ's”の6人に改めて自己紹介してあげたわ。

 

ほんとは“音ノ木坂学院ガンプラバトル部部長!矢澤 にこ!”って言った方が早いんでしょうけど、それじゃインパクトが足りないから却下よ。

 

インパクト重視の私の自己紹介を聞いたチーム“μ's”の6人の反応は…うん。

 

「は?」

 

「ひ?」

 

「ふ?」

 

「へ?」

 

「ほ?だにゃ。」

 

まぁ予想してたけどぽかーんとしていたわ。

 

1人を覗いて。

 

「あっ…!」

 

ぽかーんとしていない1人…南 ことりは私の自己紹介で気づいたみたい。

 

私がさっきまで戦っていた相手…“無冠の女王(ノー・クラウン)”の矢澤 にこだって。

 

私はこちらを見ている南 ことりへ向き直り改めて…

 

「はぁーい♪南 ことり♪続きは外で♪って言ったでしょ?」

 

って、言ってやったわ。

 

そう♪

 

さっきの問答の続きよ♪

 

南 ことり♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完璧に決まった私の自己紹介が終わり、ぽかーん状態から復帰した南 ことり以外の5人なんだけど、それぞれかーなーり!失礼なことぬかし始めやがったわ!

 

突っ込み入れるとまたチーム“μ's”お得意のグダグダ空間に引き込まれるから、今回はあえて突っ込み入れないけど、みんなも私の心の声の突っ込みと合わせてちょっとコイツらの失礼な物言いを聞いてちょーだいよ!

 

「ことり?この自己紹介とか言いながら如何にも頭の悪い謎の言語を話す謎生物を貴女は知っているのですか?」

 

いや、謎言語を話す謎生物って。

 

一応はちゃんとした日本語だしちゃんとした人間なんだけど…。

 

「ことり先輩…言いたくないなら無理して言わなくても良いわよ?ぶっちゃけ“コレ”の知り合いって知られたらかなり恥ずかしいから。」

 

おい!待て!西木野 真姫!

 

“コレ”ってナニよ!

 

“コレ”って!

 

しかも知り合いって知られたら恥ずかしいって!なんで恥ずかしいのよ!

 

このにこにー様の知り合いなら恥ずかしいどころか逆に誇らしいわよ!

 

「ねぇ?なんで小学生の女の子が音ノ木坂の制服着てるの?あっ!穂乃果わかっちゃったかも!きっとおねーさんの制服を勝手に持ち出して着てきちゃったんだね!ダメだよ!おねーさんの制服を勝手に着てきちゃ!めっ!だよ!」

 

小学生ちゃうわ!!!

 

こう見えてにこにー様はれっきとした高3よ!高3よ!!!

 

それと!なーにーがー“めっ!”よ!

 

おねーさんぶってもアンタが小学生以下の知能指数しかないアホだってネタは上がってんだからね!

 

アホはアホらしくアホーっとしてないってのよ!!!

 

「痛い!痛いです!なんか色々と痛くて花陽は耐えきれません!誰か!お客様の中にお医者様はいませんか!できれば心の病に詳しい精神科のお医者様はいませんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

痛くないし!

 

にこにー様の“にっこにっこにー♪”はこれっぽっちも痛くないし!

 

アンタちょっと知ってんの!

 

にこにー様の“にっこにっこにー♪”は今やガチで世界の“にっこにっこにー♪”なのよ!

 

某冬季オリンピックでカーリングの人が中継で“にっこにっこにー♪”ってやったのよ!

 

世界中ににこにー様の“にっこにっこにー♪”が放送されたのよ!

 

そう!もう名実ともににこにー様は世界のYAZAWAになっちゃったのよ!!!

 

だから痛くないの!

 

精神科のお医者様も必要ナッシング!

