同居人   作:春の雪舞い散る

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第64話

 

 膨れっ面のアタシに小町が

 

 「 お姉ちゃんのこの髪を切るなんてもったいないのですっ! 」

 

 と、またイミフな事を言ってるからジトメで見てたらヤレヤレと、言った風なポーズをしてるから

 

 そのウザさがイラっときたから黙って立ち上がり

 

 「 あっそ、見解の相違だな?アタシには邪魔くさいだけでなんら価値が見いだせんものに過ぎんのだが?

 

 納得できる説明する気無いなら帰ったら切りにいくからな 」

 

 冷ややかな目で小町を見ながらアタシはそう言って自販機に向かった

 

 

 

 他人事と

 

 甘いマッカン(hot)を飲みながら、ホッと一息吐いてるアタシには関係無いが陽乃さん、彩加、ヒエンにミドリと小町の周りに野郎共が群がっている

 

 まぁ他人事ナンだがな

 

 ナンセこの場にロリ趣味は居ないらしいからな、故にアタシは平和だ

 

 そんなアタシの平和はあっさりやぶられた

 

 陽乃さんの側に偉そう ( 実際に偉い ) 人が集まってきたからハジキ出されたナンパ男達乙

 

 どうやらそのうちの一部の人達とは面識があるらしいんだけど和やかな会談が終わり

 

 ついでに親父と母ちゃんの用事も終わり部屋に戻って晩ご飯…のはずだったがなんでこうなった

 

 アタシ達の部屋で、窓際のテーブルを鋏んで座っているのは県知事、温泉観光協会の理事長、この温泉の社長が代表で座り

 

 対するこちらは親父、母ちゃんにナゼかアタシの三人が座っていて陽乃さんはスポークスマンとして立ち会っている

 

 興味ないアタシは適当に聞いていたから後から陽乃さんから聞いた話によると

 

 「 簡単に言えば、八重ちゃんにこの温泉街の観光親善大使になってほしいんだってさ 」

 

 そう言われて

 

 「 へ? 」

 

 と、変な声が出ちゃたよ

 

 うん、なんでアタシがそんなモンやんなきゃなんないんだよ?

 

 つか、アタシが選ばれる理由がわからんのだけど?

 

 どんな罰ゲームをやらせるんだよ?全く…

 

 そう思っていたら…

 

 「 うん、八重ちゃんそっくりだよ、このキャラクターマスコット 」

 

 そう言って見ていたパンフを手渡してくれたからそれを見たら

 

 「 そりゃ似てるよ…多分、アタシがモデルなんだからな?

 

 同じクラスの美大志望のヤツでイラストを趣味で書いてるヤツナンだけど 「 あははは、それ…温泉の神様に呼ばれたんじゃないの?八重ちゃん 」」

 

 又々訳のわからない事をい言い出した陽乃さんに

 

 「お

 

 翌日、大浴場解放に合わせて入浴するアタシ達だけどは仲居のお姉さん達の視線が熱いんですけど?

 

 まぁ、いいや…あまり細かいことを気にしたってしかたないよね?

 

 そんな事よりミルク色のここのお湯は好きな泉質なんだよねぇ~っ…ウン、気持ち良いなぁ~っ♪

 

 売店に温泉の素があったから買って帰ろっとっ♪

 

 

 早目の朝食の後、陽乃さんから本日の予定が発表された…しかも知らないのアタシだけ

 

 

 朝食後、優乃杜神社に向かい御祓をして御宣託を受けてから優乃杜の媛巫女としてのお披露目を果たすべく優乃杜会館に移動

 

 そこで巫女として氏子の代表者達に挨拶をするんだってさ

 

 ってそこでダメって拒否られたらどうするの?

 

 ハジかくのはアタシなんだからね?

 

 それ、ちょっとは理解してくれてる?

