ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
新たなガンダム“ガンダムビルドダイバーズ”が発表され、新しいガンプラ達に心を踊らせているQooオレンジでございます。
ザクがいないのがとても寂しいのですが、グリモアやカプルなど実に気になります。
さて。本日は閑話「商店街の七人」の四回目となります。
今回はミサちゃんがようやく戦闘をいたします。
それでは 閑話「商店街の七人 ④」 始まります。
笑撃のケツアゴヤクザが用意したバトルステージを攻略するために、目標の要塞を目指して宇宙空間を駆け出した私達チーム“商店街の七人”の進路上に現れたのはお邪魔虫な大量の敵機達。
にこちゃんこと目出し帽に黒ジャージの強盗ルックなガンプラ仮面1号と謎の金髪ボンテージのマスク・ド・エリーチカはそんなお邪魔な敵機達を駆逐するために、それぞれの機体…“ザク・ブバルディア”と“トールギス・ヴァルキュリア”を駆って先行して行ったわ。
先行した二人のあとに続くのは今回のバトルではいつもの素組のF2ザクじゃなく、大型ガトリングガン山盛りの重武装なザクを使っている鳴神のバカことガンプラ仮面2号。
そして今回の騒ぎの元凶の突撃任侠アホ娘の絢音と、アホの絢音のお守り担当の幹也の二人が先行した二人と鳴神のバカを追っていったわ。
雑魚の掃除くらいならにこちゃん…じゃなくてガンプラ仮面1号だけで十分にお釣りがくるから、私は先行した二人とそのあとに続く鳴神と絢音&幹也を見送って前には出なかったんだ。
そんな後方に残った私の隣には金髪ボンテージのマスク・ド・エリーチカの相棒(?)のデカ乳紫ボンテージなマスク・ド・スピリチュアルも残ったんだよね。
それで二人でグダグダとおしゃべりしながら進んでいたら、進行方向のやや左側にまた新しい敵機が沸いて来ちゃったんだ。
新たに出現した敵機は古今東西の色んな量産機を寄せ集めた集団。
ザクにドムにゲルググにジム。
ハイ・ザックにマラサイにジムⅡにネモ。
ガザCにジムⅢにジェガンにギラ・ドーガ。
ギラ・ズールとかも居るね。
宇宙世紀からは他にも居るけどとにかくいっぱい居るんだよ。
宇宙世紀以外からもジンやストライク・ダガーやM1アストレイとかも居るし。
もちろんSEED系以外の量産機もいっぱい沸いてやがるんだよね。
私とマスク・ド・スピリチュアルの二人はそんな新たに大量に沸いて来た量産機を片付けるためにそれぞれの機体を加速させて戦闘を開始したんだ。
「うぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
私は量産機の集団に接近するために加速したスピードをそのまま利用して、一番近くに居た灰色の地味な量産機カラーのゲルググの胴体部分に、気合いを入れてガンダムアインヘリヤルの右手のGNクローアームをぶちかましてやったわ。
インパクトの瞬間、アインヘリヤルのコックピットには地味な量産機カラーのゲルググの装甲がひしゃげる“グシャ”って音が響いたの。
もちろんGNクローアームの直撃したゲルググは一撃で撃墜よ。
「うっし!!!まずは1機!」
<喋っている暇があるなら早く次を片付けろ!右方向からジンとリック・ドムが接近中だ!>
「わかってるって!まずはジンから!!!」
ゲルググを撃墜した私は右手のGNクローアームを振り抜いた体制から、そのまま機体左側のスラスターを軽く噴かして、今度は左手のGNクローアームを重斬刀を振りかぶりながら私のガンダムアインヘリヤルに接近して来ていたジンに向けてぶちかましてやったんだ。
そしてその次に今と同じ要領で今度は機体右側のスラスターをやや強めに噴かして、ジンに続いてヒートサーベルを握りながら接近して来ていたリック・ドムへと、右手のGNクローアームを勢いよく振り抜いて胴体部分をぶち抜いてやったわ。
「ヒャッハー!これで3機目♪今日は調子イイじゃん♪ミサちゃんぜっこちょー!」
<大量に沸いて出てくる雑魚共を3機程度墜としたくらいで浮かれるな!<
むぅ。
せっかく調子よく連続で敵機を撃墜してテンションが上がりはじめていたのに、ロボ太は浮かれるな!だって。
いいじゃん。ちょっとくらい受かれてもさ。
バトル中のテンションは大切だよ?