 

「くっ!ここにきてガンプライブにも第3のアホキャラの登場だにゃんて!にゃんてこったい!穂乃果先輩と凛だけでアホキャラはいっぱいいっぱいなのにこれ以上アホキャラ出したらアホ成分が飽和して世界がアホのためのアホの世界に塗り替えられてしまいそうになるにゃ!」

 

ゴルゥラァァ!!!誰がアホじゃぁぁぁぁ!!!誰がぁぁぁぁ!!!!!

 

アホじゃねーし!

 

にこにーアホじゃねーし!!

 

アホキャラ枠じゃねーし!!!

 

アホキャラは星空 凛!アンタと高坂 穂乃果の2人の担当でしょ!!!

 

にこにー様は大人のおねーさん枠でセクシー担当よ!!!

 

「ってかアンタたち!!!人が下手に突っ込み入れてまたアンタたちお得意のグダグダ空間に巻き込まれないようにって必死に我慢してんのいいことに言いたい放題言いやがって!!!いい加減に失礼過ぎるってのよ!!!ゴルゥラァァ!!!まずはそこのオ○ニー好きそうな海おんなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!誰が謎言語を話す謎生物じゃぁぁぁぁ!!!私は日本語話す人間様じゃ!ボケェェェェェェェェェェェ!!!!!」

 

「う、海おんな?!なんですかその新手の妖怪みたいなモノは?!それに!オ○ニー好きそうなって酷い言い掛りです!!!オ○ニーは普通の女の子と同じでかるーく嗜む程度です!!!最近は身近に美味しそうなフランクフルトをぶら下げている男の子がいるから、彼のあれやこれやをオナネタに毎晩お風呂上がりにベッドの上で寝落ちするまで楽しく快楽を貪ってなんてこれっぽっちもいません!この前なんか変な謎のお姉さんに色々と言われて怖くなって青空がなんとなく手を繋いで帰ってくれた時なんて自宅に着いてから繋いで貰っていた方の手を洗わずにお部屋に直行して全身全霊でオ○ニーなんてしていません!!!今朝から始まった朝練でその内に青空にタオルを差し入れしてあげて汗を拭いたタオルをお持ち帰りして匂いをクンカクンカしながら一晩中オ○ニーしてやります!だなんてそんな破廉恥な計画は微塵も計画なんてしていませんからね!!!えぇ!していませんとも!!!断じて私はオ○ニー好きそうな女の子じゃありませんからね!!!!!!」

 

「うっさいわ!!!ボケェェェェ!!!テメェでオ○ニー大好きってゲロってんじゃないってのよ!!!次!!!“コレ”の知り合いって知られたら恥ずかしいとかぬかしやがったツンデレつり目セレブおんなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ぬぅわぁぁぁぁぁぁんで私の知り合いって知られたら恥ずかしいってのよ!!!にこにー様はちょーっと痛いだけで他はかなりまともな部類の普通の女の子よ!!!将来的に仲間になる荒縄の伝道師などっかの生徒会長のドM女なんかよりもよっぽどまともよ!ま!と!も!!!ってかアンタ!!!ドン引きするくらいに金持ちなんでしょ!セレブなんでしょ!!!ならにこにー様の繊細なガラスのハートを傷つけたんだから賠償金払いなさい!!!金持ちなんだから少しくらい庶民に金寄越しやがれ!!!金だ!金!!!それかなんかおごりなさい!!!!!松阪牛とかそんな感じのたっかーいお肉!!!おごれボケェェェェ!!!」

 

「はぁ?!待ちなさいよアンタ!!!誰がツンデレつり目セレブ女よ!!!私はツンデレじゃないし!私の家はセレブじゃないし!そりゃちょっとはつり目だけど…それ以外はちーがーいーまーす!!!!!ツンデレでもセレブでもあーりーまーせーん!!!だいたいナニよ!その将来的に仲間になる荒縄の伝道師などっかの生徒会長のドM女って!!!それってただの変態じゃない!!!ドM女が生徒会長してる学校なんてあるわけないでしょ!あと!!!賠償金とか払わせたいなら弁護士連れて来なさい!!!面倒だからそこら辺の話は弁護士同士でしてもらうわ!それと!おいしいお肉が食べたかったら家に来なさい!!!松阪牛でも神戸ビーフでも近江牛でも米沢牛でも飛騨牛でも前沢牛でも但馬牛でも佐賀牛でも!好きなお肉を好きなだけ食べさせてヤるわ!!!べ、別に“あ♪またひとりお友達ができちゃうかも♪お肉くらいならお家にいくらでもあるからそれくらいで私のお友達になってくれるなら好きなだけ食べさせてあげなきゃ♪”とか思ってないんだからね!!!ぜっんぜん!思ってないんだからね!!!!!」

