Fate/Asura's Wrath 悪鬼羅刹と行く第五次聖杯戦争   作:放仮ごdz

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アインツベルンの森の死闘その二。アサシン回。ついにその宝具と真名が判明します。

今回はアサシンの外道が極まる回。イリヤが泣き、セイバーが怒り、アサシンが嗤う。楽しんでいただけると幸いです。


♯32:悪魔が宿りし悪食の器

今でも、覚えている。いや、正確には今も感じている。あの時、狂い果てた私が何をしたのか。

 

 

「お母様~、終わったよ~」

 

「―――。―――――時のみ、その真の力を発揮できる―――!」

 

 

王である馬鹿兄貴の部下の精鋭とか言う奴等を殺害し、お母様の元に戻る私。しかし、お母様は私が帰って来ても意に介さず、兄に向けて自慢げに掲げている人形の話をするだけだ。

 

 

「この子がいれば、私でも―――」

 

「ねえお母様。お母様ったら!」

 

 

前に立ち、顔を覗き込む。意に介さない、ただ頭上に掲げた人形の話をするだけ。私には、その言葉の半数が耳に入らない。聞きたいのは、何時もの言葉。

 

 

――――「■■の暗殺任務も達成…予想外よ、あれだけの戦力でも任務を全うするなんて。  、お前は本当に使い勝手のいい駒だわ」

 

 

任務を終え、お母様の満足する成果を出せば撫でてもらえる。子供の様に、撫でてもらえる。貴方に褒めてもらえるなら、それだけで十分だった。他の物なんていらなかった。

 

 

――――「  、お前は娘だが存在を知られてはいけない不義の子供なの。でも役立つ駒になるなら飼ってあげてもいいわよ」

 

 

母親の言葉とは思えないけど、私は要らない子供だったから、当たり前なのだろう。だけど、それでも。

 

 

―――「そう。■■を殺せたのね、よくやったわ」

 

 

生まれて初めて撫でて貰えたその感覚は冷たくて(優しくて)、もっと欲しくて、嬉しくて。それだけで生きていけると思った。

 

 

「お母様。聞いてよ、お母様、お母様お母様~!」

 

 

お母様だけが私の全てだった。言われるままにたくさんの人間を騙して、裏切って殺した。「よくやったわ」と、撫でられ、抱き締められる。それだけで幸せだったんだ。なのに・・・偽物の娘なのに、演技の娘なのに、私の義理の母親になったあの人といると・・・お母様といるより、心地いい。

 

駄目だと思った。私のいるところはお母様のところだけなんだと、そう思った。全部打ち明ければ、演技のない私でも受け入れてくれるかもしれない・・・そんな淡い思いを抱いたから。

 

 

――――「  ・・・?」

 

 

お母様じゃない母親を、私は背中から刺したんだ。命令もあった。でも、それ以上に・・・このままじゃ何かが崩れると、そう思ったんだ。そうまでして、お母様のために尽くしたのに・・・貴方のために私は悪ノ道を行くのに・・・

 

 

「聞けっつってんだろこのクソアマァァ!!」

 

 

溢れる鮮血。胸元をナイフで一突き、お母様じゃない母親とは真逆。お母様の顔は醜く歪み、若づくりだった顔はいくつもの皺が戻っていた。力なく倒れるお母様の体に、ただ笑みを浮かべ高笑いを上げる私。

 

 

「お母様!?ああ!お母様!酷いわ!なんでこんなことに!?誰が、誰がこんなことを・・・」

 

 

唐突に高笑いを止めたかと思えば心の底から驚く、母親の遺骸に。そして視界には呆然と混乱している様子の馬鹿兄貴。その時私は、本気で目の前の男が母親を殺したと思い込んでいた。

 

 

「・・・お前か!お前がお母様を!ゆゆゆ!許せない、絶対に許せない!殺してやる!殺して殺し殺し殺し―――!」

 

 

表情と共に頭が憎悪が満ちる。いや、頭の中に満ちていたのは今まで殺し続けてきた私の姿。私は、何のために殺し続けたのか、ただその自分への憎悪も目の前の男に重ねていたんだと思う。

