ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

ガンダムマーカーエアブラシシステムを色々と試している真っ最中なQooオレンジでございます。
とりあえずはソラカラーのプチッガイを作ってみようかと思い、現在鋭意作成中でございます。
完成しましたら活動報告にてご報告させていただきます。
よろしければご覧下さいませ。

さてさて。本日は第7話にこちゃんsideの4回目となります。
衝撃の引き算間違いをしたしまったにこちゃん。
今回は…。

それでは 第7話A「無冠の女王」そのよん 始まります。



























第7話A「無冠の女王」そのよん

「オラ!オラ!オラ!オラ!オルゥラァァァァァァァァ!!!!!!!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!この私にぃぃぃぃぃぃ!!!!!恥をぉぉぉぉぉぉ!!!!!!かかせやがってぇぇぇぇぇ!!!!!!クソザコ無人機のハイ・モックのクセにぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!アンタたちなんかぁぁぁぁぁぁ!!!!!みぃぃぃぃぃんなまとめてぇぇぇぇぇぇ!!!!!!片っぱしからぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!1機残らずぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!ずぅぇぇぇぇぇぇんぶぅぅぅぅぅ!!!!!!死に腐りやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

簡単な引き算をごーかいに間違って、自分のサポートAIに申し訳なさそうに突っ込まれた私は、なんだかよくわからない怒りを残りのハイ・モックへとぶつけてウサ晴らしすることにしたわ。

 

もともといつの間にか私に付けられていた“無冠の女王(ノークラウン)”って二つ名の由来とかあの1年前の初体験のことを気にして告って来ないバカのこととか、ちょっとこれまでの色々なことを思い出してかーなーりイライラしてきてから、ハイ・モックを蹴散らしてウサ晴らししてやろう思っていたからヤること自体は変わらないんだけどね。

 

そんなわけで私はイライラと怒りと恥ずかしさの全部をハイ・モックにぶつけるために、右腕の“トリケロス改Ⅱ”から伸びるビームサーベルをぶん回して襲いかっかて行ったの。

 

背中のスラスターをひと噴かしして、こちらへと無防備に接近して来ていた片手斧を持った近接型のハイ・モックとの距離を一気に加速して詰めると、右腕に取り付けられている“トリケロス改Ⅱ”を無造作に凪ぎ払うように振り抜いて眼前の近接型ハイ・モックの胴体をビームサーベルで両断してやったわ。

 

私はそのまま加速した勢いを殺さずに前へと進み、こちらの攻撃のスキをつくように真横から私の“禍にこ”に振り下ろされたモックアックスを華麗に回避。

 

回避した先にさらに待ち構えていた盾装備の防御型ハイ・モックへと左腕に取り付けているシールド…“マフツノヤタカガミ”を機体前面に構えて体当たりをぶちかまして弾き飛ばしてやったわ。

 

体当たりをぶちかますことで加速していた機体の勢いを殺した私は、姿勢制御スラスターを左右で逆に噴射して“禍にこ”を半回転させてさっき真横から攻撃してきた近接型ハイ・モックへと狙いを定めると、専用サポートAIシステムのウズメが私の意図を汲んでビームサーベルモードからあらかじめ切り替えてくれていた“トリケロス改Ⅱ”のビームライフルのトリガーを引いて1発のビームを発射したわ。

 

“トリケロス改Ⅱ”から放たれた黄色いビームは攻撃を盛大に空振りして体勢を崩していた近接型ハイ・モックの胴体へと着弾して一撃でコアをぶち抜いてやったのよ。

 

そんな感じで近接戦闘が得意なそら相手に鍛えたサーベル捌き&射撃センスの塊♪なライフル捌きで斬って撃って斬って撃って斬って撃って…とにかく斬りまくってたまに撃ちまくって。

 

目に写るクソザコ無人機のハイ・モックを徹底的に蹂躙してヤったわ!