 

 それから…それ嬢様、それは? 」

 

 その言葉には親父が

 

 「 今回この旅館が当たったのは俺じゃなく、当てた後輩の都合が直前になって悪くなったから譲ってもらったんだよ 」

 

 そう言われて

 

 「 そううかも知れないしそうでないかも知れませんが… そうであったらロマンティックでしょうね? 」

 

 なんて、臭い台詞をさらりと言うおっさんよ、勘弁してくれよ?

 

 しかも、このアタシを巻き込むナンざマジに勘弁だかんな

 

 そう思ったんだが、アタシの思いは考慮去ることなくイヤな方に進んでいくんだよな…

 

 「取り敢えずこれ、この子の妹が開設してるホームページね

 

 

 もちろん、マス釣り場からこちらのクアハウスと温泉の事も書き込みしてあり反響についても… 」

 

 そう教えられて閲覧したそれは…

 

 「ま、不味いな…思いっきりヤナ流れになってるじゃんか」

 

 そう思ったんだが時すでに遅しで、親父と母ちゃんが懐柔されいつの間にかこちらに来たのか小町までが賛成に回ってるから

 

 「て、テニス忙しいから…インターハイ予選近いしミックスダブルスのミニ大会にも出ますから…」

 

 そう言い訳に思い付いて言ったんだがやぶ蛇で

 

 「その神々の内の女神を祀る神社ですから是非勝ってくださいっ!」

 

 ナンて余計に面倒臭い事態になってるじゃんか、どうするんだよ?

 

 そう思うアタシは放置?されたまま宴会突入してくれまして…

 

 私の同意がないまま、私の親善大使任命、受任が決まっちゃってるんですけどマジっすか?

 

 おまけになんか仲居のお姉さん達のナニかを期待する視線がワケわからん

 

 明日優乃杜神社でご宣託を受けて任命されるんだってさ

 

 は?ナニそれ、そんな話聞いてないんですけど?

 

 そんなアタシの意見は全くお構い無しで、酔っ払い達の話し合いで話は進められていき…

 

 テンションあげあげに宴会は盛り上がりまくっていった…

 







 翌日、大浴場解放に合わせて入浴するアタシ達だけどは仲居のお姉さん達の視線が熱いんですけど?

 まぁ、いいや…あまり細かいことを気にしたってしかたないよね?

 そんな事よりミルク色のここのお湯は好きな泉質なんだよねぇ~っ…ウン、気持ち良いなぁ~っ♪

 売店に温泉の素があったから買って帰ろっとっ♪


 早目の朝食の後、陽乃さんから本日の予定が発表された…しかも知らないのアタシだけ


 朝食後、優乃杜神社に向かい御祓をして御宣託を受けてから優乃杜の媛巫女としてのお披露目を果たすべく優乃杜会館に移動

 そこで巫女として氏子の代表者達に挨拶をするんだってさ

 ってそこでダメって拒否られたらどうするの?

 ハジかくのはアタシなんだからね?

 それ、ちょっとは理解してくれてる?

 それから…それから…やっぱり目立ちたくないでござる…

 そう思っていたのに…

 ナゼか千葉テレビが来たけど、なんで?

 おまけに…ケーブルテレビやラジオによくわからない取材陣が集まってナンでこうなる?


 アタシのコスプレ衣裳のラインナップに新たに、巫女と天女が新たにラインナップに加わったんだよな

 くそっ、小町に又ネタを提供しちってるじゃねぇかよ?

 全く…最近ろくなことがありゃしないじゃん?