・・・お母様は狂っていたから気付けなかったんだ。手駒としか見ていないだろう私が、実の娘が、自分以上に狂ってしまっていた事を。いや気付けよクソアマ、と私の中の誰かが言う。本当にそうだと思う。狂わせた張本人が気付かないなんてお笑い草だ。

 

だから死んだのよ。私の母親面していた奴等は、共に私が狂っている事に気付かなかったから死んだんだ。そうだ、そうだろう。だから私は悪くない。いや、邪悪だ。私程の「悪」は居ない。

 

ああ、私は誰だ。本名か、偽名か。前世の名か。いや、ぴったりの真名があるだろう――――ああ、私は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロ姉に後は任せて、アーチャーに掴まって空を飛んでイリヤ達を追い掛け、俺が辿り着いた先。

 

 

「そんな・・・なんでよ・・・セラ!リズ!・・・貴方達まで、私を置いて行くの・・・」

 

 

そこに広がっていたのは、斜めに真っ二つにされ転がっているメイドと、ハルバードを傍らに置いて倒れている頭部の無いメイドの前で崩れ落ち、泣きじゃくるイリヤと、聖剣と双剣をぶつけている緑衣の勇者と赤い外套の男の人智を超えた戦いの光景だった。・・・間に合わなかったのか。無力感が俺を包み込む。

 

 

「なんでだ、何でセラとリズを殺した!アサシン!」

 

「そんなもの、決まっているだろう?」

 

 

そう言って干将・莫邪を叩き付けて爆発させたエミヤシロウに姿を変えていたアサシンは元の姿に戻ってセイバーから距離を取り、ナイフを舌なめずりしながら愉しげに嗤う。

 

 

「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。小聖杯たる彼女の心を完膚無きに壊して私達が手に入れるためよ。そのために、セイバー。貴方と衛宮士郎を彼女の前で殺してあげる。・・・しっかし、抵抗しなければ無傷で屍兵にしてあげたのに。私を傷つけた上に五月蠅かったからキレて殺してしまったじゃない。死体を一から屍兵にするのは時間がかかるのよ?」

 

「・・・もういい、お前は俺が倒す!」

 

「できるものならどうぞ~?」

 

 

瞬間、セイバーの姿が消える。いや、床を踏み砕いて一瞬でアサシンの眼前に迫り、マスターソードを振るう。しかしアサシンはそれを受け流し、高速回転してローリングソバットを叩き込んでセイバーを蹴り飛ばした。

 

 

「なっ・・・!?」

 

「誰かの姿を借りないと弱いなんて、誰が言った?」

 

「なら・・・!」

 

 

するとセイバーが取り出したのは、二つのフックショット。恐らくもう片方はロングショットだろうそれを二刀流で構えたセイバーはフックをあらぬ方向に射出。シャンデリアと、メイドの一人の傍に置かれていたハルバードに突き刺すと引き寄せ、遠心力も伴ってアサシンに叩き込む。

 

 

「さっすが~!でも、隙が大きすぎない?」

 

「じゃあ、こうだ!」

 

 

しかし、真正面から突進したアサシンには当たらず、フックを戻したロングショットを今度はアサシンの胸元に向けて発射するセイバー。それは「は?」と呆けながらも咄嗟に避けたアサシンの肩に突き刺さり、セイバーは間近に迫っていたアサシンを盾で殴り飛ばす。

吹き飛ばされるアサシンにはロングショットが繋がっていて、セイバーはそれを引き寄せると再び盾で殴り飛ばし、吹き飛ばされたアサシンをすかさず引き戻して打撃を繰り返す。殺意の伴ったラッシュに、手も足も出ない・・・かに思えたアサシン。しかし、何度目か分からない打撃により吹き飛ばされる中、にやりと笑った彼女を見て、俺は慌ててセイバーを見やる。盾に、爆弾が取り付けられていた。

 

 

「BOM!」

 

「があっ!?」

 