ねっ?みんなもそう思わないかな?
<見ろ!あちらの紫色のご婦人は既に10機近くの敵機を墜としているぞ!>
「へっ?!紫色のご婦人って…ゲッ?!な、なんかあのヤドカリドム!めっちゃ無双してるし!!!」
ロボ太の発言に私は内心でテンションは大事だよ!って考えていると、ロボ太は続けてあっちの紫色のご婦人を見ろ!って言ってきたんだけど…うん。
見たよ。
見たんだけどさ。
見た先ではね?ロボ太曰く紫色のご婦人こと紫ボンテージのマスク・ド・スピリチュアルが、ドムの改造機“ドム・ハーミット”を駆って量産機を相手に無双していたんだ。
あるザクは背中の“ヤドカリ”からにょき♪っと伸びた巨大な“ハサミ”…ギガンティックシザースで挟まれてメキって胴体をちょん切られて。
あるガフランはギガンティックシザースから放たれたシザースビームキャノンでコックピット部分を撃ち抜かれて。
あるグレイズに両腕に装着されたトゲトゲ付のシールドでぶん殴られてからギガンティックシザースを振り下ろされてグシャりと叩き潰されて。
うん。
マスク・ド・スピリチュアルだってグレイズをナノラミネートアーマーなんか無視して物理的に叩き潰せるじゃん。
あっ。
今度はシールドから割と高出力のビーム撃ってるし。
あのシールドって中にビームキャノンでも仕込んでるんだね。
たがらあのドム・ハーミットってドムの改造機には手持ちの武装が無かったんだ。
なっとくー。
「なっとくー。じゃなくて!思ってたより強いし!あのSMクラブの女王様っぽい色モノ!」
<うむ!我が主殿や姉上殿の契約者のソラ殿には及ばぬが、かなり上位の戦士と見て間違いあるまい!>
「うへぇ…世の中にはまだまだ強いファイターがいっぱいだ…。」
<負けたくないのならば精進あるのみだ!だが今は眼前の敵機を片付けるぞ!右方よりジェガン2機、M1アストレイが3機接近中だ!>
「っ!りょーかい!GNスラスターキャノンで凪ぎ払うよ!」
私は別にアイツみたいに…私の彼みたいに最強のガンプラファイターとか目指してるワケじゃないけど、それでも最強を目指してるアイツのパートナーとして、アイツに恥をかかせない程度には強いガンプラファイターでいたいんだよね。
うん。ロボ太の言う通り私ももっと頑張らなきゃ。
アイツが修行の旅から帰ってきた時に、強くなったねって言ってもらいたいしね!
そのためにも!まずは私達の商店街を!音ノ木坂商店街を守ってみせるよ!
雑魚を何機が撃墜したくらいて少しはしゃいじゃっていた私は改めて気合いを入れ直して、さっさと目の前に大量に展開しているこの雑魚量産機を片付けようって思ったんだ。
GNクローアームでの近接戦闘で1機ずつチマチマ片付けてもいいんだけど、先のことを考えるとこんな序盤でムダな時間は使いたくないしね。
だから私は雑魚い量産機共を一気に片付けるために、アインヘリヤルに搭載された唯一の射撃武装“GNスラスターキャノン”を使うことにしたんだよ。
<心得た!GNスラスターキャノン!砲撃形態へ移行!GNドライヴの出力を上げるぞ!>
ロボ太は私の指示に即座に応えて、メインスラスターとして使用していたGNスラスターキャノンを反転させ砲門を前方へと向けて砲撃形態へと移行してくれたわ。
それからGNドライヴの出力を上げてGN粒子を砲身へと供給させ、いつでもビームを発射できるようにセッティングしてくれたんだ。
流石は高位電子精霊だね。
ヤることがスムーズで助かるよ!
