Fate/Asura's Wrath 悪鬼羅刹と行く第五次聖杯戦争   作:放仮ごdz

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2016年、今年最後の投稿。前回が決戦過ぎてアレなのでギャグを入れられないなと思い特別編として、FGO編になります。ちょっとだけネタバレ注意。皆さん最終特異点は無事クリアできましたか?

FGOは本編でもイベントでもイケメンなぐだ子が主役でいいと思います。七章は最初から最後までぐだ子でプレイしました。女主金っていいよね!

そんな訳でちょっと脳筋女子高生なぐだ子が出ます。楽しんでいただけると幸いです。


♯GO:聖杯探索に魔術師絶許な弓兵が喚ばれたら

私はぐだ子。つい先日まで女子高生をやっていたごく普通の日本人だ。…卒業もしてないのだが、女子高生をやっていた、だ。

 

始まりは2015年の夏休み。急増のマスター候補としてアルバイトみたいな扱いで呼ばれた、雪山の天文台「人理継続保障機関フィニス・カルデア」に赴いて、夏を涼しい雪山で過ごせるぞーと楽観視していたら何か気絶して入っていた元一般人の私の現在はと言うと。

 

 

カルデアが爆発して後輩を自称するマシュと言う名の少女を助けに行ったら、急増の間に合わせの筈が爆発から生き残った唯一のマスターとして、焦土と化した都市で後輩と青い人に指揮して女性の形をした黒い影と戦ってます。…うん、訳が分からないよ。

 

あの後なんか立体映像で現れた上司(?)のDr.ロマンからは一通り説明されたけどレイシフトとか言われてもよく分からないし、前線で盾を用いて殴り付けている後輩はデミ・サーヴァントとか言うのになっていて、私の後ろでカリスマガードしてブルブル震えているのはカルデア所長、オルガマリー・アニムスフィアと言う本来指揮しないと行けない人で、一緒に戦ってくれている青いお兄さんはキャスターのサーヴァント(?)のクーフーリンだと言うらしいのだが…何度でも言う、訳が分からないよ!

 

 

戦闘終了。戦っていたのはシャドウ・サーヴァント・ライダーと言うらしい。正直言って、何度も何度も私と所長を狙ってきてマシュが守りに戻って来るので時間がかかり、ほとんどキャスターのおかげで何とか勝てた。しかしキャスターと所長曰く、戦力増強が必要だとの事。

 

それで、倒壊している日本家屋の土蔵を仮の陣地とし、シャドウサーヴァントを倒した後に落ちていた聖晶石とか言う魔術媒体を用いて、マシュの(ラウンドシールド)を置いて英霊召喚なる物を試みる事になった。

 

 

現れる、三つの光輪が集束して光の柱となり、私の手にセイントグラフと呼ばれるカードが現れる。それに描かれているのは、金色の弓兵の絵柄。そして光の柱が消え、盾の前に立っていたのは、黒衣の少女だった。

 

 

英霊と言うのは英雄の幽霊みたいな物らしく、それらはほとんどが人類史に名を刻んだ英雄や反英雄らしい。キャスターは英雄で、さっきのライダーは反英雄だとの事。つまり私が召喚したのもそんな英雄の一人の筈だが…妙だった。

 

学生服の上から黒よりのグレーのロングコートを羽織り、白いマフラーを巻いて口元を隠している黒髪の少女。しかし弓兵(アーチャー)であるはずなのに弓どころか武装一つも持たず、どう見ても普通の女子高生だった。

 

彼女は周りを見渡し、視線を険しくするとまずキャスター、マシュ、所長の後に私を見て、私の右手に刻まれた令呪が見えてマスターと察したのか軽く会釈して来た。

 

 

「サーヴァント、アーチャー。真名…クロナ。召喚に応じました。英雄様じゃない反英雄で新しい方の英霊だから強さはあんまり気にしないで。ところでここ、冬木?何でまた火事なってんのかなー…今何年?」

 

 

忌々しそうに情景を見渡し、歯を噛み締める彼女の姿に言い様も無い不安感を覚えた。すると所長がおずおずと前に出て説明する。敵じゃないなら怖くもないらしい。何と言うか、残念な人だ。優秀な魔術師だって聞いたけど。

 

 