「ご存知かは知らないけどわたくし、爆弾使いな物ですから。お返しだ死ねえ!死に腐れ!死になさい!」

 

 

盾が爆発により吹き飛び、それによりフックから解放されたアサシンは肩口を押さえて指に付いた自分の血を舐めとると、いきなり狂乱して突進。ポーチから取り出した両手剣を構え直したセイバーに怒涛のナイフによる連撃を叩き込んでいく。

 

 

「ふっ!」

 

「当たるか!」

 

 

それに対し、セイバーが取り出したのはブーメラン。投擲され、その間に取り出したハンマーで応戦しながら返って来たそれで奇襲する戦法らしいが、あっさりと見切られ、アサシンは首を傾げて回避。

 

 

「だろうな・・・!」

 

「がはっ!?」

 

 

しかし、セイバーはそのブーメランをハンマーで殴り飛ばしてアサシンの腹部に叩きつけ、呻いたところにハンマーをしまってブーメランを手に取り高速で何度も振るい、ビシバシ叩かれたアサシンは押されて行く。

とどめと言わんばかりにセイバーは跳躍してブーメランを投げ付け、アサシンがそれを避けて壁に追い詰められた所に背中の鞘から引き抜いたマスターソードを叩き込む。いわゆるジャンプ斬り。

 

 

「デリャァアアアアアアッ!」

 

「ッ!」

 

 

宝具も使わないセイバー最大の一撃は城の壁を両断、その衝撃波で瓦礫が吹き飛んで来て、俺は咄嗟にイリヤの前に飛び込んで投影したエクスカリバーで瓦礫を斬り飛ばした。振り返る、未だにイリヤは泣きじゃくり今どうなっているのか分かっていない様子だった。・・・俺が守らなければ。ただ、そう思い、そして見る。

 

 

「・・・今のは危なかったわ」

 

「なっ・・・!?」

 

 

そこには、服が赤く染まって行って血の様に赤い鉱石らしき物体がドレスの様な形状で服を覆い尽くし、腕ごと赤い鉱石で覆われたナイフで受け止めているアサシンの姿があった。あの、左手に握られているのは・・・グラス?宝具の真名解放か・・・!?

 

 

「見せてあげるわ、このグラスの真の力を。『悪食』の悪魔よ、我が身に宿りなさい!」

 

 

ゴポゴポと赤い液体が空のグラスから溢れ、それは緋色の結晶となってアサシンの頭部以外を完全に覆い尽くし、一気に砕け散る。現れたのは、燃える様な紅を基調としたドレス。ただ、それだけの変化。しかし、それは外見だけであり、その変化は歴然だった。

 

 

「【悪魔が宿りし悪食の器(グラス・オブ・コンチータ)】。・・・真名解放しないと使えないなんて、英霊って不便な生き物ね」

 

「ぐっ、あっ・・・!?」

 

 

マスターソードを構え直したセイバーが、肩口を斬り裂かれて倒れ、鮮血が舞う。マスターソードを杖代わりに倒れずに済んだセイバー。その後ろには、何時の間にかアサシンが移動していた。・・・速過ぎる、ここまでじゃなかったはずだ。

 

 

「簡単に言えばステータスの上昇・・・それに加えて屍兵召喚に使役、こんなものかしら」

 

「ッ、アーチャー!」

 

「!」

 

 

俺は咄嗟に傍で佇んでいた相棒に叫んだ。瞬間、返事する間も無く飛び出し、拳を叩き込むアーチャー。それを、アサシンは簡単に受け止めた。

 

 

「変身は使えなくなったけど・・・十分よね?」

 

「ぐっ!?」

 

 

蹴り飛ばされ、倒れる前にそれに追い付いたアサシンの追撃がその腹部に叩き込まれ、アーチャーはクレーターを作って床に叩き付けられた。

 

 

「アーチャー!この・・・っ!」

 

「前の私じゃアーチャーにも勝てない、なら答えはシンプルよ。変わればいい」

 

 