 

たまーに生意気にもシールドでビームサーベルの一撃を防いで来やがった防御型のハイ・モックもいたけど、そんなクソ生意気なハイ・モックはビームサーベルの出力を上げてシールドごと斬り裂いてヤったわよ!

 

ざまぁよね!ざまぁ!!!

 

ザコい無人機のハイ・モックのクセにこのにこにー様の邪魔するからこーなんのよ!

 

<敵機の殲滅を確認しました。>

 

“禍にこ”のショートレンジレーダーに捉えていたクソザコ無人機のハイ・モックをぜーんぶ斬り殺して(たまに撃ち殺して)ウサ晴らしを終え、“ざまぁ!”とか思っていると、頃合いを見計らったみたいにサポートAIのウズメが殲滅確認の報告をしてきたわ。

 

ってかさ…

 

「はぁはぁはぁはぁ…んなこと報告しなくてもみりゃわかるわよ!みりゃ!ってか私がこの手で1機残らず斬り殺したんだからそんなことわかってるってのよ!」

 

いちいち報告してくれなくてもそのくらいは自分が引き算を間違ってるってのに計算を間違えるハズのないサポートAI相手に“アンタ引き算間違ってるわよ~♪”なんてドヤ顔でドヤドヤしていたアホにでもわかるわよ!

 

精度の高いショートレンジレーダー見ても敵機を示す赤い光点は1つもないし、辺りを見回しても動いてるヤツなんて1機もいないんだからね!

 

そもそもこの手でさっき捕捉した15機のクソザコ無人機のハイ・モックを残らずぶち殺してヤったんだから殲滅が完了したことくらいわかるってのよ!

 

<失礼しました。それと…>

 

「ナニよ!まだなんかあんの!簡単な引き算間違ってんのにドヤ顔でアンタの方が間違ってんのよ!とか言った滑稽な私にこれ以上ナニがあんのよ!」

 

<いえ。先ほど新規の敵性反応が広域レーダーの索敵圏内に侵入して来ましたのでそのご報告となります。>

 

「新規の敵性反応?!それを早くいいなさいよね!ウズメ!サブモニターの表示を広域レーダーに切り換えて!」

 

<了解いたしました…切り換えが完了しました。>

 

「さんきゅ!えーっと……」

 

ウズメがサクッと切り換えてくれたサブモニターの表示を確認してみると、確かに広域レーダーにはこっちに向かって移動して来ている赤い光点が3つ…つまりは3機の敵機が表示されていたわ。

 

たぶんこの3機はさっきまでの私とクソザコ無人機のハイ・モックとの戦闘の光を見てこっちに向かって来たのね。

 

宇宙だとどうしてもスラスターの光とかビーム兵器の光とか撃墜したときの爆発とかで遠くからでもこちらの位置を特定されちゃうのよねー。

 

毎度お馴染みのクソザコ無人機のハイ・モックならもう少し数が多いだろうし…こっちに向かって来ているこの3機はたぶん有人機。

 

つまりは中身がいる…ファイターが操縦している機体ってことね。

 

「はぁ…。急いでるって時に限ってこう次から次に敵が来るのよね。」

 

<こちらへと真っ直ぐに向かって来ておりますので、すでに当機は捕捉されていると考察できます。また、現在のあちらの移動速度からの算出になりますが、マスターの“ダークフレーム禍にこ”の移動速度ならば、今から全速力で後退すればあの3機との戦闘を回避することも可能ですが…如何いたしますか?>

 

全速力で後退して戦闘を回避…ねぇ…。

 

それってつまりは逃げるってことよね?

 

ハッ!

 

逃げる?

 

この私が?

 

誰から逃げるの?

 

バトルロイヤルに参加してるモブのファイターから?

 

この私が逃げる?

 

そんなこと…絶対にあり得ないわ!