「うん!狙いは…あの集団のど真ん中!ついでに連中の後ろから来てるドムとかティエレンとかマラサイとかもまとめて一緒にぶち抜いてヤる!!!」
最低限の一撃で最大限の戦果を!
<うむ!射撃補正を掛ける!狙うのは…>
狙うのは…先頭のジェガンのちょい左側!
<そう!そこだ!!!撃て!ミサ!!!>
「GNスラスターキャノン!!!いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
こちらへと向かって来ている敵機を全部まとめて墜とせるように細かく狙いを調整してからぶっ放したGNスラスターキャノンの高出力ビームは、狙い通りに先頭のジェガンを撃墜すると、そのまま後ろから続いてきていた残りの敵機も巻き込んで合計10機近くの敵機を一気に撃墜してやったわ!
<うむ!戦果は上々だ!>
「あったり前よ!私はアイツの!ロボ太!アンタのマスターのパートナーなんだから!これくらいはやってみせるっての!!!」
<よく言ったぞ!ミサ!その意気だ!>
「うん!よーし!テンション上がってキター!!!このまま残りも片付けちゃうわよ!ロボ太!いつも通りサポートはお願いね!!!」
<心得た!!!>
「行くよ!!!アインヘリヤル!!!!!」
もっと強く!
アイツの背中を守れるくらいに強く!!!
アイツの隣で一緒に戦えるくらいに!!!
私とアインヘリヤルは絶対に強くなってやる!!!
もっと!もっと!!もっと!!!
強くなってみせるよ!!!
たからこんな所なんかで止まってられるかってんだよ!!!
私は絶対に止まらないわよ!!!
みんなも目標決めたら絶対に止まるんじゃねぇぞぉぉぉぉぉ!!!!!!
お前らが止まらない限り!俺はその先にいる!
たから!おまえらぁぁぁぁぁ!!!
と!ま!る!ん!じゃ!!!ねぇぇぇぇぇぇぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
ハッ?!わ、私…今なんか言ってた?
一瞬だけ意識が飛んでいたような………?
でも意識が飛んじゃったらマザーシステムからバイタルエラー判定喰らってバトルから強制排除されるよね?
バイタルエラー判定を喰らってないってことは意識は飛んでなかった?
うーん?なんだろ?
気のせいかな?
なーんか、変なフラグが……。
自販機でジュース買ってたらヒットマンに銃撃されるような…そんなフラグが…。
気のせい…だよね?
気のせい…なのかな?
『止まるんじゃねぇぞ…。』
[[遅いわよ!ミサ!希!いつまで待たせんのよ!]]
[[イヤ、遅いわよ!って、俺達もさっき雑魚の片付けが終わったばっかりだから、別にミサと希さんがそこまで遅いって程じゃねぇーだろ?]]
[[遅いの!だって少しでもこのにこにーを待たせたのよ!それだけで十分遅いじゃない!]]
[[はぁ…にこは相変わらずね。とりあえずはお疲れ様、希、ミサ。心配はしてなかったけど、どうやら無事にそっちも殲滅出来たみたいね。]]
量産機のお掃除の途中で、決意も新たに強くなろうって思ってたら変なフラグが一瞬だけ建ったような気もしたけど、特にこれといって不幸な結果になることもなく無事に先行していたにこちゃん…じゃなくてガンプラ仮面達と合流できたよ。
辺りに散らばる残骸を見ると、どうやらこっちの相手も古今東西の色んな量産機だったみたいだね。
ってかさ…少しでも待たせたから遅いって、なんかパンが無ければお菓子を喰え!とか言った女王様レベルに理不尽なこと言ってるよね。
にこちゃん、どんだけワガママ女王様なのよ。
そりゃ確かににこちゃんの二つ名は“無冠の女王”で女王様なんだろうけどさ。
[[幹也!弾切れだ!次のチャカ出せ!]]
[[えっ?!もう全部撃ったの?!イヤ、まぁまだ武装は沢山あるからいいんだけど…。]]
[[なら早く出しやがれ!]]
[[う、うん!わかったよ!]]