加勢しようとエクスカリバーを構えて突進した俺の一撃も、軽くあしらわれエクスカリバーを奪われてしまった。軽くそれを振るい、こちらを見やるアサシン。その視線は、まるで虫でも見る様な無感情の物で・・・人を傷つける事に、愉悦を感じていた今までのアサシンとは同一人物とは思えなかった。

 

 

「ブーメランみたいなおもちゃなんかにやられるとか、あー、自分の事ながら恥ずかしい。死ね、死ね、死ねよ、愛を求めるウザい私。感情を持たなければこんなに苦戦する事も無かったのよ」

 

「くそっ!」

 

 

新たにエクスカリバーを投影して、斬りかかる。アサシンの持つ聖剣はあっさり砕けるも、アサシンは焦らずにそこら辺に転がっていたイリヤのメイドのハルバードを手に取り、柄で俺の腹部を殴り付けて吹き飛ばす。戦い方が違い過ぎる、まるで機械だ。

 

 

「感情を持つなんて無駄よ、私はお母様の駒で、サーヴァントは魔術師の道具なんだから。道具に感情なんていらない、だからセイバー。アーチャー。貴方達はそこで無様に転がっている」

 

 

その言葉に思うところがあるのか、セイバーもアーチャーも意識はある筈なのに黙ったままだ。・・・俺は、アーチャーの事をまだ何も知らない。夢を見ても出るのはアルトリアだけだ。クロ姉も桜もイリヤも、自分のサーヴァントの事を分かっていると言うのに・・・ただ、泣きそうな顔で黙っているアーチャーに何もできない自分が、悔しい。

 

 

「そこで死んでるホムンクルスのメイド達もそうよ、そこの餓鬼を守りたいから、裏切りたくないからここに残る?馬鹿じゃないの、たかが道具が弁えなさいよ」

 

「・・・それは違う。セラもリズも、道具・・・人形なんかじゃない。イリヤもだ」

 

「あ?」

 

 

そう言って、立ち上がるセイバーを据えた目で睨みつけるアサシン。マスターソードを構える勇者に対しふんぞり返るその姿は、まさに「悪」だった。

 

 

「皆、この広い世界で生きているんだ。聖杯として死ぬのを妥協しているのは許せないが、イリヤ達は生きている。それを他人が否定するのは許さない」

 

「道具なんかを庇うの?・・・ああ、世界を救うためだけにこの世から居なくなった知人が五人もいるんだっけ?守れないのは、嫌なんだ。それ私も分かるわ、だって守らないと行けない母様を二人共自分で殺したんだもの」

 

「・・・俺は親を知らないからそれがどういう気持ちなのか分からないな」

 

「へえ、そう?」

 

 

心底馬鹿にした様な嘲笑を浮かべ、飛び出したアサシンの一撃がセイバーの首に迫る。が、それは青く光る障壁に弾かれた。結界だ。

 

 

「ネールの愛。確かに俺は知らないがな、それは違うぞ、アサシン」

 

「・・・何が違うのかしら?」

 

「守りたいって思いと、実際に殺して抱いた思いは違うって事だ!」

 

 

ぶつかる。結界を消したセイバーの構えたマスターソードの突きをナイフで逸らしたアサシンの新たに取り出されたナイフを、右手に取り出したフックショットで受け止め、押されながらもマスターソードを振り上げるセイバー。

 

そのまま、人外じみた二刀流の斬撃が交わって衝撃波で窓ガラスを散らし、双方の蹴りもぶつかって大きく弾き飛ばされる。するとセイバーはマスターソードをしまった左手にロングショットを取り出して射出。

奥へと続く廊下の壁にかかった絵にフックを突き刺して跳んで離れると弓矢を構えて炎を纏った矢を放ち、アサシンはそれをナイフで斬り飛ばしながら追いかけて行った。

 

 

「アーチャー、大丈夫か?」

 

 

セイバーとアサシンがこの場から去り、泣きじゃくるイリヤを見ていられなくなった俺はクレーターの中で黙って倒れていたアーチャーの傍に駆け寄っで無事を確かめる。

 

 

「・・・破壊された内蔵の再生は終わりました。問題ありません、追い掛けますか?」

 