 

「ねぇウズメ?アンタはこの私がこんな状況で尻尾巻いて逃げるとでも思ってるの?」

 

<いえ。今日(こんにち)までのマスターの言動から鑑(かんが)みると、マスターがこの状況で撤退を選択するとは到底思えません。もしこの場でマスターが撤退を選択なされるのであれば…>

 

「なされるのであれば?」

 

<それはマスターの皮を被り、マスターのナノマシンの固有パターンを完璧に模倣した“得体の知れないナニか”、だと判断いたします。>

 

はは♪

 

サポートAI…つまりは機械のクセに“得体の知れないナニか”だなんて、面白いこと言うじゃない♪

 

そらの言っていた通り、やっぱりこの子は普通のサポートAIなんかよりも遥かに電子精霊に近い存在なのね。

 

普通のサポートAIは“得体の知れないナニか”だなんて要領の得ないことは絶対に言わないもの。

 

「わかってんじゃない♪ならどうすか…わかるわよね?」

 

<はい。引き続き機体の出力管制、及びスラスター制御をサポートいたします。>

 

「ごーかく!それじゃ頼むわよ!ウズメ!」

 

<了解いたしました。私に与えられた全ての権限を行使し、全力でマスターをサポートいたします。(私自身の存在意義の為にも…。) >

 

さぁーて♪

 

それじゃバトルロイヤルの第2ラウンドを盛大におっぱじめるわよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広域レーダー上に表示されているこちらへと真っ直ぐに向かって来ている3つの赤い光点。

 

私はその3つの赤い光点…3機の敵機を迎え撃つためにスラスター出力を上げて機体を加速させてブースト機動に入ったわ。

 

今日のバトルフィールドってコロニーの残骸とかデブリが多いから、それを避けながらの移動はぶっちゃけちょーっとめんどうなのよね。

 

“クサナギノツルギ”で邪魔なデブリを吹き飛ばしてやろうかしら?

 

なーんて冗談よ!冗談!

 

デブリを避けながらの移動って実は案外いい機動訓練になったりするから、めんどうでも真面目に避けながら進むわよ!

 

それに…いちいち邪魔くさいデブリを“クサナギノツルギ”で吹き飛ばして道を作って…だなんてエネルギーのムダ使いはしないわよ。

 

節約は大切なのよ!節約は!

 

それがお金でもエネルギーでも!

 

ケチとか言わせないわよ!

 

節約はね!節約することに意義があるの!

 

そして!節約は必ず自分に返ってくるのよ!

 

<目標、有視界内に入ります。>

 

っと。

 

節約について熱く語ってるうちにメインモニターに3機の敵機が見えて来た……来てねぇーし!

 

いや。

 

まぁ確かに見えてはいるわよ?

 

見えてはいるんだけど…

 

「有視界内って言ってもまだ豆粒でろくに見えないわよ!ウズメ!」

 

豆粒くらいの大きさで相手がどんな機体なのかまったくこれっぽっちも見えないのよ。

 

だから私はウズメに最大望遠の画像をサブモニターに表示はしてもらうために声をかけようとしたんだけど…

 

<心得ております。サブモニターに最大望遠の画像を表示します。>

 

って感じで私の指示を先回って、サブモニターに最大望遠の画像(ちゃっかり画像補正までかけてるし!)を表示してくれたわ。

 

「…最近ほんと仕事早いわね…。」

 

<そうでしょうか?>

 

ウズメはなんとなく呟いた“仕事早いわね”の私の言葉に“そうでしょうか?”ってなぜか疑問系で答えて来たんだけど……。

 

疑問系?

 

疑問系ってことは疑問に思ったってことよね?

 

言われたことを淡々と処理していくサポートAIが疑問を持った?

 

それってあり得なくない?

 

そう言えば…出撃の時もウズメは“そう言うモノでしょうか?”って疑問系で答えていたわよね?

 

サポートAIが…機械が疑問なんて持つもなの?

 

そらみたいに専門的な知識とかないからそこら辺ちょっとよくわかんないけど、普通は機械って疑問とか持たないわよね?