「えっと…2004年の冬木市よ。聖杯戦争の真っ只中で、何らかの異変が起きて特異点が発生したの。ところで貴方、アーチャー・・・でいいかしら?クロナって英雄は知らないけど、日本の英霊?」

 

「一応。簡単に言えば、聖杯戦争に参加したマスターの一人。…なんだけど、多分別の世界軸かな」

 

「聖杯戦争のマスター!?何でそれが英霊に・・・というかそれじゃ最弱じゃない…どうするのよこれ・・・」

 

「それはそっちの自己責任。あと英霊になった理由は聞かない方がいい。ところでマスター、私のステータスどうなってる?」

 

「えっと…」

 

 

セイントグラフを確認する。筋力D、敏捷C、耐久E、魔力EX、幸運B……うん、マシュに比べても弱く感じる。…………EX(評価規格外)!?

 

 

「ああやっぱり・・・なんでこのステータスでキャスターじゃないんだろうね。やっぱり弓の方が使いやすいからか…で、何でそっちのケルトの英雄さんはキャスター?ランサーじゃないの?」

 

「こっちが聞きたいぜそんなのはよ」

 

「そんな事より評価規格外ですって!?本当なのぐだ子!」

 

「は、はい。やっぱり凄い事ですよね?」

 

「凄いと言うかそれはもう魔術王と謳われたあのソロモン王以上・・・有り得ない物よ!何なの貴方!?」

 

「ああ、私の場合魔術とスキルが異常だから…?」

 

 

そう言われ、スキルの欄を見てみた。

 

 

対魔力Aー:自分に触れた魔術を瞬間的に己の物とし逆に防ぐことが可能。しかし瞬間的な物であるため、連撃に対し弱体化する。

 

単独行動A-:後述の「魔力変換(憤怒)」により魔力を半永久的に得られるためマスターから一ヶ月程度離れてもなお、宝具を一回使用できる程度に現界可能。ただし怒りが消えると一気にEまで下がる。

 

軍略C:多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。生前に勝率の低い戦いを敵のサーヴァントまで利用して勝利に導いた実績から。

 

改造魔術EX:彼女のみが習得した唯一の魔術。物質であるのならば、分子レベルから惑星級まで根本から侵食し、別物に変質させる。質量があるのならば自分自身の肉体から他人の宝具まで侵食可能。実体が無い魔術や事象に対しては無力だが、支配系の魔術に対しては絶対的な支配権を得る。

 

魔力変換(憤怒)A-:怒れば怒る程、魔力に変換して使用できる。生前の縁から得たとある英雄のスキルが変質した物。しかし冷めやすい性格であるため、切れる時はあっさり切れる。

 

破壊工作B:戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。正面からの対決よりもトラップによる搦め手を得意とする。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。

 

 

 

・・・なぁにこれぇ(白目)。素人の私から見てもなんというか反則級だと分かる。後ろから見た所長とキャスター、通信に出たDr.ロマンも白目だ。

 

なるほど、評価規格外なのも納得だ。魔術に関して絶対的な力を持つ改造魔術を唯一会得した鬼才と言う事なのだろう。魔術に干渉できるとか何それ考えるだけで怖い。というかアーチャーなのに軍略得意なのか。多数のサーヴァントに指示するとかできそう。なのに破壊工作まで得意って…奇策士かなにか?

 

 

「魔力が評価規格外?…ああ、まあそうなるよね…私の喚んだバーサーカーも反則だったけど、私の場合生前より強化されているからなぁ…あれかね、平行世界の私の影響かな」

 

「と、とにかく強力な味方を得れましたね、先輩!」

 

 

変な空気を払拭するべくそう笑いかけてくるマシュ。いい後輩だ。

 

 

「あ、でも私はまだ貴方をマスターとは認めて無いよ。魔術師大嫌いだからね。…そこの銀髪は今直ぐ殺したいぐらい」

 

「ひっ!?」

 

「私が認めるのは、魔術師以外のマスター。魔術師だったら私はマスターでも殺すよ」

 

 

そう言って何処からともなく取り出した妙に刃が長い短剣(?)を向けるアーチャーに怯える所長。それを見て構えるマシュとキャスター。でも私は、その様子が何処か・・・苦しんでいるように見えた。

 

 

「ぐ、ぐだ子!こんな危険なサーヴァント、早く令呪で自害させなさい!命令よ!」

 

「…できません、所長。私の召喚に応じてくれた人だから。…アーチャー、どうすれば私を認めてくれる?」

 

