いよいよ戸塚遍最終話です
「八重さんに命が惜しかったら戸塚くんの事でからかうなと言われてるはずよね?」
そう言われ結衣からも
「そのすぐ後に失言してよっぽど命が要らないらしいなっ!って怒らせてたよね?」
そう言われて顔を青くする材木に
「ラノベ作家目指すならもう少し乙女心を知りなさい
八重さんは未だ性自覚の無い子供みたいなもの
未だ完全に女の子になりきれないその心はどちらかと言えば男の子寄りだけど多分それが八重さんの今の心理状態…
それは多分八重さんの心身の変化の兆しかもしれないと言われけど目覚め始めている恋心と体の性徴が先生の診たての正しさを証明したようね?」
そう呟く雪乃に
「で、八重だっけ?この先も授業でなきゃ卒業はおろか進級も難しいんじゃないの?」
そう言われた雪乃が
「現在TS病患者の認定申請中だからそれが済めば後は学校との話し合いだけになるのだけど…
以前に一度だけ本人のくちから聞いた事
『比企谷八重として学校に通いたいし一人の普通に生活してみたいっ!』
そう泣きながらそう言ってたわ
でもその反面八重さんは自分の事を八に憑りつく化け物、寄生虫と言って元からのボッチ体質が悪化して教室に行くのを怖がってるのよ
女子の制服やジャージを着てわざわざ学校まで来ながらひっそり過ごす八重さんに学校に未練がないわけはない
いえむしろ通いたいからこそ大人しく保健室で女子が小学校から習ってきた保健体育の保健の授業を保健室で受けこの部室で一人こつこつと自習を続けてるのよ?」
そう言って溜め息を吐き
「今回みたいに怒りが恐怖心を押さえている時は良いけど普段はネガティブ思考の持ち主だから余計にね…」
そう言って話を締めくくる雪乃に
「なら簡単じゃん、あーしと姫菜、結衣に戸塚、アンタだって八重に気があるんだろ?それに戸部の奴も八重が結構気に入ったみたいだから教室内はこの五人で守ってやりゃ良いんじゃないの?」
そう言われて
「うん、多分初恋…一目惚れなんだって思うよ」
戸塚がそう言い
「う、ん…でも、あたしってなんか八重ちゃんに嫌われてるみたいなとこあるから…」
そう言って寂しそうに笑う結衣に雪乃が
「それについては私はそのわけを聞いてるから教えてあげるわ
由比ヶ浜さん、八重さんが言う貴女のその『大いなる夢と希望がつまった』それが嫌いと言うか憎いかとか羨ましいのよ」
そう言って雪乃が指差した場所を診た戸塚は顔を真っ赤にしてすぐに顔をそらし、ガン見した材木座は海老名と三浦の二人にど突かれそれを見ていたら
「材木ざまぁっ!」
そう言い捨てたのは間違いなく同情の余地はない
こうしてアタシは週明けから比企谷八重として学校に通うことになった