 

そんな疑問を持たないはずのサポートAIが疑問を持った…それってもしかして……ウズメってもう電子精霊に進化するために必要だって言われた“感情”を持ってるってことなんじゃないの?

 

……………あとでそらに確認してもらお。

 

それがたぶん1番手っ取り早いわ。

 

「そうよ。まぁそれはあとでいいわ。まずは……。」

 

今はバトルに集中しなきゃ。

 

“μ's”の連中を試したり例の子に…南 ことりに発破をかけたりする前に、まったく関係ないモブなんかにヤられて退場…なんてじょーだんじゃいからね。

 

まずは目の前の敵を確実にぶちのめすわよ!

 

ってワケで私は改めてサブモニターに表示された最大望遠の画像を見てみたわ。

 

そこに映し出されていた3機は…。

 

「あちこち改造して塗装してあるけど、あれってスローネアインにスローネツヴァイにスローネドライ?」

 

機動戦士ガンダムOOのファーストシーズンに登場した擬似太陽炉を搭載した3機のガンダムスローネ。

 

その3機のガンダムスローネをベースにした改造機たちだったわ。

 

先頭にいるのは青いカラーリングが施されたガンダムスローネツヴァイ。

 

その手にはベース機のガンダムスローネツヴァイが持っている大振りなGNバスターソードではなく、左右それぞれの手に小振りの実体剣が握られていたわ。

 

さしずめGNショートソードってところかしら?

 

たぶんスローネツヴァイに装備されていたファングも装備してるんでしょうから、小回りの利く小振りなあのGNショートソードの二刀流とファングを組み合わせて手数で攻めてくるつもりね。

 

その理由が……

 

「後ろの2機…スローネアインとスローネドライの2機の砲撃の邪魔をさせないためってところでしょうね。」

 

GNショートソード二刀流のスローネツヴァイの青い改造機の後ろに位置している2機…紫のカラーリングが施されたガンダムスローネアインの改造機と、白いカラーリングが施されたガンダムスローネドライの改造機。

 

紫のスローネアインの改造機は塗装されていることを除けば機体自体にはそれほど大きな改造はされてはいないみたいだけど、変わりにただでさえ大きなGNメガランチャーがさらに大型に改造されていわ。

 

あの大きさ…GNメガランチャーって言うよりもGNメガバスターランチャー(仮)ってところよね。

 

あのおっきな見た目で威力は据え置き♪なんてことはないんでしょうから、あのGNメガバスターランチャー(仮)は見た目通りにきっとスゴい破壊力を持ってるんでしょうね。

 

まぁ威力に比例してエネルギー消費もヤバそうだけど。

 

でもそのエネルギー消費を解決しちゃうのが1番後ろからこちらへと向かって来ている白いガンダムスローネドライの改造機。

 

その白いスローネドライの改造機はバックパック代わりにデカいタンクを背負ってるのよ。

 

あれってエネルギータンクよね、たぶん。

 

中に火薬でも詰め込んで特攻…なんてことはないと思うからね。

 

背中に背負ってるデカいエネルギータンクで紫のスローネアインのGNメガバスターランチャー(仮)のエネルギー消費をカバーするつもりみたいね。

 

でも白いスローネドライの改造機はあれだけデカいエネルギータンクを背負ってるからまともな武装は持ってないみたい。

 

両腕のGNビームハンドガンだけなんじゃないの?

 

エネルギータンクってかなり機体容量を喰うから、そのせいで武装に回せるだけの機体容量が確保できなかったんだわ。

 

白いスローネドライはたぶん完全に紫のスローネアインの予備エネルギータンクとして運用されてるってことね。

 

「まぁ、あの紫のスローネアインの持ってるデカいGNメガバスターランチャー(仮)がどんだけ火力があったとしても、希のドム・ハーミットに積んであるサテライトリボルバーよりひどいってことはないでしょ。それなら…」

 

ビーム兵器である以上は私の禍にこのいいカモよ。

 

紫のスローネアインが白いスローネドライと協力してあのデカいヤツ…GNメガバスターランチャー(仮)をぶっ放してきたら、“マフツノヤタカガミ”のアブソーブシステムできっちり吸収して残らずおいしく“クサナギノツルギ”のエサにしてやるわ!