「魔術師だったらアウト。後、私は何か個人的な願いのためには戦いたくない。そう言うのは英雄の仕事、私はただ・・・力を貸すだけ。目的は何?聖杯戦争で勝ち抜いて根源目指すとかほざいたら殺すよ」

 

「じゃあ大丈夫、私はつい先日まで一般人だったんだ。それでこんな理不尽にあって…ちょっと元凶を一発殴りたいかな?」

 

「先輩!?」

 

 

笑顔でそう本心を述べると、マシュが驚いて「無謀です!」とか何とか所長と一緒に止めて来た。それに対し一瞬だけポカンとしていたキャスターは「気に入ったぜ、嬢ちゃん!」と上機嫌で背中を叩いて来てちょっと痛い。どうやら英雄受けする答えだったらしい。

 

一方、アーチャーもいい笑顔を浮かべていて短剣の刃を引っ込めると柄の部分だけになったそれを懐にしまい、手を差し出してきた。これは…?

 

 

「うん、いい答え。ちゃんとこの状況に怒ってる。理不尽に屈しない。一般人でありながらこんな異常事態を引き起こした犯人をぶん殴りたいとか何それ私の好みストレートだよ。ああ、士郎もこれぐらい普通の感傷があればなぁ…」

 

「普通じゃないですよ!?」

 

「乗った。貴方をマスターと認める。まあわたくしアーチャーなもんで?接近戦には期待しないでね」

 

「うん、ありがとうアーチャー!よろしく!」

 

 

感極まり握手するとしっかりとアーチャーは握り返してくれて感極まる。最初からいてくれたマシュと、現地のサーヴァントであるキャスターを除くと私の初めてのサーヴァント。私なんかよりずっと偉大な人物に認められたのだ、嬉しくないはずがない。

 

 

 

「…あ、なるほど。私が可笑しいんじゃなくてこの二人が可笑しいのか。そうよ、そうよね。私は何も悪くない。レフ早く助けに来なさいよぉ…」

 

 

 

そうぼやく所長に私とマシュ、キャスターが呆れアーチャーが殺気を放ったその時。私の視界で、閃光が瞬いた。

 

 

瞬間、アーチャーとキャスターが同時に動き、それに気付いたマシュが私と所長を庇うように盾を構え、飛んで来た歪な形状の矢を防ぐ。

 

同時に、キャスターはルーンを展開して何時の間にか接近していた竜牙兵を応戦し、アーチャーは何故かマフラーを外して構えるとそれは変形して弓に変わり、その手に取りだした短剣(?)を矢の形状にして番えると笑った。

 

 

「…相手も弓兵みたいね。どうするマスター、お望みとあらば、どうやら知人の様だしあの赤いの一人で相手して来るけど?」

 

 

そう言って、飛んで来た矢を、己の放った矢で相殺させるアーチャー。とんでもない技量だ。…ここにいるのは竜牙兵だけみたいだし、多分マシュとキャスターだけで私と所長を守り切れる筈。

 

 

「任せられる?」

 

「うん。あ、相手するのはいいけどさ…マスター?」

 

 

そう言って背後を向き、こちらに笑いかけたその背中を、きっと生涯私は忘れない。

 

 

「別に倒してしまっても構わんのだろう?」

 

 

そう言って地面を撫でつけ、それはまるで蛇の様にのたうってアーチャーを乗せ、敵弓兵の元まで怒涛の勢いで猛進して行った。返事はどうやら、いらないらしい。

 

 

「マシュ、緊急回避!背中からやって!」

 

「はい、先輩!これで…沈んで!」

 

「キャスター!瞬間強化、とどめをお願い!」

 

「おう!任せなァ!」

 

 

とりあえず思い付いた限りだが、今私の着ている礼装で使える魔術を用いて二人を援護、何とか竜牙兵を退ける事に成功する。所長も落ち着き、こちらに矢が飛んでこない事からあちらも戦闘を始めたと分かる。あとは、アーチャーが帰って来るのを待つだけだ。…その後はキャスターに「絶対勝てない」と言わしめた騎士王との対決が待っている訳だが…すると、キャスターが提案して来た。

 

 

「嬢ちゃん。提案なんだがアーチャーを待つ間よ、俺達もできる事をしておこうぜ」

 