こっちはこっちで幹也のジェガン・アーモリーの背中のデカいコンテナから銃器を取り出してなんかやってるし。
ってかさ、絢音のアホ…たった1戦で手持ちの銃器の弾を全部撃ち尽くしちゃったの?
どんだけぶっ放したのよ…。
[[さて…アテンション!各員、特にダメージもないみたいだからこのまま先に進むわよ!前衛は引き続き私とガンプラ仮面1号!中衛はガンプラ仮面2号!後衛はマスク・ド・スピリチュアルよ!ミサ、絢音、幹也の3人は遊撃をお願い!ヤクザ程度に貴重な時間を取られるのは惜しいわ!さぁ!行くわよ!みんな!]]
合流した私がいつものように心の中で色々と突っ込みを入れてると、“アテンション”の一言でみんなの注目を集めたマスク・ド・エリーチカが、各員に指示を出して進撃を再開することになったんだよね。
うん。
なんでこの人が指示を出してるんだろ?
まぁ他に適役もいないみたいだから、別にいいんだけど。
鳴神のバカなら大抵は何でもできちゃうから戦闘指揮とかもイケるんだろうけど、あのバカに指示を出されるのはなんか腹立つもん。
だったらこの人…マスク・ド・エリーチカに指示を出してもらった方が全然ましだよ。
あとは…にこちゃんと指揮とかできるのかな?
でもなぁ…にこちゃんってボッチだからなぁ…。
[[ねぇミサ…アンタさ、今すっごぉぉぉぉく失礼なこと考えなかった?]]
「………気のせいだよ。」
うわぁ。
もしかしてボッチとか考えたの顔に出てた?
[[その間はナニよ!その間は!!!]]
「よっし!それじゃ要塞目指して出発しんこー!!!」
[[無視すんな!って!逃げたし!こら!待ちなさい!ミサァァァァァァァ!!!!!!]]
[[……デカいな。]]
[[……デカいわね。]]
にこちゃんの追求から逃げ出してそのまま目標の要塞へと向かった私(とその他6人)は、たまーに沸いてくる量産機を駆逐しながらどんどん進んで行ったんだけど…。
[[アレが攻略目標の要塞やね。むぅ…なんやめっちゃおっきくて真っ白でまんまるな衛星型の要塞やねぇ。]]
目の前に見えて来たのはマスク・ド・スピリチュアルが言ったように、大きくて真っ白でまんまるな要塞だったんだ。
うん。
アレってアレだよね。
絶対にアレだよね。
ビームサーベルっぽいライトなセイバーをブォーン!ブォーン!って振り回して戦ったり、英語で千年紀のハヤブサな宇宙船に乗って冒険したり、Rで2でDで2なロボットがピロリロ言ったりするヤツ。
アレに出てくるアレだよね。
[[ねぇ、アレってスターウォ…「うぉぉぉぉ!ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!!!」 チカァ?!えっ?えっ?ナニ?!どうしたの?!エリーチカなんか言っちゃダメなこと言っちゃった?!]]
あっぶな!
この金髪ボンテージ女!今ヤバかったぞ!
けっこーギリギリだったぞ!
確かアレってネズミの王国に買収されたとか聞いたから名前出しちゃヤバいんだよね?!
ネズミの王国に関わると下手しないでも一発で垢BANだよ!!!
[[でもアレってデ○スターですよね。]]
「ぶっちゃけるな!この地味メガネ!!!」
[[デス○ター?なんだよソレ?おい!幹也!アタシにもわかるように説明しろ!]]
[[うん。あのね?デ○スターって言うのは…。]]
「説明せんでいいっての!!!」
[[あはは♪ミサちゃん突っ込みに大忙しやねぇ♪]]
「そー思うならアンタも突っ込み手伝えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
コ、コイツらぁぁぁぁ!!!
ここで下手にネズミの王国に買収された星の戦争の名前だしてBANされたらマジでどーすんのよ!
本編なんてまだ“μ's”が全員加入すらしてないのよ!
ようやく1年生トリオが加入したばっかりじゃん!