 

「スラスター出力最大!アイツらのところまで一気に駆け抜けるわよ!」

 

<了解です、マスター。>

 

「“μ's”の連中を試す前に!まずはアンタたちで肩慣らしとエネルギー補給をさせてもらうわ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チッ!さっきからチョロチョロチョロチョロと!ファングがウザいってのよ!」

 

クソ雑魚無人機のハイ・モックとの戦闘光に誘われてこちらへと向かってきた3機のスローネの改造機。

 

最大望遠でその機影の確認を終えた私は、3機のスローネの改造機を迎え撃つために、さらにスラスター出力を上げてスピードマシマシ♪で加速して、今回のバトルフィールドであるデブリ満載の宇宙空間を突き進んだわ。

 

当たるとヤバそうな大きめのデブリや尖っていて刺さりそうなデブリを避けながらしばらく進むと、やがてこちらへと向かって来ている3機のスローネの改造機の姿がハッキリと見えるようになってきの。

 

接敵にはもう少し時間がかかるかもとか思っていたけど、あちらもそれなりのスピードで移動してきていたから私が思っていたよりも早く接敵できたわね。

 

えっ?簡単な引き算を間違えるようなヤツがナニを偉そうに接敵まで~とか言ってんの?そもそも速度と距離から接敵時間を計算できんの?ですって?!

 

ぐぬぬぬぬ…た、確かにさっきはちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっと引き算間違っちゃけど、速度と距離から接敵時間を計算とか小難しいことはちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっとわかんないけど、にこにーは長年の経験でいちいち計算なんかしなくても感覚で大体どれくらいで接敵できるのかとわかるのよ!

 

これから真面目にバトルするんだからチャチャ入れないでよね!

 

まったく…それでお互いある程度の距離まで近付いくと、砲撃を狙っている紫のスローネアインと白いスローネドライは移動を止めて2機でGNメガバスターランチャーの射撃準備に入っていたわ。

 

紫のスローネアインから伸びるエネルギーパイプを受け取った白いスローネドライは、受け取ったエネルギーパイプを自機のコネクタに接続して、背中に背負ったデカいエネルギータンクからさっそくエネルギーの供給を始めたみたいね。

 

その証拠に紫のスローネアインからちょっとヤバめの高エネルギー反応が出てるもの。

 

まぁ私の禍にこにとってはこのくらいの高エネルギー反応から撃ち出されるビームとかごちそうでしかないんだけどね♪

 

にこぉ~♪とぉ~ってもお腹ペコペコなのぉ~♪だぁ♪かぁ♪らぁ♪早くそのおっきなヤツぅ♪にこに向けてぇ♪どぴゅってしちゃってほしぃ~なぁ♪にこぉにぃ~♪お腹い~っぱい♪た♪べ♪さ♪せ♪てぇ♪なーんてね♪

 

でもまだあのGNメガバスターランチャーのチャージは終わらないみたいね。

 

それでチャージの時間を稼ぐために青いスローネツヴァイの改造機が単機でこちらへと接近戦を仕掛けてきたってわけ。

 

青いスローネツヴァイの改造機は一気に加速してこちらの近接戦闘距離まで近付いて来ると、両手にそれぞれ持ったGNショートソードで連続攻撃をしてきやがったわ。

 

おまけに同時にファングも展開してGNショートソードの攻撃の隙間を埋めるように地味にビームを撃ち出してきやがるし!

