「たいした意味はないわ、基本的に奉仕部は依頼が来るまでは部室で待機だからそれぞれに好きに過ごしてるだけ
ですから私は大抵読書をしているし由比ヶ浜さんはほとんどの時間は携帯弄りで時々雑誌を読んで過ごすといった感じ…
そんな中で八重さんは授業を受けてないのを気にしてずっと勉強していたのよ
因みに茶葉は私が、市販のスナック菓子類は由比ヶ浜さん、八重さんは手作りのお菓子をそれぞれに持ちより楽しんでるから部費の悪用ではなくてよ?」
そう言うと
「八重ちゃんの手作りのお菓子ね、すんごく美味しいしいくら食べても食べ飽きないんだよ」
そう嬉しそうに言うのを聞いて
「え?手作りのお菓子…クッキーとかも焼けるん?」
驚いた優美子がそう言うと
戸塚君、今年のバレンタインは楽しみよ?
何しろ八重さんは今、貴方に贈りたいからチョコレートケーキを目標にして日々頑張ってるそうよ」
そんな事を雪乃に言われて
「き、キモくて悪かったな…アタシだってこー見えても悩んでるんだからな?
アタシなんかが誰かを好きになったりしていいのか?
もしかしたら相手は迷惑だっ!って思ってるんじゃないのか?」
戸塚の反応を気にしながら
「そんな事四六時中考えてたし未だにアタシなんかが戸塚の事をって一人の好きになっていいのか?
戸塚に好きになってもらってても良いのかってそんな事ばかり考えてたら不安で仕方ないんだよ
だから…だからなにか集中できることをして考えないようにしなきゃ不安でたまらないんだからな」
そう言ってうつ向くアタシの頭を撫でながら彩加が
「そんな事無いよ?僕は八重ちゃんの事…好きだしそれを誰かに許してもらう必要なんて…あ、でも八重ちゃんのお父さんとお母さんだけはわかってほしいかな?」
そう言われて苦笑いしながら
「ソイツは微妙だな…うちのアホ親父もはっきり言ったら
『どこの誰が来ようとも娘達は絶対にやらんっ!』
って公言してるヤツだからな…
が、母ちゃんに気に入られたら…戸塚なら気に入ると思うがそしたら母ちゃんが親父とオハナシしてくれるから哀れな親父の意見は圧殺される…妻と娘に弱い男だからな」
そう言って苦笑いするアタシだった
その後サイゼでドリンクバーを頼み勉強を始めたんだけとやっぱり結衣に勉強を教えている雪乃はアタマイタポーズをとっている
因みに席の配列は奥のベンチシートに雪乃、結衣、彩加、アタシ、優美子、姫菜
その向かいには雪乃は結衣にマンツーマン状態なので遠慮してアタシの前には大岡と大和で優美子達の前には隼人と戸部
アタシ等は頑張って二時間くらい勉強して…あ、あれ?今気が付いたんだけどアタシってば自分の勉強全然進んでないじゃん?