いよいよ本格的に始まりました温泉旅行です
この近くにあるマス釣り場が在るのを親父が行きたいと親父がリクエストした
それ以外には特に見るべき観光スポット(古刹や知る人ぞ知るなどの隠れた名所はあるにはあるそんだそうですが…
隠れすぎて慣れない人には中々たどり着けないので一般的になガイドブックには載ってません)
は見当たらないので立ち寄ることになったんだよね
えっ、アタシ?うん、ちょっと興味あるからやってみたい…かな
釣竿…大きいな、これでマスが掛かったらちゃんと寄せられるんだろうか?かなり無理な気がするな
もちろん陽乃さんとヒエンも挑戦するから皆で競争になる
母ちゃんはアユの甘露煮をツマミにビールを飲みながらで小町とミドリはと言えば今度はかき氷食べてるけどいい加減にしとかないとお腹壊すぞ?お前らさぁ
なんとか餌を放り込み…え、ぐぐっと竿が重くなって…なんだろ?この不思議な感覚は…自分の体がまるで自分のものじゃないみたいな…
気が付いたらマスを釣り上げていたんだよね
「持ち帰るなら持ち帰り料を払えばエラや内蔵処理するが?」
そう聞かれて返事に困っているとあんた等か今夜泊まるのはこの先の○○温泉だろ?
あそこならこいつを持って見せりゃ晩飯の時に一緒に焼いてだしてくれるぞ?
その話を聞いた母ちゃんがOKを出し処理してもらいアタシは再挑戦
しばらくしたらすぐに掛かって二匹目ゲットして結局アタシは60分で10匹で陽乃さんは八匹にヒエンが五匹で親父は残念ながら二匹に終り小町に鼻で笑われたぞ?しっかりしなよ…
親父は自分用にイワナの骨酒用の干物で母ちゃんはマスの薫製にアタシはお弁当のおかず用にアユの甘露煮を買ったんだ
会社用にはアユの甘露煮をいくつか買いアタシも喜ぶかはわからないけど平塚先生、鵜飼先生に買った
目的地の旅館に併設されたクアハウスに到着しチェックインも兼ねた個室の休憩室の鍵の受け渡しがあり荷物もチェックインまでここにおくことになるので運びこむのはもちろん男の仕事
頑張れ、親父とヒエン
その間にアタシ等は水着に着替えたんだがアタシの水着はアレだ、いつもテディベアを後生大事に抱えてるヒロインが温泉旅行で着てたヤツでご丁寧にテディベアまで用意されてる
雪乃じゃないけど頭が痛い
おまけにテディベアを抱えたアタシに親父大興奮でアタシの写真を撮りまくるその姿を見て母ちゃんと小町がドン引きで
「小町が小さな時もこんな調子で一人で騒いでたっけね…」
と、冷めきった目で親父を見ている
親父…頑張れな?