 

「はい!ツンデレ発言いただきましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!あとでほんとにお肉食べに行くからちゃんとごちそうしなさいよね!!!お肉ごちそうしてくれるなら…その…あの……と、ともだちに…なってあげるから!!!はい!次!!!!!そこのアホ!!!アホはアホらしくアホーっとしてなさい!以上!!!」

 

「穂乃果!アホじゃないもん!!!それになんか穂乃果だけ短い?!」

 

「うっさい!アホ!!!アホはアホなんだからアホってことを受け入れなさい!!!それといちいちひとりずつべらべら長ったらしくしゃべんのも結構疲れんのよ!!!はい!次!そこの米の磨ぎ汁なんてモン飲んでやがる米女!!!痛くて結構!!!痛くて悪いか!!!痛い子は強いのよ!!!ものすっごーく強いのよ!!!!!二つ名持てるくらいに強いのよ!!!!!耐えきれない?なら○ね!!!!!耐えきれないなら○ね!!!!!!○んじまえ!!!!!それがイヤならコレくらい耐えてみせなさい!!!!!」

 

「はひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!ごめんなしゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

 

「あやまんなら最初っから言うなってのよ!!!このボケ!!!はい!次!!!そこの猫!!!誰が第3のアホだ!私はアホじゃねーよ!!!にこにー様だよ!!!アホはアンタとそこの高坂 穂乃果って書いてアホって読める元祖アホっ子だけで十分だってのよ!!!」

 

「いや。おみゃーもじゅーぶん穂乃果先輩(アホ)だと凛は思うんだけど…。まぁごちゃごちゃ言ったら100倍くらいになってかえってきそうだから止めとくにゃ。沈黙はとんこつラーメンなり。だにゃ。」

 

「わかりゃいいのよ!わかりゃ!!!これで終りね!最後よね!うっしゃおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!どうだ!見たかボケどもぉぉぉぉぉぉ!!!ヤりきったわよ!!!突っ込み入れまくってヤったわよ!!!!!どーよ!!!これがこのにこにー様の!世界のYAZAWAの全力全開よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!オーッホッホッホッホッホッホッホッホ!!!!!!!!」

 

いやっふぅぅぅぅぅぅぅぅ♪

 

今日もにこちゃん大勝利よぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!

 

「あの…それで結局、“無冠の女王”さんはここにナニしにきたんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレ?

 

そう言えば…私ナニしにきたんだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごほん。それじゃ改めて特別にもう1回、このにこにー様が自己紹介してあげるわ!」

 

突っ込みはしない!って心に誓っていたハズなのに、その場のノリと勢いに任せて心の赴くままに突っ込みまくった私は、ふと冷静になってまたグダグダ空間に引きずり込まれていることに気づいたわ。

 

アレだけ突っ込み入れないって決めてたのにヤっちまったわー。

 

にこにー様の鉄の意思を打ち砕くだなんて、チーム“μ's”…コイツら予想以上に手強いわ。

 

そんなわけで気を取り直して、私は改めてもう一度自己紹介をすることにしたわ。

 

決してさっきまでのことを無かったことにしようとしてるんじゃないわよ!

 

ただちょーっとやり直しするだけ!