「ああ、頼む。俺はイリヤを・・・!?」

 

 

そう言って廊下の方へ振り返り、思わずぎょっと目を見開いた。廊下から衛宮切嗣が率いた屍兵の群れが現れたからだ。

 

 

「・・・邪魔はさせないつもりか。いや、セイバーがイリヤを守るために離れたのに気付いてイリヤを捕えるのが狙いか。アーチャー、悪いけどイリヤを守ってこの場から離れてくれ。こいつ等の相手は俺がする。・・・切嗣だけは、俺が終わらせないと行けないからな」

 

「分かりました、ご武運を・・・と言いたいのですが、無理そうです」

 

「なに?」

 

 

振り向く。泣きじゃくるイリヤを中心に、俺達は囲まれていた。その数、この大広間の過半数を占める程で数え切れない。何時の間に・・・と思ったが、アサシンは屍兵を召喚できるんだ。これぐらい当り前だろう。

 

 

「・・・アーチャーはイリヤだけを守ってくれ。俺の事は気にするな」

 

「ですが・・・」

 

「お願いだ。聞かないなら令呪を使うぞ。・・・俺の家族なんだ、守ってくれ」

 

「・・・了解しました、マスター」

 

 

翼を広げるアーチャー。投影した干将・莫邪を構える俺。行くぞアサシン。魔力の貯蔵は十分か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イフがやられた事に気付いた。気にしない、死んでないなら魔力をそのまま絞り上げろ。

 

 

―――私が何も考えず宝具を使用したせいでやられた?

 

 

人形二人が壊れた事に対し嘆く人形のために奮闘するセイバーを追い掛ける。小聖杯の元には屍兵をありったけ送った、衛宮士郎達が妨害して来てもあの数だ、確保できるだろう。

 

 

―――私が壊し(殺し)たからあの人形(少女)()いている?

 

 

あとはセイバーを戦闘不能にし、小聖杯の前に連れて行って目の前で殺せば、完全に墜ちるだろう。

 

 

―――そのせいで生前の幼き私みたいに心が壊れる?

 

 

様々な考えが過る。あるはずの無い善なる思いが揺れ動く。アハハ、そんなの気にしなくていいじゃないか。何故なら私は――――

 

 

「お前、誰だ?」

 

 

そう問うてくる緑衣の勇者。本来なら隠すべきだろうが、今は気分が高揚している。宝具を使ったおかげで妙に頭がすっきりしている。今の私なら、目の前の英霊を打倒する事など簡単にできるだろう。なら、隠す必要はない。元より、狂い果てた私に弱点など存在しないのだから。隠す方がどうかしてた。

 

 

「私はネイ。ネイ=フタピエと呼ばれた事もあったし、ネイ=マーロンでもあった。でも、私を表す名前なんて一つしかないわ。そう、私の真名は

 

 

 

 

――――――――― 悪 ノ 娘 。

 

 

 

 

 さあ、跪きなさい!!」




アサシンの真名は「ネイ=フタピエ」もとい「悪ノ娘」それこそが彼女の真名となります。言うなればナーサリーライムと佐々木小次郎を合わせたそんな存在。原作小説「悪ノ娘」と漫画版を足したつぎはぎの存在です。詳しくは次回以降。

その宝具、【悪魔が宿りし悪食の器(グラス・オブ・コンチータ)】。ステータス上昇と常時屍兵の召喚及び使役が可能、そして彼女の思考を冷静にする効果。いわゆる強化系宝具ですが、もちろんそれだけのはずがありません。デメリットはこの状態だと常に「ネイ」であるため他者変身ができないこと。その為実力だけで戦うしかなくなります。

そしてセラとリズが殺され、戦意喪失のイリヤ。その前では、士郎と切嗣が戦っていて・・・これが今回の要になるイベントです。クロナが乱入すれば完璧。

次回は、真名を明かした本気モードのアサシンVSセイバー・・・の前に、士郎sideから。クロナがついにイリヤに矛先を・・・?感想や評価をいただけると励みになります。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。

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