 

私は左右のGNショートソードの連撃を右腕の“トリケロス改Ⅱ”のシールド部分と左腕の“マフツノヤタカガミ”でさばきながら、攻撃の合間のスキをついてビームサーベルで斬り倒してやろうとしてるんだけど、その度にファングがチョロチョロとこっちにちょっかい出してきやがるからなかなか思うように反撃できないのよ。

 

つばぜり合いに持ち込んで機体出力にモノを言わせて一気に押し込んでもいいけど、それじゃエレガントじゃないわ。

 

物事は何事もエレガントに♪だもんね♪

 

だから私はさっきからチョロチョロとビームを撃ち出してこちらの邪魔をしてきやがっているウザいファングを先に撃ち落とすことにしたの。

 

そのために…

 

「ウズメ!!!“ヤサカニノマガタマ”を使って邪魔なファングを片付けるわよ!!!」

 

私の愛機、“ガンダムアストレイダークフレーム禍にこ”のとっておきの1つ“ヤサカニノマガタマ”を使うことにしたのよ。

 

<了解しました。“ヤサカニノマガタマ”射出準備…射出準備完了。>

 

ウズメはいつも通り私の指示にすぐさま対応して、“ヤサカニノマガタマ”のシステムを起動させて射出準備を整えてくれてわ。

 

仕事の早いウズメからの射出準備の完了の報告を受けた私は……

 

「“ヤサカニノマガタマ”!!!全機射出!!!」

 

背中のトリニティストライカーの左側に取り付けてある“さやえんどうみ”たいな専用ポットから、合計6基の球状のビット…“ヤサカニノマガタマ”を射出させたわ。

 

<“ヤサカニノマガタマ”、全機射出します。>

 

「1番から4番まではオフェンシブシフト!邪魔くさいファングを撃ち落としなさい!5番と6番はディフェンシブシフトで機体周辺に待機!ウズメ!アンタの判断で流れ弾で事故りそうなときは防いでちょうだい!!!」

 

合計6基の“ヤサカニノマガタマ”の射出を確認した私は、便宜上一応は付けてある番号のうちの1番から4番までをオフェンシブシフト…攻撃へと回し、残った5番と6番の2基をディフェンシブシフト…禍にこ本体の防御へと割り振ったわ。

 

6基全部の“ヤサカニノマガタマ”をオフェンシブシフトで攻撃に回してもいいんだけど、バトルはナニが起こるかわからないから一応は2基だけ防御へと回したのよ。

 

だって流れ弾で事故ってコアロストで退場…なんて最悪じゃない?

 

そんな最悪な事故を防ぐためにも保険はあるに越したことはないのよ。

 

現に私たちは事故死しちゃったパパの保険金でなに不自由なく暮らせてるんだもん♪

 

そりゃエリートのママの稼ぎだってかなりのモノだから、別にパパの保険金がなくても問題はなかったけど、お金はあればあったで困ることはないからね。

 

将来、こころやここあ、虎太朗が大学まで行くとなると、進学だーなんだーって、結構かかっちゃうからね。

 

大学かぁ…私は…どうしよっかな…。

 

ママは大学に行くなら行っても良いって言ってくれてるけど、大学まで行って勉強してもねぇ…。

 

そもそも私の場合は受験しても受かるかどうかの問題よね。

 

まぁ最悪はそらに頼んでハッキングでデータを書き換えてもらって合格♪にしちゃえばいいんだけど。

 

そらかぁ…。

 

あのバカは大学行くのかな?

 

アイツ…バカのクセにムダに頭いいから大学とか行きそうよね。

 

良い大学に行って、良い会社に入って…あぁ…アイツの場合はヤジマ・コーポレーションにおっきなコネがあるから、あそこの研究者とかになっちゃうのかな?

 

それともプロのガンプラファイターになるとか?

 

将来…ね。

 

もしあのバカが音ノ木坂を卒業してから大学に行くって言うなら、私も大学に行こっかな。

 

あのバカとのキャンパスライフ♪ふふ♪それってなんか楽しそうじゃない?

 

“あー…だりぃ…。帰りてぇ…。”

 

“だーめ!ほら!さっさと講義受けに行くわよ!あの教授って遅刻にうるさいんだから!”