 

「私の名前は矢澤 にこ。音ノ木坂学院3年でガンプラバトル部の部長よ。アンタたちには“無冠の女王(ノー・クラウン)”の矢澤 にこって言った方が早いかしら?」

 

「「「「「えっ?!3年?!どう見ても中学生なのに年上?!」」」」」

 

大銀河宇宙No.1超絶美少女スクールファイターのにこにー様の自己紹介を受けて、チーム“μ's”の面々はびっくり♪

 

南 ことり以外の5人は仲良く声を揃えてどう見ても中学生なのに年上?!って驚いてるわ♪

 

唯一、驚きの声を上げなかった南 ことりは…なんか微妙そうな顔でこっち見てるわね。

 

まぁさっきまでのバトルで色々と言われた相手が目の前にいるんだから当然っちゃ当然よね。

 

それにしても…うふふ♪コイツらの驚きっぷりったらありゃしないわ♪

 

よっぽどどっからどう見ても中学生なこのにこにー様が年上なのがびっくりしたのね♪

 

「そうよ♪にこにー様わぁ♪アンタたちジャリガールと違ってぇ♪と♪し♪う♪え♪そう!大人の女なのよぉぉぉ♪」

 

あぁ…注目を浴びるってなんかスゴい快感…♪

 

乳首とク○弄られながらちょーっと乱暴に子宮の入り口辺りを突かれるのとどっこいどっこいなくらいに快感よぉぉぉ♪

 

うふふふふふ♪

 

さぁ♪この見た目中学生なにこにー様がアンタたちよりも年上の大人の女ってことにもぉぉぉぉぉぉぉっと驚きなさい♪

 

そう!見た目中学生のにこにー様はとし…うえっ?

 

見た目中学生?!

 

いやいやいやいや!

 

私もノリノリで年上の大人の女よぉぉぉ♪とか言っちゃったけど、驚くとこそこかよ!!!

 

「って!まてや!ゴルゥラァァァァァァァ!!!!アンタたち!驚くとこそこかい!!!違うでしょ!驚くとこ違うでしょ!」

 

さっきのにこにー様の真面目な自己紹介で驚きポイントは普通なら音ノ木坂にガンプラバトル部ってあったの?とか、目の前の超絶美少女がさっきまで戦っていた“無冠の女王(ノー・クラウン)”だったのかー!とかでしょ!

 

見た目中学生が年上ってとこにそこまで驚くなってのよ!!!

 

こんなちんちくりんな見た目だけど私はちゃんとまともな高3のJKよ!JK!!!

 

青春真っ盛りの花の高校3年生よ!!!

 

そこ!表現が古いとか言いやがったら呪い殺すわよ!

 

と!に!か!く!!!にこにー様は17歳の高3なの!!!

 

「とは言いましても、今の自己紹介で一番驚いたのは音ノ木坂にガンプラバトル部があった事でも貴女が先程まで私達と戦っていたあの“無冠の女王”だった事でも無く、貴女が私達よりも年上と言う事なので…。」

 

おぅふ…そんなに私が高3だと驚く?

 

ってかコイツ…名前は確か園田 海未だっけ?

 

なんか平然と私の一人称の地の文に返答してない?

 

他人の心とか読めるヤバいヤツ?

 

「ほんとに穂乃果たちよりも年上なの?ウソはダメだよ?ほんとはおねーちゃんの制服を勝手に来てきたんでしょ?しょーじきにお話ししてくれたら怒らないから、ね?」

 

そしてさらにこのアホはなんかまたおねーさんっぽく正直に話してね♪とか抜かしやがるし。

 

アホに言われるとなんかムカつくってのよ!

 

「うわっ!穂乃果先輩がなんかおねーさんぽっく対応してますよ?!」

 

「なんか違和感バリバリだにゃ!」

 

アホにおねーさんっぽく言われるとなんかムカつくって思ったのは私だけじゃなかったみたいで、小泉 花陽と星空 凛の2人も微妙そうな顔で高坂 穂乃果のことを見ていたわ。

 

別にムカついてはないみたいだけど、違和感バリバリもなんかムカつくもおんなじようなモンよね!

