今回の話はスバルの行動にハルとレムちゃんが振り回されます(笑)
果たして、その行動によってもたらさせるのは、どんな結果なのかーー
そういうところを注目しながら、この後の展開を見ていただければなぁ〜と思います(礼)
と、これは余談なんですが…リゼロのゲームの公式サイトを見た際にオープニングを見ました!
いやぁ〜ぁあ、メガネを装着してるラムレム、もぉ〜サイッコォーでしたね!!!メガネをクイって上げてる所とか、ドキドキしまくりでした!境界の彼方の秋人くんの気持ちがその時は痛いほど、分かりましたよ!!うん!!!そして、こう叫ばせてください…
メガネ女子、サイコーだーーーッッッ!!!!!
と、すいません…余りの破壊力に興奮してしまって……そして、初回特典って水着に着替えられるものなんですね。まぁ、私は通常盤なので……、縁がないことなんですが……(涙)
初回特典を予約しされた方はどんな感じだったのか…ゲームをされた後にでも、この小説の感想にでも書いてください…。それを励みに私も頑張って更新して行きますから…(泣笑)
と、だいぶん話が逸れてしまいましたね…(笑)
では、リフラ第二十三話『スバルの思惑とレムの思い』をご覧ください(礼)
※お気に入り登録・775名!評価者・52名と本当にありがとうございます!
これからも応援をよろしくお願いします!
突然、抱きついてきたあの黒髪の少年が、件のお客様だと分かったのはそれから二時間が経過した頃だった。台車を引いて歩く俺は、エミリア様の横に腰掛けて、俺が見えた途端、右手を軽く挙げて、ヒラヒラと降ってみせる黒髪の少年ことスバルに俺は苦笑いしか浮かべられない。その理由は実に簡単で、台車を押す俺の後ろから着いてくる青髪のメイドことレムちゃんの視線がとても痛い……っていうか、責められているような気さえもする。
俺へと親しげに手を振り続けるスバルと俺を交互に見ては、スバルを品定めするような視線を送っている。
“レムちゃんのこの視線には見覚えあるんだよなぁ…”
襲われる前に、俺へと向けていたあの視線とかなり酷似している。
“スバルを始末しようとか、考えてないといいけど…”
と人知れず思い、そっとため息を着く。しかし、件のスバルはというとーー
「ーーお〜い、ハル〜〜!」
とブンブンと子犬の尻尾みたいに右手を振り回して、俺の名前を呼び続け、これ以上無視するのは酷だなと思い、右手を軽く挙げると小さく横に振る。俺が応じるとニコッと笑うスバルに俺は溜息。
“どこであったのが分からないけど…こんなに俺の事を信頼してくれてるんだもんなぁ…”
その異常にも思える全面的な信頼と好意に裏があるのでは?と思えるが、それよりも俺は抱きしめられている時は気付かなかったが…スバルの上にいつの間にか、浮かんでいたフラグが気になって仕方ない。
“【黒い旗と白い旗が変わりばんこに円の形に並んでいる。その白い旗と黒い旗を繋ぐ矢印は赤色で、その中央に3という文字が置かれている】かぁ…”
「……果たして、スバルは何者なんだろうなぁ…」
人知れず、呟いた声は誰に聞かれることもなく、静かに床へと沈んでいった……
τ
「って事で、これから宜しくお願いしますぜ、先輩!」
「気合が入ってるのはいいことだけど、せいぜいラムの足手まといにならないことね、バルス」
「ッ。ラムちーはもう少し、可愛げを身につけた方がいいじゃねぇか?」
「ハァッ、なぜ、バルスみたいな男に媚びなくてはいけないの?媚びていい事があるとは思えないのだけども……もしかして、襲おうと思っているの?汚らわしい、ラムの前から消え去りなさい」
「マジで口悪いし、態度デカいなぁ!お前!!今に始まったわけじゃないけどさ!!」
ということで、何がどうなってか、スバルが同僚となってこの屋敷で働くことになった…。
スバルの教育係にロズワール様直々にご指名されたラムさんとスバルが互いの悪口を言い合いつつも、皿洗いを凄まじいスピードで終わらせるのを見届けて、俺とレムちゃんは自分の立場に移動する。
「……」
“うぅー、レムちゃんから発せられるオーラが身に痛い!痛いです…レムちゃん、お願いですから……そんな目で俺を見ないで…”
「兄様、今日のロ文字の教師はレムですから、その時に今日のお話でも致しましょう」
「……はい」
静かにそう告げる青髪の少女の有無を言わさぬオーラに俺は項垂れながら、小さく返事した…
τ
「兄様はスバル君の事をどう思っておいでですか?」
俺の部屋を訪れて、最初に発せらされたその言葉に俺は縮こまる。それ程までにレムちゃんから発せられるオーラが怖かった…背後に鬼がおる、あっいやレムちゃんって正真正銘の鬼なんだっけ…?