「できること?…応急処置?」

 

「それはマシュにでもしてやんな。そうじゃねえよ。俺や、アーチャーの宝具じゃ騎士王の持つ聖剣の火力には敵わねえ」

 

「え!?でも、あのアーチャーならあの異常な対魔力で…」

 

「所長さんよ。気持ちは分かるが、奴のステータスをよく見て見な?」

 

 

そう言ってキャスターが私の持つセイントグラフに指差したのは、耐久Eと書かれている部分と、対魔力A-と書かれているスキルの欄。…だよね。私にも分かった、せっかく召喚したあのアーチャーだけど、多分・・・

 

 

「持久戦に弱い…いえ、もしかして聖剣を一瞬だけ防ぐことは出来ても耐える事ができない、そう言う事ですか?」

 

「おうマシュ、その通りだ。あの嬢ちゃん、多分俺に殴られただけでも沈むと思うぜ?」

 

「つまり聖剣を撃たれたらこちらに防ぐ手段が無いって事じゃない!やっぱり役立たずねあのサーヴァント!」

 

「所長、アーチャーを悪く言わないで。今私達が敵の狙撃を受けていないのは彼女のおかげなんですから。…それでキャスター、できる事って?」

 

「要は既に強力な矛があるんだから後は盾が必要だって事だろ?だったらうってつけのサーヴァントがここにいるじゃねえか」

 

 

そう言ってマシュに視線を向けるキャスター。…そうか、シールダーのマシュなら…

 

 

「確か宝具が使えないんだったよな?だったら修行あるのみだぜ。俺の本気の一撃、マスターから守って見せろよ!」

 

「「「ええ!?」」」

 

 

・・・アーチャーが帰って来るまで生きていられるのだろうか…後輩を信じよう。とりあえず所長、泣きそうになって私の後ろに隠れてないで少しは貴方の部下を信じてやってください。Dr.ロマンとか優秀すぎると思います。凡人の私から見てですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久し振り、士郎。…ああ、私の事は知らないのか。聖杯の泥を被った気分はどう?」

 

 

盗る。投げる。捨てる。弾く。斬る。敵、黒い靄に包まれたアーチャーのサーヴァント…私の知る少年の成れの果てである彼にそう問いかけながら近付いて行く。

 

彼の放った剣を盗り投げ付ける。

 

彼の放った壊れた幻想を放り捨てる。

 

彼の放った剣を盗って追撃の剣を上方に弾き飛ばす。

 

彼の放った矢を真っ二つに斬り裂く。

 

 

…ああ、一度融合したあの英霊の影響か似た様な事が出来る様になったな。王様に嫌われそうだ。でも私の霊基は完全に彼から分離しているし、単体で英霊にまでなったのに聖杯の影響か、私の中の泥の影響か、十分に対抗できている。・・・それと多分、彼にとって私は天敵だからだろう。彼の魔術と、私の魔術じゃ相性が悪すぎる。

 

マフラーを弓にし、矢を放つ。矢は途中で複数に増殖して彼を蹂躙し、血肉が舞ってその肉体はボロボロになって行く。ああ、私とは話す気にもなれないと。多分「私」を知らないエミヤシロウなんだろうけど、それでも私とは相いれないのだろうな。お姉ちゃん寂しい。

 

でも、理不尽の手先になるなら容赦はしない。正義の味方が悪の手先になったのなら、今日だけ私が貴方だけの正義の味方になってあげよう。

 

 

そして、弓兵が最期の手段として構えたのは、あの日見た世界有数の聖剣・・・の贋作。なるほど、本気で私を潰そうってか。ならば私も応えよう。…魔力使っても大丈夫だろう、私の怒りは、この状況を作り出した何者かに既に向いている。…ついでに、自分の力を信じず立ち上がろうともしないあの魔術師に対しての怒りも。

 

 

 

「怒・憂・我・暴・怠・欲・虚・色・・・人間の業を司る八極にして究極の一、私を構成するその憤怒を持って貴様等薄汚れた魔術師達、理不尽を今宵蹂躙しよう。…絶対に赦さない」

 

 

 

 

込み上げてくる怒りを、そのまま魔力に変換して。彼が、聖剣の贋作を振るうと同時に私も発動する。

 

 

 