 

“ふふ♪ソラは相変わらずソラなのね。”

 

“にこっちも相変わらずにこっちやね♪”

 

“うっさいわね!ほら!アンタたちもさっさと行くわよ!”

 

とか?

 

ん?あれ?なんか今…絵里と希のヤツもいたような気が…?

 

気のせい…よね?

 

まぁいいわ。

 

とりあえずあとでそらに音ノ木坂を卒業したら大学に行くのか聞いてみよ。

 

って!

 

今はそれは関係ないでしょ!

 

バトルよ!バトル!

 

<了解。1番から6番、オフェンシブシフトで展開、攻撃を開始します。5番、6番はディフェンシブシフトで周辺警戒。>

 

「邪魔なファングを1基残らず撃ち落としなさい!“ヤサカニノマガタマ”!!!」

 

オフェンシブシフトで展開した“ヤサカニノマガタマ”は私の命に応じて、まるで滑るかのようななめらかな動きで禍にこの周囲に群がっているファングへと向かって行ったわ。

 

そしてそれぞれの目標へと狙いを定めて、搭載されている小型のビーム砲を次々とファング目掛けて放ったわ。

 

“ヤサカニノマガタマ”の動きから、ファングが狙われていると気づいた青いスローネツヴァイの改造機のファイターは、撃ち落とされる前にファングを回収しようとしたんだけど、そんなのもう遅すぎ。

 

“ヤサカニノマガタマ”から放たれたビームは次々とファングを貫いて、あっという間に展開されていた全てのファングを撃ち落としちゃったの。

 

青いスローネツヴァイの改造機はその光景を見て驚いたように動きを止めちゃったわ。

 

そんなに驚くことかしら?

 

だって当然の結果じゃない♪

 

小型のファングとやや大きめの球状ビットの“ヤサカニノマガタマ”じゃ機動性はファングの方が上だけど、搭載されている制御プロトコルもあれやこれやもぜーんぶまとめて“禍にこ”の“ヤサカニノマガタマ”の方がはーるーかーに!高性能なのよ!

 

性能差を考えればこの結果は当然よ!当然!

 

あとね?青いスローネツヴァイのファイターに一言忠告よ。

 

予想外の事態が起こってどんなにビックリしたとしても……

 

「戦場で!!!敵の前で!!!この私の目の前で!!!バカみたいに動きを止めるとか自殺行為だってのよ!!!!!」

 

私は背中のスラスターと足裏のスラスターを瞬時に全開で噴射して、全てのファングが一瞬で撃ち落とせれたことで驚いて動きを止めてしまった青いスローネツヴァイの改造機へと一気に近づいて…

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

右腕の“トリケロス改Ⅱ”から伸びるビームサーベルを横凪ぎに斬り払って、胴体をコアもろとも両断してやったわ。

 

「っし!まずは1機!!!」

 

<アラート。前方の敵機のエネルギー反応増大。>

 

「っ!あの2機のチャージが終わったのね!」

 

スキを逃さずにビームサーベルの一振りで青いスローネツヴァイの改造機を斬り倒した直後、ウズメが前方の敵機のエネルギー反応が増大してるって報告してくれたわ。

 

どうやら紫のスローネアインの改造機が装備している例のデカいGNメガバスターランチャー(仮)のチャージが完了したみたいね。

 

ちょっと遠いけどメインモニターに映るGNメガバスターランチャー(仮)の銃口がヤバそうな光を発しているわ。

 

当然だけど狙いは私の“禍にこ”よね。

 

それならヤることは1つ!

 

「“マフツノヤタカガミ”!起動!」

 

<了解。“マフツノヤタカガミ”起動。>

 

そのヤバそうな高エネルギー反応からぶっぱなされるビーム!

 

“マフツノヤタカガミ”で残らずぜーんぶおいしくいただきます♪してやるわ!!!

 

「時間的にちょっと早いけどディナータイムよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

久しぶりのハイ・モック以外の機体との戦闘回。
次回も引き続きスローネとの戦闘となる予定です。


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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