 

細かいことは気にしない!気にしない!

 

「お姉さんっぽい対応が違和感あるって言うけど、穂乃果先輩って確か妹さんいたわよね?それならお姉さんでもいいんじゃないの?ホラ?この前のバトルロイヤルで戦った妙な3人組の内の1人。アレが穂乃果先輩の妹さんじゃなかったかしら?」

 

米猫幼なじみコンビが高坂 穂乃果に微妙な視線を向けていると、今度は西木野 真姫がアホの身内の情報を話し始めたわ。

 

妙な3人組ねぇ。

 

高坂 穂乃果の妹なら名字は高坂よね。

 

そんでもって年齢は15歳以下。

 

そしてガンプラバトルで3人組で行動してる。

 

うん。

 

その妙な3人組ってのに微妙に心当たりがあるんだけど…。

 

ムダにガトリングガンを取り付けたせいで火力と重量が過多な中身が重度のシスコンなザクに、まともな武装がブレード1本だけのほぼ素組で中身がドSなアデルに、長射程のビームキャノンを持った中身はまともなユニコーン。

 

高坂ってそのうちの1人よね。

 

名前は確か高坂…

 

「ちゅん。真姫ちゃんの言ってる子は雪穂ちゃんのことだね。穂乃果ちゃんと違って賢くていい子だよ♪」

 

そう。

 

高坂 雪穂よ。

 

そらの義妹の悠莉の友達で、ユニコーンを改造したガンダムホワイトラビットのファイター。

 

あの3人組の中では間違いなく1番まともね。

 

ってか雪穂ってこのアホの妹だったんだ。

 

良かったわね。

 

アホな姉に似なくて。

 

「ねぇことりちゃん?その言い方だと穂乃果は賢くないって言われてる気がするんだけど?」

 

「穂乃果?貴女は自分で自分の事を賢いと思っていたのですか?」

 

「海未ちゃんまで?!ゆ、雪穂よりは賢いもん!」

 

「有り得ませんね。」

 

「それはないですぅ。」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

私もこのアホの幼なじみの2人の意見に同感ね。

 

雪穂の方が間違いなくアンタより賢いわ。

 

ところで…ナニか忘れてるような気がするのは気のせい…かしら?

 

ナニかとーっても大切なことだったような………って!思い出した!!!

 

自己紹介し直して話を先に進めなきゃ!って思ってたのよ!!!

 

まずいわ!

 

またコイツらのグダグダ空間に引きずり込まれちゃってるわよ!

 

なんとか話を軌道修正して元に戻さないと!

 

「オイマテ、お前ら。私の自己紹介はどうした!なんでいつの間にかそこのアホが賢いか賢くないかになってんのよ!!!しかもそこのアホはあきらかにアホでしょ!賢いワケないでしょ!!!」

 

「あぁぁぁぁぁあ!!!!!にこちゃんが穂乃果のことアホって言った!!!いまアホって言ったでしょ!!!!!穂乃果はアホじゃないもん!!!賢くてかわいいもん!」

 

「にこちゃん言うな!こっちは年上じゃ!このアホ!!!先輩って呼べ!先輩って!それと賢くてかわいいもん!ってアンタはどこの賢いかわいいエリーチカァァァァァァァァ♪よ!!!そんなこと言い出すアホはあの優等生の皮被ってるほんとはガチのポンコツなどっかの音ノ木坂の生徒会長だけでじゅーぶんだってのよ!!!ったく…コイツらに任せてたら日が暮れちゃうわ。悪いけどここからは私が仕切らせて貰うわよ?」

 

アホはアホでしょ!って言い放って話の流れを元に戻そうとしたんだけど、アホはしつこくアホじゃないもん!って食い下がってきやがったわ。

 

なんかフレンドリーに“にこちゃん”って呼びやがったけど、そこは先輩って呼びやがれって指導してあげて、割りと強引だけど話の流れを元に戻すためにこの場を仕切らせて貰うことにしたの。

 

けど…

 

「コイツ、ちみっ子のクセに生意気にゃ。」

 

アホネコがんなこと言いやがったのよ。

 

ちみっ子のクセに?