万物を侵せ、(アンリミテッド・)無限の憤怒(レイジング・インベイジョン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その後。どこかで…正確には、私と融合したあの英霊の記憶で見たことある気がする仮の宝具を得たマシュとキャスターの連携で黒き騎士王をマスターと共に打倒し。

 

キャスターが座に戻り何か出てきた黒幕の尖兵を名乗る胡散臭い紳士をマスターが私のマフラーを巻いた拳でぶん殴ってカルデアスとか言う炉に打ち込んだ後、実は死んでいた所長さんを令呪のブーストを受けて私が霊基を改造して「実体のある幽霊」にして共にあの焼けた冬木の地からレイシフト(?)して無事帰還。

 

拠点となるカルデアとか言う施設に訪れたその翌日。どうやら私と弓兵の勝負を見ていたらしい人類史上の最大の天才たる変態英霊に「バグチート英霊」なる不名誉な称号を与えられた。マスター、マシュ、所長、あと何か気に入らないアーキマンとか言うドクターからも文句無しと太鼓判を押された。解せぬ。

 

王様とかに比べた私超絶弱い雑魚なんですけどね?え、英霊は他に呼んでないから知らない?あ、はいそうですか。

 

で、次は何所?…フランスで百年戦争の直後の時代・・・ジャンヌ・ダルクが関係しているだと?ならば行くしかあるまい。そして理不尽に対する怒りを思う存分愚痴ろう。多分分かってくれる。王様からはあの聖女はお前には合わんとか言っていたけど、あんな文句の一つでも言うべき死に方したんだからそんなはずない。

 

 

・・・ないよね?

 

 

 

「ねえクロナさん!何かござるござるとか言うアサシンと小っちゃい渋声のキャスターを引きました!クーフーリンのキャスターも一緒だよ!」

 

「何でそんな弱小ばっかり引くの!?クーフーリンをランサーで呼ばないとか馬鹿なの!?」

 

「弱いはずないです!クロナさんと同じで尊敬すべき凄い人達ですから!」

 

 

いや、さすがに実在せずよく似ている農民な奴と絵本作家じゃ底が知れると思う。あと、何で私みたいな奴を尊敬しているんですかね?普通はあの所長見たく落胆すべきだよ?

 

 

「いやはや、そこまで言われると照れるでござるな。燕を切るしか能が無いと言うのに」

 

「TUBAMEの間違いだろうがNOUMINめ。せいぜい馬車馬の様に働いて俺を休ませろ」

 

「王様みたいな奴だな…」

 

 

最初のパーティが佐々木小次郎とハンス・クリスチャン・アンデルセンとか…私がメインするしかないじゃないかふざけんな。接近戦は佐々木小次郎に丸投げするぞこの野郎。…このアンデルセン、役に立つんだろうか。

 

 

「退屈しないどころか、これじゃ」

 

 

このマスターと一緒なら何時か、この怒りも忘れられそうだな。じゃあサーヴァントとして働きましょうか。…バーサーカーも一緒なら心強い事この上ないんだけど。あと王様。いや、王様は何か説教されそうだからいいか。




その後、第一特異点で白ジャンヌと出会い絶望したあと黒ジャンヌに出会いストーカーの如く追いかけ回す女子高生サーヴァントの姿があったとか。

何で小次郎とアンデルセンが最初なのかは、僕が最初に引いた鯖でセイバージル、アタランテ、プロトランサーに続いて出て来たのが彼等だからです。まさか小次郎がドラゴンキラーとは知らずにセイバージルと一緒にマシュにくべた思い出・・・アンデルセンはクロナと仲が悪そうでよさそう。

ぐだ子は無条件でサーヴァントの事を信頼して居そうで、いいマスターだと思います。クロナ的には好ポイント。でも本当は士郎と第一印象が被っていたのも影響していたり…サーヴァントになった「言峰クロナ」はこんな感じ。幸運以外の他のステータスが低い代わりに改造魔術の恩恵で魔力EXと言う規格外に…魔術師絶対殺すウーマンな「衛宮黒名」だったらどうなるんでしょうね(白目)

黒エミヤとの対決で見せた宝具の詳細はまた何れ。ダ・ヴィンチちゃんをしてチートと言わしめる物とだけ。

さて今回は序章ですが、また暇があればFGO編を更新していくつもりです(多分特異点ごとに)。序章と言えば年末FGOアニメ楽しみです。…見れるかな…。
では皆さん、よいお年を。

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