にこちゃんなんて閑話や特別編じゃ出番あるクセに実は本編未登場なのよ!
ってかガンプライブがBANされんなら絶対にエロ方面でやり過ぎた時だって思ってたけどまさかのネズミの王国関連?!
このままじゃまずいわ!
とにかくまずいわ!!!
こうなりゃ話の流れとかもう関係ないわよ!
無理矢理にでも先に進めてヤるわ!!!
「みんな!攻略目標の要塞が見えて来たわ!このまま一気にあの要塞に取り付いて攻略しちゃうわよ!えい!えい!おー!」
[[必死だな。]]
[[必死ね。]]
[[必死やね。]]
「必死!必死って!うっさい!!!ホラ!行くわよ!!!全機!突撃ラブハート!!!!!」
[[[[[[[ソレはガンダムじゃなくてマクロス!!!]]]]]]]
なーんだ。
みんなちゃんと突っ込めるじゃん。
さてさて。
やって来ました謎の白くて丸くておっきな宇宙要塞!
あっ!もう1回言っておくけど!この白くて丸くておっきな宇宙要塞はデ○スターじゃないからね!
そう!デス○ターじゃないんだから!!!
いやぁ…それにしてもここまでの道中は大変だったよ………ごめん。
今の嘘。
ここまでたどり着くのぜっんぜん!大変じゃなかった!
沸いてくる雑魚い量産機はにこちゃんことガンプラ仮面1号のザク・ブバルディアがブレードウィングで切り裂いたりブレードシールドでやっぱり切り裂いたり、マスク・ド・エリーチカのトールギス・ヴァルキュリアが大型ランスでぶち抜いたりしてほとんど片付けてくれたんだよね。
あとは鳴神のバカもあのクソ重そうな機体を器用に操って群がる雑魚い量産機を蜂の巣にしてたわ。
アホの絢音もムダ弾ばらまくのはどーかと思ったけど、それでも今日が初めてのガンプラバトルとは思えないくらいには戦えてたしね。
まぁ絢音が上手く戦えていたのは幹也がしっかりサポートしてあげてたからなんでしょうけどね。
幹也のヤツ、案の定あのジェガンのカスタム機の背中に背負ってるバカデカいコンテナから次々にライフルやらマシンガンやらバズーカやらガトリングガンやら実弾系の銃器を取り出して、無計画にバカスカ撃ちまくってる絢音に渡してやっていたんだ。
かなりの量の武装を取り出してたけど、まだまだ武装は残ってるみたいだし。
一体どんだけあの武装コンテナに詰め込んでんのよ。
思わずアンタの武装コンテナはドラ○もんの四次元ポケットかよ!って突っ込んじゃったじゃん。
もちろんここまでの道中、ちゃんと私も真面目に戦ったわよ?
GNクローアームで殴って殴って殴りまくり♪
で、そんなこんなで雑魚い量産機をちぎっては投げちぎっては投げを続けて、もう少しで目標の要塞に取り付ける!って時に、件のデス○ターっぽい(あっ。結局デ○スターっぽいとか言っちゃった…。)要塞から宇宙空間を埋め尽くすくらいに大量の量産機が出撃して来た時には流石にヤバいかな?って思ったんだけど、ここでマスク・ド・スピリチュアルがぶちかましたのよ。
超弩級の一撃を。
その名は“サテライトリボルバー”。
サテライトランチャーを魔改造して心形流の奥義“高圧縮エネルギーカートリッジ”を組み込んだ超絶火力の一撃…。
ううん…正確には一撃じゃなかったわね。
高圧縮エネルギーカートリッジを1発装填しただけで、あの超絶火力の砲撃を6回ぶっぱなしてたわ…。
バトルが始まる前に、鳴神のバカが珍しく神妙な顔でマスク・ド・スピリチュアルのドム・ハーミットは恐ろしいくらいにバ火力だって言っていたけど、アレってこのことだったのね…。
ぶっちゃけさ、私的にはサテライトランチャーを改造した程度で恐ろしいくらいにバ火力なんて鳴神も言い過ぎだよなぁ、って思ってたけど、蓋を開けてみたら本当にヤバかったわ。
あのデカ乳エセ関西弁女王様はなんつーアホなもん作ってんのよ!