 

ちみっ子?

 

誰がちみっ子じゃ!

 

「黙れアホネコ!テメェの尻尾引っこ抜いて生皮剥いで三味線にするわよ!!!」

 

もういいわ。

 

話の流れを元に戻すとかどうでもいいわ。

 

この場のノリと勢いに任せてまた荒ぶりまくってヤるわ!!!

 

「にゃんでぬこの生皮なんかで三味線作れるのかしらにゃーけど、んなもんヤれるもんならヤってみにゃがれ!だにゃ。」

 

おう!よく言った!アホネコ!!!

 

テメェの生皮剥いで三味線作ってやんよ!!!

 

あ♪みんなは一応知ってるとは思うけど、昔はネコの皮で三味線作ってたのよ♪

 

詳しくはW○kiでも見てね♪

 

うっし!それじゃさっそくこのアホネコをブチっとして三味線作りよ!!!

 

三味線なんて作ったことないけどにこにー様ったら才能の塊だからヤったことなくてもなんとかなるわよね♪

 

「ちゅん?えっ?いいの?凛ちゃんの生皮剥いでもいいの?ほんとにいいの?ヤれるもんならヤってみにゃがれ♪って言ったんだからヤっちゃって良いんだよね?うふふふふふ♪はぁ~い♪ヤっちゃっていいならことりにおまかせですぅ♪モ○ハンで鍛えた剥ぎ取りスキルを魅せてやりますぅ♪もちろん皮を剥いだあとの凛ちゃんはおいしくいただきますぅ♪ですぅ♪」

 

アホネコの皮でLet's三味線作り♪とかぶっちゃけ実行したら確実に警察のお世話になっちゃうようなバカなとこを考えていたら、今度は今までうつむいて1人だけ会話に参加していなかった南 ことりが顔をあげてものすごく嬉しそうにヤバいことを言い出し始めたのよ。

 

いや。私は冗談のつもりで皮剥いで三味線にするわよ!って言ったんだけど…コイツはなんかマジでヤりそうよ。

 

止めた方がいいのかな?

 

でもめんどうよねー。

 

別にクソ生意気なアホネコ1匹くらいブチっとされて血抜きされて丁寧に内臓を処理されて生皮剥がれて三味線にされて余った肉をおいしくいただきますぅ♪されたって知ったこっちゃないわ。

 

ってか…

 

「は?ちょ!待ちなさいよ!猫って食べれるの?」

 

犬は某国で喰われてるって聞いたことあるけど、ネコって食べれるの?

 

まぁお肉なら下処理と調理次第で食べれないこともないんでしょうけど…。

 

そこんとこどーなのかしら?

 

「猫って食べれるの?って花陽的には突っ込むところが違う気もするんだけどそこを突っ込んだら確実に花陽にも飛び火してきそうだからここはあえて黙って凛ちゃんのご冥福をお祈りしようかなー、とかおもいます!」

 

「そこは止めてあげなさいよね。一応は凛の親友なんでしょ?」

 

「はひ!凛ちゃんはお米と同じくらいに大切なお友達だけど、ことり先輩に歯向かって人として最低の死に方はしたくありません!!!」

 

「その人として最低の死に方を今まさにアンタの親友が迎えそうになってるんだけどね。」

 

「お、おみゃーら!にゃんでもいいから凛を助けてほしーにゃ!!!」

 

「「えっ?やだ。」」

 

「見捨てられた?!ちっちゃいころからずっと一緒だった親友と最近できた新しい親友にあっさりと見捨てられたにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

はっ。

 

ざまぁ♪ね。

 

にこにー様を生意気なちみっ子だなんて言いやがるからこんな目に合うのよ。

 

せいぜいおいしく調理されなさい。

 

「さぁ♪凛ちゃん♪お洋服と生皮脱ぎ脱ぎしましょ~ね♪」

 

