食事中に夏の県大会の仮決定した選手が発表された
「マイがS1、ヤマがS2で八重とミドリにダブルスを任せます」
「りょーかい、アタシは体力的にシングルスは未々戦力になれそうな見込みない」
アタシがそう答えると
「八重に提案難だけどこの大会出てみない?実戦経験できるよ?もちろん高校の大会とは雰囲気は違うけど今一番近い大会がこれなんだよね」
そう言って一枚のチラシを差し出したから受け取ると
「稲毛カップ?」
そう不思議そうに言ってから
「あっ、これって二人が三連覇中のミックスダブルスの大会なんじゃないの?」
そう言ってもう一度チラシをよく見ると
「協賛雪ノ下建設…成る程ね、ずいぶん親しいなとは感じてたけどこーゆー繋がりだったわけだ…ふーん、成る程成る程」
そう言って三人を見たけど三人はあからさまに視線そらしたから
「彩加、アタシと出て二人に挑戦してみる?」
そうアタシが彩加に聞いたら彩加より先に
「あ、俺達今年と言うかもう遠慮してくれって主催者に言われちゃってますからね?出たくても出られないんですよね
で、相談なんですが昨日の組み合わせで二組エントリーしませんか?」
そう言われて
「それを試すための組み合わせだったわけね…昨日の試合をマッチングした理由はさ」
そう言って陽乃さんを見たら
「主催者に他の選手のテンションが上がらないって言われるんだよねぇ~っ…自分達の努力不足を棚に上げてさ…
協賛者側から言わせてもらえば会場を沸かせてくれるアイドルの二人がでなきゃ客は集まらないって思うんだけどね?
運営の職務怠慢を責めるのは後回しで現状では彼らの言う事にも一理あるから策を考えたとこなんだよねぇ~っ♪」
と、全く悪びれることなく笑う陽乃さんに
「まぁ、アタシは個人的にお世話になってるんで構わないんだけと彩加を巻き込んで良いのかわかりません」
アタシがそう答えると
「僕も構いませんよ?それに昨日のリベンジもありますしね…
取り敢えず今回は譲るけど次は僕のパートナーにするつもりだからね?」
そう言って睨む彩加に
「いえいえ、こちらこそ返り討ちにしてその次も八重先輩は俺のパートナーでいて貰いますから諦めて下さいね?戸塚先輩」
と、不敵に笑うヒエンってナニ言ってるのかさっぱりわからないんですけども?
そう思いながら頭の中で大量の?マークを発生中のアタシの背中から抱き付いて
「女子ダブルスは私のパートナーですからお二人だけで八重先輩取り合うのは止めてもらえませんか?」
ってミドリ迄もが言ってるよ…ますますワケわからんのだけども
次話からやっと葉山葉山グループの出番ですが隼人の活躍の場はありません