「…兄様…レムは真面目に聞いているんです。なので、兄様も真面目にお答えください」
“ヒィイイイイ”
笑った背後の青鬼が笑ってる!!牙を覗かせて嗤う青鬼にちびりそうになりながらも、俺は小さく答える…
「どう…って、不思議な奴かな?第一印象は」
俺は癖っ毛の多い赤髪を撫でながら、レムちゃんへと答える。
「不思議な?」
「あぁ、ラムさんとも割と早く打ち解けてたし…、俺ともレムちゃんとも仲良くしたい感じだったしさぁ…。別に会ったわけでもないのに、初対面の人とすぐ様、仲良くしたいって思えるなんて不思議な奴だなぁ〜って思ったんだけど…純粋に」
「……」
椅子に座ってはいるが、心ではカーペットの上に正座している気持ちでレムちゃんからの返事を待つ。
だが、青髪の少女は一人、考えるような表情を浮かべると…俺の方をチラッと見て呟く。
「……兄様は優しすぎます…、なのでレムはとても心配なんです。その好意が悪意に利用されないか…、またあのようなことが起きたら…レムはとても……」
「……レムちゃん…」
俺がレムちゃんの方を見つめていると、レムちゃんも俺を見つめ返す。その瞳の奥に揺らめいている多数の感情は純粋に俺とラムさんを心配する感情に溢れている。
“俺なんかよりも、レムちゃんの方がよっぽど優しいって思うけどなぁ…”
そんな俺の気持ちをどう解釈したのか、分からないがレムちゃんは小さく唇を噛み締めるとポツンポツンと自分の気持ちを語り出す。
「……兄様の言いたいことは分かっています、スバルくんはエミリア様を助けてくださったお方です。そんな方を暗殺しようものなら、エミリア様の信頼が無くなるのもレムは分かっています…。でも……でも、理性では抑えられない気持ちもあるんです…、姉様はレムのたった一人の家族です…兄様はこんなレムに自分らしく生きることを教えてくれた人です…、そんな大切な二人をーーそんな人をもう…失うのは……嫌なんです…。
だから…だから、レムは兄様と姉様が危険に晒されるようなら…間違いなく、スバルくんをーー」
「ーー大丈夫だよ、レムちゃん」
「…へ」
彼女の柔らかい手触りの青い髪を撫でながら、俺は心配そうに見上げてくる彼女に笑いかける。
「俺はまだまだ弱っちいし、頼りないけど……ほら、言ったでしょ?
俺は大切に思う人が傷つくことはしたくもないし、させたりもしないって」
「……兄様」
ナデナデと彼女の青髪をクシャクシャと撫で回しながら、いつの間にか身を寄せてきたレムちゃんを落ち着かせようと抱き寄せた…
τ
「前いまし今いまし先します主の戒めあれ。ZAZAS、ZAZAS、NASZAZAS。罪生の魔性を回生せよ。EVOKE、朱雀、白虎!」
俺は右下へと書いてある魔法陣へと血を染み込ませて行く。そうすると、薄緑色の光が薄暗い辺りを照らす。その光の中から朱い鳥と白い虎が飛び出してくると同時に、背後から声を掛けられる。
「こんなとこに居たのか、ハル…探したんだぜ…ふぅ……」
“またか…”
俺は今日一日、振り回された相手へと忌々しげに振り返った……
ロズワール邸住人が抱く主人公の好感度と認識調査その2
〈スバル〉好感度【98】認識【心の友と書いて、親友と言える関係と思っている】
〈エミリア〉好感度【72】認識【面白くていい子。仕事面でも信頼出来る】
〈パック〉好感度【50】認識【いい子だけど娘には近づけたくないが、少しなら許す】
〈ロズワール 〉好感度【83】認識【面白くて不思議な子または有能そうな駒。仕事面でも信頼出来る】
〈ベアトリス〉好感度【30】認識【やかましくて失礼な奴。時折、ちょっかいをかけて来るのがうざったい】
〈ラム〉好感度【92】認識【仕事面でも、通常の時でも信頼出来る関係。時折、側にいると安心出来る】
〈レム〉好感度【120】認識【何に関しても信頼しているし、力になりたいと思っている】
以上、好感度と認識調査その2でした。
※あらすじを変えました、突然の事にびっくりされている方もいらっしゃると思いますが……本当にすいません(汗)
私が考えた結果、あのあらすじのほうが皆さんにこの小説を楽しんで読んで頂けると変更した次第です。
本当にすいませんでした……