やっぱり心形流の連中は頭イカれてるわ!
あのヤドカリドム!もう戦術兵器じゃなくて戦略兵器よ!戦略兵器!!!
っと!絢音のアホ!また弾切れだし!おちおちしゃべってる暇もないわね!
「邪魔だってのよ!!!!!うぉりゃぁぁぁぁぁ!!!」
私は弾切れをおこしてスキだらけになってる絢音のアホを狙って、ビールライフルを連射しながら向かって来ていたマラサイの編隊にGNフィールドを展開して突っ込んで片っ端からぶん殴ってやったわ。
ホントはビームフィールドをGNクローアームに纏わせてぶん殴るのがこの子の正しい戦闘スタイルなんだけど、マラサイくらいなら別にそこまで本気で攻撃しないでもぜーんぜん余裕よ!余裕!
みんな一撃で吹き飛ばしてやったわ!
あれ?でもよく考えれば絢音のグシオンリベイク・フルシティって素組でもナノラミネートアーマーあるから、別に無理して援護に入んなくてもよかったかな?
[[ナイス!ミサ姉!]]
ま、いっか。
ビームがある程度は軽減されても、やっぱり仲間が好き放題に攻撃されてるのを黙って見てるのはイヤだもんね。
[[絢音ちゃん!予備のライフルだよ!]]
[[おう!!!こっちもガンガン逝くぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!]]
弾切れになっていた絢音も、幹也から新しいライフルを渡されたみたいだからもう大丈夫だね。
えーっと、どこまで話したかな?
確か…心形流がイカれてるとかだったよね?
それでね?マスク・ド・スピリチュアルのドン引きするようなバ火力で大量の敵機をまとめて凪ぎ払った私たちは、ようやく目標の宇宙要塞に取り付いて攻略のために中に入ろうとしてるんだけど…。
[[あー!もう!次から次に雑魚が群がって来てウザい!!!ちょっとそら!ゲートはまだ開かないの!早くしてよね!!!]]
[[わかってる!今ヤってんだよ!!!クソ!なんなんだよ!このゲートのロックは!!!解除させる気ねぇーだろ!よっし!これで7個目!あと残り3つだ!]]
<<第7ロックの解除を確認しました。続けて、あ…。>>
[[おい!アイリ!今の“あ。”ってなんだ!“あ。”って!]]
なんかゲートにかなり厳重なロックがかかってるらしくてピクリとも開かないのよ。
開かないならぶっ壊せ!ってことでみんなで(マスク・ド・スピリチュアル以外の)ぶっぱなしたりドついたりしたんだけど、いくらやってもゲートには傷ひとつ付けられなかったんだよ。
そうこうしているうちにまた雑魚い量産機軍団が集まりだして来たから、私達はゲートの破壊を諦めておとなしくロックを解除して中に入ることにしたわ。
でもね?鳴神のバカがさっきからゲートの開閉システムにハッキングして、どうにかロックを解除しようとしてるんだけどなんか難しいみたい。
ってかさ。鳴神のバカってあれでもハッキングとかプログラムとかシステム関連を弄るのってかなり得意なんだよね。
得意って言うより天才?
だってあの“アーリー・ジーニアス”が認めるくらいにスゴいんだもん。
そんな鳴神が手こずるってどんだけあのゲートのロックは固いのよ…。
もし今回のメンバーに鳴神のバカがいなかったら、確実にここでタイムオーバーになってたわね。
<<いえ。何でもありません。ただ第8ロック以降は今までとはプログラムのパターンが“がらり”と変わってしまっているようで面倒ですね。と思っただけです。>>
[[チッ!またかよ!またプログラムのパターンが変わったのかよ!だぁぁぁぁぁ!!!このゲートのロック作ったヤツはどんだけ性根がねじ曲がってんだっての!!!]]
<<そうですね。まるで腐りきっていた頃のマスターにそっくりです。>>
[[ぐっ!い、今はそこまで腐ってねぇーよ!最近はちゃんと真面目に生きてるっての!!!]]