「い、いやだにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「何でも良いけどさ、そろそろホントにお話し先に進めた方がいいんじゃないのかな?ってホノカは思うんだけど?」

 

「「「「「「あっ……………。」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、それで、“無冠の女王”さんが私達に一体何のご用ですか?」

 

アホの高坂 穂乃果に痛いとこを突かれちゃった私たちは、しばらくシーンと静まり返って自己嫌悪に陥っていたの。

 

そんなグダグダからの静寂を打ち破ったのは園田 海未だったわ。

 

今度は年上がどーたらこーたらじゃなく、ちゃんと“無冠の女王”が私たちに何の用があるの?って聞いてくれたの。

 

こっちとしては最初からそう聞いて欲しかったわ…。

 

「アンタたちをスカウトしに来てやったのよ。」

 

ほんとはもうひとつ…南 ことりへのテコ入れってのもあるんだけどね。

 

それを言っちゃったらテコ入れになんないからそれは言わないでおくわ。

 

「スカウト?穂乃果たちを?」

 

「そう言えばこのちみっ「ちみっ子って言ったら南 ことりに引き渡してガチで三味線にするわよ。」……先輩、ガンプラバトル部の部長って言ってたにゃ。」

 

「うちの学校にガンプラバトル部があったってことに驚きよね。アレ?でもガンプラバトル“部”ってことは学校と生徒会に部活動の許可貰ってるのよね?それならもしかして…」

 

「チーム“μ's”が貰えなかった生徒会の公認とか持ってたり…なんて都合のいい展開はありませんよねー。」

 

「あるわよ。生徒会の公認。もちろん学校側の公認もね。」

 

「ですよねー。ありませんよねー。矢澤先輩のガンプラバトル部に生徒会が公認出してたら別に公式戦で勝たなくても、花陽たちがガンプラバトル部に入ればぜーんぶまるっと簡単に収まるとおも…った…んです…けど……って!あるんですか?!生徒会の公認?!」

 

「デカい声出さないでよね。他のお客さんの迷惑でしょ。ったく…。で?生徒会の公認?あるわよ?当たり前でしょ?うちは“ガンプラバトル部”なんだから貰えて当然よ。」

 

まぁ今年の申請の時に絵里に散々嫌味を言われたけどね。

 

1人だけのガンプラバトル部なんて意味はあるの?とか。

 

公認を出してあげてもどうせ今年も人数制限に引っ掛かってガンプライブには出場できないんでしょうから、ムダなことは止めたら?とか。

 

おいしいケーキのお店を見つけたから帰りに私と希とにこの3人で寄り道して行かない?とか。

 

ねぇ?ソラは私のこと…何か言ってなかった?とか。

 

去年は日照不足で稲の生育が余りよくなかったから、新縄の出来もイマイチかしら?って思ってたんだけど、ほら♪ちょっとこの荒縄見てちょだい♪中々いい感じに仕上がってるでしょ?これで縛られたらすぐにイッちゃいそうよね♪とか。

 

新しいろうそくを試してみたんだけど、蝋の溶ける速さは良かったのよ。でも温度がイマイチだったわ。ろうそくプレイ初心者にはちょうどいいろうそくってとこかしら?とか。

 

………………思い返してみると、実はあんまり嫌味言われてないわね。

 

まぁいいわ。

 

とりあえず…

 

「アンタたちの実力はさっきのバトルで計らせてもらったわ。高坂 穂乃果、園田 海未、西木野 真姫、星空 凛、小泉 花陽。アンタたちは合格よ。」

 

この目の前のかわいらしい“トバナイコトリ”へテコ入れよ。

 

そろそろあのバカも来る頃だしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

突っ込みまくりの挙げ句に結局はグダグダ空間に巻き込まれたにこちゃん。
この世界線のにこちゃんに明るい未来はあるのでしょうか…?

次回はことりさんがウジウジと悩んだ挙げ句に、にこちゃんのとある一言で大復活いたします。


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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