 そう言ってみたら、思わず溜め息が漏れたから心を落ち着かせるために熱いお茶をふうふう言いながら啜ってる

 温泉まんじゅう食べながらね

 でもその様子も写メられ動画に撮られていたし…取り敢えず関係者に見せてから許可を取ってから一般公開

 「って、チョイとお待ちよ比企谷小町ちゃんや

 ナンで肝心のお姉ちゃん本人にはナニも聞いてくれないのかなぁ~っ?もちろろん許可をするわけ無いけどね」

 そう言ったら

  「だからじゃん、お姉ちゃんに聞いたって嫌だっゆーに決まってるからね
 
 だから、ちゃんとお父さんとお母さんの許可をとりましたっ♪」

 そんな風に言われたからアタシも

 「あ、そう……ふ~っん~っ…ならもうナニも小町には言わん」

 そう言い捨てたアタシがどれ程深く怒っているかを小町が知るのは先の話だけどこの瞬間からアタシはしばらく小町と一切口を利かなくなった

 そう、朝のおはようすら言わなくなって小さく頷くだけになった

 いきなりのアタシの変貌に最初戸惑って小町が反発してアタシ達は冷戦時代に突入することとなった


 もっとも、冷戦でアタシと口を利かなくなったせいでアタシに対する微妙な遠慮がなくなり…

 blogのアップがかなり頻繁になっていったらしいがアタシは一切見てないから知らない

 お昼は料亭で御呼ばれになり…はい、相変わらずの惨状でしたね

 親父達は予定通りにそろそろ帰る時間になって支度をしているところで土産物も持って帰ってもらう

 そしてらアタシと陽乃さんはもう一泊して今後の話し合いをして明日、迎えに来てもらった都筑さんの運転する車で帰る予定だ

 荷物の積込が終わり、みんなを見送ったアタシと陽乃さんは取り敢えず明日着て帰る服を見に行くことにした

 アタシは別にミキハウスでも十分贅沢すぎるんだけど陽乃さんがな難色を示したから

 「たまにはアタシの意見聞いてくれてもバチはあたらないとおもうんですけどね」

 アタシのその一言に溜め息を吐くと

 「小町ちゃんと口を利かないって意味なんだよね?あれって…」

 そう言って、小町を避け直接小町に言わなくても言いように振る舞っていたのに気付いている陽乃さんにそう聞かれたから

 「えぇ、その通りですよ…アタシはそれだけこの一連の事にムカついているんですからね

 決まっちゃった事を今更言いませんけど、アタシ抜きで物事を決めるのならアタシもナニも言わないだけ…特に小町とはね

 アタシだって怒るんですよ?小町にダダアマな八じゃないんですからね」

 そう言って溜め息を吐き

 「そう、アタシはアタシで八は八なんだよ…葉山先生や心理学者がそれらしい理屈を捏ねてるけどアタシ達はそれには当てはまらない

 そして…その事実は、遠からず証明されますよ…あまり良い予感はしませんけどね、はっきり言ってあまり良い予感はしませんけどね」

 そう言って溜め息くアタシに陽乃さんは


 「そんな難しく考えなくても…」

 そう言ってきたから

 「アタシは考えてない、そう感じるだけで多分アタシは本来この世界に属する存在じゃないのかもしれませんよ

 そんな妙なん予感がして仕方無いんですよね…」

 買い物を終え和風喫茶に入って和菓子セットを頼み、二人でお茶を飲みながらそんなことを話していた

 夕方になり、立食パーティーに招かれた陽乃さんに同行することになり

 急遽派遣された都筑さんに案内されたの雪ノ下建設と取引のある企業の重役の別荘なんだそうで…

 またこれが、アタシにとっても面倒臭い話しに繋がるとは…

 この時は未だ知るよしもなかったのだが…


 都筑さんに手渡された服と靴を受け取り中を確かめると

 (ドレス…ドレス?今日はメイド服じゃないのか…ナンカイヤ~な予感しかしないんですけども?)

 そう思いながら渡されたドレスに袖を通し、靴を履き換えると主催者が引き連れているスタイリストが現れて髪を整えてくれた

 いわゆる所の編み込みのハイツインテにしてくれたおかげでただでさえ

 『合法ロリ、っ!』

 と、か陰口を叩かれているアタシが今年17歳だって信じてくれる人はまず居まい

 ってマジ、全然シャレになってないんですけどね、陽乃さん?

 まぁ、愚痴ってもどうしようもない事をグチグチ言いませんけどね…思ってるだけにしておいて

 だけど…こんなパーティーなんかアタシは全然慣れてないから、ハッキリ言って物凄く退屈なんだけど?

 だからと言って、陽のさんに代わって


 


 「」「」


  
  

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