同居人   作:春の雪舞い散る

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第65話

 

 

 翌日、大浴場解放に合わせて入浴するアタシ達だけどは仲居のお姉さん達の視線が熱いんですけど?

 

 まぁ、いいや…あまり細かいことを気にしたってしかたないよね?

 

 そんな事よりミルク色のここのお湯は好きな泉質なんだよねぇ~っ…ウン、気持ち良いなぁ~っ♪

 

 売店に温泉の素があったから買って帰ろっとっ♪

 

 

 早目の朝食の後、陽乃さんから本日の予定が発表された…しかも知らないのアタシだけ

 

 

 朝食後、優乃杜神社に向かい御祓をして御宣託を受けてから優乃杜の媛巫女としてのお披露目を果たすべく優乃杜会館に移動

 

 そこで巫女として氏子の代表者達に挨拶をするんだってさ

 

 ってそこでダメって拒否られたらどうするの?

 

 ハジかくのはアタシなんだからね?

 

 それ、ちょっとは理解してくれてる?

 

 それから…それから…やっぱり目立ちたくないでござる…

 

 そう思っていたのに…

 

 ナゼか千葉テレビが来たけど、なんで?

 

 おまけに…ケーブルテレビやラジオによくわからない取材陣が集まってナンでこうなる?

 

 

 アタシのコスプレ衣裳のラインナップに新たに、巫女と天女が新たにラインナップに加わったんだよな

 

 くそっ、小町に又ネタを提供しちってるじゃねぇかよ?

 

 全く…最近ろくなことがありゃしないじゃん?

 

 そう言ってみたら、思わず溜め息が漏れたから心を落ち着かせるために熱いお茶をふうふう言いながら啜ってる

 

 温泉まんじゅう食べながらね

 

 でもその様子も写メられ動画に撮られていたし…取り敢えず関係者に見せてから許可を取ってから一般公開

 

 「って、チョイとお待ちよ比企谷小町ちゃんや

 

 ナンで肝心のお姉ちゃん本人にはナニも聞いてくれないのかなぁ~っ?もちろろん許可をするわけ無いけどね」

 

 そう言ったら

 

  「だからじゃん、お姉ちゃんに聞いたって嫌だっゆーに決まってるからね

 

 だから、ちゃんとお父さんとお母さんの許可をとりましたっ♪」

 

 そんな風に言われたからアタシも

 

 「あ、そう……ふ~っん~っ…ならもうナニも小町には言わん」

 

 そう言い捨てたアタシがどれ程深く怒っているかを小町が知るのは先の話だけどこの瞬間からアタシはしばらく小町と一切口を利かなくなった

 

 そう、朝のおはようすら言わなくなって小さく頷くだけになった

 

 いきなりのアタシの変貌に最初戸惑って小町が反発してアタシ達は冷戦時代に突入することとなった

 

 

 もっとも、冷戦でアタシと口を利かなくなったせいでアタシに対する微妙な遠慮がなくなり…

 

 blogのアップがかなり頻繁になっていったらしいがアタシは一切見てないから知らない

 

 お昼は料亭で御呼ばれになり…はい、相変わらずの惨状でしたね

 

 親父達は予定通りにそろそろ帰る時間になって支度をしているところで土産物も持って帰ってもらう

 

 そしてらアタシと陽乃さんはもう一泊して今後の話し合いをして明日、迎えに来てもらった都筑さんの運転する車で帰る予定だ

 

 荷物の積込が終わり、みんなを見送ったアタシと陽乃さんは取り敢えず明日着て帰る服を見に行くことにした

 

 アタシは別にミキハウスでも十分贅沢すぎるんだけど陽乃さんがな難色を示したから

 

 「たまにはアタシの意見聞いてくれてもバチはあたらないとおもうんですけどね」

 

 アタシのその一言に溜め息を吐くと

 

 「小町ちゃんと口を利かないって意味なんだよね?あれって…」

 

 そう言って、小町を避け直接小町に言わなくても言いように振る舞っていたのに気付いている陽乃さんにそう聞かれたから

 

 「えぇ、その通りですよ…アタシはそれだけこの一連の事にムカついているんですからね

 

 決まっちゃった事を今更言いませんけど、アタシ抜きで物事を決めるのならアタシもナニも言わないだけ…特に小町とはね

 

 アタシだって怒るんですよ?小町にダダアマな八じゃないんですからね」

 

 そう言って溜め息を吐き

 

 「そう、アタシはアタシで八は八なんだよ…葉山先生や心理学者がそれらしい理屈を捏ねてるけどアタシ達はそれには当てはまらない

 

 そして…その事実は、遠からず証明されますよ…あまり良い予感はしませんけどね、はっきり言ってあまり良い予感はしませんけどね」

 

 そう言って溜め息くアタシに陽乃さんは

 

 

 「そんな難しく考えなくても…」

 

 そう言ってきたから

 

 「アタシは考えてない、そう感じるだけで多分アタシは本来この世界に属する存在じゃないのかもしれませんよ

 

 そんな妙なん予感がして仕方無いんですよね…」

 

 買い物を終え和風喫茶に入って和菓子セットを頼み、二人でお茶を飲みながらそんなことを話していた

 

 夕方になり、立食パーティーに招かれた陽乃さんに同行することになり

 

 急遽派遣された都筑さんに案内されたの雪ノ下建設と取引のある企業の重役の別荘なんだそうで…

 

 またこれが、アタシにとっても面倒臭い話しに繋がるとは…

 

 この時は未だ知るよしもなかったのだが…

 

 

 都筑さんに手渡された服と靴を受け取り中を確かめると

 

 (ドレス…ドレス?今日はメイド服じゃないのか…ナンカイヤ~な予感しかしないんですけども?)

 

 そう思いながら渡されたドレスに袖を通し、靴を履き換えると主催者が引き連れているスタイリストが現れて髪を整えてくれた

 

 いわゆる所の編み込みのハイツインテにしてくれたおかげでただでさえ

 

 『合法ロリ、っ!』

 

 と、か陰口を叩かれているアタシが今年17歳だって信じてくれる人はまず居まい

 

 ってマジ、全然シャレになってないんですけどね、陽乃さん?

 

 まぁ、愚痴ってもどうしようもない事をグチグチ言いませんけどね…思ってるだけにしておいて

 

 だけど…こんなパーティーなんかアタシは全然慣れてないから、ハッキリ言って物凄く退屈なんだけど?

 

 だからと言って、陽のさんに代わって

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 


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