<<えぇ。もちろんわかってますよ。我が敬愛なるマスター殿。もっとも、マスターが少しはまともなニンゲンに戻れたのは身を呈してマスターを引き留めてくれたニコのおかげですけどね。マスターはニコに感謝しなければバチがあたりますよ。>>
[[科学の塊みたいな電子精霊がバチが当たるとか言うな!それに…にこちゃんには感謝してるよ…。]]
<<第8ロックの解除を確認しました。残り2つです。ニコに感謝しているのならば結構です。ではこの程度のロックはちゃっちゃっと解除して下さい。>>
[[だからヤってるっての!!!]]
本当に大丈夫…なんだよね?
なんか不安になってきたよ…。
~一方その頃のケツアゴさん~
「おい!嬢ちゃん!どうなってんだ!あのゲートは絶対に開かねぇんじゃなかったのかよ!!!」
『誰も“絶対に”なんておっしゃっておりませんわぁ♪ワタクシわぁ、ワタクシぃと同等のスペックをお持ちでないとぉ、ゲートの開閉はむり♪って言いましたのぉ♪』
「ならなんであのゲートが開いてんだ!テメェみてぇなイカれたヤツと同等のスペックを持つヤツなんざいねぇだろうが!」
『うふふふふふふふ♪えぇ!えぇえぇ!!えぇえぇえぇ!!!ワタクシぃもそう思っておりましたわぁ!ワタクシと同じモノなどいない!と!ワタクシと同じ絶望を抱えたモノなどいない!と!でも!でもぉ!!!そうじゃなかった!そうではなかったのですわぁ!いらしたのです!このワタクシと同じ存在が!ワタクシと同じ才能を持つお方が!あぁ…ワタクシは1人ではなかった…ワタクシにもワタクシを理解してくださるお方が…。』
「お、おい?嬢ちゃん…?」
『見つけましたわぁ…ついに見つけましたわぁ…。ナルカミソラ…ワタクシと同じ電子の女神の雛型を授かりしモノ…ワタクシと同じこのシアワセに満ちたクソくだらない世界に絶望した悪意の苗床…。貴方となら…ワタクシは…ワタクシも…うふふ…うふふふふ…うふふふふふふふふふふふふふ…。』
「チッ!キ○ガイが…(旦那んトコのこの嬢ちゃん…見た目と能力だけは一級品だが、頭の中身は完全にイカれてやがる…。ま、ガキがあんなコトされて気が狂わない方がおかしいか…。まぁいいさ。この嬢ちゃんは“使える”からな。もっとも、使い方さえ間違わなきゃ、だかな。) おい!例の連中から仕入れたあのデータをバトルステージのラストにぶち込め!!!」
「へい!わかりやした!アニキ!!!」
『うふふふふふふふふふふふふふ…(何かしようとしているようだけど、何をしても無駄だよ、ジャスレイ。アンタが用意できる程度の奥の手なんかじゃ、私と同じ存在の彼には絶対に届かない。それ以前に、あの人の周りをうろちょろしているクズみたいな連中にも届かないわよ。ヤザワニコ…アヤセエリ…トウジョウノゾミ…ふふふ…軽く調べただけだからまだなんとも言えないけど、彼を引き留めている楔(くさび)はこの三人ってところかしら?この楔を一つでも壊せば、彼は…。) 』
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
閑話「商店街の七人」は次回で終わりとなります。
そんな次回はバトルを終わらせるためにいよいよミサちゃんのガンダムアインヘリヤルの切り札が切られます。
閑話「商店街の七人」が終了いたしましたら、いよいよにこちゃんが登場する本編を再開いたします。
本編第7話は第7話A「無冠の女王」と第7話B「トベナイコトリ」の二部構成となる予定です。
気づけばガンプライブの世界線でのμ'sメンバーで一番まともになってしまったにこちゃんと、そんなにこちゃん加入に伴う珍しくシリアス(予定)なことりさんのお話になります。
現在の段階でにこちゃんサイドの“そのいち”が25%ほど書きあがっております。
再来週までには何とか完成させたいです…。
次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。